洗濯物のカメムシ対策!時期や特徴、カメムシの卵がついた時は? | 教えて!知恵袋

洗濯物のカメムシ対策!時期や特徴、カメムシの卵がついた時は?

暮らし

毎年春から夏にかけ、ベランダなど外に干した洗濯物に、乳白色や茶色いゴマ粒のようなものが塊でつくことがありませんか?。

初めて見たときは驚きますし、ティッシュで払おうにもなかなか取れてくれません。

その洗濯物についた粒々の正体は、全国的に大量発生していると話題のカメムシが産みつけた「カメムシの卵」かもしれません。

強烈な臭いを発する不快害虫として有名なカメムシが、家の中で増えたりしたら困りますよね。

ということで、今回のテーマは「洗濯物のカメムシ対策」

カメムシの産卵時期や卵の特徴、洗濯物にカメムシの卵がつく理由、卵がついたときの対処から洗濯物にカメムシを寄せ付けない予防策など一緒に探っていきましょう。

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カメムシの産卵時期や卵の特徴

カメムシが発する強烈な臭いを嗅いだことがある方はご存知のとおり、カメムシは不快害虫として有名な昆虫です。

室内で見つけるカメムシのほとんどは外から侵入してきたものですが、家の中に産卵することもあるので要注意。

上手に駆除しなければ、家の中でカメムシが大量発生してしまいかねません。

まずは、カメムシの産卵時期や卵の特徴など詳しく掴んでいきましょう。

 

カメムシの産卵時期と脅威の繁殖力

カメムシの寿命はおよそ1年半で、前年に生まれ越冬を経たカメムシは春頃から繁殖活動をはじめ、梅雨の前後の時期にあたる5月下旬~8月にかけて産卵します。

カメムシの産卵数は、1回あたり10~100個ほど。何度も産卵を繰り返し、1シーズン中の総産卵数は数百個レベルにまでなります。

さらに驚くのはその成長スピードと繁殖力です。

カメムシの卵は約1週間~10日間ほどで孵化し、何度か脱皮を繰り返しながら、約1ヶ月という短い期間で成虫へと成長していきます。

越冬したカメムシの複数回の産卵に、孵化し新成虫となったカメムシがすぐに産卵することが加わることで、あっという間にその数を増やしていくのです。

 

カメムシの卵の特徴

カメムシの卵

カメムシの卵の色は、産卵したばかりは白色から乳白色で、孵化が近づくにつれ茶色から黒っぽい色へと変化していきます。

サイズは1~2㎜とゴマ粒ほどに小さく、丸や玉子型など種類によって形状が異なります。

上の写真のように「卵塊(ランカイ)」と呼ばれる、数個の卵が集まったかたまりで産みつけられるのが特徴です。

カメムシはその小さな卵を1度に10~100個ほど産卵し、孵化にかかる時間もわずか1週間から10日ほど。

1匹が孵化すると、つられるように他の卵も次々と孵化していきます。

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洗濯物にカメムシの卵がつく理由

主に山林や草地で植物から吸汁して暮らしているカメムシが、なぜベランダの洗濯物についたり、卵を産みつけたりするのでしょう。

カメムシの好む環境を知ることでその理由がわかります。

 

カメムシは白っぽい色が好きだから

白い洗濯物

カメムシが好きな色は、白色や薄い色など、白っぽい明るい色です。

また、カメムシは色だけでなく光を好む習性もあるので、日光が反射する白色や薄い色に反応しやすくなります。

シーツやバスタオル、ワイシャツなど洗濯物には白い色のものが多いことから、カメムシが寄ってくるというわけです。

 

カメムシは暖かい場所が好きだから

カメムシは日当たりがよく、暖かい場所が大好きです。

ベランダや庭で日に当てて干してある洗濯物はほっこり暖かで、カメムシにとって格好の場所というわけです。

 

洗濯物は産卵に安全な場所だから

洗濯物が干されるベランダや家の軒先は、雨や風が強い日も身を守ることができるカメムシにとって安全な場所。

その上、衣類やタオルなどの洗濯物は足掛かりがよく止まりやすいので、カメムシが卵を産みつけるのにうってつけというわけです。

カメムシの産卵や繁殖時期に洗濯物を取り込む際は、洗濯物に卵が産みつけられていないか、成虫がついていないか、くまなく確認するようにしましょう。

 

