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無洗米!洗う必要ある?洗うとどうなる?無洗米の美味しい炊き方!

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無洗米

時短生活の花形選手「無洗米」

お米を洗うことなく炊ける便利な一品ですよね。

しかし、お米を研ぎ洗うことを習慣としてきた私は、ついうっかり無洗米を洗ってしまう事があります。

でも、洗うとお水が白く濁るので、やっぱり無洗米といえども「洗う必要があるのかな?」と考えてしまったり…。

・無洗米は洗うとどうなるのでしょう?。
・風味は損なわれてしまうのでしょうか?。
・そもそも無洗米って何なのでしょう?。

無洗米の美味しい炊き方なども含め、「無洗米」について詳しくご紹介したいと思います。

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無洗米とはどんなお米?どうやって作られているの?

無洗米は「皮ごと食べられるメロン」や「種無しブドウ」みたいに、食べやすいように品種改良されているお米?。

いえいえ、違います!。

無洗米は、洗わなくていいように品種改良されたお米ではありません。

無洗米は新種のお米ではなく、従来からの「米」からできているんです!。

なので、コシヒカリの無洗米はコシヒカリの味ですし、ゆめぴりかの無洗米はゆめぴりかの味なんですよ。

 

無洗米の作られ方

無洗米の元は、とにかく普通のお米です。

これが、無洗米を知る上での重要なキーワード。

研ぎ洗いが必要な普通のお米(精白米)は、お米の嫌な臭いの元や、やたらにモチっとした食感に炊き上がる原因となる「肌ぬか」で表面が覆われています。

その「肌ぬか」を落とすために、私たちはお米を炊く前に水洗いすることを習慣としているんですね。

お米を水で洗うと水は白濁しますよね。「肌ぬか」が溶け出しているからなんです。

そう、今まで洗って落としていた「肌ぬか」を、精白米の状態で削ぎ落として作られたのが無洗米なんです。

 

精白米から無洗米へ変わる過程

精白米を無洗米にする方法はいくつかあります。

急に難しい言語が並びますが、名称なので羅列しますね。

1.BG精米製法
2.タピオカ式

「BG精米製法」は円筒状のステンレス表面に付着させ剥がす方法で、無洗米の73%のシェアを占める方法です。

遠心力による自然分離と肌ぬかの付着力を生かした、最もお米へのダメージが少なく不純物が混じらない方法となります。

「タピオカ式」と呼ばれる方法は、5%程度の加水をした精白米にその名の通りのタピオカを投入。

タピオカに肌ぬかを吸着させて剥がします。自然の摂理を生かした方法ですね。

3.水洗い式
4.ブラシ式

BG精米製法やタピオカ式と異なり、精白米から一気に肌ぬかを剥がしにかかる方法です。

お米へのダメージは強いかもしれません。主に業務用などで使われています。

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無洗米には国による品質基準がない?!

無洗米には国による基準がありません。先に記載の1~4のどんな方法でも、洗わずに食べられるお米なら「無洗米」として販売が可能なんです。

私たちの口に入る食材に、国の基準が無いとはかなり驚きですよね。

しかし、2000年に「全国無洗米協会」が立ち上げられ、国の基準に先立ち、無洗米の普及と安全確保のために、無洗米協会による無洗米の基準が制定されています。

無洗米協会では安全基準を下記のように定めています。

〇米(米の一部も含む)、空気、水以外は使用・添加されずに製造されていること​

〇まったく人手に触れずに袋詰めされる​

無洗米処理後の米は、まったく人手に触れずに袋詰めされる工程になっていること

〇お米以外の異物を取り除く装置を設置している

着色した米、石、草の実、金属、虫などを選別する装置を設置していること

引用:全国無洗米協会|安全のための基準

また、品質については「洗わずに炊ける」「食味を落とさない」と定められています。

そしてそれらの基準を満たした製品には、全国無洗米協会が作成した「エコメちゃん」マークがついていますので見てみて下さいね。

無洗米 エコメちゃんマーク

スーパーなどのプライベートブランド商品にはこのマークがついていないこともあるので、気になる方はお店の方に聞いてみて下さい。

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洗米は洗うとどうなる?無洗米の美味しい炊き方は?!

ところで、洗う必要のない無洗米は洗うとどうなるのでしょうか。

全国無洗米協会の基準でいうなら、「エコメちゃん」マークがついている商品は洗う必要がなく、洗うと風味が落ちてしまうのです。

ではなぜ、無洗米は洗うと美味しくなくなってしまうのでしょう。

 

無洗米を洗うと美味しくなくなってしまうわけ

無洗米も、実は「肌ぬか」を完全に無くした仕上がりにしているわけではありません。

むしろ少し残して仕上げてあるのです。

「肌ぬか」が多いと仕上がりの臭いやモチッとした食感の元になってしまいますが、「肌ぬか」には旨味成分もあるので、いい加減で残すのがコツ。

生産者はそれをギリギリのところまで、もしくは残して食べて欲しいところまで計算して落としていますので、無洗米を洗ってしまうと最後の旨味成分が流れてなくなってしまうというわけなんです。

販売元の思うところの「美味しい状態」で召し上がって頂くなら、無洗米は洗わない方がいいですね。

 

無洗米の美味しい炊き方

無洗米は、精白米と炊き方が異なるってご存知でしたか?。

お米の表面を覆っている「肌ぬか」がほとんど取られている無洗米は、衝撃が加わると中の美味しい「デンプン質」が剥がれて出ていってしまいます。

水は、無洗米にとって衝撃物です。

無洗米を炊く時は必ず先に水を入れて、そこへ無洗米を静かに投入するという順番にして下さいね。

その時、かき混ぜたりするのはNGです。

水に浸す時間は、60分を目安に。

また、水の量は「無洗米用」のメモリまで入れるようにして下さいね。

最近の家電や計量カップには、「無洗米」の表示があるものがほとんどかと思いますが、無ければ「無洗米1合に対して水は230cc」と覚えておけば大丈夫。

無洗米は肌ぬかが落とされている分、普通の白米用の計量カップではお米の粒が多く入ってしまうので、水を少し多めに入れてあげるのがポイント。

炊き方は白米と一緒なので、炊飯器に無洗米のメニューが無ければ「白米」で大丈夫です。

お釜で炊くなら、「始めチョロチョロ中ぱっぱ、赤子泣いても蓋取るな」ですね(笑)。

 

まとめ

美味しくお米を炊くことって、無洗米でも普通のお米でも、そもそものお米、水、火加減、鍋…と要因が多岐にわたるので、ホントに難しいですよね。

毎日同じように炊いているのに、味が違うこともあります。

時間があって色々選べる環境ならば色々こだわってみたいところですが、やっぱり毎日忙しいとそうもいかず、頼れる兄貴は無洗米。

無洗米を上手に選んで、無洗米の炊き方で美味しいお米を頂いちゃいましょう!。

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