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納涼会と暑気払いの意味の違い!開催の目的は?時期はいつから?

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納涼会と暑気払い

日を追うごとに、暑さを感じる時期になってきました。

温暖化の影響で、今年も暑い日が多くなるのでしょうか(汗)。

ところで…

私たち日本人の先輩たちは、「夏の暑さ」をしのぐため昔から色々な工夫をしてきました。

そう、そこかしこからお誘いの連絡が入る「納涼会」や「暑気払い」もその1つです。

「納涼会」や「暑気払い」

私はこの言葉に、正直「暑い夏を楽しみに変える飲み会!」というイメージがありますが… 年末・年始の「忘年会」や「新年会」も含めて、意味ある飲み会がわくわく待ち遠しい年中行事なんですよね~。

美味しい料理をおつまみに、冷えたビールをぐいっと飲めれば「至極の幸せ!」に間違いありません!。

けれど、そんな納涼会や暑気払いも万一「幹事」に指名されたなら、会場の予約からお誘いの案内文など、やること盛り沢山で状況一変!大変なことに…(苦笑)。

そこで今回は、この「納涼会」と「暑気払い」という言葉について、意味や目的、開催時期の違いを中心にまとめてみました。

幹事さんのお役にも立てますように

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納涼会と暑気払いの違い!

「納涼会」と「暑気払い」、この2つの言葉に共通することは、夏の時季に使われる言葉ということ。

昨今は「納涼会」も「暑気払い」も、暑い夏に楽しむ「飲み会」の意味で使われる言葉になってはいますが、本来はその意味や目的、開催時期などまったく違う行事なんです。

 

納涼会とはどんな意味の行事?

納涼盆踊り大会

納涼会とは、本来どのような意味を持つ行事なのでしょうか。

納涼会の「納涼」という言葉の意味は

納涼(のうりょう)とは、夏の盛りの暑さを避けるために、涼しさや過ごしやすさを工夫して創り出し、味わうこと。

引用:Wikipedia|納涼

どうでしょう?。

実際には「納涼会」と称して、美味しいおつまみと冷えたビールの「飲み会」がメインになっていることが多くありませんか?。

本来の「納涼」の意味を考えると、「涼しさ」を味わえる雰囲気作りが大切になりそうですね。

ヒントになりそうなのが、京都・鴨川で有名な「納涼床」や東京湾の「納涼船」など。非日常をも楽しめそうです。

社員と家族が一緒になって楽しむ「納涼会」を行う会社もあります。地域の方々も参加自由など、「夏祭り」的な意味も合わせもっているようです。

 

暑気払いとはどんな意味の行事?

暑気払いとは、本来どのような意味を持つ行事なのでしょうか。

暑気払いとは

暑気払い(しょきばらい)とは、暑い夏に冷たい食べ物や体を冷やす効果のある食品、同じく体を冷やす効能のある漢方や薬などで、体に溜まった熱気を取り除こうとすること。「暑さをうち払う」という意味である。

引用:Wikipedia|暑気払い

その暑気払いも、現在はすっかり「冷えたビールで乾杯!」な飲み会を意味してます。

正直、私はそれだけで十分ではありますが、本来の暑気払いとは、弱った気(エネルギー)を元に戻して「元気」になろうと、カラダの中から「暑さを追い払う」という意味から行われていたものなんです。

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納涼会と暑気払いの開催目的の違い!

納涼会と暑気払いは、どちらも暑い時期に行われる行事として行われます。

現在では、どちらも「飲み会」の口実になっている感も否めませんが、本来、納涼会と暑気払いには開催目的に大きな違いがあります。

 

納涼会の開催目的は?

