辛いものを食べたことを後悔することの1つが、翌日のトイレでお尻が痛くなること。
唐辛子の赤を彷彿させる、ヒリヒリと燃えるようなお尻の痛み。
それでも「喉元過ぎれば」の言葉とおりその痛みをすっかり忘れて、また辛いものが無性に食べたくなってしまうのも激辛好きの悲しい性でしょうか。
> 辛いものが無性に食べたくなる原因!心理状態とエスカレートする理由! <
テレビでも、芸人やタレントが大汗をかき鼻水を垂らしながら激辛料理の完食にチャレンジする番組がありますよね。(番宣を兼ねた企画だったりするんでしょうけど)
ハバネロからブート・ジョロキア、さらに世界一辛い唐辛子というキャロライナ・リーパーなど、見てるだけで「ぜったい翌日お尻痛くなるだろうな~」と心配でしかありません。
また、辛いもの好きとしては、辛いものを食べてもお尻が痛くならない方法があれば是非知りたいところでもあります。
辛いものを食べ過ぎると痔になるなんて話も気になりますしね。
ということで、今回のテーマは「辛いものを食べると翌日お尻が痛くなる理由!痛くならない方法は?」。いざ探っていきましょう。
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辛いものを食べるとお尻が痛くなる理由
激辛料理の完食にチャレンジするテレビ番組でも、挑戦者たちは単に「辛い!」というだけでなく、その刺激の強さを「痛い!痛い!」と叫んで表現したりしますが、抑々「辛い」とか「辛味」といのは、基本五味(甘み・塩味・酸味・苦味・旨味)に含まれる「味覚」ではなく「痛覚」の一種とされています。
鷹の爪をはじめ、ハバネロやブート・ジョロキアなど激辛料理に使われる唐辛子類の辛味は、カプサイシン(天然の有機化合物)という成分によるもので、全身に分布する感覚神経(痛点)に作用して灼熱感(焼けつくような痛み)を引き起こします。
舌で触れた場合その刺激を「辛い」と感じ、より刺激が強ければ辛いを通り越して「痛い」と感じることになるわけですが、唐辛子に皮膚が触れればヒリヒリしますし、触った手で目を擦れば涙が出るほど痛みます。
ただし、食道以降の内臓(消化管)の内側は「痛点」と呼ばれる痛みを感じる感覚神経がとても少なくなるので、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」如く胃や腸を消化しながら通過するときにカプサイシンによる痛みを感じることはありません。
カプサイシンは私たち人間にとって栄養となる成分ではなく、消化・吸収されずそのまま便の中に残り排出されるのですが、唐辛子を口にして以降、次にカプサイシンによる痛みの感覚を覚えるのが、痛点が多くなる直腸を含む肛門付近となるのです。
また、辛いものを食べ過ぎるとお尻が痛くなるというのも、それだけ便に混じり排出されるカプサイシンの量が増え、より刺激が強く多くなるのですから当然の結果でしかありません。
お尻(肛門)の粘膜に直接唐辛子を擦りつけられているような状態だとイメージしてもらえればと…
辛いものを食べ過ぎると痔になる?
辛いものを食べ過ぎると痔になるという噂は本当でしょうか?。
たしかに、辛いものを食べた翌日のトイレでのお尻の痛みを思えば、痔になっても不思議ではないと思いますよね。
辛いものを食べ過ぎると本当に痔になるのか?
結論としては本当で、辛いものを食べ過ぎれば痔になり得るというもの。
辛いものと痔の関係について、分かりやすくQ&Aの形で見ていきましょう。
Q. 辛いものと痔の関係は?
A. 辛いものを毎日食べているから痔になるというわけではありませんが、お尻(肛門)の粘膜は非常に弱く、唐辛子の辛味成分カプサイシンなど強い刺激取り続けることで炎症が起こりやすく、その結果、痔になるリスクが高くなるというものです。
Q. カプサイシンと痔の関係は?
辛いものを食べると翌日お尻が痛くなる理由は、唐辛子の辛味成分カプサイシンが体内で消化・吸収されずそのまま便の中に残り排出される量が多く、お尻(肛門)の粘膜に直接唐辛子が擦りつけられているが如く強く刺激されます。
肛門付近の粘膜はカプサイシンなど辛いものに含まれる刺激物に非常に弱く炎症を起こしやすく、痔になりやすい体質の人であれば炎症は痔に繋がり、元々痔を患っている方は症状を悪化させる要因になります。
また、カプサイシンによる刺激は腸の働きを過度に活発化します。十分に水分が吸収される間もなく下痢となりやすい状態は、痔核や痔ろうのリスクとなります。
Q. 辛いものは食べない方が無難?
辛いものを食べること自体が悪いということはありません。
> 辛いものが無性に食べたくなる原因!心理状態とエスカレートする理由! <
でも紹介したように、辛いものを食べるとアドレナリンの興奮作用で元気・活力が沸いて湧いてきますし、幸せホルモンと呼ばれるエンドルフィンによるリラックス作用も期待されます。
とはいえ、辛いものは苦手という方は体質的に刺激物に弱い傾向にあるので、無理して食べる必要はありません。
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辛いものを食べてもお尻が痛くならない方法は?
