祝日と祭日と旗日の違いとは?国民の祝日の意味一覧! | 教えて!知恵袋

祝日と祭日と旗日の違いとは?国民の祝日の意味一覧!

祝日・祭日・旗日 暮らし

祝日・祭日・旗日

カレンダーで日曜日以外で赤く表示される休日について、祝日と呼ばれる以外に、祭日祝祭日旗日などとも呼ばれることがありますよね。

自治会など幅広い年齢層が集まる場面ほど、同じ休日に対し祝日や祭日、祝祭日や旗日など呼び方に違いがあったりします。

その昔、祝日になると家の玄関先に「日の丸」の国旗を掲げる家も多くありました。

私の実家でも国旗を掲げていた時代があったので、旗日=祝日というのは何となくわかる気がします。

しかし、もはや祭日や祝祭日、旗日などは古くからの俗称であって、お若い方々には何のことやら…という感じかもしれませんよね。

そこで今回は「祝日と祭日や旗日の違い」をメインテーマに、祝日に係わるハッピーマンデーや振替休日、国民の休日などの意味についても探っていきたいと思います。

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祝日と祭日の違いとは?

・祝日とは、法律で「国民の祝日」として定められた休日

・祭日とは、戦前まで「皇室祭祀令」という法律で定められた祭典の日

祝日と祭日の違いについて、順番が逆になりますが、祭日とは「皇室が神道の儀式や祭典など宗教儀式を執り行う日」であり、戦後GHQ(連合国軍総司令部)の指導により廃止された「皇室祭祀令」という法律で定められていた祭典の日。

かたや、祝日とは皇室祭祀令が廃止された後「国民の祝日に関する法律」によって定められた国民の祝日のことを指します。

戦前まで「皇室祭祀令」によって祭日として扱われていた休日も、その後名称を変えながらも国民の祝日として祝日に含まれ残っています。

 

祭日とは?元々祭日だった日の意味と現在の祝日

皇室祭祀令・明治神宮

祭日とは、皇室が神道の儀式や祭典など宗教儀式を執り行う日。

元々、戦前まで日本には「皇室祭祀令」という皇室の祭祀(祭典・お祭り)に関しての法令あり、その儀式や祭典が行われる日を祭日として国民の休日となっていましたが、戦後GHQ(連合国総司令部)の政策により昭和22年に廃止され、代わりに「国民の祝日に関する法律」が施行されたことで祭日はなくなり、すべて祝日へ統一されたのです。

GHQは、天皇や皇室に係わる祭日を祝日として残すことを徹底的に嫌いました。元々祭日だった休日も、それぞれ全く異なる意味を持つ祝日とすよう指導があったのです。

 

戦前までの祭日が祝日になった日

1月1日
戦前の祭日:四方節
現在の祝日:元日

2月11日
戦前の祭日:紀元節
現在の祝日:建国記念日

3月20日前後
戦前の祭日:春季皇霊祭
現在の祝日:春分の日

4月29日
戦前の祭日:天長節
現在の祝日:昭和の日(元・昭和天皇誕生日)

9月22日前後
戦前の祭日:秋季皇霊祭
現在の祝日:秋分の日

11月3日
戦前の祭日:明治節
現在の祝日:文化の日(元・明治天皇誕生日)

11月23日
戦前の祭日:新嘗祭
現在の祝日:敬老感謝の日

なぜ、令和の現在も祭日という言葉が残っているのか?については、大きく2つの理由が考えられます。

➀戦前まで祭日としてされていた休日が、そのまま現在も祝日として受け継がれ残っていること。

➁戦前・戦中を過ごした年配の方々が、戦前までの祭日という言葉を引き続き使っていること。

 

戦前までの祭日が祝日にならなかった日と内容

昭和23年(1948年)に定められた「国民の祝日に関する法律(祝日法)」以降、廃止となった戦前までの祭日は6日。

1月3日
祭事名:元始祭
内容 :行為の元始を祝う儀式

1月5日
祭事名:新年宴会
内容 :新年の到来を祝う宴会

4月3日
祭事名:神武天皇祭
内容 :初代天皇となる神武天皇の崩御日

10月17日
祭事名:神嘗祭
内容 :五穀豊穣の感謝祭

12月25日
祭事名:大正天皇祭
内容 :大正天皇崩御日

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祝日とは?

祝日とは、正式には昭和23年(1948年)に「国民の祝日に関する法律(祝日法)」によって定められた、「国民の祝日」となる年間16日の休日のことを指します。

 

現在(戦後)の国民の祝日の名称と意味合い

1月1日
名称:元旦
意味:年のはじめを祝う

1月第2月曜日
名称:成人の日
意味:大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を励ます

2月11日
名称:建国記念日
意味:建国をしのび、国を愛する心を養う

2月23日
名称:天皇誕生日
意味:今上天皇の誕生日を祝う

3月20日前後
名称:春分の日
意味:自然をたたえ、生物をいつくしむ

4月29日
名称:昭和の日
意味:激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を願み、国の将来に思いを致す

