ビジネスの現場で、自分の会社の呼び方に一瞬迷って、言葉が詰まってしまった経験はありませんか?
「弊社」「当社」「自社」、さらには「小社」や「手前ども」…。
日本語には自分の会社を指す言葉がたくさんありますが、実はこれ、単なるマナーの問題だけではないんです。
私は30年のサラリーマン生活を経て、現在はタクシードライバーとしてハンドルを握っています。
長年の経験で確信したのは、「自分の会社の呼び方の使い分け」は相手との信頼関係を築くための最強のコミュニケーションツールだということ。
たとえば今、私が仕事でスマホを使って会社に送迎ルートを確認するとき(社内・チーム)と、後部座席のお客様をご案内するとき(社外・接客)では、無意識に言葉のスイッチがパチッと切り替わります。
この「現場の感覚」こそが、ビジネスシーンでも役立つプロの習慣なんです。
難しい理屈は抜きにして、「これさえ押さえれば、もう迷わない!」というポイントを一緒に見ていきましょう!
執筆:ちゃむ隊長(運営管理)
さいたま市を拠点に活動する現役タクシードライバー。情報サイト「さばいぶ」を運営しています。8年間の少年サッカー指導(JSPO公認コーチングリーダー)で培った「分かりやすく伝える力」と、日々の乗務で得た「現場の生きた知恵」を、探検家のような視点で発信中です。
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【結論】自分の会社の呼び方は「相手が誰か」でパチッと切り替える!
自分の会社の呼び方で迷ったときは、シンプルに「今、誰と話しているか(誰にメールを送っているか)」だけを考えてみてください。
相手との関係性によって言葉のスイッチをパチッと切り替えるのが、プロの習慣です。

ねえ隊長!社内メールでつい「弊社」って書いちゃったんだけど…これって変なのかな?

意味は通じるから焦らなくて大丈夫!
ただ、社内の仲間に「弊社」を使うと、身内に対してへりくだりすぎちゃって少し距離感が出ちゃうんだよね。「相手が社内か社外か」で使い分けると、グッと自然でスマートになるよ!
呼び方のパターンと使いどころは、実はとてもシンプルです。
まずは全体像をサクッと把握できる比較表からチェックしていきましょう!
【一目でわかる】自社の呼び方クイック比較表
| 呼び方 | 主な相手・場面 | ニュアンス | 使い分けのコツ |
| 弊社 | 取引先・お客様・社外メール | 謙遜・相手を立てる | 「外」の人に敬意を払うとき |
| 当社 | 上司・同僚・社内会議・公式資料 | 丁寧・フラット | 「内」の仲間と共通意識を持つとき |
| 自社 | 企画書・プレゼン・競合分析 | 客観的・プロ視点 | 自社の強みを分析・説明するとき |
| 小社 | 初対面の取引先・フォーマルなメール | 非常に謙虚 | 相手を最大限に立てたいとき(主に書き言葉) |
社外(取引先・お客様)には、へりくだる「弊社」

社外の人に対しては、自分が一歩後ろに下がる謙譲語(けんじょうご)である「弊社」を使うのが基本です。
これは相手を敬い、立てるための表現。
たとえば、タクシーでお客様をご案内するときに「わたくしどもの会社では…」と丁寧にお伝えするのと同じ感覚です。
「弊社」という言葉を使うことで、「マナーを心得た信頼できる担当者だな」という安心感を相手に与えることができます。
社内(上司・同僚)や公式発表では、フラットな「当社」
一方で、同じ会社の仲間や、会社の公式な方針を示す場では「当社」を使います。
社内で「弊社」を使うと、身内に対してへりくだりすぎることになり、かえって距離感が出てしまいます。
スマホやタブレットで配車センターとやり取りしたり、チームで打ち合わせをしたりするときは、「当社のルールでは」「当社の方針は」と、フラットかつ前向きな表現にするのが自然です。
企画書や客観的な分析には「自社」
「自社」という言葉は、特定の相手を立てる必要がない、客観的な視点で話をするときに非常に便利です。
たとえば、企画書やプレゼン資料の中で「自社の強み」や「自社製品の特徴」と記載する場合。
これは「弊社(へりくだる)」や「当社(身内)」という主観を抜きにして、一歩引いたプロフェッショナルな視点を示すのに最適です。
自分の会社を「自社」と客観視できる人は、冷静な分析ができる信頼できるビジネスパーソンに見えますよ。
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自分の会社の呼び方が信頼に直結する理由【30年の現場体験】
長年ビジネスの現場に身を置いて感じているのは、自社の呼び方は単なる「マナーの形式」ではないということです。
それは、「自分と相手の立ち位置を瞬時に定義し、信頼感を形づくるツール」でもあります。
メーカー30年(購買・品質・工場長)で実感した「呼び方の重み」

