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車のエアコンが効かない・冷えない原因!対処方法と修理費用は?

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車のエアコンが効かない・冷えない

車のエアコンは、マイカー通勤や週末のドライブを快適なものにするために欠かせない装備の1つ。

特に車内の気温が上がる夏、エアコンが効かない・冷えないとなれば、熱中症にも繋がりかねません。

筆者も若かりし頃、彼女とドライブ中に渋滞に巻き込まれる中、エアコンが冷えなくて汗だくになった記憶が甦ります(^^;)。

今回は夏本番を前に、車のエアコンが効かない・冷えないときの原因と対処方法、気になる修理費用の目安などを中心に紹介していきます。

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車のエアコンが車内を冷やす仕組み

車のエアコンが効かない・冷えない原因を特定する前に、車のエアコンが車内を冷やす仕組みを知る必要があります。

そんなこと知ってるよ~という方は、次の見出しへスルーして全然OKな内容です!。

車のエアコンの冷房機能(冷やす)仕組みは、冷媒と呼ばれる物質が熱を奪い周囲の空気を冷たく変化させていることにあります。

冷媒って何?

冷媒とは、冷蔵庫やエアコンなど機器の中で、熱を温度の低い所から高い所へ移動させるために使用される流体の総称です。液体が気体になるときには周囲から熱を奪います。逆に、気体が液体になるときには周囲に熱を放出します。多くの機器では、液体が気化するときに周囲の熱を奪うという性質を利用して、冷媒の液化と気化のサイクル(蒸気圧縮冷凍サイクル(注))を繰り返しながら、冷却しています。

引用:冷媒って何?|J-Net21(中小企業基盤整備機構)

 

アルコール綿で肌を拭いたときのイメージ

筆者は先日、新型コロナワクチンを職域接種で一足早く済ませましたが、皆さんもワクチン接種や健診の採血で注射される前にアルコール綿で肌を拭かれると、肌がス~ッと冷たく感じられるでしょう。

車のエアコンが車内を冷やす原理とは、この注射の前にアルコール綿で肌を拭かれたときにス~ッと感じるをイメージするとわかりやすいかもしれません。

肌を拭いたアルコールが蒸発するときに肌(皮膚)から熱を奪うため冷たく感じるのと同様に、車のエアコンは液体が気体へ変化するときに周囲から熱を奪う仕組みを利用して冷たい空気を送り出しているのです。

液化と気体に変化しながら熱を奪う媒体(冷媒)こそが、エアコンガスと呼ばれるフロンガスであり、気化の原理で作られた冷たい空気がブロアファンモーターの力によって車内に送られ冷やされていきます。

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車のエアコンが効かない・冷えない原因

車のエアコンは先の「車のエアコンが車内を冷やす仕組み!」で紹介したように、冷媒のエアコンガスが液体となったり気化したりを繰り返し循環することで車内を冷やしたり、冷却水の熱を利用して車内を暖めたりしています。

そのため、車の外から取り込んだ空気の塵や埃を取り除くフィルターや冷媒となるエアコンガスが不足したりすると、車のエアコンがうまく効かなくなり、車内が冷えない原因となりえます。

ここでは、車のエアコンが効かない・冷えない原因を1つ1つ詳しく確認していきましょう。

 

原因1:エアコンフィルターのつまり

エアコンフィルターには、車の外から取り込んだ空気を車内へ送る際に、空気に含まれる塵や埃を取り除く働きがあり、高性能なフィルターでは、花粉や黄砂、ぜんそくや気管支炎など呼吸器系の病気のリスクを高めるといわれるPM2.5なども除去してくれます。

このエアコンフィルターに汚れが詰まると、空気の通りが妨げられることでエアコンの効きが悪くなり、冷えない・暖まらない原因となります。

日頃からあまり意識するパーツではありませんが、車の年式が古くなるにつれ、エアコンフィルターに詰まったさまざまな汚れが、エアコンの効きを悪くしていきます。

 

