食パンの消費期限切れ!いつまで食べられる?カビが生えたら捨てるべき? | 教えて!知恵袋

食パンの消費期限切れ!いつまで食べられる?カビが生えたら捨てるべき?

食パン

食パン

「消費期限が3日過ぎた食パンは食べられる?」

これは本家「知恵袋」サイトで、じつに13万人以上が閲覧している質問ですが、如何に食パンを消費期限切れさせてしまっている人が多いことが伺えます。

食パンは、私たちの食生活に欠かせない主食の1つ。とくに「朝食では食パンが定番」という人も多いのではないでしょうか。

食パンは、小腹が空いたときのおやつ代わりになることもあって、少し多めに買い置きしてしまいがちなモノ。

だからこそ、気がつけば消費期限切れになってしまうこともよくある話でしょう。

しかし、消費期限から1日・2日過ぎてしまった食パンも、「食べられる」のなら捨てるのは勿体ないと思うのも至極当然。

消費期限切れの食パンは、いつまで食べられるのでしょう?。

食パンにカビが生えたら、食べずに捨てるべきなのでしょうか?。

今回は、「食パンの消費期限切れ!いつまで食べられる?カビが生えたら捨てるべき?」をお題に、食パンを長持ちさせる保存方法や、古くなった食パンを美味しく食べるレシピまで、パン好きのみなさんの参考になる情報をまとめていきたいと思います。

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賞味期限と消費期限の違い

その昔は、「食べられる?食べられない?」の目安の1つとされたのが商品に記載される「賞味期限」でしたが、近年では「消費期限」が注目されるようになりました。

・賞味期限:美味しく食べられる期限
・消費期限:安全に食べられる期限

この「賞味期限」と「消費期限」の違いについては、かなり消費者の間にも浸透してきたと思いますし、私たちもお買い得品を選ぶときの、1つの判断材料になっているのではないでしょうか。

今回取り上げる「食パン」については、傷みやすい食品に含まれることから、ほとんどの場合、パッケージに「消費期限」が表示されています。

 

食パンの賞味期限と消費期限

一般的にスーパーなどで購入できる食パンの場合

食パンの消費期限(安全に食べられる期限)は、製造日からおよそ4日~5日

食パンの賞味期限(美味しく食べられる期限)は、製造日からおよそ2日~3日

スーパーやコンビニなど店頭に並ぶまでの流通のタイムラグもありますから、実際に購入してからは、およそ3日~4日間となるでしょう。

 

パン屋さんの無添加食パンや手作りホームベーカリーの場合

食パンの賞味期限・消費期限は、「保存料」の有無が大きく影響します。

無添加を売りにしているパン屋さんの食パンや、私たちがホームベーカリーなどで手作りする食パンの場合、そのほとんどが保存料を用いない作り方ですから、そのぶん劣化するのも、カビが生えるのも早くなります。

無添加を売りにしているパン屋さんや、手作りホームベーカリーの場合

食パンの消費期限(安全に食べられる期限)は、製造日からおよそ1日~2日

食パンの賞味期限(美味しく食べられる期限)も同様に、製造日からおよそ2日ほど

こちらは、実際にホームベーカリーで食パンを作られている皆さんだと、経験上、実感されることかもしれませんね。

パン作りを趣味にされている方も多いと思いますが、短期間で食べきれないほど作ってしまった食パンは、そのまま直ぐに冷凍保存してしまう方法も1つの手です。

 

消費期限切れの食パンはいつまで食べられる?

みなさんが手に取るほとんどの食パンには、製造年月日と「消費期限」しか記載されていないことが多いと思います。

「消費期限切れの食パンはいつまで食べられる?」

食パンのパッケージやクリップに表示される消費期限は、メーカーの安全基準に従い表示されているモノ。

たしかに食感や風味が落ちてしまいますが、

消費期限切れの食パンでも、1日~2日ほどならおよそ問題ありません。

実際にそのことで、お腹を壊したという話もあまり聞きません。

但し、食パンに表示された消費期限以降の「食べる・食べられる」の判断は、購入された方の「自己責任」になります。

いつまで食べられるかは、季節や温度・保存方法によっても変わってくるので一概にはいえませんが、その見極め方の1つとなるのが…

「食パンにカビが生えていたら」

食パンにカビが生えていたら、躊躇せずに捨てるべきです。

なぜなら、食パンに生えるカビは見た目以上に危険なモノだから。

ここからは、食パンに生えるカビの危険性やカビが生えやすい環境など、様々な角度から探っていきましょう。

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食パンに生えたカビの危険性!

