生活の教えて!知りたい!に役立つ知恵袋サイト

教えて!知恵袋

雑学

キャベツの葉っぱ1枚ずつ洗う?キャベツの葉につく白い粉は食べられる?

更新日:

キャベツ

キャベツは、野菜炒めや餃子の具、サラダからロールキャベツなどあらゆる料理に用いられる万能野菜。

とりあえずキャベツがあれば…と、冷蔵庫の野菜室にキャベツを常備されている人も多いことでしょう。

みなさんは、キャベツの葉っぱを調理の前に洗ってから使いますか?。

農薬の心配や、虫、土の汚れ、さらに葉っぱ表面につく白い粉が気になって、キャベツの葉っぱは1枚ずつ洗うのが普通と思う人もいれば、気にせず洗わず使うという人と二分されるようですね。

そんな、キャベツの葉っぱ表面につく白い粉の正体とはいったい何なのか、みなさんはご存じでしょうか。

最近は、野菜は洗うと折角の栄養素が失われるいった情報が、テレビや書籍で紹介されたりもしますよね。

今回は、キャベツの葉っぱ表面につく白い粉は食べられるのか?食べられないのか?、キャベツの葉っぱは1枚ずつ洗うべきなのかについて探っていきましょう。

スポンサーリンク

キャベツの葉っぱ表面の白い粉の正体は何?!

キャベツの葉っぱに限らず、白い粉状のものは新鮮な野菜や果物にもよく見られます。

ワックスブルームと呼ばれるもので、強い日差しや、暑さ・寒さなど気候の変化に対する水分調節、病害虫から身を守るために、キャベツが身をを守る術として自ら分泌したロウ物質なのです。

たとえば、表面が白い粉が吹いた感じのリンゴを擦ると、ピカピカになるのもワックスブルーム(ロウ物質)によるものです。

 

キャベツの葉っぱを洗うと出る白い油膜のようなものは?!

キャベツの葉っぱを洗うと出る、白い油膜のようなものが浮くことがあります。

とくに「キャベツの葉っぱは1枚ずつ洗う」という人は、まるで農薬が浮いて出てきた感じに思われているかもしれませんね。

しかし、これもキャベツが自ら分泌したワックスブルームが水に溶け出たもの。春キャベツよりも冬キャベツの方が多いとされます。

 

白い塊

キャベツの表面に、ワックスブルームが白い塊になってついていることがありますが、葉っぱ表面についたブルームが雨などで流れ溜まったものと考えられています。

スポンサーリンク

 

キャベツの葉っぱにつく白い粉は食べられる?!

先に紹介したように、キャベツの葉っぱにつく白い粉は、ワックスブルームと呼ばれるキャベツ自ら分泌したキャベツ自体の成分なので、食べてもまったく問題ありません。

逆に、白い粉がどうしても気になる場合は、1枚ずつ洗い流して使うのも決して間違いではありません。

 

キャベツは洗わなくても大丈夫!

ズバリいうと、スーパーや八百屋さんで買うキャベツは、基本的に色の濃い外側の葉っぱを数枚剥がせば、洗わなくても大丈夫です!。

スーパーでは、キャベツ売り場に剥がした葉っぱを捨てるゴミ箱が用意されているケースも多くみられます。

キャベツの外側の葉っぱ2~3枚を剥がしてしまえば、その内側の葉っぱは洗わないで使っても間違いなく大丈夫!。

キャベツは洗わなくても食べられる理由とは?

 

キャベツは葉っぱ1枚ずつ洗わなくても大丈夫な理由!

キャベツ輪切り葉っぱ年輪

キャベツは洗わなくても大丈夫な理由は、キャベツを半分に切ったときの葉っぱの形にあります。

キャベツの成長は、軸となる茎を少しずつ伸ばしながら新しい葉っぱを出すことを繰り返す、いわば樹木の年輪のように内側かどんどん葉っぱの枚数を増やし大きくなっていきます。

つまり、心配される農薬や土などの汚れは、キャベツの1番外側の葉っぱにしかつきません。

その一番外側の葉っぱも、収穫時にキャベツ畑で剥がされますし、さらにスーパーや八百屋さんなど店頭に並べる際にも1枚剥がされることが多い。

つまり、私たちがお店で手にするキャベツは、表面に農薬や土など汚れもついていない、洗わないでも大丈夫な状態なのです。

むしろ気になるのは、新鮮だからこその「虫」くらいでしょうか。

スポンサーリンク

 

キャベツに含まれる栄養素!効率的に摂れる洗い方は?

キャベツに含まれる栄養素は、葉っぱの色の濃さによって違いがあります。

緑色が濃い外側の葉っぱにはビタミンAが、芯に近い内側の白い葉っぱにはビタミンCが多く含まれます。

またキャベツに含まれるビタミンUは、胃腸の粘膜の新陳代謝を活性化させることから、有名な胃腸薬「キャベジン」にも使われる栄養素。

ビタミンUには、肝臓の解毒作用をバックアップする働きもあるとされ、脂肪肝を予防することも期待されます。

キャベツに含まれる栄養素をバランスよく摂取するなら、葉っぱを外側から1枚ずつ剥がして使うのではなく、縦割りにして外側・内側の葉っぱを満遍なく刻んで使うといいです。

 

キャベツの栄養素を効率的に摂れる洗い方!