原因2:エアコンガスの不足

エアコンガス補充

冷たい空気を作る冷媒となるエアコンガスが不足すると、空気を十分に冷やすことができなくなり、車内が冷えにくくなってしまします。

本来、いくらエアコンを使ってもエアコンガスは消耗や減ったりはしませんが、とくに年式が古くなるにつれて、車の振動でパーツの繋ぎ目に隙間が生じて漏れ出てしまいやすくなり、エアコンガスがの不足へ繋がることがあります。

補充用のエアコンガス(フロンガス)は、ガソリンスタンドやカー用品量販店でも3,000円~5,000円程度で扱われて、補充作業は自分でも十分可能です。

 

原因3:コンプレッサーの故障

コンプレッサーとは、エアコンガスを高圧で圧縮させる装置。

高圧で圧縮されたエアコンガスは液体となり、液体が気化するときに生じる気化熱の働きで周囲の熱を奪い空気を冷やしています。

コンプレッサーが故障し、冷媒となるエアコンガスを圧縮することができなければ、冷房は効かなくなり車内は冷えません。

 

原因4:エバポレーターのトラブル

エバポレーターとは、エアコン内部にあり熱交換器の役割を持つ部品です。

先のコンプレッサーで圧縮され液体化したエアコンガスは、エバポレーター内で噴射され気化されたときの気化熱効果で冷気を作りだします。

しかし、エバポレーターに目詰まりなどのトラブルが生じていると、冷気を作ることができずれ車内が冷えてくれません。

 

原因5:サーモスタットの故障

車のエアコンで車内が暖まらない場合、サーモスタットの故障が原因していることも考えられます。

車のエアコンの暖房は、エンジンの熱で温められた冷却水を利用して作り出される暖かい空気を送り出し車内を暖めています。

冷却水とは元来エンジンを冷ますため液体。その冷却水の循環を開け閉めして制御する、弁のような役割をもつのがサーモスタットです。

たとえば、サーモスタットはエンジンスタート時には冷却水の循環を止めることでエンジンを素早く暖めますが、サーモスタットが故障し温度制御不能となれば、冷却水の循環が止まらなって冷却水は温まらず、暖房が効かなくなり車内はいつまでも暖かくなりません。

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車のエアコンの故障を調べる3つの方法!

先に、車のエアコンが効かない・冷えない場合、冷媒となるエアコンガスが漏れていることでの不足が原因となりえることを紹介しました。

エンジンの振動などから配管接続部からエアコンガスが漏れ出てしまっているか?は、ボンネットを開けたエンジンルーム内のコンプレッサーにあるエアコンガスの通り道である「サイトグラス」で確認が可能です。

エアコンをかけコンプレッサーが作動している状態で、透明な気泡が浮いている状態ならエアコンガスはしっかり充填されている状態。

泡が白く濁っている場合は、エアコンガスが減っている証となります。

 

エアコンフィルターの掃除や交換してみる

エアコンフィルター掃除・交換

まず、車に詳しい方でなくても簡単なのがエアコンフィルターの詰まりの有無確認

エアコンフィルターは一般的に、助手席側にあるグローブボックス(車検証などを入れてる所)の奥にあります。

グローブボックスを取り外し、フィルターカバーを開けることでエアコンフィルターの取り外し、確認・交換ができます。

車種によって別の場所に付いていたり、簡単に取りはずせない場合もあるので、詳しくは車の取り扱い説明書で確認してみてください。

 

エアコンフィルターの掃除方法

エアコンフィルターを取り外したら、ブラシを使って軽く埃を落とし、水洗いのあと良く乾かします。工場勤務の方なら、現場のエアガンで塵や埃を吹き飛ばすこともできますね。

但し、年式が古くエアコンの効きが悪いと感じる場合には、エアコンフィルターの網目の奥まで入り込んでいると思われますので、いっそ交換してしまった方がいいでしょう。

型番を確認して、ディーラーやカー用品店で注文・購入できます。

 