カビが生えた食パン

食パンにカビが生えても、「カビの部分だけ取れば食べられるのでは?」と考える方も多いかもしれませんね。

しかし、カビの根は意外に深く広がり、目で見えるカビの部分だけを取り除いても、奥深く入り込んだカビの胞子を食べてしまう危険性があります。

消費期限に関わらず、食パンにカビが生えてしまったら躊躇なく捨ててしまうのがベターです。

 

なせ食パンにカビが生える?

食パンに関わらず、食品中には食品自身の成分と結合する「結合水」と、他から入り込む「自由水」の2種類の水分が存在します。

カビなどの微生物が活動するのに必要な水分は、後者の自由水。

食品中に含まれる自由水の割合は「水分活性」と呼ばれ、この値が高いほど自由水が多くカビなど微生物が繁殖しやすい。

Aw = p/p0

Aw:水分活性値
p :当該食品の水蒸気圧
p0:純水の水蒸気圧

なんてコムズカシイ公式がありますが、要は自身由来の水分ではない他から入り込んだ水分をどれだけ含んだ食品であるかということ。

例えば、水の水分活性値が最大の1であるのに対し、食パンの値は0.96

水分活性値が0.95以上のモノの例を挙げると、肉や肉製品(ハム・ベーコン・ソーセージなど)の他、鮮魚、卵、果実や野菜など生モノと呼ばれるものが主。

加工食品である食パンが、如何にカビやすい食品なのかがわかります。

 

食パンに生えるカビの種類と危険性!

気づけば食パン表面にツブツブと現れる、かったり、っぽかったりするカビ

食パンに関わらず、パンに生えるカビは主に3種類。

・青カビ
・黒カビ
・黒麹カビ

よく耳にするお馴染みのカビですが、特徴として、青カビ・黒カビは低めの温度で菌が増えやすく、黒麹カビは高めの温度で増えやすいこと。

お正月など寒い時期に「お餅」に青カビが生えるように、カビが生える条件は「高温・多湿」だけではありません。

そのカビの、一番の危険性は「発がん性」があるということです。

カビが生えた食品を食べることによっておこる健康被害で最も重要なものは「カビ毒」によるものです。

カビ毒には微量を長期間食べ続けることにより発生する慢性毒性があります。

肝、腎、肺、神経系、内分泌系、免疫系に対し、発癌性、変異原性、催奇性、エストロゲン様作用などの毒性を示します。

引用:食品分析開発センター|食品のカビ危害と防御

誤ってチョッと食べたくらいではカラダに影響ないようですが、とはいえ、カビが原因する食中毒の心配はつきません。

勿体ないと思うかもしれませんが、食パンにカビが生えたら躊躇せず捨てるべきでしょう。

食パンの表面に青や黒っぽく見えるカビた部分が少しであっても、それはカビの胞子が固まり強調された部分であって、カビの胞子はパンの奥深くへ広がっている可能性が高いのです。

先にも紹介したとおり、「カビの部分だけ取れば食べられるのでは?」と思うのはやめておいた方がベターです。

それでもやっぱり食べて当たってしまったら…

下痢止めなどの薬で止めず、カラダの中の毒素を排出するのが賢明です。

これは、感染性胃腸炎の場合と同じですね。

ツライですが、出すだけだして回復期にシッカリ栄養を摂りましょう。

> ウイルス性胃腸炎!潜伏期間はどれくらい?かかったら何日休む? <

 

食パンにカビが生えやすい環境とは?!

食パンに関わらず、食品にカビが生えやすい環境・条件は4つ。

・温度
・湿度
・空気(酸素)
・栄養分

カビは、10℃以下の低温でも生えてきますが20℃~30℃の範囲を好み、とくに25℃前後で活発になります。

不思議なことに、30℃以上となるとカビは生えにくくなるともいわれます。

また、湿度が65%以上となると生えやすく、温度・湿度からみて梅雨時期がもっとも危険な時期ということなんですね。

また、カビ菌も「呼吸」して成長していきます。開封後に新たな空気(酸素)に触れることで生えやすくなります。

温度・湿度・酸素、これらはあらゆる食品にいえることですね。

興味深いのが、カビと栄養素の関係。

カビが求める、主な栄養素は糖分。そこにたんぱく質・脂質・無機塩類・ビタミン類などが加わることで、さらにカビが生えやすくなります。

つまり、私たちが口にする食品は、常にカビ菌に狙われているということ。

興味深いのは、逆に糖分や塩分が多くなりすぎると食品の水分活性が低くなって、カビが生えにくくなるという点でしょうか。

保存食として、伝統的な塩漬け食品やこってり甘いようかんが保存食として利用されるのもこうした理由からなんですね。

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食パンを長持ちさせる保存方法!

