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雛人形!お内裏様とお雛様の並べ方は左右どっち?!三人官女や五人囃子の順番も!

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3月3日の「桃の節句」「ひな祭り」。女の子がいらっしゃるお宅では、毎年「雛人形」を飾りお祝いされているかと思います。

しかし毎年のことながら、雛人形を飾るときに並べ方で「左右」や「順番」を悩んでしまうことはありませんか?。
お内裏様とお雛様どちらが右だっけ?左だっけ?にはじまり、7段飾りなど豪華な雛飾りともなると、三人官女や五人囃子の順番まで、並べ方に悩んでしまいますよね。

1年に1度の「桃の節句」「ひな祭り」のことなので、雛飾りの並べ方を覚えられないことも至って普通のことだと思いますよ。大丈夫!

今回は、雛人形のお内裏様とお雛様の左右の並べ方を中心に、三人官女や五人囃子の並べる順番までわかりやすく紹介していきたいと思います。

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雛人形の並べ方は関東と関西で左右・順番が違う?!

雛飾りもシンプルなものから7段など多段飾りまで多種多様ですが、雛飾りの中心は、なんといっても「お内裏様」と「お雛様」です。
いざ飾ろうと思ったときの最初の悩みが、「あれ?お内裏様とお雛様ってどっちが左で右だっけ?」でしょう。

これには、実際には関東と関西・京都で風習に違いがあり、お内裏様とお雛様の並び方が左右逆になります。ご自宅の雛人形が「関東雛」なのか「京雛」なのかを知ることから始めましょう。

 

関東雛と京雛では顔が違う?!

関東雛と京雛を比べると、顔立ちが微妙に異なることがわかります。もともと関東と京都を中心とした関西で、好まれる顔立ちが違うのでしょう。

関東雛は、目がやや大きめで口元がわずかにほころび、ややふっくらした可愛い感じの顔立ちです。

対して京雛は、切れ長の目や鼻筋が通った、「京美人」を思わせる気品ある顔立ちといったところでしょうか。

実際にご自宅の雛人形の顔立ちを見て、「あぁ、これは関東雛だ」「京雛だ」と見分けられるものではないかもしれませんが、ご自宅の雛人形が関東雛なのか?京雛なのか?、1つの参考になるのではないでしょうか。

 

雛人形の並べ方は関東と関西では左右が逆?!

お内裏様(男雛)とお雛様(女雛)だけのシンプル「親王飾り」から、「五人飾り」「7段飾り」など様々な雛飾りがありますが、最初に並べる「基本」となるのが、お内裏様とお雛様の左右の並べ方でしょう。

段飾りでは1番目となるお内裏様とお雛様の並びが、関東雛と京雛では左右逆になります。

 

関東雛では?

「関東雛」の場合は、向かって左側がお内裏様(男雛)で、右側がお雛様(女雛)です。

なぜ関東雛では、向かって左側がお内裏様(男雛)なのでしょう?!。

諸説あるものの、関東は武家を中心として文化が発展してきたことが、強く影響しているものと思いますが、その他も含め

  • 武家のなかでは「右上位」という考え方があり、身分や位が上の者が右側に座る順番の決まりだった。
  • 大正天皇が「即位の礼」で、西洋スタイルを取り入れて、皇后陛下の右に立たれていた。

ただ、天皇の「即位の礼」が新聞などを通じて一般の方の目に触れるようになったのは昭和天皇の「即位の礼」が最初です。その時の写真に写った天皇陛下が皇后陛下の右に立たれていた姿から、関東雛では向かって左側がお内裏様(男雛)、右側がお雛様(女雛)になったという説も有力です。

 

京雛では?

「京雛」の場合は、向かって左側がお雛様(女雛)で、右側がお内裏様(男雛)です。
京都では、日本古来の慣わしが今も大切に受け継がれています。

  • 日本では古来より、右よりも左が格式高いとされている。
  • 御所において、天子(天皇)が座る「玉座」の位置は左側(向かって右側)だった。

古来から続く「左上座」の流れから、「京雛」では一番格の高いお殿様(お内裏様)を向かって右側に並べる由縁です。

ここまで、関東雛と京雛で並べ方が左右・順番が違うことを紹介してきましたが、現在はいわゆる「関東雛」の並べ方(向かって左がお内裏様)が主流です。
例えば「雛飾り」などのキーワードで検索してみると、その大多数の画像は「向かって左がお内裏様」です。その逆は、探すのが難しいほどです。

結婚式で新郎新婦が座る位置や、写真での立ち位置などを思い返しても、常に新郎が向かって左側で新婦が右側ですものね。

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雛人形、三人官女・五人囃子・右大臣左大臣の並べ方は?

お内裏様とお雛様の並べ方、左右どちらにしたらいいのかはOKですね。次に気になるのが

・三人官女
・五人囃子
・右大臣左大臣

だと思いますが、雛飾りにおいてこれらの人形の並べ方には、関東雛と京雛に違いはありません。

 

三人官女の並べ方は?

7段飾りなど多段飾りの上から2段目には、「三人官女」を並べます。

並べる順番としては、向かって左側から「加銚子」「島台」「長柄銚子」の道具を持つ官女の順です。また人形の「足」をみることで、並び順がわかります。

「加銚子」を持つ官女は右足、「長柄銚子」を持つ官女は左足が少し前に出ているので、それぞれが中央を向くような形と覚えるのもわかりやすいですね。

 

五人囃子の並べ方は?

続いて、雛飾りの上から三段目は、「五人囃子」を並べます。

並べる順番としては、向かって左側から「太鼓」「大皮鼓」「小鼓」「笛」「扇」の楽器を持つ順番です。

おやおや、向かって一番右側の雛人形が持つモノは楽器じゃないですね。
五人囃子の中でも、楽器ではない「扇」を持つこのお人形さんは、「謡い手」さんなんですって!。

 

右大臣・左大臣の並べ方は?

いよいよ4段目には、右大臣・左大臣を並べます。
「右」「左」と名前がついているので並べ方はわかりやすいと思いますが、注意したいのが「向かって」は逆になるということです。

向かって左側に「右大臣」、向かって右側に「左大臣」を並べます。

とはいえ、「どっちが右大臣か左大臣かわからない?」という方も多いかもしれませんね。

先に紹介した「左上座」も参考になるかもしれせん。年功序列を採用するなら、年配風の人形の方が「左大臣」、若者風の人形の方が「右大臣」です。
年配風の左大臣を「向かって右側」に並べると覚えておくとわかりやすいですね。

 

まとめ

女の子がいるお宅では毎年のことながら、出すごとに悩んでしまう雛人形の「並べ方」。

お内裏様とお雛様だけでなく、三人官女や五人囃子、右大臣左大臣まで、「どっちだっけ?」となってしまうものだと思いますが、今回の記事は少しでも参考になりましたでしょうか?。

今回は「関東雛」と「京雛」の違いを中心に紹介しました。現在の主流は「関東雛」であって、お内裏様を向かって左側に並べるのが一般的ではありますが、その他地域・地方によっても違いがあると思いますので「これが正解」というわけではありません。

地域ごとの慣わしを知るには、その地域に古くからある人形店での飾り方を参考にすることもいいかもしれません。

また雛飾りをキレイに並べられたら「写真」に残すなどして、しまう時に我が家の「マニュアル」的に一緒に保管しておくと、来年以降に並べ方を悩まずにできそうですね。

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