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そうめんとひやむぎの違いは何?カロリーや麺つゆの違いは?

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そうめん

今年の夏も、地球温暖化の影響もあって「猛暑」となるのでしょうかね~。

我が家の昼食も、子供たちが夏休みともなれば、2日に1回は「そうめん」という、まさにヘビーローテーションな状態になります。

夏バテ気味でも、冷たくて喉ごしがいい「そうめん」は子供たちもよく食べてくれるんですよね~。

我が家のそうめんには、麺つゆを手作りするこだわりがあります。

「我が家」とはいえ、義父母と同居する旦那の実家のことなんですけどね…(苦笑)。

ちなみに私の生まれ育った実家では、夏といえば「ひやむぎ」でした。

母が作るシンプルな市販の濃い目の麺つゆで食べる「ひやむぎ」が好きでしたし、夏休みは昼食は毎日「ひやむぎ」な方が嬉しかったくらいです。

おやおや、「そうめん VS ひやむぎ」の争いが勃発してしまいそうですが、どちらの麺も白く、太さ・細さも似たりよったりな「そうめん」と「ひやむぎ」に、どんな違いがあるのでしょう?。

たとえば、麺つゆの違いはどうでしょう?。カロリーの違いはあるのでしょうか?。

読者のみなさんも当然、そうめん派とひやむぎ派にわかれそうですね。

まぁ、義父母の傍で生まれ育った我が家の子供たちは、そろって「そうめん派」でしょうけどね(苦笑)。

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そうめんとひやむぎの違いは由来にあり!?

そうめんとひやむぎの違い。

麺の太さ・細さも似ている、そうめんとひやむぎの大きな違いの1つが、それぞれの「由来」にあります。

 

そうめんの由来とは?

お中元・そうめん

そうめんの由来は、>七夕って何をする日!何を食べる! 七夕の起源や行事食は?!< でも紹介したように、

古来中国から続く、宮中儀式のお供え物の1つだった、小麦粉を練って細長く捻るようにして、油で揚げた「索餅(さくべい・そうびん)」と呼ばれるお菓子にあります。

その索餅は奈良時代~平安時代に日本にも伝わりますが、当時はかなりの高級食品で、貴族たちが「七夕」の行事食として食べるもので、庶民が口にできるようなものではありません。

さらに鎌倉時代以降、索餅に油を塗って、細く長くする「手延べ」の製法が伝わることで、現在の「そうめん」の元となる「索麺(そうめん)」となり、少しづつ形や作り方が変化しながら現在の「そうめん(素麺)」の姿へとなっていきます。

その後、江戸時代頃には庶民の間でも「そうめん」を食べる風習が広まったとされていますが、もともと高級品であった「そうめん」は現在に至るまで、お中元などの「贈答品」として重宝されるものとして受け継がれています。

お中元やお歳暮のやめ方は?失礼のないマナーや方法!お断りの挨拶状は?

 

ひやむぎの由来とは?

ひやむぎ

ひやむぎの由来を探ると、そうめんとの違いは「製法」よりも「食べ方」にあることがわかります。

それは、冷たいうどんを「ひやむぎ」と呼ぶようになったという説。

・ゆでた麺を温かいまま「お皿」や「せいろ」に盛って出すスタイルが「熱麦(あつむぎ)」

・ゆでた麺を一旦冷水で〆て、冷たく冷やした状態で出すスタイルが「冷麦(ひやむぎ)」

なるほど、冷たく冷やす食べ方が「ひやむぎ」とはわかりやすい!。

少々余談ですが、麺に温かいつゆをかけて食べるスタイルを「温飩・饂飩(うどん)」と呼ぶのだとか。

たしかに、うどん屋さんの看板には「饂飩」の文字が多く使われていますね。

また、ひやむぎの「熱盛り」とは聞きません。

ひやむぎが温かいまま盛られたなら、それはもはや「あつむぎ」ですからね(笑)。

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そうめんとひやむぎの一番の違いは麺の太さ!?

