「すいません」と「すみません」
どちらも、謝罪やお詫び、感謝の気持ちを表す場面で使われる言葉ですよね。
例えば、待ち合わせの時間に遅れてしまったときや、落としたモノを拾ってもらったときなど、「ごめんなさい」や「ありがとう」にかわる使い勝手のいい言葉でもあると思います。
ところで、近頃行われた某芸能人の謝罪会見をテレビで見ていたのですが、何度も「すいません!」と言っていたのがチョッと気になりました。
あらためて、「すいません」と「すみません」の違いって何なんだろう?…って。
どちらが正しいのだろう?…と。
話し言葉だけでなく、ビジネスシーンやメールの場合、どちらを使うべきなのだろうか…とかね。
私的には、どちらも間違いとは思ってないんですけど…(苦笑)。
ということで、「すいませんとすみませんの違い!どちらが正しい?メールの場合は?」について、さっそく探っていきましょう!。
なんだ「軽いな~」って…?。
大丈夫!、ビジネスシーンでの使い分けまでしっかり紹介していきます!。
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すいませんとすみませんの違い!どちらが正しい?
意味の違いは?どちらが正しい?
「すいません」と「すみません」、どちらも迷惑をかけたことへの謝罪やお詫びや、お世話になったことへの感謝を伝える言葉で、その意味に違いはありません。
ただし、どちらが正しい?と尋ねられれば、「すみません」が正しい言葉です。
言葉の立ち位置的には、「申し訳ありません」ほど重くならず、逆に「ごめんね」というチョッと軽い感じの、ちょうど中間的なお詫びの言葉が「すいません」や「すみません」ではないでしょうか。
「すいません」は「すみません」の口語表現!
何かあったときに、パッと口から出るのは、おそらく「すいません」の方が多いのではないでしょうか?。
「すみません」が正しい言葉とはいえ、「み」がチョッと発音しづらいのも事実です。
なので、「すみません」を言いやすく省略した感じになまった表現が「すいません」なんですね。
つまり、「すいません」は「すみません」の口語表現であって、文章で使うときは、間柄やシチュエーションなど気をつけるようにしましょう。
すみませんの語源は?
みなさんに改めて質問しますが、「すみません」という言葉をどんな場面で使いますか?。
そう、「すみません」を辞書で調べてみても、謝罪やお詫び、依頼や感謝するときに使う言葉とされています。
それぞれ、シチュエーションで細かな意味合いは異なりますが、「すみません」の言葉1つで全てをカバーすることができます。
その「すみません」という言葉の語源は、「済む」という動詞であり、それに打ち消す意味で「ぬ」を付け、丁寧語とすると「すみませぬ」になります。
たしかに、時代劇の武士のセリフに「すみませぬ」と聞いたことがありますね。
それが時代とともに、次第と「すみません」へと変化していったということです。
つまり、元々イメージ的に武士が使っていたような丁寧語である「すみませぬ」の現代版が「すみません」なんです。
じつは、「すみません」は漢字にすると「済みません」の他に「澄みません」と表現されることもあります。
この「澄みません」の元となる動詞の「澄む」には、濁りや不純物など混じりけのない清いことの意味があります。
謝罪やお詫びをしなければならない相手に対し、気持ちが淀んでしまい、しっかりと謝罪しなければ「気持ちが晴れない」「気持ちがおさまらない」。
このままでは、「心が澄みきらない」を表した表現なんでしょう。
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ビジネスシーンでは「すみません」もダメ?!
謝意を伝える「すみません」と「すいません」も、ビジネスシーンでの謝罪で使ってはダメとされる言葉。
なぜなら、「すいません」は先に紹介したように「すみません」を言いやすく省略した口語表現な上に、中途半端な立ち位置のお詫びの言葉でしたね。
さらに、仲のいい同僚や親しい友人に謝る場面なら良いかもしれませんが、上司や取引先など、ことビジネスシーンは「すみません」も良くありません。
なにより、口語表現として省略された「すいません」で謝るなどは以ての外ですが、丁寧語とされる「すみません」であっても、やや軽い感じに受け取られやすいからです。
ビジネスシーンで謝罪の気持ちを表す場合は、「申し訳ございません」や「大変失礼いたしました」を使うのがセオリーです。
ビジネスシーンで「感謝」の気持ちを表すなら?