一度で食べきれなかった食パン、美味しく長持ちさせようと冷蔵庫で保存していませんか?。

食パンを冷蔵庫で保存すると、味が落ちてしまいます。

というのも、冷蔵庫は食パンの保存に適した環境ではないのです。

 

食パンの保存は常温保存が基本

およそ2日~3日以内に食べ切れるなら、基本的には常温で保存すればOKです。

スーパーで購入した食パンも開封した袋のままでなく、密閉容器に入れることで乾燥を防止します

直射日光が当たらない、湿気の少ない場所で保存しましょう。

 

冷蔵庫保存がダメな理由!

冷蔵庫の温度帯(5℃前後)で保存すると、食パンの美味しさの鍵ともいえる「グルテン」と「でんぷん」の劣化が進むスピードが早まります。

冷蔵庫は低温に加え、湿度も低いことから食パンの水分を奪い、パサパサに硬くさせます。

食パンの保存は常温が基本ですが、さらに冷蔵を飛ばして冷凍保存で食パンの美味しさを保ちましょう。

 

食パンの保存方法は冷凍が一番!

食パンの消費期限は作られ方によって異なりますが、およそ製造日より2日~5日

食パンを購入してから、2日~3日で食べきれないのであれば、冷凍保存が一番です!。

 

食パンの冷凍保存方法

食パンの保存方法は冷凍が一番とはいっても、買ってかえった袋に入った食パンをそのまま冷凍せず、チョッとだけ一手間かけましょう。

1.食パンは1枚づつラップに包む
2.密閉容器や密閉袋に入れる
3.金属製のトレイに載せて冷凍庫へ

食パンを冷凍保存するポイントは、「如何に急速に冷やすか」という点。

そのためにも、冷熱効果の高い金属製のトレイに載せて冷凍庫へ入れることで、より早く凍らせることができます。

金属製のトレイがなくても大丈夫!。アルミホイルで包めば代用できます。

保存容器には、日付を書いておくといいですね。

冷凍での保存方法が万全というワケでもなく、できれば1ヶ月を目安に食べられるのがベストでしょう。

日付が書いてあれば、食べる順番が一目瞭然ですからね。

 

冷凍保存した食パンの解凍方法!

食べきれなかった食パンも、キチンと冷凍保存しておけば、後々美味しく食べられます。

とはいえ、食パンの解凍方法にはチョッとしたコツがあるようですよ。

 

冷凍保存した食パンは解凍せず凍ったまま焼く!

人それぞれ好みがありますから、食パンの解凍方法に「これが絶対」というモノはありません。

常温で自然解凍してから焼くというのも1つではありますが、我が家のおすすめは「解凍せず凍ったまま焼く」という方法。

なぜなら、冷凍保存した食パンを常温で自然解凍してしまうと、中の水分が抜け出てきてしまい、全体的にベチャッとした感じになることで、風味も食感も損なわれてしまうからです。

冷凍保存した食パンは、ぜひ凍ったまま焼いてみてください。美味しく焼き上がりますよ!。

もしも、先の「保存方法」のところで紹介した「アルミホイルで包む」形で冷凍されているなら、アルミホイルに包んだままトースターで焼いてもOKです!。

 

ガスコンロの魚焼きグリルで焼く!

食パンを、ガスコンロの魚焼きグリルで焼かれている方もいらっしゃると思います。

我が家では、トースターだけでは家族の朝食のタイミングに間に合わないので、よく魚焼きグリルを使って食パンを焼いています。

冷凍保存した食パンも、個人的には、高温の直火の魚焼きグリルで焼くのが好きですね。

表面が一気に焼けるので、食パンの旨味がギュッと閉じ込められていて美味しいですよ!。

 

しっとり派の方は食パンに霧吹き!

食パンを焼くと、どうしても水分は飛んでパサパサとした食感になります。

しっとりとした食感が好きな方は、トースターで焼く前に食パンの表面に霧吹きなどで水を吹きかけることで、しっとり・ふわふわに焼き上がります。

とくに食パンは、耳となる四隅の部分は焼くと固くなりやすいので、表面より多めに水を吹きかけるのといいですよ。

 

トースターを余熱して温めておく!

冷凍した食パンを焼く前に、トースターを余熱して温めておくことも美味しく焼き上げるコツです。

ある意味、先の「魚焼きグリル」で焼くことに似た効果。

トースター内の温度を高めておいてから焼き始めることで、最初からパン表面が高温で焼かれるので、表面はサクサク・中はシットリ、普段食べている食パンより美味しく焼き上がりますよ。

逆にトースターを余熱せずに焼き始めると、熱がジワジワ上がっていくので、パンの中の水分が飛んでいってしまうのです。

まぁ、カリカリに焼かれたパンが好きという方もいますから、そこはなんとも…。

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消費期限切れの食パンも美味しく食べられる!簡単アレンジやレシピを紹介!

