キッチンや浴室など、突如遭遇するたび驚かされる「ナメクジ」。
どこから侵入してくるのか、ジメジメとした梅雨時期~夏の季節はさらにナメクジとの遭遇率が上がります。
> ナメクジの侵入経路!どこから入ってくる?駆除・退治・対策方法は? <
見た目にもヌメヌメしていて気持ち悪いナメクジ退治で、一番に思いつくのが「塩をかける」ことでしょう。
ナメクジに塩をかけると、みるみる小さく縮んで死んだようになりますからね。
わたしも子どもの頃は、ナメクジに遭遇しては塩をかけ、溶けるように小さくなる姿を見て楽しんでいました(悪趣味)。
ところで、最近「ナメクジは塩をかけても死なない」とか「ナメクジは塩をかけられても復活する」と見聞きすることがあります。
正直、子どもの頃にナメクジに塩をかけた後、最後まで観察していなかったのでその「結末」がよくわかっていませんでした。
また、ナメクジは塩以外の砂糖などをかけても溶けるのか?など、好奇心・悪戯心も芽生えますね。
今回は、暖かくなってきたこれからの時季に遭遇する機会が増えるナメクジについて、
・ナメクジは塩をかけても死なない?
・ナメクジは塩をかけても復活する?
・ナメクジは砂糖でも溶ける?
など、少々マニアックな話題ではありますが、小中学生の夏休みの自由研究のテーマにも使えそうな内容をお届けします。
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目次
なぜナメクジに塩をかけると溶けるように小さく縮むのか?
わたしも含め多くの方は、ナメクジは塩をかけると死ぬと信じてこられたのではないでしょうか。
ナメクジに塩をかけると、溶けるようにみるみる小さく縮んでいきますから「これでOK!」と一安心されることでしょう。
しかし、塩をかけられたナメクジは、溶けて小さくなっているわけではなく、ぎゅっと縮んで小さくなっているだけというのが正解。
これには、濃度が薄い水分が濃い水分へ吸い寄せられるように移動する「浸透圧」の働きが大きく影響しています。
ナメクジの体の約90%は水分!
ナメクジの体は、約90%がごく薄い塩分濃度の水分で構成されています。
ナメクジには皮膚がなく、乾燥から身を守るため常に粘々した体液で体を覆い生きているのです。
そう、見た目のヌメヌメ感はこれ。
浸透圧の働きを簡単に説明すると、濃度が薄いモノが、濃度の濃いモノの方へ吸い寄せられるように吸収されてしまうというイメージ。
つまり、塩分濃度の薄い体液が体の約90%を占めるナメクジに、濃度が濃い塩をかけることで、かけた塩の方へ体液がどんどん吸収されるように移動してしまい、ナメクジは溶けるように縮み小さくなってしまうのです。
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ナメクジは塩をかけても死なない!?
ナメクジに塩をかけると、まるで溶けるように小さく縮こまっていき「よっしゃ!死んだ」って感じですが、実際にはナメクジの体の約90%を構成する塩分濃度の薄い水分(体液)が、かけられた濃度の濃い塩に吸い取られるように移動し縮こまっているだけ。
ナメクジに塩をかけた後しばらく観察していると、溶けるように縮み小さくなってもナメクジの体は消えることなく残ることがわかります。
じつは、ナメクジは塩をかけても水分が吸い取られるように干からび「ミイラ化」しているだけで死なないのです。
ナメクジは体の水分が50%以下になると死ぬ!?
もちろん、これでもかっ!とナメクジの体から水分がなくなってしまうまで塩をかけ続ければ、最終的には死んでしまうのでしょう。
正確な数値は得られていませんが、塩をかけ浸透圧の働きで、体を構成する50%以上の水分が吸い取られてしまうとナメクジは死んでしまうとされています。
水をかけるとナメクジは復活する!?
ナメクジに遭遇したとき、咄嗟に塩をかければ「このまま消えてなくなるか?!」と思えるほど、ナメクジはどんどん小さく縮んでいきます。
しかし、塩の力で一旦は小さく縮んだナメクジや「死んだろう」と思ったナメクジでさえも、もう一度「水」を体に吸収する機会が得られれば徐々に元の姿に戻り、ナメクジは復活することがあります。
ナメクジの生命力ってほんと凄い!。ナメクジ恐るべしです。
とはいえ、ナメクジに塩をかけて溶けるように縮ませたあと、やっぱり「復活させたい」「生き返らせたい」など温情かける方など1%もいないはず。
ナメクジはしっかりと退治したい!。
殺生ですので言葉にするのは少々気が引けますが、ナメクジ退治で塩をかけるなら、先に紹介したとおり、ナメクジの大きさが元の50%以下まで縮こまらせれば復活することはないといわれます。
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ナメクジは砂糖でも死ぬのか?
ナメクジ退治には塩辛い塩をかけるのが定番ですが、甘い砂糖をかけても溶けるのか?という好奇心的な悪戯心も芽生える方もいらっしゃるでしょう。
いや、「溶ける」じゃなく「小さく縮こまる」でしたね。
極論からいえば「ナメクジは砂糖をかけても死ぬ」が正解。
その理由はこれまで紹介してきた、濃度が薄いものが濃い方へ吸収されるように移動する「浸透圧」の働きによるもの。
しょっぱい塩でなく甘い砂糖であっても、濃い砂糖でナメクジの表面を覆うことで、濃度が薄いナメクジの体液はかけられた砂糖の方へ吸収されるように移動するのです。
砂糖でナメクジを退治するには沢山の砂糖が必要!
浸透圧の働きによって、砂糖でもナメクジを縮こまらせることは可能ではありますが、やはり砂糖と塩とでは「成分濃度」に随分な違いがあります。
塩だとパラパラっとかけるだけで、ナメクジはみるみる縮こまってくれるのですが、砂糖をかけて塩と同じように体液(水分)を吸収するためには、塩の約6倍もの量をかけなくなてはないけません。
「塩以外のものでナメクジ退治」なんて、小中学生の夏休みの自由研究に使えそうなテーマではありませんか?。
まとめ
今回は、暖かくなるこれからの季節に遭遇する機会が増えるナメクジについて、
・ナメクジは塩をかけても死なない?
・ナメクジは塩をかけても復活する?
・ナメクジは砂糖でも溶ける?
などを中心にみてきました。
わたしは子どもの頃から、ナメクジは塩をかけると溶けて死ぬものと思っていましたが、あれは溶けているのではなくナメクジの体液(水分)が塩に吸収され縮んでいたのですね。
ナメクジは塩をかけられ縮んでも、体の50%以上の体液(水分)が吸収されなければ、もう一度水分を得られる機会を得ること
で復活することから「ナメクジは塩をかけても死なない」と紹介しました。
とはいえ、ナメクジが大嫌いなわたしたちは、突如遭遇したナメクジには容赦なく「これでもか!」と沢山の塩をかけるはずです。
それは恐らく、ナメクジが50%以下まで縮んでしまう致死量に違いありません。
また、浸透圧の働きによってナメクジの体液は塩だけでなく砂糖をかけても吸収され、小さく縮こませることができるということは興味深い。
「ナメクジに塩以外の砂糖・味噌・醤油・胡椒など身近な調味料をかけるとどうなるのか?」なんて、まさに小中学生の夏休みの自由研究にピッタリではありませんか。
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