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バッタの餌は何!草の種類は?野菜や果物も食べる?飼い方と注意点!

更新日:

トノサマバッタ

公園の草むらや近所の畑などで捕まえられるバッタは、子供たちに人気の昆虫!。

我が家の息子たちも、幼稚園~小学校低学年ころまで、友達と遊びに出かけてはバッタを虫カゴ一杯に捕まえて帰ってきたものです。

「ママ~! バッタをたくさん捕まえた~! 飼い方知ってる? 餌は何あげたらいいの?」

… そんなの知らないよ!(笑)。

「バッタなんだから、草なんじゃない?!」

そんな会話も聞こえてきそうですが、子供たちが捕まえてきたバッタです。

昆虫観察のいい経験にもなりますし、今回は「バッタの飼い方」について色々探っていきましょう!。

・バッタの餌となる草の種類は?
・バッタは野菜や果物も食べる?
・バッタの飼い方と注意点!
・バッタの寿命は?

パパ・ママもその瞬間は童心に戻って、子供たちと一緒に楽しんでしまいましょう!。

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身近に生息するバッタの種類!

バッタの餌は?バッタは何を食べるのか?の前に知っておきたいのが、これから飼うバッタの種類です。

なぜなら、バッタは種類によって餌も違うし、飼い方も違ってくるから。

 

トノサマバッタ(殿様飛蝗)

トノサマバッタ

日本全国で、一番よく見かけるバッタの種類。昆虫に詳しくない方でも「トノサマバッタ」の名前は聞いたことがあるでしょう。
「ダイミョウバッタ(大名飛蝗)」と呼ばれることもあります。

体長は4㎝~7㎝と大型の種類で、群れで育った個体は「褐色」で、単独に近い状態で育った個体は「緑色」になり、よく飛び回るのが特徴です。

その顔つきは「仮面ライダー」のモチーフになっているとされますが、「平成ライダー」から「令和ライダー」へも引き継がれていくのかな…(苦笑)。

 

クルマバッタ(車飛蝗)

クルマバッタ

クルマバッタの顔はトノサマバッタに良く似ていますが、体長は4㎝~6㎝とトノサマバッタよりやや小さい。

後翅の黒い帯状の模様が、飛んだときに「車輪が回っているように見える」のが名前の由来で、飛んでいるときに大きな音を出して羽ばたくのが特徴。

 

オンブバッタ(負飛蝗)

オンブバッタ

オンブバッタは、その名のとおり「メスの上にオス」が乗っている姿で知られています。

体長はオスが約2㎝メスが約4㎝と、バッタの中では小ぶりの種類。
バッタですがあまり長くは飛ばず、ピョンピョンと飛ぶ程度で歩いて移動することも多いのだとか。

メスの背中にオスが乗るのはバッタの交尾で観察される姿ですが、他の種類はすぐに離れるのに対してオンブバッタは交尾以外でも乗り続けています。

ラブラブなんですね…(笑)。

 

ショウリョウバッタ(精霊飛蝗)

ショウリョウバッタ

トノサマバッタやクルマバッタとは全く違い、ショウリョウバッタの頭部は、斜め上に三角形のように尖った形が特徴。

体長はオスは5㎝メスが8㎝にもなり、日本に分布するバッタの中では最大の種類で、オスは「キチキチキチキチ…」と翅を鳴らしながらよく飛びます。

メスの体には、白黒の筋や点線の模様が入ることが多いのでわかりやすいです。

 

ショウリョウバッタモドキ(精霊飛蝗疑)

ショウリョウバッタモドキは、細い体つきから一見ショウリョウバッタにも見えますが、体に対して脚が短いことから跳躍力も弱い。

体長もオスが3㎝メス5㎝ほどで、ショウリョウバッタの半分ほどしかなく、背中に赤みがあるのが特徴。

ショウリョウバッタのようで、小さい、体に筋や点線の模様が入っていない、さら背中に赤みを帯びているなら「ショウリョウバッタモドキ」で間違いないでしょう。

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バッタの餌は何!草の種類は?野菜や果物も食べる?

