果物は、私たちの健康をアップするためにも大切な食べ物であることは、みなさんもご存じと思います。
果物にはいろいろな栄養成分がありますが、それを効果的にカラダに取り入れるためには、ちょっとしたコツがあるんです。
それは、果物を食べるタイミング!。
よく果物は「朝食べるといい」という事を聞きますが、「夜食べるといい果物」も実はあるんです。
逆に、「朝食べるとよくない果物」もあります。
そこで今回は、「果物を食べるのは朝がいい?夜食べるといい果物も!?おすすめは?!」ということでまとめてみました。
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朝の果物は「金」?!
私の母は「朝の果物は金、昼は銀、夜は銅」といって、朝から果物付きの朝食を作ってくれました。
もうウン十年も前のことですが、友人に聞くと、友人の親も言っていたそうで「果物を朝食べると健康にいい」ということは、かなり昔から知られているようですね。
「朝の果物は金」の訳は?
果物には、様々なビタミン類のほかに、水分と食物繊維が多く含まれています。
それが、朝起きた後の、眠っていた胃腸を刺激します。
私たちの体は、「朝4時から正午までが排泄をするのに適した時間」といわれています。
朝の時間帯に、果物に含まれる「酵素」を取り入れることで、眠っていた胃腸を刺激して、排泄を促し便秘の解消も期待できます。
それと同時に、体内の毒素も一緒に体外に出してくれます。
また果物は、10~20分程度で胃を通りますので、エネルギー補給の即効性がありますが、この時、カラダの中で酵素を使った消化を行わなくても、体に負担がかからないで痩せやすいカラダを作ることができるのです
また、高血圧の人は、果物に多く含まれる「カリウム」の働きも期待できるので、おすすめです。
なぜ、夜に果物を食べるのは良くないの?
前にお話しました「夜、果物を食べるのは銅」と言う言葉を考えてみると、どうも果物を夜食べると、カラダに良くない影響があるようなのです。
その原因は、「果糖」です。
果物には多くの果糖が含まれていますが、「果糖は消化吸収が早い」という特徴があります。
そのため、すぐエネルギーになります。
そして「果糖は中性脂肪に代わりやすい」と言う特徴も持っています。
つまり、夜はあまりエネルギーを使いませんので、そのような夜に果物を食べると、使われなかったエネルギーが脂肪として蓄積されていきます。
また、夜に果物を食べると、水分が多いため、おなかを冷やすともいわれています。
ですから、特に子供さんや高齢の方は、夜の果物は避けたほうがベターでしょう。
「夜に果物を食べるのは良くない」という言葉は、これらの事柄が言われの由縁なのかもしれません。
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夜食べるといい果物もあるんです!
では、夜食べるといい果物にはどのような物があるのでしょうか。
まずは、バナナです。
バナナは、私もよく朝食に食べている果物ですが、バナナは夜食べるのもオススメです!。
それは、バナナに含まれている「アルギニン」に関係しています。
「アルギニン」には、成長ホルモンを活性化させる効果が期待されています。
この、成長ホルモンには、「老化防止」や「体脂肪を燃焼させる」などの働きがあります。
この、成長ホルモンが分泌されるのは寝ている間ですので、夜にバナナを食べてから寝ると、バナナの「アルギニン効果」で、美容や健康に効果が期待されます。
ちなみに、私のおすすめは「バナナヨーグルト」。
バナナとヨーグルトは、どちらも整腸効果もあります。
さらにヨーグルトの効果は、 >ヨーグルトを食べる時間!朝・夜どちらが効果的?食前・食後いつがいい?< で紹介したように夜のデザートに食べると高まるとされていますから、まさに一石二鳥かもしれませんね。
また、キウイやミカン・伊予柑など柑橘類もおすすめ。
なぜなら、キウイやミカン・伊予柑などの柑橘類は「GI値」が低い果物だから!。
GIとは食後血糖値の上昇を示す指標、グライセミック・インデックス(Glycemic Index)の略。
GIは、食品に含まれる糖質の吸収度合いを示し、摂取2時間までの血液中の糖濃度を計ったものです。
ちなみに…
・GI値が55以下を低GI食品
・GI値が56~69を中GI食品
・GI値が70以上を高GI食品
と定義されています。
最近のダイエットでは、カロリーよりも血糖値の上昇を抑えることが注目されていますよね。
GI値が高い果物ほど、その果物がもつ糖質(果糖)をカラダに摂り入れてしまうということ。
まして、夕食後のデザートとして高GIの果物を食べたなら、その後は寝るだけでエネルギーとして消費されることもなく、果糖はそのまま中性脂肪となりかねません。
では、キウイやミカン・伊予柑などの柑橘類のGI値はというと、
・キウイのGI値 :35
・ミカンのGI値 :33
・伊予柑橘のGI値:33
いずれもGI値55以下の低GI食品。これが夜食べるといい、おすすめの果物のポイントです。
さらに、キウイに含まれる食物繊維は、可食部100g当たり3g。
これは、他の果物と比較してもトップクラスの含有量!
