日本には四季折々の野菜がありますが、「たけのこ」というと、多くの春野菜の中でも1番春らしさを感じることができるのではないのでしょうか。
たけのこご飯や、土佐煮や若竹煮などの煮物、きんぴらなど、美味しく大人から子供まで世代を問わず人気なメニューが食卓に並ぶ機会も多いですね。
そんな、季節を感じることができる「たけのこ」ですが、新鮮な皮付きの「生のたけのこ」から自宅で調理することで、より美味しく味わうことができます。
しかし、皮付きのたけのこは下処理として「あく抜き」しないといけないので、なんだか手間がかかって大変そう!と感じる方も多いかと思います。
でもこの「あく抜き」、実は意外と簡単にできるんです。
また、たけのこをあく抜きとする方法といえば「米ぬか」が一般的ですが、米ぬかがない場合でも、それ以外の簡単なあく抜き方法がいくつかあります。
そもそも皮付きのたけのこって、どうしてあく抜きが必要なのでしょうか。
あく抜きをしないと、何が違ってくるのでしょう。
今回は、たけのこのあく抜きが必要な理由や、米ぬかがない時でもできる簡単なたけのこをあく抜きする方法などについてお伝えいたします!。
スポンサーリンク
たけのこのあく抜きが必要な理由!あく抜きしないとどうなるの?
皮付きのたけのこを購入したら、なるべく早くあく抜きをしないといけないということを知っていても、どうしてすぐにたけのこはあく抜きする必要があるのか?、あく抜きしないとたけのこはどうなってしまうのか?など色々な疑問が出てきますね。
その答えは、たけのこから出てくる「えぐみ」にあるようです。
たけのこをあく抜きしないと出続ける「えぐみ」
たけのこは、切り取られてから、すぐに「えぐみ」と呼ばれる、強い苦みが発生する原因ともなる「アク」が出はじめます。
「アク」は1度出はじめてしまうと、止まることがないので、時間がたてばたつほど、どんどん強まってしまうのです。
なので、たけのこを購入したらなるべく早く「あく抜き」する必要があるのです。
また、たけのこの「えぐみ」の正体は「シュウ酸」と呼ばれる成分が原因となっていて、この「シュウ酸」に作用するのが、米ぬかに含まれる「カルシウム」。
「カルシウム」が、たけのこのえぐみを感じさせない成分へと変えてくれるのです。
こういった点から、たけのこをあく抜きするときに「米ぬか」を使うのが一般的になったようです。
さらに、「米ぬか」を使った方法であく抜きを行うことで、米ぬかの甘みと風味がたけのこにプラスされ、より旨味が増すという嬉しい働きもあります。
「米ぬか」は、たけのこをあく抜きするときの万能アイテムとも呼べますね。
たけのこをあく抜きする簡単な方法とは?米ぬかがない場合はどうする?
先ほどお伝えしたとおり、基本的に、たけのこをあく抜きをするのに利用するのは「米ぬか」がいいとされています。
でも「米ぬか」って、いつでも、どこの家庭にも必ずあるっていうものではないですよね。
大丈夫!。米ぬかがない場合でも、簡単にたけのこをあく抜きする方法があります。
つまり、「米ぬか」に変わるあく抜きの万能アイテムがあるのです。
米ぬかを使わなくても、たけのこのあく抜きができる方法もいくつかご紹介しますね!。
まずは一般的な、「米ぬか」を使ったあく抜き方法から見ていきましょう。
米ぬかを使ったあく抜き方法
米ぬかであく抜きするときに必要な物は、「米ぬか」と「唐辛子」です。
1.たけのこを流水で洗い、土をしっかりと洗い落とします。
2.たけのこのあく抜きをしやすいように、たけのこに切り込みを入れます。
実を切り落とさないように、先端から5分の1を目安に斜めに切り落とします。
3.切り落とした所に、1~2㎝垂直に切り込みを入れます。
4.たけのこが余裕を持って入るような大きめの鍋に、たけのこ、たけのこがかぶるくらいの水(1リットル程度)、米ぬか1つかみ分、唐辛子1本を入れて火にかけ沸騰させます。
5.沸騰したら、落とし蓋をして弱火にし、50分~70分程度煮込みます。
6.たけのこに竹串を刺してみて、すっと入ったら火を止めます。
7.お湯が冷めるまで待ち、冷めたら皮をむいてあく抜きが完了です。
湯がいた茹で汁は、後に紹介する「たけのこの保存方法」で使うので、絶対に流して捨てたりしないでくださいね。
スポンサーリンク
米ぬかがない時の簡単なあく抜き方法!
