梅、桃の花をちらほら見かける季節になりましたね。日本人にとって何かが始まる季節、そう、春はもう間もなくです!。
そして春と言えば、人事異動や新入社員の受け入れなど企業にとっては忙しい季節。
転居を伴う異動を言い渡された方も大変ですね。
お世話になった方々や取引先などへの挨拶などの作業も増えますね。
「お世話になりました…云々(うんぬん)…、今後とも弊社を…いや当社?・わが社…?」
自分の会社の呼び方は、何が正しいのでしょうか。
面と向かってご挨拶する場合やメールの場合、社内で話をする時など、それぞれ正しい呼び方が決まっているのならちゃんとしたいですよね。
今回は「自分の会社の呼び方」について、それぞれの違いや使い方、社内やメールの場合など、具体的にわかりやすくご紹介したいと思います。
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自分の会社の呼び方の違い!社外で自分の会社をどう呼ぶ?
自分の会社の呼び方には、
「当社」「弊社」「小社」「自社」「わたくしども」「手前ども」「わが社」など、色々な呼び方がありますね。
それぞれの呼び方の、違いや使い方を確認してみましょう!。
「当社」には敬語的な意味合いがあまりない
「当社」という簡単な呼び方は、そのイントネーションの通り「へりくだった」敬語的な意味合いありません。
相手と上下関係の無い、対等な立場で話す場合に使って下さいね。
また、後述の「自社」と同じように、指し示す対象物、事がある場合に使います。
「当社比」や「当社のアンケート結果」などですね。
「弊社」は自分の会社の万能な呼び方
「弊社」の「弊」の字には、「自分はダメなんです」という意味があるので、その「弊」と「社」を組み合わせた「弊社」と言う言葉は、「自分のところはダメな会社なんです」という意味になります。
弊社は、「自分をへりくだり、相手を立てる」敬語的な表現。
現在、自分の会社を呼ぶ場合に、最もよく使われている言葉の1つです。
「小社」は現在あまり使われていません
「小社」も、「弊社」と同じように自分の会社を小さく表現することで、相手を立てる敬語的な表現として使われているのですが、最近はあまり使われなくなりました。
「自社」の使い方は、指し示す対象物、事がある場合
「自社」を使って、「自社の部長です」とは言いませんね?。
自分の会社の呼び方で「自社」を使うのは、自社の対象物、事を説明する場合です。
「自社製品」「自社の取り組み」などです。
そして、主語としては使いませんのでご注意下さい。
例えば、「自社は来年移転します」とは言いません。
「わたくしども」「手前ども」は場面によって使う
取引がキーパーソン間で行われている時は、弊社や当社のようなへりくだった言い方よりも、「わたくしども」や「手前ども」の方が熱く響く場合がありますね。
甲子園などの選手宣誓のときに「我々は~!」と言う、あの感じです。
一人称複数と言うこの表現には、「みんな」というニュアンスが強くなり良い場面もありますが、軽い感じもある為、使う人が選ばれる表現でもあります。
社会人初心者には、使い方に注意が必要な呼び方です。
「わが社」は他社に対してはあまり使いません
「わが社」という言い方も「当社」と同じく、へりくだった敬語的意味合いがありません。
社内間や同僚間で使うようにして下さいね。
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メールの場合、自分の会社の呼び方はどうすればいい?
自分の会社の呼び方となる「当社」「弊社」「小社」「自社」「わたくしども」「手前ども」「わが社」、どれもメール(文章)で使って大丈夫な呼び方ですが、社内と社外でも使い方を分ける必要があります。
社外宛てのメールの場合は?
自分の会社を主語として書く場合は、「弊社」「小社」「わたくしども」「手前ども」を使います。
「お詫び」や「紹介」「自社の説明」などの場合ですね。
「わたくしども」「手前ども」は前述のとおり、使う人を選ぶ言葉なので、メールで使う場合でおすすめする呼び方は「弊社」です。
自分の会社の商品や物、事を主語として書く場合には「自社」「当社」「わたくしども」を使いましょう。
製品のピーアールや、数値の説明などの場合ですね。
また、主語に「弊社」を、自社製品など説明に「自社」を使ったら、そのままその2語を使うようにして下さい。
弊社や小社、自社、当社が乱立する文章は美しいとは言えません。
社内宛てのメールの場合は?
メールの受け取り側が、どんな立場の方なのかにもよりますね。
同僚間、部所間の社内メールの場合は「当社」でOK。
「当社のボーナスは雀の涙ほどですが、飲み会代は負担なし!」
みたいな感じです。
上司に対して会社の事で何か進言したいのであれば、「会社名」を使うといいですね。
「我々○○社の社員は…」とか、「私たちが開発した○○社きっての人気商品、□□について」など。
社内での自分の会社の呼び方は?
社内、同僚間では、自分の会社の会社の呼び方を色々気にする事はありません。
「ウチは」と言っても大丈夫でしょう。
社長を目の前にして自分の会社を呼ばなければならない時、それが新入社員へのヒアリングだった場合は自社名(会社名)を使って自分の会社を呼びましょう。
自社製品に対するヒアリングの場には、「自社の○○」ではなく、「○○」という商品名のみを言えばOK。
社内プレゼンの時やプレゼンのニュアンスがある場合は、「わたくしども」や「当社」、「わが社の○○」など勢いがある呼び方がいいですね。
まとめ
誰かを目の前にして自分の会社の呼び方を一瞬でも考えてしまうと、焦りから普段使っている言葉が虚を突いて出てしまいますね。
自分の会社の呼び方、その万能言葉は「弊社」です。
しかし、社長や上司を前に「弊社」は会社を一歩下へ下げてしまう言い方となり失礼に当たりますので、「当社」や「会社名」を使って下さいね。
言いなれなくてつい、「自…当…弊社!」となる場面は、社員として働いたことがある人なら誰しもが経験のあることです。
一回の間違いくらいは、どうぞ気にしないでくださいね。
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