そうめんとひやむぎを比べれば、どちらも麺は白く細い。食べた感じもほとんど同じです。

一体全体、そうめんとひやむぎのどこに違いがあるのでしょうか。

そうめんとひやむぎの一番の違いを調べると、同じようで違う「麺の太さ」でしかありません。

そうめんとひやむぎを呼び分ける基準は、JAS(日本農林規格)で麺の太さが定められています。

しかしながら、麺の太さの違いを数値にすると、かなり微妙なラインであることがわかります。

 

そうめん・ひやむぎ・うどんの違いは「製法×太さ」で決まる!?

JAS(日本農林規格」の定められる基準で比べると、そうめんとひやむぎは単純に太さだけでなく、製法(作り方)が「手延べ」か「機械製麺」かで規格が異なってきます。

製法(作り方)を主な軸として順番立ててまとめると、その違いは意外に簡単です!。

 

「手延べ」製法の場合の「そうめんとひやむぎの違い」の規格

手延べそうめん

手延べ製法の場合、

・そうめん : 乾麺の直径1.7㎜未満
・ひやむぎ : 乾麺の直径1.7㎜未満

ちなみに、乾麺の直径が1.7㎜以上になると「うどん」と呼ばれます。

意外にも、手延べ製法で作られた麺の場合「1.7㎜未満」であれば、そうめん・ひやむぎ、どちらも名乗れるということになります。

ならば、手延べ製法で1.7㎜未満で仕上がった麺を、「手延べそうめん」と名乗って商品化するのは当然のことです。

高級感なら断然「そうめん」に軍配が上がりますからね。

 

「機械製麺」の場合の「そうめんとひやむぎの違い」の規格

機械製麺の場合、

・そうめん : 乾麺の直径1.3㎜未満
・ひやむぎ : 乾麺の直径1.3㎜以上1.7㎜未満

このように機械製麺の場合は、そうめんとひやむぎには明確な違いがあります。

つまり、商品化されている「そうめんとひやむぎの違い」を決定づけるのは、JAS(日本農林規格)の「機械製麺」で作られた「麺の太さ」の違いによるものだといっていいでしょう。

事実「手延べ」を名乗るのは、圧倒的にそうめんに多い。

そうめんは贈答用に用いられることも多く、より高級な「手延べ」製法の麺が喜ばれます。

一方、コンビニやスーパーで安価に購入できる、ひやむぎは「機械製麺」で作られたものが多い。

機械製麺であれば、ひやむぎの規格「1.3m㎜以上1.7㎜未満」を安定して製造することが可能になり、安価で提供することができますからね。

 

ピンクや緑の色付き麺は「ひやむぎ」の証?!

ひやむぎ色付き麺

そうめんとひやむぎの違いの1つが、「色付き麺」の有無。

ひやむぎを食べていると、時折ピンクや緑の色付き麺が入っていることに気がつくと思います。

ちょっと自慢できる雑学を用意しました。

あの「色付きの麺」は、ゆでる前の麺を束で見たとき、それが「ひやむぎ」であることを表すためのものなんだとか。

つまり、製法や太さを通り越して「色付き麺」が入ったそれは、ひやむぎということの証。

奥さんが「今日はそうめんよ~!」といっても、色付き麺が混じっていたらそれは「ひやむぎ」ではありますが、どうぞ笑顔で「ありがとう」で。

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そうめんとひやむぎのカロリーの違いは?

手延べよりも安価な「機械製麺」に限れば、麺の太さが違うだけともいえる、そうめんとひやむぎの違い。

コシの強さやノビにくさの点からも、細く延ばされた「手延べそうめん」が好きという人も多いの理由かもしれませんね。

そうめんとひやむぎの一番の違いは「麺の太さ」ですが、カロリーの違いはあるのでしょうか?。

 

そうめんとひやむぎのカロリーの違いは?