キャベツの葉っぱは1枚ずつ洗わなくても大丈夫とわかっても、やっぱり洗って使うという人もまったく否定しません。

気になるのは、野菜は洗うと折角の栄養が失われてしまうという情報です。

ここでは、キャベツの栄養素を効率的に摂れる洗い方を見ていきましょう。

 

キャベツの外側の葉っぱを2~3枚剥がす

農薬や土など汚れの心配は外側の葉っぱだけで、店頭に並んだキャベツなら既に心配せず、洗わなくても大丈夫な状態。

とはいえ、外側の葉っぱはやや固い

洗う・洗わないに係わらず、キャベツを買うときは外側の葉っぱを2~3枚剥がしてしまうといいですね。

葉っぱ2~3枚剥がしたあとのキャベツを、ぐるっと見廻して「虫食い穴」が無ければ、その内側の葉っぱに虫がついている心配はありません。

 

キャベツをたくさん使うときの洗い方

キャベツの芯をくり抜いて洗う

鍋料理やロールキャベツなど、一度にたくさんのキャベツを使う料理の場合はキャベツの芯をくり抜いてから洗うのが手っ取り早くて簡単・便利。

キャベツの芯のまわりに斜めに包丁を差し入れ、ぐるっと回しながら1周切れ込みを入れていき、最後に捻るように引っ張れば芯がきれいに抜けます。

芯が抜けたところに水を入れ、シャバシャバとキャベツを揺することで、葉っぱ1枚1枚、キャベツ丸ごと一気に洗うことができます。

 

キャベツを少しだけ使う料理の場合の洗い方!

キャベツを少ししか使わない料理の場合は、使う分の枚数だけ葉っぱを剥がして洗います。

キャベツの葉を切る前に洗うことがポイントです。

キャベツに含まれるビタミンなどの栄養素は、その多くが水溶性。料理に使うサイズに切ってから洗うと、折角の栄養がキャベツの切り口から流れ出てしまいます。

 

白菜も洗わなくて大丈夫!

ちなみに形は縦長く少々違いますが、キャベツによく似た感じの白菜もキャベツ同様に内側から葉をつけ、外へ外へと成長する野菜です。白菜も洗わないで料理に使って大丈夫!

農薬や土などの汚れが心配なのは、キャベツと一緒で外側の葉っぱだけで、外側の葉っぱ2~3枚剥がしてしまえば、1枚ずる洗う必要なんてありません。

スポンサーリンク

 

春キャベツと冬キャベツの違い

年間を通じて出回り、生でも加熱してもおいしいキャベツですが、春採れキャベツ(別名:春玉キャベツ)冬採れキャベツ(別名:寒玉キャベツ)など、季節によって異なる食感を楽しむことができます。

今回のテーマの白い粉、ワックスブルームが多く出るとされるのは冬採れキャベツで、夏に種を撒き、年末から翌年春まで収穫されます。対して春採れキャベツは、秋に種を撒き、4月頃から初夏までに収穫されます。

さらに、群馬県や長野県、北海道など冷涼な高原で栽培・収穫されるのが夏キャベツ(別名:高原キャベツ)

ちなみに、群馬県嬬恋村で有名な高原キャベツは嬬恋キャベツという品種で、春に種を蒔き、夏から秋(7月~10月)にかけて
収穫される夏秋キャベツ。抜群の甘さが魅力です。

 

春採れキャベツの特徴

葉っぱの巻きがふんわりと柔らかな春採れキャベツは、鮮やかな緑色で丸みのあるフォルムが特徴。

巻きが柔らかいことから、持ったときも軽く感じます。

暖かな気候の地域で栽培されることが多く、産地としては千葉県や神奈川では三浦半島などが有名です。

 

冬採れキャベツの特徴

葉っぱの巻きがぎゅっと詰まっている冬採れキャベツは、全体的に白っぽく扁平なフォルムが特徴。

巻きがしっかりしているので、持ったときにずっしりと重い感じです。

冬採れキャベツの生産地は、愛知県や春採れキャベツ同様に神奈川県の三浦半島が有名です。

 

まとめ

キャベツの葉っぱにつく白い粉、洗うと出てくる白い油膜のようなモノの正体は、強い日差しや、暑さ・寒さなど気候の変化に対する水分調節、病害虫から身を守るために、キャベツが身を守る術として自ら分泌したロウ物質

これまで「キャベツの葉っぱにつく白い粉は農薬では?」と疑っていた人も、安心されたのではないでしょうか。

スーパーや八百屋さんで買うキャベツは、基本的に調理に使う前に洗わなくて大丈夫です。店頭で2~3枚葉っぱを剥がしてくればなお安心です。

もちろん、キャベツの葉っぱを1枚ずつ洗う・洗わないかは人それぞれで、どちらも否定されることではありません。

キャベツを洗う場合は、芯をくり抜いて全体をシャバシャバ軽く洗い流したり、葉っぱを調理で切る直前に洗うことがキャベツの栄養素を効率的に摂取するポイントになります。

-, 雑学
-, , , , ,

Copyright© 教えて!知恵袋 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.