「cc」と「ml」の違いは何?
これ、本家「知恵袋」サイトに掲載された、閲覧数60,000以上にもなる質問。
たしかに、料理のレシピを見ても、調味料や水の量を「㏄」で紹介したり「ml」だったりマチマチですから、その違いは何なのか質問したくなりますよね~。
それでもある意味、質問者の方はわかっています!。なぜなら…
1㏄と1mlは同じ量ですよね?。同じ量を表す単位が2つあるのはナゼですか?、違いがあれば教えて下さい。
と続けています。
「㏄」と「ml」、どちらも液体の量を表す単位です。小中学校の家庭科、いや、理科の授業でも教わりましたよね。
そもそも、「cc」と「ml」が同じ量であれば使い分ける必要があるのでしょうか?。
その理由は、液体の種類なのでしょうか?、それとも…。
それでは、「cc」と「ml」の違いは何?同じ量?単位を使い分ける必要は?について、わかりやすく探っていきましょう!。
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「㏄」と「ml」の違いは何?同じ量?
「cc」と「ml」、単位は違いますが、その量はいずれも「同じ」。
高温や低温など、どんな環境下であっても液体1cc=1mlなんです。
飲料系の、水・牛乳・ジュースなどは「ml」を使うことが多く、料理のレシピで紹介される大さじ・小さじは「㏄」が使われることが多いようですね。
換算表などまったく必要ない、どんな環境下あっても「1cc=1ml」なのに、なぜ2つの単位が使われているのでしょうか?。
実は、同じ量の「cc」と「ml」の間には、明確な違いが3つあります。
・「cc」は国際単位(SI)で認められない
・「㏄」は日本工業規格(JIS)でも使えない
それでは、「㏄」と「ml」それぞれの意味、基準となる単位の違いなどを比較しながら詳しくみていきましょう!。
「㏄」の意味・単位の基準
まずは、「㏄」の意味から。
「㏄」とは
・キュービック・センチメートル(cubic centimetre)の略
・所謂「㎤」(立方センチメートル)のこと
つまり「1㏄」とは、1辺が1㎝のサイコロ状の体積に入る液体の量ということです。
「㏄」とは、液体の「体積」が基準になって考えて生まれた単位なんですね。
「ml」の意味・単位の基準
続いて、「ml」の意味について。
「ml」とは
・1ℓ(リットル)の1000分の1(1/1000)
つまり、1mlの基準となる単位は「ℓ」であり、その1000分の1の液体量というわけです。
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「㏄」と「ml」の意味は同じ?
1㏄=1mlであって、表現する単位が違っても、量の関係でいえば同じ意味を表します。
違いは先に紹介したように、そもそも基準となる単位。「㏄」と「ml」それぞれ生まれた出発点が違うのです。
およそ会話のなかでは、「㏄」も「ml」も互いに意味が通じるので、どちらの単位を使っても良さそうな気がしますよね。
しかし「㏄」と「ml」は、しっかりと使い分ける必要性があるのです。
「㏄」と「ml」単位を使い分ける必要がある!
現在、国際単位(SI)や日本工業規格(JIS)では、液体の量を表す単位について「㏄」を用いることは認められていません。
また、日本の計量法に於いても、取引や証明には「㏄」ではなく「㎤」(立方センチメートル)を使うことが望ましいとあります。
なぜ、これら公式な場面で「㏄」と「ml」を使い分ける必要があるのかというと、
手書きの「㏄」が、数字の「00」やアルファベットの「oo」と紛らわしいからだとか…。
マジか?(苦笑)。
と思える理由ではありますが、医療現場など人命に関わる場面では「1㏄」が「100」に見間違えたら、それこそ重大な医療ミスに繋がりかねませんからね。
どうでしょう、たしかに最近は「㏄」の表記を見ることが少なくなっているように感じています。
それでも、私たち一般庶民としてはこれまで通り、「㏄」=「ml」の意味でまったく問題ありませんからね。
まとめ
本家「知恵袋」サイトに掲載された、「㏄」と「ml」の違いは何?について、わかりやすく探ってきました。
料理のレシピや、スーパーで購入する牛乳など「㏄」や「ml」を見る機会は多いですが、どんな環境下であれ「1㏄=1ml」であって、量の違いはありません。
・「㏄」とは、キュービック・センチメートル(cubic centimetre)の略であり、「㎤」(立法センチメートル)の体積を表した単位
・「ml」とは、液体量1ℓの「1000分の1」を表した単位
互いに意味が通じる間柄では、使い分けを意識する必要もありません。
どこに違いがあるのか?といえば、
・基準となる単位が違う
・「cc」は国際単位(SI)で認められない
・「㏄」は日本工業規格(JIS)でも使えない
今度スーパーへ買い物へ行ったとき、どうぞ牛乳など液体商品に書かれている表示を見てみて下さい。
「㏄」と「ml」、どちらで表示されているでしょう。
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