先の「バナナ」同様、Wの整腸作用を期待して「キウイヨーグルト」もオススメです。
「朝と夜」という点では、朝と夜の体重差がダイエット成功の鍵を握っていることをご存知ですか?。
>朝と夜の体重差!平均はどれくらい?ダイエットに活かす方法とは?<
朝と夜の体重差をどうダイエットに活かしていけばいいのか、わかりやすく紹介しています。
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朝食べると良くない果物もある?!
ネット上では、果物の中には「ソラレン」という日光にあたることで紫外線に過剰に反応する性質の「光毒性」を多く含むものがあるので注意が必要だと誤った情報を紹介しているサイトが多くあります。
ソラニンを含む果物は、紫外線を吸収しやすく、メラニン色素の生成を活性化させてしまい、日焼けやシミの原因になり得るというものです。
そのソラニンを多く含む果物として、誤って紹介されている代表的な果物としては
・キウイフルーツ
・柑橘類
・アセロラ
・いちじく など
ご存じのとおり、柑橘類には「美肌にいい」とされるビタミンCが豊富に含まれ、本来は日焼けが気になる季節にこそ食べていただきたい果物です。
なのに、なぜこのような誤った情報が拡散されるようになったのでしょうか。
朝食べると良くない果物はない!
本サイトに於いても、以前は記事のなかで「朝食べると良くない果物もある?!」として、ソラニンを含むキウイフルーツ・柑橘類・アセロラ・いちじくなどは良くないと、誤った情報を紹介しておりました。
ご迷惑をお掛け致しました、関係各所の皆様へお詫び申し上げます。
実は、駒沢女子大学・人間健康学部・健康栄養学科の西山一朗教から、本件について直接メールをいただいたのです。
西山一郎教授から承諾を得ておりませんが、「誤情報拡散抑止にご協力を賜りたくお願い申し上げます」と必死さが伝わる文面を受け、勝手ながら紹介させていただきます。
2015年7月以来、「キウイフルーツ果実に光毒性をもつソラレンが多く含まれる」という虚偽の情報が、ネット上に多数見られるようになりました。
これは、2011年11月11日に三空(みく)出版から刊行された「白ツヤたまご肌のつくりかた」という書籍に記載された根拠のない情報を、2015年7月27日にTBSのバラエティ番組である「世にも不思議なランキング なんで?なんで?なんで?」が、その真偽も確認せずに拡散させたことによるものです。
三空出版はすでに公式ホームページ上で「根拠がなかったので訂正削除する」とするお詫びと訂正を告知しています。
また、TBSおよびその後同様の内容を放送した日本テレビ、テレビ朝日も、根拠がなかったことを認め、すでにその内容をホームページから削除しております。この経緯はこちらをご参照願います。
西山一郎教授がおっしゃるように、キウイフルーツは果物のなかでもビタミンC含有量はトップクラス。ソラレンも含まれていないとなれば、本来は紫外線によるシミ・ソバカス対策に最適な果物です。
キウイフルーツだけではありません。柑橘類のオレンジはもちろん、グレープフルーツやレモンも一度に大量に摂取しなければ、光毒性を心配するものではないとされてます。
もしも、夜に果物を食べたくなったらどうする?
もしも、夜にどうしても果物を食べたくなったら、生の果物でなく、なにかちょっと加工した果物をおススメします。
例えば、
・焼いた果物(例えば、焼きリンゴなど)
・果物にハチミツやショウガを加える
などです。
ちなみに私は、時々リンゴやナシなどで、「コンポート」を作りストックしておいて、時々夕食後のデザートに食べています。
もっとも、コンポートにするには、ハチミツなどを入れて煮ますので、食べ過ぎないように気をつけていますが、ついつい手が止まらなくなるのがつらいです。(泣)
まとめ
果物は、ビタミンやカリウム、酵素が豊富な食品です。
そのため、私たちのカラダにとってなくてはならない食品でもありますね。
でも、その効果をより高めるには、食べるタイミングが大切なんですね。
とくに、日焼けやシミ予防にとビタミンcが豊富な、キウイや柑橘類などは朝食べると良くない果物となることを紹介しました。
・美肌にいいビタミンC
・整腸効果の食物繊維
を期待するなら、夜食べるといい果物もあるということですね。
また、果物は「体を冷やす」効果があります。
今では、マンゴーやパパイヤなどトロピカルフルーツも多く出回っており、これらの果物は熱帯地方の果物ですので、より体を冷やす効果も大きいと思います。
ですから、注意して食べることが求められるでしょう。
日本は、本当にいろいろな果物が食べられる幸せな国と感じています。
味も、外観もすばらしい果物が勢ぞろいです。
果物を健康な体づくりに生かすためには、「いつ食べるか」を意識することを心がけたいですね。