秋~冬の寒い季節に食べたくなる家庭料理の定番、クリームシチュー。
野菜や肉の旨味がホワイトソースに溶けだし、その優しい味わいのミルキーな味わいのクリームシチューは老若男女に愛され、鍋料理のごとく主食として食べる人もいれば、ご飯やパンと一緒に食べるスタイルな人も多いことでしょう。
なかには、クリームシチューをご飯にかけて食べる「シチューオンライス」が好きという人など、その食べ方は多種多様。
実際、筆者の家庭では最初はお行儀よくクリームシチューとご飯はわけて食べています。パンと合わせることもありますよ。
けれど、翌日の朝食ではカレーライスの如くクリームシチューをご飯にかけて食べるのが定番なんですよね。
逆に、クリームシチューをご飯にかけて食べるなんてとんでもない!という人や、クリームシチューをかけて食べたことがないという人が一定数いるのも事実です。
みなさんは、クリームシチューをご飯にかけて食べますか?。
今回は「クリームシチューをご飯にかけて食べるのはありか?なしか?」をテーマに、あり派・なし派それぞれの意見を交えながら紹介していきたいと思います。
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シチューをご飯にかけない人が僅かに多数派!
今回のテーマ「クリームシチューをご飯にかけて食べるのはありか?なしか?」について、大変参考になるのが、ハウス食品さんが2016年に実施した「シチューをごはんとわける?ごはんにかける?」を問うアンケート調査の結果です。
・シチューはご飯とわける派:58%
・シチューをご飯にかける派:42%
意外にも、シチューはご飯とわける派(かけない派)と、かける派の割合が拮抗していることに驚かされますが、地域によっては大きな差があることもわかります。
シチューをご飯にかけて食べる人の割合が多い地域も!?
先に紹介したハウス食品さんのアンケート調査結果では、都道府県ごとの「わけるか・かけるか」の割合を見ることもできます。
全国的には58%:42%とその差は僅かなものでしたが、沖縄や東北など地域によってはシチューをご飯にかけて食べる人の割合が多いことがあるようです。
たとえば、シチューとご飯はわけて食べる(わける派)がもっとも多いのが奈良県の71%に対し、シチューをご飯にかけて食べる(かける派)でもっとも多いのが沖縄県の70%、次いで青森県の61%。
さらに福島県の56%や秋田県の54%と、東北地方でかける派が健闘しています。
その理由として、独自の食文化ももつ沖縄ではもともとシチューをご飯にかけて食べる習慣があったりますし、クリームシチューが缶詰で販売されていたりもします。
北東北地方には昔から「きりたんぽ鍋」や「せんべい汁」などの鍋文化があり、汁気と炭水化物(ご飯)を合わせことに抵抗がないのかもしれませんね。
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クリームシチューをご飯にかけて食べるのは行儀が悪い?
クリームシチューをご飯にかける派・わける派それぞれの意見をみると、「汁物は何でもご飯にかけて食べると最高!」というかけ派に対し、わけ派は味噌汁をご飯にかける「ねこまんま的な食べ方で行儀が悪い!」と、かけて食べる行為に異を唱えます。
見た目が悪くおいしそうに見えない!?
クリームシチューをかけて食べない人(わける派)には、クリームシチューをご飯にかける・わける以前に、「シチューにはパンでしょ!」とご飯との組み合わせ自体に否定的な人も少なからずいらっしゃいます。
さらに、色合いが悪くておいしそうに見えない、白いご飯に白いシチューは見た目に違和感があると、見た目の悪さを指摘する意見もあります。
にんじんやブロッコリーなど野菜や、お肉が加わり一定の彩りがあっても、白いご飯に白いルウでは食欲を掻き立てるには弱いのかもしれませんね。
忙しい朝食にはご飯にかけて食べると一石二鳥?!