私は現在のタクシードライバーになる前、自動車用部品メーカーで約30年間働いていました。
購買、品質、製造などさまざまな部署を経験し、最終的には工場長として組織のマネジメントにも携わってきました。
数多くの現場で確信したのは、「呼び方の選び方ひとつで、仕事に向き合う誠実さやプロ意識が相手に一瞬で伝わる」ということです。
たとえば購買や品質の現場で協力会社様・取引先と折衝する際、どんなに厳しい交渉であっても「弊社」という言葉を軸に据えることで、「私たちは対等なビジネスパートナーとして、誠実責任を持って向き合っています」という姿勢を示すことができます。
言葉選びが丁寧な人は、それだけで「安心して仕事を任せられる人だ」という強い信頼を勝ち得ていたのです。
社内調整と取引先交渉でパチッと変わる「プロの切り替え術」
現場で活躍するビジネスパーソンは、誰に教わるともなく「主語のスイッチ」を自然に切り替えています。
-
社外(協力会社様・取引先)との交渉:
相手を立て、自社の責任ある立場を示すために「弊社」を使う。
-
社内(製造ライン・他部署・社内会議)での調整:
共通の目標に向かう仲間として、フラットかつ前向きに「当社」を使う。
-
技術や品質の比較分析(企画・プレゼン):
主観を抜いてプロの客観的視点を示すために「自社」を使う。
タクシードライバーとなった現在も、スマホで配車センターと連携するときは「当社・自社」の意識になり、後部座席のお客様をご案内するときは「弊社・わたくしども」に切り替わります。
「誰を主役にして会話をしているか」を意識することが、言葉のスイッチをスムーズに入れるコツです。
つい「うちの会社」と言いそうになった時のスマートなリカバリー法
どれだけ意識していても、慌てている時や打ち解けた会話の中では、つい「うちの会社では…」と口走ってしまうことがありますよね。

ああっ!商談中にうっかり「うちの会社」って言っちゃった…!
もう取り返しがつかないかな…?

大丈夫、慌てて変な空気にするのが一番もったいないよ!
一言「失礼いたしました」と添えてから言い直せば、逆に「マナーを意識している誠実な人だな」って好印象に変わるんだよ!
一度「失礼いたしました」と丁寧に言い直すことで、自分の言葉遣いに責任を持っている姿勢が相手に伝わり、かえって信頼感が増すこともあります。
間違いを恐れすぎず、堂々と挽回していきましょう!
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知っておくと差がつく!「小社」「手前ども」「我が社」の使いどころ
「弊社」と「当社」をマスターしたら、もう少し呼び方のバリエーションを知っておくと表現に幅が出ます。
相手との距離感や格式に合わせて言葉を選べるようになると、コミュニケーションの質が一段と上がりますよ。
メールや手紙で超謙虚に伝える「小社(しょうしゃ)」


「小社」って…うちの会社はそんなに小さくないんだけど、勝手に使ったら怒られない?

あはは、会社の規模の話じゃないから安心して!これは文字通り小さく見せることで、相手を最大限に立てる大人のマナーなんだよ。
主にメールや手紙で真価を発揮する言葉なんだ!
「小社(しょうしゃ)」は、「弊社」と同じく自社をへりくだる言葉ですが、主に「書き言葉(メール・手紙・お礼状)」として使われます。
初めてお取引する格上の企業や、伝統を重んじる相手に対してメールを送る際、「小社におきましては〜」と添えると、非常に礼儀正しく控えめな好印象を与えられます。
人の誠意や真心を感じさせる「手前ども・わたくしども」
「手前(てまえ)ども」や「わたくしども」は、会社という「組織」よりも、そこで働く「人間(私たち)」にスポットを当てたい時にぴったりの表現です。
-
手前ども:
丁寧でありながら、職人気質や現場の温かみを感じさせる表現。
-
わたくしども:
よりフォーマルで、接客業やサービス業などで洗練された印象を与える表現。
たとえば、お客様にお詫びをする場面や、真心込めたサービスをお約束する場面で「手前どもの不手際で…」「わたくしどもにお任せください」と使うと、言葉に誠実さとぬくもりが宿ります。
スピーチや上層部で使われる「我が社・当社」
「我が社(わがしゃ)」は、身内(社内)に対して「自分たちの会社」という強い団結感や愛社精神を示す言葉です。
社長や役員が全社朝礼や新入社員歓迎会で「我が社の今後の展望は…」と熱弁を振るうような場面でよく使われます。
一般社員が日常の社内メールで「我が社」を使うと少々大げさで威張っているように聞こえることもあるため、普段の業務連絡では「当社」を使うのが無難でスマートです。
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【実践】そのまま使える!シチュエーション別・例文集
頭で理解していても、いざ現場に立つと咄嗟に言葉が出ないこともありますよね。
ここでは、日常業務や面接などでそのまま使える具体的な実践フレーズをご紹介します。
【社外向け】新規メール・電話対応でのフレーズ