5月3日
名称:憲法記念日
意味:日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する

5月4日
名称:みどりの日
意味:自然と親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ

5月5日
名称:こどもの日
意味:こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する

7月第3月曜日
名称:海の日
意味:海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う

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8月11日
名称:山の日
意味:山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する

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9月第3月曜日
名称:敬老感謝の日
意味:多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う

9月22日前後
名称:秋分の日
意味:祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ

10月第2月曜日
名称:スポーツの日
意味:スポーツに親しみ、健康な心身をつちかう

11月3日
名称:文化の日
意味:自由と平和を愛し、文化をすすめる

11月23日
名称:勤労感謝の日
意味:勤労をたっとび、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう

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ハッピーマンデー・振替休日・国民の休日の違いと意味

土日のお休みに、祝日がつながって3連休になったりすると嬉しくなりますよね。

どこへ出掛ける?、何して遊ぶ?と休日の楽しみ方が広がります。

いつもの土日以外の休日に祝日がありますが、3連休など連休になるためのハッピーマンデー・振替休日・国民の休日の意味と違いについて探っていきましょう。

 

ハッピーマンデーとは?

レジャー・BBQ

正式には「ハッピーマンデー制度」と呼ばれ、日本に於ける国民の祝日の一部を、従来の固定された日にちから特定週の月曜日に移動させるよう法改正され、2000年(平成12年)から施行されています。

公務員から一般企業まで広く週休2日制が浸透したことから、月曜日に国民の祝日を移動させることで土曜日・日曜日・月曜日の3連休の形を作り、余暇を過ごしてもらおうというのが趣旨です。

 

ハッピーマンデー制度で月曜日へ移動した祝日

成人の日
1月15日→1月第2月曜日

海の日
7月20日→7月第3月曜日

敬老の日
9月15日→9月第3月曜日

体育の日
10月10日→10月第2月曜日

体育の日は、ハッピーマンデー制度で月曜日に移動したことに加え、2020年(令和2年)からスポーツの日へと改称されています。

また、東京オリンピック・パラリンピックがコロナ禍により1年延期された為、2022年(令和3年)は海の日がオリンピック開会式前日の7月22日(木曜日)へ移動し、スポーツの日が開会式当日の7月23日(金曜日)へ移動することにより、7月22日~7月25日までの4連休の形になります。

さらに、8月11日の山の日は東京オリンピック閉会式当日に合わせ、8月8日(日曜日)へ移動します。

ハッピーマンデー制度については、3連休となることで観光客の増加による経済効果が見込まれる一方、人流が増えることでの混雑も問題となっていて、制度の見直しを求める声もあるといわれます。

 

振替休日とは?

祝日が日曜日に重なった場合に、翌日月曜日が休日になることを振替休日と呼んでいますが、国民の祝日に関する法律上では「振替」という言葉は用いられていません。

祝日の振替休日とはあくまで通称。

たとえば、11月3日の文化の日が日曜日に重なった場合、翌日4日の月曜日が振替休日と呼ばれる日となりますが、あくまで休日が減ることのないように振替えられるだけで祝日扱いにはなりません。

文化の日は、日曜日に重なろうとも11月3日から振替休日に移動するわけではないのです。

 

国民の休日とは?

国民の休日とは、国民の祝日に関する法律で定められた休日の通称で、前後が祝日に挟まれた平日が休日に設定されるものです。

5月4日がみどりの日となった現在、国民の休日が設定される可能性があるのは9月だけです。

ハッピーマンデー制度で9月第3月曜日となった敬老の日と、9月22日前後の秋分の日に挟まれた平日が1日だった場合、この平日1日は国民の休日となり、最大5日の大型連休が発生し「シルバーウィーク」と称されます。

直近では2015年にありましたが、次のシルバーウィークとなる年は2026年になる見込みです。

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祝日が旗日と呼ばれるようになった由来

旗日

少なくとも昭和の時代までは、祝日になると多くの家庭で玄関先に日の丸の国旗を飾り祝ったことから、祝日は旗日と呼ばれていました。

海外では祝日になると、祝いの意思表示と感謝を表すために国旗を掲げるのは当然の慣わしとされます。

元々国旗は、自分たちの国や領土を主張するために使われたものではありますが、戦争のない現代でも自分たちの国の誇りや象徴として扱われているのです。

現在の日本では、一般家庭で祝日に国旗を飾ることは少なくなりましたが、外国の方々からすると国が定めた祝日に国旗を飾らない日本人を不思議に思うそうです。

その昔、日の丸の国旗を掲げていたことから祝日は旗日と呼ばれていましたが、令和の現代は一般家庭で国旗を掲げることは稀であり、旗日という言葉は聞かれなくなりつつあります。

 

まとめ

今回は祝日に対し、幅広い年齢層がある場面ほどよく聞かれる祭日旗日について、その違いを探ってきました。

お若い皆さんだと何?という感じかもしれませんが、現在は祝日と呼ばれる休日も、祭日や旗日と飛ばれる背景には歴史的な背景も大きく関りがあります。

祭日・祝祭日・旗日といった違う呼び方がされても、現代に於いてその意味は=祝日と理解し、「そうですね~」とスルーしておきましょう。

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