今回のメインテーマは「自転車の平均速度」。
実際には、自転車の種類によって「時速何キロくらい」なのか、その目安は違ってきます。
当初は、新入学・新社会人のみなさんに向けて考えていたテーマでしたが、2020年の春は事情が異なりました。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、4月7日に「緊急事態宣言」が出され、学校は「臨時休校」、企業の勤務形態もテレワークやリモートワークと称される「在宅勤務」へ一気に舵が切られたのです。
当然、自転車需要が高まる春ではなくなってしまいました。
しかし、緊急事態宣言が解除されたあと、現在の通学・通勤スタイルはどうしょうか?。
満員電車に揺られ通勤・通学する、以前の状態に戻っている人も多いかもしれませんね。
満員電車はまさに「3密」。正直、不安で逃れたいと思われる人も多いと思います。
そこで登場するのが、やはり「自転車」です!。
通学・通勤経路を考えると、電車を乗り継ぐより意外と自転車の方が早く便利だったりすることがあります。
健康にもいいですしね。
自転車の平均速度、その目安は時速何キロくらいなのかがわかれば、自転車でも通勤・通学できるのか、電車やバスで通うべきなのか、それぞれのメリット・デメリットを含め、選択材料になるのではないでしょうか。
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自転車の平均速度!目安は時速何キロくらい?
自転車の平均速度は、時速何キロくらいなのか?
その目安として、国土交通省が2009年に香川県高松市で約2500人を対象に実施された「自転車の走行速度」の調査結果が重要な参考資料になります。
・一般人や学生の平均速度:14.6km/h
・児童や高齢者の平均速度:11.4km/h
体格や体力的なものを考慮すると、自転車のペダルを漕ぐ力も年代によって大きく違うでしょう。
新入学・新社会人の皆さんや40代の私も含めておよそ、一般学生から得られたデータから「14.6㎞/h」が1つの目安になりそうです。
ただし、この調査結果は「自転車の種類」が加味されていません。つまり、私たちが利用することが多い「ママチャリ」の平均速度が時速何キロなのかを示したデータではないのです。
自転車といっても色々種類がありますよね。
・ママチャリ(シティ車)
・クロスバイク
・マウンテンバイク
・ロードバイク(ロードレーサー)
一般的に自転車と呼ばれる種類は、ざっくり分けると概ねこの4種類。
どうでしょう、みなさんが実際にこれから通勤・通学で利用する自転車としての選択肢は、ママチャリ(シティ車)やクロスバイクあたりが中心ではありませんか?。
コロナ禍以降の「新しい生活様式」を考えれば、満員電車よりも自転車かもしれません!。
自転車の平均速度の目安。自転車の種類ごとに分けて、時速何キロくらいになるのかを見ていきましょう。
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自転車の種類ごとで違う平均速度!
「自転車の平均速度!目安は時速何キロくらい?」といっても、ママチャリと呼ばれるシティ車から、ロードレースにもチャレンジできる本格派のロードバイクまで、目安となる時速は種類によって大きく異なります。
通勤や通学に利用するのにどんな種類の自転車がいいのか。自転車の種類別に、目安となる平均速度を比べてみましょう。
ママチャリの平均速度!目安は時速何キロくらい?
通称ママチャリと呼ばれるシティ車は、私たちの生活ではもっとも馴染みのある自転車です。
大きな前かごにはバッグや買い物袋など荷物が入れられ、しっかりサドルに腰掛けて走るスタイルは安定感も抜群です。
小さなお子さんから高齢者まで、幅広い年代の人々が安心して乗れる自転車なので、通勤・通学で利用する自転車といったらママチャリが王道でしょう。
ママチャリの平均速度は、時速14km/h~15㎞/hくらいが目安になるでしょう。
参考材料としては、先に紹介した「国土交通省が2009年に香川県高知市で行った調査結果」での、一般や学生の平均時速「14.6km/h」とう数値。
調査結果では「自転車の種類」まで踏み込まれていませんでしたが、おそらく多くは「ママチャリ」を利用している人が多いと思われます。
なかには「時速20km/h」との回答も多くありますが、この速度はおそらくクロスバイクを利用されている人の回答だと推測します。
一般的なママチャリでも、ペダルを必死に漕げば時速20km/h以上を出すことは十分可能です。
しかし、継続的には難しいことですし「信号待ち」などを加味すれば、やはり15km/hくらいを目安にするのが妥当と思います。
たしかに、最近は安価なママチャリでも「ギヤ付き」のタイプも多いので、昔よりも楽に走れるようになったとはいえ、10kmを越える距離になると正直しんどい。
平均速度が時速14km/h~15km/hとはいえ、毎日の通勤・通学を考えると、ママチャリなら距離「10km圏内」くらいまでとするのが現実的な目安ではないでしょうか。
クロスバイクの時速は何キロくらい?