辛いものは好きだけど、お尻が痛くなるのでちょっと躊躇してしまうという人も多いでしょう。
辛いものを食べてもお尻が痛くならない方法があったら、是非とも教えて欲しいですよね。お尻が痛くなる心配がなければ、もっともっと辛いものを楽しめますものね。
しかし、「辛いもの お尻 痛くならない方法」など関連するキーワードを並べてインターネット検索をしても、これは!という方法は見つけることができません。
かろうじて本家「知恵袋」に、今回の記事のまとめとなるような悩み(質問)と回答がありました。
排便時、痛いというか・熱いというか刺激の対処法を教えてください。
特に唐辛子などの香辛料を食べた後の排便時、痛いというか・熱いというか刺激がそのまま残ります。タイ料理でしかも辛い物が大好きなので食べたいのですが、後のことを考えると躊躇します。
この切実な悩みは実に11万人近いユーザーに閲覧され、以下の回答がベストアンサーに選ばれています。
唐辛子などに含まれるカプサイシンの成分は脂肪の燃焼を助けたり新陳代謝を促進したり発汗作用がある等良い面も沢山持ち合わせていますが、カプサイシンは消化の過程では分解されないから、そのまま便として体の外に排出されてしまいます。
カプサイシンは皮膚や粘膜に触れると痛みを伴いますから、当然ながら排便時には痛さと戦う事になります。
胃や腸の粘膜が荒れるとか頭髪に影響が生じるとかの問題が指摘されたりもしています。
韓国やタイやインドの人達が全員、痔やその他の病気を抱えているとは限らない為に一概には言えませんが、日本人の多くはそれらの食品を大量に摂取していない習慣ですから摂取量を少し控えた方が良いかも知れません。
食後に、牛乳やヨーグルトや蜂蜜などで粘膜等の保護をしてやるのが適切な処置かも知れません。
最後の一分「食後に、牛乳やヨーグルトや蜂蜜などで粘膜等の保護をしてやるのが適切な処置かも知れません」に一縷の望みが感じられますが、唐辛子の辛味成分カプサイシンのほとんどが消化・吸収されずに肛門まで届くというだけに、どれだけの効果があるのかは甚だ疑問ではあります。
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わさびやカラシは食べてもお尻は痛くならない?
食品の殺菌や臭み消しなどの効果も期待されるわさびやカラシは、唐辛子と違い食べ過ぎてもお尻は痛くなりません。
その違いは、唐辛子の辛味成分がカプサイシンであるのに対し、わさびやカラシ、マスタード(洋ガラシ)などの辛味がアリルイソチオシアネート(アリル芥子油)と呼ばれる成分によって引き起ことにあります。
アリルイソチオシアネートは揮発性なので、食べた瞬間はツーンっと鼻に抜けるような辛さがあるのですが胃に届くまでにほとんどなくなってしまうのでお尻(肛門)にまで影響しないのです。
ただし、唐辛子同様にわさびやカラシも刺激の強い食品に違いありません。お尻は痛くならずとも、食べ過ぎれば口内が痛くなったり胃荒れの原因にもなり得るのでほどほどに。
まとめ
芸人やタレントが激辛料理の完食チャレンジするテレビ番組を見るたび思う、翌日のトイレはさぞお尻が痛いんだろうなと。
辛いものを食べるとお尻が痛くなるのは、唐辛子の辛味成分カプサイシンがほとんど消化・吸収されずにお尻まで届き、肛門付近の痛点を刺激するから。
唐辛子を直接お尻に擦りつけられてるも同然なのです。
辛いものを食べてもお尻が痛くならない方法は、残念ながらどんなに調べてもありませんした。
ということは、その刺激への耐性に強弱あるにせよ、あの美人女優さんも、あのイケメン俳優も、翌日はトイレでお尻の痛みに悶絶しているということ。
番宣など理由はあるにせよ、さぞ辛い企画に違いありませんね。
辛いものを食べても翌日お尻が痛くならない魔法のような良い方法をご存じの方は、どうぞコメントお願いします。
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