身近に生息する、色々な種類のバッタ。

食べる餌は何でしょう?。

公園の草むらや畑で捕まえてきたバッタですから、「草でいいのでは?」と思いますが、バッタの種類によって、食べる草・植物の好みが「イネ科」「イネ科以外」のものに分かれるようです。

 

イネ科の草(植物)を餌にするバッタの種類

イネ科に分類される草(植物)、ススキ・エノコログサ(ネコジャラシ)・レモングラスなどを餌としているバッタは、

・トノサマバッタ
・クルマバッタ
・ショウリョウバッタ
・ショウリョウバッタモドキ など

 

イネ科以外の草(植物)を餌にするバッタの種類

イネ科以外の草(植物)、ヨモギ・オオバコ・シソ・シュンギクなどを餌にするバッタは、

・オンブバッタ

先で紹介した「身近に生息するバッタの種類」の中では、オンブバッタだけが餌の種類が「仲間はずれ」になってしまいましたね。
それでも、餌や飼い方を工夫してあげれば大丈夫ですよ。

 

バッタは野菜や果物も食べる?

きゅうり

バッタの餌は、当然バッタを捕まえた周辺にある草、イネ科を好むバッタならススキ・エノコログサ(ネコジャラシ)・レモングラスであり、イネ科以外を好むバッタにはヨモギ・オオバコ・シソ・シュンギクなとなります。

もちろん、バッタの餌はそれぞれの好みの草を用意してあげるのがベストです!。

けれど、正直…

公園の草むらや畑に生える草の種類が、「何が何やら分からない」という方も多いでしょう。

いちいち、草の種類を選んで採りにいくのも大変です(苦笑)。

自然に生える好みの餌が用意できない場合は、バッタの餌はきゅうりやにんじんなど野菜でも大丈夫!。

キャベツやレタスなど葉物野菜もよく食べますし、りんごなど果物でもOK!。

野菜を餌にするなら葉っぱが硬い新鮮なものではなく、しんなりしてる部分や外側の捨てるような部分の方がバッタの餌にはいいようですね。

ジャムなどの空き瓶の蓋や薄いお皿に入れてあげると、お掃除が簡単ですよ。

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バッタの飼い方!

まずは、「バッタの餌は何!」の疑問がクリアしたところで、いよいよバッタの飼い方をみていきましょう!。

バッタの飼い方で必要なものは、

・昆虫飼育ケース
・水差し
・霧吹き
・土
・餌(草・野菜)

それぞれ、具体的にみていきましょう。

 

昆虫飼育ケース

飼育ケースは、「昆虫飼育ケース」と呼ばれるような網状の蓋つきで、開け閉めできる「窓」が小さいものを用意しましょう。

スペースの問題もありますが、なるべく大きいものがベスト。

なぜなら、小さいケースだとバッタが飛び跳ねるときに壁にブチ当たりまくって、翅やカラダがボロボロになってしまうから。

ダイソーなど100均でも扱っていますし、ホームセンターなどでも500円前後で購入できます。

 

水差し

水差しには、先に紹介したようなバッタが好む草を入れます。

とくに、公園の草むらや畑で抜いてきた「イネ科の草(植物)」は飼育ケースにそのまま入れても、すぐに枯れてしまうんです。

もしも、バッタが好む草を見つけて用意できるなら、水差しに差しておくといいですよ。

 

霧吹き

霧吹きは、バッタの水分補給用。

1日1回程度で十分なので、餌となる草や野菜などに霧吹きしてあげましょう。
喜んで飲んでくれますよ。

自然界では、雨も降るし夜露で草の葉も湿りますが、ケースの中は水分不足になりがちです。

湿気という意味では、ケースの内壁にも霧吹きするのも効果的です。

 

土は入れる?入れない?