車のエアコンを内気循環にして風量を最大限にしてみる

エアコン内気循環

車のエアコンが、実際に冷たい空気を出しているのかを確認します。

車のエアコンには、車内の空気を循環させる「内気循環」と、車外から空気を取り込む「外気導入」があります。

どちらかというと、内気循環で試してみる方がエアコンの故障を確認しやすくなります。

車の窓を全部閉めて、内気循環へ切り替えた上で冷房の温度設定をMAXまで下げた状態で運転してみます。

風量を最大限まで上げた後、しばらく待っても車内が冷えてこなければ、やはりエアコン装置のいずれかが故障している可能性が高いでしょう。

 

アイドリングストップ搭載車は機能をオフにして確認

アイドリングストップが搭載されている車の場合、信号待ちや渋滞でエンジンが止まるたびにエアコンが切れてしまうので、エアコンの故障を確認する前にはアイドリングストップ機能をオフにしておく必要があります。

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車のエアコンの修理はどこに依頼する?

車のエアコン修理

先に、車のエアコンが効かない・冷えない原因を調べる方法を紹介しましたが、例えば自分でエアコンフィルターを清掃・交換してみたり、サイトグラスでエアコンガスの不足がわかれば補充することで改善され、エアコンが効くようになるかもしれません。

私たち車の素人ができるのはこれくらいで、内気循環・最低温度・最大風量に設定してしばらく走ってものエアコンが効かない、冷えないとなればコンプレッサーやエバポレーター、サーモスタットなどの故障が原因となっている可能性が高くなります。

その場合は、車のプロである正規ディーラーや整備工場、ガソリンスタンドやカー用品量販店へ点検・修理を依頼することが必要となります。

車のエアコンの点検・修理の依頼先となる業者の、特徴・メリット・デメリットをざっと掴んでおきましょう。

 

正規ディーラー

正規ディーラーとは自動車メーカーの看板を掲げる特約店であり、販売・点検・修理、すべての品質がメーカー基準であり、他の業者より車の構造・部品の特徴を詳しく掴んでいる点が強みです。

また、正規ディーラーで購入した新車ならメーカー保証がついているので、故障内容・部品によっては購入から3年以内であれば無償修理の対象になる場合もあります。

ただし「正規ディーラーは電装系部品の修理は苦手」ともいわれ、修理を受付けても実際には自動車電装業者へ作業を回れされているケースも多く、他の業者と相見積もりして費用比較した方がいい場合もあります。

 

民間整備工場

車の点検・修理・整備から車検まで、幅広いサービスを取り扱っている民間整備工場の場合、その技量は在籍されている整備士の知識・経験よるところが大きい。

正規ディーラーと比較すると、レバレートといわれる一時間あたりの規定工賃が低く抑えられているので、一般的には正規ディーラーより安価で修理できるメリットがありますが、整備工場によって作業品質がことなる場合が考えられます。

普段からお付き合いが深い整備工場、地元でも評判のいい整備工場に依頼するのがいいでしょう。

 

ガソリンスタンド

車のエアコンが効かない・冷えないとお困りですぐに点検・修理を依頼したいとなれば、道路脇のガソリンスタンド一択かもしれませんね。

ガソリンスタンドの修理費用は、意外とリーズナブルだったりします。

簡単なエアコンガスの点検や補充などであれば、手軽に依頼しても問題ありませんし、給油のついでの点検は無料になったりする場合もあります。

ただし、腕利きの整備士が在籍している店舗は少なく、複雑で特殊な修理には対応できないと考えるのが無難です。

 

カー用品量販店

オートバックスやイエローハットをはじめ、お馴染みの有名大手カー用品量販店でも、車のエアコンの点検・修理を受付けてもらえる店舗があります。

手軽に安価で点検・修理を依頼できますが、ガソリンスタンド同様に在籍されている整備士さんの知識・技量によって対応可能な修理は限られたものになるでしょう。

 

車のエアコンに修理にかかる費用はどれくらい?

