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ツツジとサツキの違いは?葉っぱ&花の特徴での見分け方!

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ツツジ

春を象徴する桜の花が散り、道端のあちこちで咲きはじめるツツジ。区や市が環境整備で植えられたものでしょう。

赤紫色のツツジの花が、歩道の花壇を華やかに彩ります。

また、似たような時期にサツキの花も咲きはじめます。

どちらも春から初夏を象徴する人気の高い花ですが、とても似ているのでその「ツツジとサツキの違いがよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。

たまたま私は、同居の義父が盆栽でサツキを育てることが趣味ということもあって、サツキは大変馴染みのある花ではありますが、今回あらためてツツジとサツキの違いを調べてみました。

ツツジとサツキとでは、葉っぱ1つとっても、しっかり見分けられる違いがあります。

ちょっとした雑学ではありますが、とても似ているツツジとサツキの違いや見分け方のポイント、一緒にみていきましょう。

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ツツジとサツキはほとんど同じ?!

ツツジとサツキは、確かにとてもよく似ています。

それもそのはずで、ツツジもサツキも同じ「ツツジ属・ツツジ科」に属する植物でほとんど同じということ。

じつはサツキには「サツキツツジ」という別名があるように、サツキはツツジの仲間の1つなのです。

それでも、義父が楽しむ園芸・盆栽の世界では、サツキは「サツキ」であってツツジとは別物なのです。

ツツジとサツキの違いを大雑把に紹介すれば、花びらも葉っぱも大きくて、開花時期も早い方がツツジ。

ツツジよりも花も葉っぱも小さく、ツツジが咲き終わった頃から咲きはじめるのがサツキです。

それでは、ツツジとサツキそれぞれの特徴を比較しながら、違いや見分けるポイントを見つけていきましょう。

 

ツツジとサツキの違い!見分けるポイントは?

先に紹介したように、サツキは「ツツジ属・ツツジ科」の仲間のなかでも5月(皐月)頃に咲くことから「サツキツツジ」という別名があります。

ツツジというと歩道の花壇などに植えられた「街路樹」的なものや庭木とされることが多く、対してサツキは「盆栽」などで親しまれている方が多いという点も違いの1つでしょう。

 

ツツジとサツキは葉っぱでも見分けられる!

今回の記事のタイトルで、「ツツジとサツキの違いは?葉っぱ&花の特徴での見分け方!」としたくらいです。

たとえ花が咲いてなくても、葉っぱをみれば見分けられる違いがあります。

葉っぱを見ただけでツツジとサツキを見分けられたら、「凄っ!」って思われること間違いありませんよ!。

街路樹で多く見かけるツツジは「オオムラサキツツジ」という種類。

今回は、このオオムラサキツツジとサツキの見分け方という形ですすめていきたいと思います。

 

ツツジとサツキの葉っぱの硬さや形の違い

・ツツジはの葉っぱは柔らかく、サツキの葉っぱは硬い。

・葉っぱの形は、ツツジは細い楕円形~卵型であるのに対し、サツキは葉先が尖っているという点が見分けやすいポイント。

 

葉っぱの粘毛の有無

ツツジの葉

ツツジは公園の外周、遊歩道にも多く植えられています。

子どもたちが公園で遊んで帰ってきたら、服に葉っぱが沢山ついていたということはありませんか?。

葉っぱの表側にツヤがなく、粘毛と呼ばれる毛が生えているのがツツジ。

逆に葉っぱの表側にツヤがあり、粘毛がないのがサツキです。

公園遊びして帰ってきた子どもの服についた葉っぱは「ツツジの葉っぱ」かもしれません。

粘毛というくらい、服についたツツジの葉っぱはなかかな取れてくれないんですよね。

花を見ずとも、また花が散ったあとでも、ツツジとサツキは葉っぱの違いで見分けられるのです。

ここからは、花の見ための違いなどからツツジとサツキを見分けるポイントを見ていきましょう。

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ツツジとサツキは花の大きさが違う!

ツツジの花

サツキの花の大きさは約4㎝(3.5cm~5cm)。

対するツツジの花の大きさは約6㎝(5cm~7cm)と一回り大きいことがわかります。

我が家の義父が育ててるサツキの花は5cmくらいありあそうですが、これってサツキではけっこう大きい方なんですね。

こんど「お義父さんのサツキの花ってとても大きいですよね!」って、ちょっと持ち上げてみましょ(笑)。

 

ツツジとサツキは花のおしべの数が違う!

ツツジの花のおしべの数が5本以上に対して、サツキの花は5本です。

花の咲き方も、ツツジが同時期に一斉に開花するのに対して、サツキは「パラパラ」と1週間ほどかけ開花していきます。

 

ツツジとサツキは開花時期が違う!

とても似ているツツジとサツキですが、それぞれ開花時期が違います。

多少は被る時期があるとしても、ツツジが咲きおえた後にサツキが咲きはじめる感じです。

ツツジの開花時期 : 街路樹に多いオオムラサキツツジでは4月中旬~5月上旬

サツキの開花時期 : 5月中旬~7月頃

 

ツツジとサツキは花の色が違う?!

街路樹で多く見られるオオムラサキツツジの花は、その名前のとおり「赤紫色」ですが、一般的なその他のツヅジでは、白、ピンク、紫、中には黄色など色合いが多彩なのが特徴。それに対して、サツキは「紅赤色」の花が多い。

またサツキには、同じ一株の中に紅赤色単色の花だけでなく「絞り咲き」や「覆輪」と呼ばれるように配色が異なる色々な花が混ざるように咲いて楽しませてくれるものもあります。

サツキ 覆輪

盆栽でサツキを育てている方にとっては、この点が楽しみの1つでもあるようです。

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ツツジとサツキも新しい葉っぱ「新芽」が伸びる時期は一緒!

ツツジとサツキを見分ける違いを見てきましたが、「一緒のもの」もありました。

それは、新しい葉っぱ「新芽」が伸びる時期はツツジもサツキも5月頃ということ。

「えっ、なんで?」

「花が咲く時期が違うのに?」

と思われるでしょうが、ツツジとサツキでは新芽と花の関係に違いがあるのです。

ツツジ : 花が咲いてから新芽が伸びる

サツキ : 新芽が伸びてから花が咲く

この新芽の伸びと花の関係の違いから、開花時期は違うのに、ツツジとサツキの新しい葉っぱ「新芽」が伸びる時期はだいたい一緒の5月頃になるのです。

ツツジの葉っぱと花の関係は、例えるなら桜の「ソメイヨシノ」が花が咲いてから新芽が伸びるのと同じような感じでしょう。

 

まとめ

今回はとても似ている「ツツジとサツキの違い」について、それぞれを比べながら見分け方を見てきました。

花が咲いてなくても、葉っぱにも形や粘毛の有無、ツヤの有無などかなり違いがあるので、見分け方の大きなポイントになりそうです。

また品種改良もどんどん進んでいるので、花だけ見ただけではツツジとサツキの違い、見分け方はたしかに難しくなっていますが、

・開花時期
・花の大きさ

細かく見れば、おしべの数などをポイントにしていけば見分けられる思います。

今年も6月頃になると、義父はサツキの剪定作業で汗を流すのでしょう。

盆栽のサツキは、せっかく綺麗に咲いた花を早々に摘んで、枝を切ってコンパクトに保つのです。

いつかあの20鉢のサツキを、義父から受け継ぐ日がくるのでしょうか…

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