そうめんとひやむぎを乾麺で比較した場合、「カロリーの違い」その答えは簡単です。

考えてもみて下さい!。

そうめんとひやむぎは「麺の太さ」が違うだけで、材料も同じく小麦粉(主に中力粉・うどん粉)と塩で、カロリーに違いはありません。

細かくみれば、手延べ製法のそうめんは油を塗りながら麺を延ばしていくので、機械製麺されたひやむぎと比べた場合、そうめんの方がカロリーが高いと主張する節もありますが、その違いは極々僅かです。

さらに、

・手延べ製法で使う油の量を抑制
・コシを強さを出す塩分も「カロリーゼロ」が多用される

など、近年は製麺技術も向上していることから、そうめんとひやむぎを乾麺で比較するなら、カロリーの違いを意識する必要はないといえるでしょう。

問題は、「お腹一杯に食べたとき」にカロリーの違いが表れることかもしれません。

 

麺が太い「ひやむぎ」の方が低カロリー?!

そうめんとひやむぎ、乾麺で同じ量(重さ)なら、カロリーの違いはほとんどありません。

ただし、実際には麺をゆでて食べるわけですから、ここでカロリーの違いが表れます。

例えば、材料に同じ小麦粉(主に中力粉・うどん粉)を使う、うどん・そうめん・ひやむぎでは、ゆでれば麺が太いほと水分の含有量が多くなりますよね。

つまり、ゆでた麺を同じ重さで比べたら、麺が太いほど小麦粉の成分が占める割合が少なくなるので、その分「低カロリー」となるわけです。

・そうめんとひやむぎ、乾麺の束数が同じならカロリーはほとんど同じ

・沢山ゆでて「食べ放題」にした場合、水分量が多くお腹一杯になる「ひやむぎ」の方が低カロリー

 

そうめんとひやむぎに麺つゆの違いは?!

ご家庭ごとに、お好みの麺つゆってありますよね。それこそ、あらゆるメーカーからこだわりの「麺つゆ」が市販されています。

我が家は「そうめん派」であり、麺つゆは手作りのこだわりがあるようです。

しかし、一般的にはそうめんとひやむぎを食べる「麺つゆ」に明確な違いはありません。

醤油をベースに、出汁と甘味(みりんや砂糖)をそれぞれお好みの分量で合わせます。

麺が細い「そうめん」の方が麺つゆが絡みやすいので、薄味に作られた麺つゆでも味の乗りがいいのだとか。

逆に、ひやむぎ・うどんと、麺が太くなるほど、麺つゆが絡みにくくなるということ。

つまり、そうめんとひやむぎの「麺つゆ」に明確な違いはないのですが、麺つゆを紹介しているメーカーの「そうめん○○」や「ひやむぎ○○」を比べると、含まれる塩分量は うどん用>ひやむぎ用>そうめん用 となるのことが多いようです。

ちなみに、我が家では市販の「麺つゆ」は使いません。

炒めた豚肉や茄子を、かつお節や煮干しなどでとった出汁で煮た汁を「麺つゆ」とするのが拘りのようです。

私は、「桃屋のつゆ」などシンプルな市販品の麺つゆの方が、正直大好きなんですけどね(苦笑)。

まとめ

今回は、暑い夏の昼食でヘビーローテーションになる、そうめんとひやむぎの違いについて探ってきました。

そうめんとひやむぎの違いを一言でいえば「麺の太さ」であり、より細い麺が「そうめん」です。

見た目でいうと、乾麺の束の中にオマケのような「色付き麺」が入っていたら、それは正しく「ひやむぎ」の証です。

カロリーも麺つゆも、基本的にはどちらも同じ。

麺の太さ・細さの違いによる、食感・喉ごし・麺つゆの絡みやすさなど、そうめんとひやむぎは好みがわかれるのでしょう。

実家では、母が「冷たいうどん」が好きなこともあって「ひやむぎ派」であり、現在の我が家は同居する義父・義母が好む「そうめん派」となるように。

麺の太さがほんの少し違うだけで、食感もカロリーもほとんど同じなそうめんとひやむぎ。

コスパと僅かでもカロリーの違いを考えれば「ひやむぎ推し」ではあるけれど、由来も含めて高級感のある「そうめん」の方が人気なんですよね。

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