昨今近年人気の「クロスバイク」。
見た目がお洒落なこともあって、芸能人からも番組内で「サイクリング用にクロスバイクを買っちゃいました」なんて話も多く聞かれます。
クロスバイクとは、マウンテンバイクを基本設計に、フレームは軽めに素材や形状を変更し、タイヤは街乗り仕様のタイヤを採用した、マウンテンバイクとロードバイクの中間的なイメージの自転車。
ちなみにクロスバイクという呼び方も、マウンテンバイクとロードバイクの良いところを「クロス(交配」させ作られたことから名付けられています。
ママチャリと比べると断然スポーティな印象の自転車で、やや前傾した乗車姿勢になります。
クロスバイクの平均速度は、時速18km/h~25㎞/hくらいが目安。
クロスバイクの最高速度は時速40km/hを越えてきますが、持続性や信号待ちを考えると、平均速度は20km/h前後と考えるのが妥当なところです。
クロスバイクを利用する通勤・通学距離も、毎日のことを考えれば「15km圏内」くらいを目安とするのが賢明でしょう。
いくらママチャリより「軽く速く」走れるとはいえ、20kmの距離を毎日自転車で通うのは精神的にも厳しいでしょうから。
マウンテンバイクだと?
マウンテンバイクはその名の通り、登山道や悪路など足ものの条件が悪い場所を走るための自転車で、安定性を確保するため、フレームは太く頑丈に、太く溝も深いゴツゴツとしたタイヤが採用されています。
マウンテンバイクは、そもそも他の種類の自転車と比べる「土俵」が異なる自転車です。
もしも通勤・通学路に自然の山道などワイルドな部分が含まれているなら、お洒落なクロスバイクよりも断然速く走ることができるでしょう。
また、マウンテンバイクは安定感があるが故に、体感速度よりスピードが出てしまい、急な坂道では時速70㎞/hにもなることもあります。
ロードバイクの時速とは?!
人力で動かす乗り物で、もっとも速いとされているのがロードバイクです。
元々速さを競う競技用の自転車なので、車体となるフレームにはチタンやアルミなどの軽いだけでなく丈夫さを兼ね備えた材料が使われ、路面からの抵抗を軽減させるためにタイヤも細い。
ロードバイクは、時速何キロくらいで走れると思いますか?。
舗装された直線の道路なら、一般の人でも自動車並みの時速40km/hくらいは簡単に出せます。
時折、ヘルメットを被りトレーニングされているロードレーサーを見かけると思いますが、街中での平均速度は信号待ちで止まることも含め25km/h~30km/h程度で走っています。
郊外でのトレーニングでは、30km/h前後まで上がります。
この平均速度が40km/hを上回るようならば、プロ選手級の実力の持ち主かもしれません。
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自転車の強敵!空気抵抗
ここまで、ママチャリからロードバイクまで、自転車の種類ごとに「時速何キロくらい」なのかを紹介してきましたが、すべての自転車の強敵は風を含めた「空気抵抗」です。
自転車に乗っているとき、私たちは無意識に空気抵抗に逆らいペダルを漕いでいます。
吹きつける北風に立ち向かうときには、自転車に乗ることを悔やむほどかもしれませんね。
しかし、例えば自動車の背後に近づいて自転車を走らせると、格段に空気抵抗が格段に小さくなることで軽く時速30km/h~40km/hで走れてしまうのも事実!。
これは、元々ロードレースを趣味にしてきた私が実体験してきたことなので間違いありません。
しかし、後につけられた自動車のドライバーからすると凄く嫌なことですし、自分自身も危険なことなので絶対にやめましょう!。
まとめ
今回のテーマ「自転車の平均速度!目安は時速何キロくらい?」は、当初は春にお届けしたいと思っていたものですが、2020年のコロナ禍もあって、この時期まで延び延びになってしまいました。
単に「時速何キロくらい?」といっても、ママチャリと呼ばれるシティ車から競技性の強いロードバイクなど、自転車の種類によって大きく異なります。
都内近郊では電車やバスなど交通網が整っているとはいえ、コロナ禍以降の「新しい生活様式」では3密を避け、通勤・通学の手段に自転車を検討される人も多いのではないでしょうか。
自転車で通勤・通学することは、「費用」の面や意外に「便利」な面もあることに加え、「健康」にもプラスに働くなど、一石二鳥にも三鳥にもなり得ます。
また、自転車は通勤・通学で利用するだけのものではありませんよね。
お気に入りの自転車が1台あれば、チョッとそこまでのお買い物や、散歩ならぬサイクリングなど気持ちよく行動範囲が広まると思いますよ。
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