お米を使う
お米を使って、たけのこをあく抜きするのに必要な材料は、お米(または残り物のご飯)と米のとぎ汁です。
1.1~3までは、「米ぬか」を使ってたけのこをあく抜きする方法と同様の下準備をします。
2.大きめの鍋にたけのこを入れて、たけのこがしっかり浸かる量の米のとぎ汁を注ぎます。
(米のとぎ汁が足りない場合は、お米か、残り物のご飯を足してお鍋に入れます)
3.鍋を火にかけて沸騰したら、弱火にして40~50分程度煮込みます。
4.たけのこに竹串を刺してみて、すっと通ったら火を止めます。
5.冷めるまでそのまま放置します。
重曹を使う
なんと、100円ショップでも購入することが可能な「重曹」を使う方法でも、簡単にたけのこをあく抜きすることができますよ。
1.1~3までは、「米ぬか」を使ってたけのこをあく抜きする方法と同様の下準備をします。
2.大きめの鍋を用意して、水1リットルに対して、小さじ1の重曹をお鍋の中に入れます。
3.お鍋を火にかけて沸騰したら、下準備して切ったたけのこを中に入れます。
4.火を弱火にして、30分程度煮込んでいきます。
(煮込み中に水が減ってきたら、都度足していきます)
5.火を止めて、たけのこが冷めるまでそのまま放置します。
たけのこのあく抜きで時間短縮に便利な圧力鍋!
たけのこをあく抜きするのは、思っていたよりとても簡単で、さらに米ぬかがない場合でも、お米や重曹で代用することがわかりましたね。
さらに、たけのこをあく抜きするときに「圧力鍋」を使うことで、時間をかなり短縮することができるので、より簡単に行うことが出来ます。
ただし、圧力鍋を使ってたけのこをあく抜きする場合は、「米ぬか」で行うと圧力鍋のふたの部分に詰まってしまうおそれがあります。
たけのこのあく抜きを圧力鍋でする場合は、米のとぎ汁を使うのがおすすめです。
通常のお鍋であく抜きすると40分程度たけのこを煮込む必要がありますが、圧力鍋の場合、たった15分煮込むだけでたけのこをあく抜きすることができますよ!。
とっておきの時短テクニックですね。
スポンサーリンク
たけのこを長持ちさせる保存方法
自宅で、生のたけのこから愛情込めて「あく抜き」をしたたけのこです。
折角ですから、数日間にかけて、色々なお料理でたけのこを味わいたいですよね。
たけのこを長持ちさせる保存方法をしっかりチェックしておけば、あく抜きをしてから4~5日は冷蔵庫で保存が可能になりますよ!。
あく抜きした後のたけのこの保存方法!
その保存方法は、とっても簡単。
お鍋で茹でてあく抜きをして、冷ましたたけのこを、茹で汁ごと大きめのタッパーなどの保存容器に移し替えて、蓋をして冷蔵庫に入れるだけ。
これだけでOK!。
たけのこを、ひたひたの茹で汁に浸かった状態でそのまま保存することで、長持ちさせることが出来るのです。
また、皮をむいた後のたけのこが残った場合も同じで、茹で汁ごと保存すれば良いのです。
あく抜きをした後のたけのこの保存方法は、あく抜きの茹で汁と一緒に冷蔵庫!。
簡単ですよね?。必ず、あく抜きのゆで汁は捨てずに保存に利用して下さいね。
2日目以降は、茹で汁を捨ててお水を毎日取り替えることもポイントです。これも、お忘れずに行ってください。
まとめ
今まで、あく抜きなどなんだか面倒くさそうに感じて、買うのを躊躇してしまうことも多かった皮付きの「生のたけのこ」でしたが、実は意外にも、誰でも簡単にたけのこをあく抜きすることが出来ることを紹介しました。
また、米ぬかがないご家庭でも、「お米のとぎ汁」や「重曹」といった手軽に用意できるものを代用する方法で、たけのこをあく抜きすることができるので、より気軽に、美味しいたけのこを食べることが可能ですね。
たけのこをあく抜きしないと「えぐみ」が出てしまって、せっかく美味しいたけのこの味も半減してしまいます。
たけのこを購入したら、できるだけ早くあく抜きすることがとても重要でしたね。
今回の記事を参考にしていただき、正しい方法であく抜きをして、たけのこ本来の甘さや香りをご家庭で楽しみ、色々なたけのこ料理を作って下さればと思います!。
スポンサーリンク