バッタを飼うケースの中を、バッタが生息する自然環境により近づけてあげるなら「土」も入れてあげた方がいいと思います。
(見た目にも…)

けれど、バッタは餌が好みのものであれば良く食べ、そのぶん糞もたくさん排泄します。

「掃除」という点では、土があると大変ですから、バッタの産卵~翌年の幼虫飼育まで考えていないなら、土を入れる必要はありません。

より沢山の草を敷き詰めておけば大丈夫です。

バッタは土に中に卵を産むので、もしも、バッタの産卵~翌年の幼虫飼育まで楽しむなら、土を入れる必要があります。

土は、電子レンジやフライパンで10分ほど熱して、殺菌処理するのがベスト。

ケースの底全体に敷き詰めてもいいですし、プラスチックの薄型の「保存容器」に土を敷いたものをケースの中に置くスタイルも、掃除が簡単なのでオススメです。

土表面が乾かないように、霧吹きで適度に湿らせてあげることも忘れずに。

 

バッタには日光浴も必要!

バッタの成長には、適度な紫外線を浴びることも必要だとされています。

日差しが届く風通しのいい場所に、1日数時間ケースごと置いて日光浴をさせてあげましょう。

くれぐれも、直射日光は避け、飼育ケースの中が高温になりすぎないように注意します。

 

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バッタの飼い方の注意点!

飼育ケースの大きさにもよりますが、一緒に飼うバッタは5匹くらいまでに抑えるのがベターです。

バッタって、餌の好みがマッチすれば、それこそ大食漢で、バリバリと、ものの見事に餌がなくなっていきます。

また、バッタは基本的に草食なので「共食い」はしないとされていますが、注意したいのが捕まえたバッタの中にキリギリスが混じっていたとき!。

 

キリギリスには要注意!

バッタは草食なので、基本的に「共食い」の心配はないのですが、そこに誤ってキリギリスが混じってしまうと危険です。

イソップ童話に「アリとキリギリス」という話がありますね。

たしかにキリギリスもバッタの仲間なので、間違えて一緒に飼ってしまう方も少なくありませんが、キリギリスは肉食系の雑食で、かなり獰猛。

他のバッタと一緒に飼ったら、一溜りもありません。

 

キリギリスを見分けるポイント!

キリギリス

・キリギリスはカラダが短く高さがある
・バッタと比べて後脚と触角がとても長い
・メスのお尻の産卵管が長く発達している
・前脚にはたくさんの発達した棘がある

捕食性が強いキリギリスは、捕まえた獲物を逃がさないように前脚の棘が発達しています。

バッタとキリギリスを簡単に見分けるポイントは、後脚と触角の長さの違いです。

 

バッタは糞の量もスゴイ!

バッタは大食漢なだけに、糞の量が多いことも注意点の1つ。

バッタの糞は時間が経つとカビてしまうので、放っておくとバッタが弱ってしまいます。

糞は、まめに取り除いてあげましょう。

「飼い方」のコーナーで、土はなくてもいいとしたのは、掃除のしやすさもあります。
土を入れておくと、糞がわかりづらくなるんですね。

 

バッタの寿命は?越冬する?

バッタの寿命は、成虫で3か月~5ヶ月くらいと言われています。

7~8月頃に成虫となったバッタは、10月~11月頃までしか生きられません。

飼育環境が整えば、12月頃まで生きることもあるでしょう。

基本的にバッタは越冬することなく、卵で冬を越し、春のふ化を待ちます。

 

まとめ

今回は「バッタの餌は何!」ということで、バッタの種類によって好みの草が違うことや、きゅうりなど野菜も食べることを中心に、バッタの飼い方や注意点をご紹介しました。

・身近に生息する色々なバッタの種類

トノサマバッタ
クルマバッタ
オンブバッタ
ショウリョウバッタ
ショウリョウバッタモドキ など

・バッタは、イネ科の草が好きなバッタとイネ科以外の草が好きな種類にわかれる

・きゅうりやニンジンなど野菜の他、りんごなど果物も食べる

・肉食系で獰猛なキリギリスには要注意!

・大食漢のバッタは糞の量もスゴイ!

・バッタの寿命は成虫で3か月~5か月・越冬はしない

バッタたちの一生は、とても短いものです。
本来は、自然の草むらで生きるのが、バッタの幸せに間違いありません。

それでも、子供たちが捕まえてきたバッタを飼うと決めたなら、パパ・ママも一緒になって、餌の好みを考えたり、霧吹きや日光浴、お掃除などしっかりお世話してあげましょう。

今回の記事が、少しでも参考になれば幸いです。

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