「すみません」や「すいません」は、感謝の気持ちを表すときにも使いますよね。
「ありがとう」の代わりに「すいません」と言うように。
これも、「すみません」や「すいません」が使い勝手のいい言葉であることの典型。
しかし、ビジネスシーンではストレートに「ありがとうございます」の言葉を使うべきです。
「すみません」を使うなら前後の言葉が重要に!?
それでも、「すみません」や「すいません」の方が、「申し訳ありません」や「ありがとうございます」よりも、自分の気持ちや「キャラ」にあっていると考えるなら、口頭の場合に限定すればあえて間違いとはいいません。
しかし、一般的にはやはり「すみません」では軽い言葉と思われてしまうことも忘れずに…。
・本当にすみませんでした
・すみません、二度とないように注意します
など、「すみません」の前後に加える言葉に気をつけ、感情を込めたものとすれば、かえって「本心からのお詫び」の言葉と捉えられることもあります。
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「すみません」と「すいません」メールの場合は?
メールの場合でも相手によっては「すみません」がいい?
メールに関わらず、LINEなども含めて友人・知人との文章のやり取りの中で、お詫びや感謝の気持ちを伝えるときは、ビジネスシーンとは違って「申し訳ありません」では重苦しくなってしまう場面も多々あります。
お子さんを通じたママ友とのメールやLINEなどなら、かえって「すみません」だけでなく、本来は話言葉となる「すいません」を使った方が親しみがあって良いケースもあると思います。
「申し訳ありませんでした」などと伝えると、仰々しく感じられてしまうこともあるからです。
ビジネスメールの場合は?
逆に、ビジネス上のメールの場合は「すいません」も「すみません」、どちらも使うことを避けるべき言葉です。
先にも紹介したように、一応「すみません」は丁寧語ではあるのですが、ビジネス上に於いて「すみません」は少し軽い感じに受け取られかねません。後々、データとして残ってしまうことも意識しましょう。
ビジネスに於いて何かしらの問題が生じ、謝罪やお詫びの気持ちを伝えるのであれば、「すみません」に代える言葉を考えます。
感謝の気持ちを伝えるなら
・ありがとうございます
・恐れ入ります
謝罪するなら
・申し訳ございません(でした)
・大変失礼いたしました
「すいません」や「すみません」は、日ごろチョッとしたことで口にしてしまう言葉なので、どうしても軽く受け取られてしまいがち。
感謝の気持ちを伝える「ありがとうございます」に代えて、「感謝申し上げます」とすると、さらに敬意を払ったイメージとなります。
まとめ
今回の記事「すいませんとすみませんの違い!どちらが正しい?メールの場合は?」をまとめたのは、偶然見た某芸能人の謝罪会見がきっかけでした。
会見中、何度も「すいません」と言っていたのが気になったのですが、「すみません」もしくは「申し訳ありません」が正しいとしても、率直な気持ちが伝わる内容でしたから、それはそれで良かったと感じました。
という風に、「すいません」と「すみません」に意味の違いはありません。
あくまで、「すみません」が正しい言葉で、「すいません」は発音しにくい「み」を省略して言いやすくなまった言葉です。
今回の記事をまとめると、
・「すいません」と「すみません」に意味の違いはない!
・会話の中では、「すいません」も「すみません」どちらもOK!
・文章では、正しくは「すみません」
・ビジネス上は「すみません」もダメ!
謝罪のシーンでは「申し訳ございません」や「大変失礼いたしました」、感謝の気持ちを表すなら「ありがとうございます」や「恐れ入ります」など上手に使い分けられれば、ビジネスシーンも上手く立ち回れそうですね。
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