納涼会の起源を紐解くと、平安時代の貴族の人々が「避暑地の別荘に行き、夕方に涼んだこと」が始まりといわれています。

これが、江戸時代になると庶民にも広がっていきます。

とはいえ、庶民には夏に避暑地に移動する余裕などありません。近くの河原などに出向いて暑さをしのぎながら楽しめることを色々と考えたのです。

お金をかけてカラダを冷やすものを飲食したり、人工的な涼しさを創り出したり、怪談や肝試しなど「寒気」をもよおすような演出をしたりして、涼しさを味わい暑さを忘れる工夫がありました。

これらが、現在の「納涼会」へと受け継がれてきたのです。

つまり、納涼会の開催目的は「暑さをしのぐため」ということなんですね。

納涼会という言葉から受けるイメージに、地域に根差した懇親会的な目的も感じます。子供会や育成会などでは、夏の催しに「納涼会」が行われることが多いように思うんですよね。

私も、子供のころに地域の育成会の「納涼祭り」に参加していたことを思い出しました。

花火や縁日、肝試しや盆踊りなどで楽しんだ記憶があります。

 

暑気払いの開催目的は?

暑気払い・乾杯

一方、暑気払いを開催する本来の目的は、夏場の健康維持を願い「冷たい食べ物や体を冷やす効果のある食品、同じく体を冷やす効能のある漢方や薬などで、体に溜まった熱気を取り除こうとする」こと。

つまり、カラダの熱気を根本から取り払うために、夏野菜とされるスイカや胡瓜、冬瓜やゴーヤなどを食べたり、冷麦やそうめんなどを食べる風習そのものを暑気払いの意味としたそうです。

冷たく・カラダを冷やす食べ物となれば、「かき氷」など氷菓子も暑気払いに含まれるんでしょうね。

しかしその風情は、もはや現代人の意識の中にありません。

夏場の暑さを名目に、ストレスを発散するための「飲み会」というイメージが強くなっているようですね。

とくに、仕事や公的な活動をしている団体などで、関係している人たちとのお付き合いの飲み会のイメージが強い。

わたしの職場も同様で、毎年6月に入ると、懇親行事を担当するメンバーが暑気払いの計画を立て参加者を募って行われますし、ライフワークで所属するボランティア団体で行われる、夏の「暑気払いと称した懇親会」が楽しみです。

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納涼会と暑気払いの開催時期はいつから?

それでは、納涼会と暑気払いの開催時期にはどのような違いがあるのでしょう?。

 

納涼会の開催時期は?

納涼会を開催するのに適している時期はいつ頃なのでしょうか。

納涼会の場合、夏の暑さがピークとなる7月~8月頃に行われるのが一般的です。

但し、納涼会は「この時期に行わなければならない」という厳密な決まりはありませんので、暑い時期であればいつ開催してもOKです。

近年は温暖化により、暑さは5月頃から~9月・10月ごろまで続くことも多くなってきましたね。

それでも、私たち日本人の季節感から考えば、私個人的にはこれらの時期に行うものを「納涼会」とは呼べないように思います。

 

暑気払いの開催時期は?

一方、暑気払いの開催時期は、暑さ真っ只中だけでなく、夏本番になる前にも行われることもあります。

一般的には、7月~9月中が多いようですね。

ちなみに私の職場の暑気払いは、毎年、仕事の区切りとなる7月20日前後に開催され、所属するボランティア団体では9月上旬です。

このように、ビジネスシーンでも多く開催される暑気払いの場合、仕事の区切りやスタッフへのねぎらいなど、その職場ごとの時期・目的にあわせて行われることが多いようですね。

 

まとめ

夏の時期のお楽しみとして、何気なく使われてきた「納涼会」や「暑気払い」という言葉。

どちらもその歴史を紐解けば、それぞれ意味や目的があるものの、現代では「夏の飲み会」の代名詞のように混同して使われてしまうことも多い。

なんとなく、開催される時期や目的も似ているので、どちらの言葉を使っても間違いということはないように思いますが、社会人として「納涼会」や「暑気払い」本来の姿をしっかり押さえておきたいところですね。

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