消費期限切れの食パンでも、1日~2日ほどならおよそ問題なく食べられますが、美味しさという点ではやや落ちてくるのも当然。

それこそが、本来の賞味期限なのでしょう。

最後に、消費期限切れの食パンでも美味しく食べられる、簡単なアレンジ方法・レシピを紹介したいと思います。

 

フレンチトースト

フレンチトースト

消費期限切れの食パンや古くなった食パンも、水分を加えて調理すればパサつきなんて問題ありません。

お好みの味付け食材をトッピングしながら、フワフワのフレンチトーストにして食べるのがおすすめです。

 

フレンチトーストの作り方

1.食品パットに、食パンが浸かるくらいの牛乳を入れる

2.卵を入れて混ぜ卵液を作る

3.牛乳&卵の卵液に、砂糖・はちみつ・メイプルシロップなどお好みで加え混ぜる

4.食パンを浸し、食パンが卵液を十分に吸うまで待つ

5.フライパンにバターを入れて溶かす

6.フライパンに4の食パンを乗せ、中火弱で両面を焼き入れが付くまで焼いて出来上がり。

よりしっとりした食感のフレンチトーストがお好みなら、4.で食パンを卵液に一晩漬けてみてください。

また、惣菜パン風に塩気のある味に仕上げるなら、あえて卵液に甘い味付けをせず、焼き上がったあとにチーズやハムをのせて食べるのも美味しいですよ!。

 

ラスク

食パンで作るラスク

古くなった食パンをラスクにすれば、おやつからお酒のおつまみまで大変身です!。

抑々、ラスクはパンの水分をしっかり抜いてから作るモノなので、古くなった食パンにはピッタリのアレンジ方法ではないでしょうか。

 

甘いラスクの作り方

1.食パンを1口大に切る

2.ボウルに1.を入れ、溶かしバターを10gほどかけ、よく混ぜる

3.電子レンジで2分加熱

4.サクサク感がでるまで、混ぜながら3.を繰り返す

5.砂糖小さじ1を振りかけ混ぜる

6.お子さまにもぴったり甘いラスクの出来上がり!

 

おつまみラスクの作り方

1.食パンを1口大に切る

2.ボウルに1.を入れオリーブオイル小さじ2をかける

3.すりおろしニンニク小さじ1/4を入れて混ぜる

4.電子レンジで2分加熱

5.サクサク感がでるまで、混ぜながら4.を繰り返す

6.塩少々・パセリ適量をふりかけ混ぜる

7.おつまみにピッタリの大人のラスクの出来上がり!

電子レンジで加熱しながら混ぜるを繰り返しても、イメージするラスクほど硬い食感にはなりませんが大丈夫!。

熱が冷めると、カリカリっとした硬い食感になりますよ。

そのまま食べてもいいですし、クルトン風に細かく砕いてサラダやスープにも使えますね。

 

パン粉にして揚げ物に使う

古くなった食パンは、フレンチトーストやラスクなどにアレンジして食べるのもいいですが、パン粉にして使うと揚げ物が格段に美味しくなります。

硬くなった食パンをそのまま「おろしがね」で擦ってもいいですが、一度冷凍することでより硬くなり擦りやすくなります。

焦げやすいので、油の温度調節に注意が必要ですが、市販のパン粉より香ばしくて美味しい揚げ物になりますよ。

 

まとめ

今回は「消費期限切れの食パン」について、「いつまで食べられる?」「カビが生えたら捨てるべき?」を中心に、食パンの保存方法、古くなった食パンを美味しく利用するアレンジ方法までまとめてみました。

今回の記事のポイントをまとめてみましょう。

・消費期限とはメーカーが定めた、安全に食べられる期限。

・消費期限切れの食パンでも、1日~2日ほどならおよそ問題ありません。

(但し「食べる・食べられる」の判断は自己責任)

・食パンはカビが生えたら躊躇せずに捨てるべき。

・食パンの保存は「冷凍保存」がおすすめ。

・消費期限切れの食パンもアレンジレシピで美味しく食べ切れる。

食パンに表示された消費期限も、環境や保存方法が間違えば絶対に安全というわけでもありません。

反対に、食べ切れない食パンも冷凍保存すれば、およそ1ヶ月は大丈夫です。

さらに、記事で紹介したようなアレンジを加えることで、無駄なく・美味しく食べ切ることができるのではないでしょうか。

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