車のエアコンが効かない・冷えない原因がエアコンガスの漏れ・不足の場合なら、エアコンガス補充すればOK。

エアコンガスが不足してるかどうかは、ガソリンスタンドで無料で点検してもらえるケースが多いですし、その流れでエアコンガスを購入してもいいでしょう。カー用品量販店などでも3,000円~5,000円程度で購入することができます。

冒頭で紹介した筆者が若かりし頃、彼女とドライブ中に渋滞に巻き込まれる中、エアコンが冷えなくて汗だくになったときは、ガソリンスタンドで点検してもらい、エアコンガスを補充してもらうことで難を逃れました。

 

車のエアコン修理費用の相場!5千円~8万円になる場合も?

車のエアコン修理費用

ガソリンスタンドで給油のついでに頼む点検なら無料の場合が多いですが、正規ディーラーや民間整備工場へ1から点検・修理を依頼すると、診断料として1万2千円~1万5千円ほど掛かる場合があります。

●エアコンガスの漏れ・詰まり・補充の場合
→5千円~3万円

●コンプレッサーの修理では
→3万5千円~5万円

●電気・システム系の修理では
→4万円~6万円

 

車のエアコンが臭い原因と消臭方法!

車のエアコンが臭い場合は、カビが原因かもしれません。

湿気が多くジメジメした環境を好むカビは、気温の差によって結露が生じるエアコン内部に繁殖しやすい。

芳香剤で臭いを和らげたり、車のエアコン専用の洗浄スプレーや消臭剤を使うことで臭いを軽減させられますが、いずれも一時的なもので効果は長続きしません。

車のエアコンのカビ臭さを消すには、今回のメインテーマとなる「車のエアコンが効かない・冷えない原因」のところでも紹介した、エアコンフィルターを交換するのがもっとも確実です。

主に助手席側にあるグローブボックスを取り外し、フィルターカバーを開ければエアコンフィルターの交換ができるのですが、詳しくはお乗りの車の取扱説明書で確認してみてください。

交換用のエアコンフィルターの品番なども記載されていると思います。

作業に自信がない方は、正規ディーラー・整備工場・カー用品量販店などへ依頼した方が無難かもしれません。

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車のエアコンから変な異音がするときは?

車のエアコンを運転したときに、ガラガラ・カラカラ・キュルキュルといった変な異音がする場合、ブロアファンモーターかコンプレッサーが故障している可能性があります。

ブロアファンモーターはエアコンの風を生み出す部品で、重症になるとエアコンから風が出なくなります。

コンプレッサーは冷媒となるエアコンガスを圧縮する部品で、故障すれば気化熱の働きで周囲の熱を奪い空気を冷やすことができなくなり、冷房が効かず車内が冷えなくなってしまいます。

ブロアファンモーターやコンプレッサーは、とても複雑な構造をしている部品ですし、交換修理となれば素人では困難です。

車のエアコンから変な異音がする場合は、正規ディーラーか整備工場などプロにお任せした方がいいですね。

 

まとめ

冒頭で紹介した、筆者が若かりし頃に彼女とドライブ中に渋滞に巻き込まれる中エアコンが冷えなくて汗だくになったときは、ガソリンスタンドでの点検結果、エアコンガス不足と判明しエアコンガスを補充してもらって難を逃れました。

もう20年以上前の苦い思い出ですが、教訓としては、車のエアコンが効かない・冷えないトラブルは前触れもなく突然やってくるということ!。

作業に自信がある方は、エアコンフィルターの掃除や交換、エアコンガスの補充などを試みてください。

それでも改善しない場合は、コンプレッサーやエバポレーターなど難しい部品が故障している可能性が高くなるので、正規ディーラー・整備工場・カー用品量販店へ点検・修理を依頼しましょう。

気温30℃以上となる真夏日が珍しくない近年、35℃以上となる猛暑日で車のエアコンが効かない・冷えないとなれば、熱中症のリスクが高まり、非常に危険な状況になります。

早め早めの点検・修理を心掛けましょう。

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