海の日とは?いつから祝日になった?海の日の意味・由来と変わった理由 | 教えて!知恵袋

海の日とは?いつから祝日になった?海の日の意味・由来と変わった理由

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海の日

海の日って、いつから祝日になったのでしょう?。

今年50歳を迎える筆者にとって、海の日は正直いって馴染みの薄い国民の祝日の1つです。

そもそも海外の他国に比べ祝日が少ない日本ですから、毎日出勤し働くサラリーマンの身としては、海の日だろうが山の日だろうが、新しく、たとえ意味を後付けされたような祝日だとしても、休日が増えるのは嬉しいもの。

とはいえ、海の日はどんな由来を元に制定された祝日なのか、ちょっとだけ気になります。

たしか海の日が最初に祝日になったときは、筆者の誕生日(7月21日)の前日、7月20日だったはずなのですが、現在の海の日は7月第3月曜日に固定されています。

今回は、海の日の意味・由来、海の日はいつから祝日になり、現在の7月第3月曜日に変わったのかなどについて紹介していきます。

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祝日・海の日の由来は「海の記念日」

ご存じの方も多いと思いますが、海の日が初めて祝日として制定されたときは、7月20日とされていました。

意味が後付けされたような海の日ですが、探るとしっかりと意味がある祝日であることがわかります。

海の日が制定された当時、筆者は正直、子供たちの夏休み直前の日ということもあり、本格的な海水浴シーズン到来!を意味する日なのではと思っていましたが、いやいやぜんぜん違うようです。

逆にいうと、それだけ意味がよく知られていない祝日の1つでもあるでしょう。

海の日の意味を紐解くと、制定された当初の7月20日が元々「海の記念日」であったことが由来とされます。

では、その海の記念日とはどんな日なのでしょう。

 

海の日の由来となる海の記念日とは?

明治丸
出典:東京海洋大学|重要文化財明治丸

祝日・海の日が制定される由来となった海の記念日。

海の記念日とは、1876年(明治9年)に明治天皇が「明治丸」という帆船で東北地方から北海道まで航海したのち、無事に横浜へ無事帰着したのが7月20日だったことにちなんだ日です。

とはいえ、この海の記念日じたいも、明治天皇が航海を終えた1876年(明治9年)から65年後の1941年(昭和16年)に民間団体主体で作られたものです。

明治丸は現在、かの有名な「さかなクン」が名誉博士・客員准教となっている東京海洋大学で重要文化財として展示されています。

さかなクン
出典:環境省ホームページ|さかなクン(地球生きもの応援団、生物多様性リーダー)

東京海洋大学では2009年から「明治丸海事ミュージアム事業募金」を設置し修復事業等の費用に充て、2013年12月より本学と文化庁によって大規模修復工事が行われ2015年3月に竣工しています。

同年7月19日に明治丸修復完工記念式典が挙行され、海の記念日7月20日から船内を含む特別公開がなされました。

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海の日はいつから国民の祝日になった?

海の日とは、あまりに意味が後付けされた祝日のように感じているのは筆者だけではないでしょう。

海の日が国民の祝日となったのは、1996年(平成8年)のこと。

先に紹介した「海の記念日」すら知らなかった方も多いと思いますが、1941年(昭和16年)に7月20日が海の記念日となってからは、広く船員や漁師など海に係わる方々が中心となって、各地でさまざまなイベントが開催されるようになったそうです。

海の記念日が次第に全国に広まっていったことから、いよいよ1996年(平成8年)に7月20日は国民の祝日として、名称も海の日へと変わりました。

ちなみに、海の日の意味は「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」というものですが、制定される1996年(平成8年)以前は7月は祝日がない月でしたから、海の記念日が祝日・海の日へ変わったのも、休日を増やすことで経済効果を図った国策だったのでしょう。

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海の日はいつから7月第3月曜日に変わった?

海の日が国民の祝日に制定されたのは、1996年(平成8年)のこと。

制定当初は、由来となる海の記念日にちなみ7月20日でありましたが、由来となった7月20日拘ったのはわずか7年しか続かず、2003年にはハッピーマンデー制度なる新しい祝日の法律により、海の日は7月第3月曜日へ変わったのです。

 

ハッピーマンデー制度で日にちが変わった祝日

成人の日:1月第2月曜日
海の日 :7月第3月曜日
敬老の日:9月第3月曜日
体育の日:10月第2月曜日

ハッピーマンデー制度とは、祝日を月曜日へ移動し固定することで、3連休を増やし、経済が活性化することを狙った云わば国策ですよね。

しかし、7月20日の海の記念日が意味・由来なる祝日・海の日がへと折角変わったのに、僅か7年後に7月20日でなくなってしまうのは、海の日を祝日にすべく活動されてきた方々にとっては面白くなかったに違いないでしょうね。

海の記念日である7月20日に、強い拘りがあったでしょうし、海と山、ライバル関係のような祝日の「山の日」は毎年8月11日に固定されているのですから。

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2021年の海の日は固定日から変更

当初2020年に開催が予定されていた東京オリンピック・パラリンピックが、コロナ禍により1年延期された2021年

海の日は7月第3月曜日の固定日から、東京オリンピック開会式の前日7月22日(木)へ移動する形へ変更されます。

合わせて、本来10月第2月曜日のスポーツの日が東京オリンピック開会式当日の7月23日(金)へ移動されることで、土日も含め4連休の形となりました。

 

まとめ

今回は国民の祝日に制定されてから歴史の浅い「海の日」の意味や由来、いつから祝日となり、いつから7月第3月曜日に変わったのかなどを中心に紹介しました。

海の日の由来は、元々明治天皇が東北から北海道への航海の末、無事横浜へ帰港した日が7月20日だったことにちなみ、1941年(昭和16年)に生まれた海の記念日。

「海の日=海開き」という、筆者の勝手なイメージがガラリと変わった感じです。

海の日が制定当初の7月20日から現在の7月第3月曜日へ変わったのは、初めて制定されてから僅か7年後の2003年のこと。

そもそも、7月に祝日がなかったことで、意味は後付けで作られたような海の日だとは思っていましたが、さらに2003年にハッピーマンデー制度で7月第3月曜日へ変わったことからも、休日を増やすことでの経済効果を見込んだ国策(大人の事情)で生まれた祝日であることは間違いなさそうですね。

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