筆者の実家では、クリームシチューをご飯にかけて食べることにまったく抵抗がありませんでしたし、現在も夕食がクリームシチューだった翌日の朝食はシチューをご飯にかけて食べるスタイルが定番です。
まさに、カレーライスのような感覚です。そもそも、カレーをご飯にかけて食べるカレーライスも、日本発祥の食べ方といっても過言ではありません。
カレー発祥のインドでは、基本カレーをライスにかけて食べませんからね。
ビーフシチューをご飯にかけて食べれば、ほぼハヤシライス的な感じになものと同じように、クリームシチューをご飯にかけて食べるのはピラフのシチューかけや、リゾット、ドリアなど洋食と似たイメージで楽しむことができますよね。
なにかと忙しい朝の食事では尚更、クリームシチューをご飯にかけて食べるのがベター!。
シチューとご飯をまとめれば食べる時間も短くなり、洗い物も減るので一石二鳥という意見も聞きます。
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クリームシチューかけご飯専用のルウ「シチューオンライス」の誕生!
今回のテーマ「クリームシチューをご飯にかけて食べるのはありか?なしか?」について、ハウス食品さんが2016年に実施した「シチューをごはんとわける?ごはんにかける?」を問うアンケート調査結果を参考にさせていただきましたが、そのハウス食品さんがクリームシチュールウとなる初めての商品「シチューミクス」を発売したのは1966年のことです。
日本のクリームシチューは学校給食を通じて広まった!?
シチューという料理は、16世紀後半から17世紀前半にフランスで生まれたものですが、日本の食卓にクリームシチューが広まる原点は戦後の「学校給食」にあるといわれます。
学校給食が全国的に始まったのは1947年(昭和22年)のこと。食糧難となっていた戦後、学校給食は子どもたちの栄養補給に大事な位置づけでした。
カルシウム不足を補うため脱脂粉乳を用いた料理が多く作られ、なかでも脱脂粉乳が使われたクリームシチューが定番メニューでした。
当時は「白シチュー」と呼ばれ、子どもたちにも人気メニューだったといいます。
子どもたちが好きなこの味を家庭で簡単に作れないかとハウス食品さんが考案し、1966年に商品化されたのが粉末状のシチュールウ「シチューミクス」なのです。
開発当初から「ご飯と相性のいい」味を追求していたとのことから、家庭でクリームシチューを食べるときに「ご飯にかける」ことも想定されていたのかもしれませんね。
クリームシチューをご飯にかけて食べることを好む潜在的な消費者が多いと考えたハウス食品さんは、2017年(平成29年)にシチューかけご飯専用ルウ「シチューオンライス」を発売しました。
ちなみに、2021年現在「シチューオンライス」のようにシチューかけご飯専用のシチュールウを扱っているのは、ハウス食品さんのみのようです。
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クリームシチューはそれぞれの家庭独自の食べ方がある!
クリームシチューは家庭料理では定番メニューではありますが、ファミレスなどの外食でメニューにクリームシチューを見かけることは少ないですよね。
結果、クリームシチューはそれぞれの家庭で独自の食べ方・文化が表れやすい料理なのかもしれません。
さらに「クリームシチューをご飯にかけて食べるのはありか?なしか?」は、家庭内・家族内でも意見がわかれます。
前日のクリームシチューが残っていたなら、我が家では私と2人の息子の男連中の朝食は断然「クリームシチューはご飯にかけて食べる派」です。
長男は中濃ソース、次男は粉チーズ、私は追い塩して食べるなど、まさにやりたい放題です。
ちなみに、ママさんはお椀に盛って、クリームシチューをお味噌汁代わりのように食べてますよ。
まとめ
今回のテーマ「クリームシチューをご飯にかけて食べるのはありか?なしか?」、ハウス食品さんが2016年に実施した「シチューをごはんとわける?ごはんにかける?」を問うアンケート調査の結果では、ご飯とわける派(かけない派)が僅かに多数派。
クリームシチューをご飯にかけて食べるのはありか?なしか?、それぞれの意見をみると、「汁物は何でもご飯にかけて食べると最高!」というかけ派に対し、わけ派は味噌汁をご飯にかける「ねこまんま的な食べ方で行儀が悪い!」と、かけて食べる行為に異を唱えます。
クリームシチューをご飯にかけて食べるかどうかは人それぞれ、育った家庭の食文化にも影響されたものだと思います。
多数派・少数派、どちらであっても自分の好きなスタイルで、おいしいと感じて食べることが一番ですよね。
ちなみに筆者は、夕食に作られたクリームシチューはお上品にパンと合わせて食べるのが好きなのですが、翌日の朝食はクリームシチューをご飯にかけて「追い塩」して食欲マシマシ!。
がっつり満腹で出勤しています!。
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