初めてのご挨拶や、信頼を勝ち取りたい社外向けの場面では「弊社」を軸に丁寧な言葉選びを心がけましょう。
【メール例文:新規の問い合わせ】
件名:新サービス導入に関するお問い合わせ(株式会社〇〇 ちゃむ)
株式会社△△ 〇〇様
突然のご連絡失礼いたします。株式会社〇〇のちゃむと申します。
弊社の新サービスについて、ぜひ貴社のお役に立てればと考えご連絡いたしました。
弊社では現在、〇〇の課題解決に特化したプランをご提案しております。
【電話での対応例】
「いつも大変お世話になっております。弊社の担当者より、折り返しご連絡させていただきます。」
【社内向け】会議・チャット・他部署依頼でのフレーズ
社内では「当社」を使うことで、距離感を詰めつつ仲間意識とプロ意識を両立させます。
【会議での発言例】
「当社の今期の目標達成に向けて、他部署との連携をさらに強めていきたいと考えています。」
【他部署への協力依頼チャット・メール例文】
「お疲れ様です。〇〇プロジェクトにおいて、当社の標準ルールに則った運用をお願いしたく、ご協力いただけますでしょうか。」
【転職・面接】「前の会社」「今の会社」をどう呼ぶ?

転職の面接で今の仕事の話をするとき、うっかり「弊社では〜」って言っちゃいそう…!面接のときはなんて呼ぶのが正解なの?

面接で「弊社「「当社」を使うのは実はNGなんだ!
自分のことは「わたくし」、今の会社は「現職(または今の勤務先)」、前の会社は「前職」と呼ぶと、客観的で冷静なプロとして面接官に好印象を与えられるよ!
転職活動中や、新しい職場に入ったばかりのときは、自分の立ち位置に迷って言葉が詰まりやすいものです。
以下のルールを押さえておけば安心です。
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面接の場(在職中の場合):
今の会社を「弊社」「当社」と呼ぶのは不自然です。「現職(げんしょく)」や「現在の勤務先」と呼ぶのがマナーです。
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面接の場(すでに退職している場合):
過去の会社は「前職(ぜんしょく)」や「以前の勤務先」と表現します。
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転職直後の新しい現場:
前の職場と比較するような言い方は避け、新しいチームに早く馴染むためにも、意識的に「当社」「自社」という言葉を使っていきましょう。
まとめ:言葉のスイッチひとつであなたのプロ意識は伝わる
ビジネスシーンで自分の会社をどう呼ぶか。 一見、小さなマナーのように思えますが、実は「相手への敬意」と「自分自身の立ち位置」を明確にする大切な一歩です。
最後に、今回の重要ポイントを振り返ってみましょう。
-
社外の人(取引先・お客様)には:
へりくだる姿勢を示す「弊社」 -
社内の人(上司・同僚)には:
仲間意識と共通の目的を共有する「当社」 -
企画書やプレゼンなど客観的な場では:
プロの視点を示す「自社」 -
メールでよりフォーマル・誠実に伝えたいときは:
「小社」や「手前ども」 -
面接や転職活動では:
客観的な姿勢を示す「現職」「前職」
私もメーカーでの約30年間、そして現在のタクシードライバーの現場でも、誰に向かって話しているかによって無意識にこの「スイッチ」を切り替えています。
大切なのは、言葉の形式を丸暗記することだけではありません。 その言葉の先にいる相手がどう感じるか、どんな安心感を持ってもらえるかを想像することです。
迷ったときはこの記事の比較表やフレーズを思い出して、自信を持って使ってみてくださいね。
あなたのプロフェッショナルな魅力を引き立てる最高の武器になるはずです!
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