洗濯物にカメムシの卵がついたときの取り方

洗濯物を取り込む際は、カメムシの卵がついていないか、とくにカメムシの産卵時期にあたる5月下旬~8月頃は念入りに確認するようにしましょう。

カメムシの卵を見逃して、家の中で孵化してしまったら大変ですからね。

とはいえ、いざカメムシの卵を見つけられても直接手で触れるのは気持ち悪いし、ササッと払って簡単に取れるものでもありません。

 

ガムテープで剥がす

もしもカメムシの卵が洗濯物についたときは、ガムテープなど粘着力のあるもの使い、剥がすように取るのがおすすめです。

カメムシの卵は想像以上に洗濯物にしっかりついているので、ティッシュでなどで払おうにも簡単には取れません。

ガムテープで剥がした卵は、しっかりと包んで密閉して処分すればOKです。

手も汚れず、卵が孵化しても外へ出ることはありません。

また、カメムシの卵が網戸の目にガッチリついているような場合は、薄く固い定規などを使ってこそげ落とすと、きれいに剥がれ落ちてくれます。

その際も、万が一孵化しても被害が出ないよう、落下した卵はできる限り回収し、ビニール袋などに入れて処分するようにしましょう。

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洗濯物にカメムシを寄せ付けない予防策

洗濯物にカメムシの卵がつく理由、卵がついたときの取り方や処分方法などを探ってきましたが、そもそもカメムシの卵は見たくはありませんよね。

もちろん、カメムシだって見たくはありません。

ここからは、カメムシに洗濯物へ卵を産みつけさせない対策、さらにその原因であるカメムシをベランダや庭に寄せ付けない予防策を見ていきましょう。

 

洗濯物を部屋干しする

カメムシの産卵時期である5月下旬~8月頃は、洗濯物の外干しは避け、部屋干しすることでカメムシの卵がつくことを防ぐことができます。

また、白色や薄い色を好むカメムシは、シーツやバスタオル、ワイシャツなど白っぽい色の洗濯物に寄りつきやすくなります。

そのため、白っぽい色の洗濯物は部屋干しに、色の濃い洗濯物は外干しにと、洗濯物の色で干す場所を分ける手もあります。

 

洗濯物は午前中までに取り込む

どうしても部屋干し特有の臭いが気になる方は、外干しした洗濯物も午前中までに取り込んでしまいましょう。

カメムシは夜行性なので、夜が近づく午後になるにつれ活動が活発になります。

カメムシが活動しはじめる前、午前中までに洗濯物を取り込んでしまうことでカメムシの被害にあうのを防げるというわけです。

 

洗濯物カバーを利用する

洗濯物カバーを利用して干すことで、洗濯物にカメムシが直接つかないようにする方法です。

洗濯物カバーで覆うことで洗濯物の色に注意する必要もなく、万が一洗濯物カバーにカメムシがついても、洗濯物に臭いがつくことがないので安心して干すことができます。

 

カメムシが嫌いな臭いの植物を栽培する

カメムシは、ローズやレモングラス、ミントなどハーブ系の植物の臭いを嫌う習性があります。

洗濯物を干すベランダや庭先にすでに植物が置かれているなら、ハーブ系の植物を加えることで、カメムシが寄りつかなくなる効果が期待できます。

逆に、広食性のカメムシは果樹、マメ科、ナス科、アブラナ科、セリ科の植物を好みます。

ベランダでも手軽に始められると人気の、トマト、ピーマン、ナス、オクラ、枝豆、ニンジンなどの栽培は避けた方がいいでしょう。

 

市販の忌避剤を置く

カメムシが嫌がる成分が含まれる忌避剤(キヒザイ)をベランダや庭先に置くのも、洗濯物にカメムシを寄せ付けない効果的な予防策です。

ドラッグストアやホームセンターの虫除けグッズコーナーにはカメムシ用の忌避剤もありますので、物干し竿や窓や網戸など設置場所に応じたタイプを購入しましょう。

忌避剤の効果期間(1~2ヶ月程度)が切れる前の買い替えが大切です。

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まとめ

今回は洗濯物のカメムシ対策をテーマに、カメムシの産卵時期や卵の特徴、卵がついたときの対処方法から、カメムシを寄せ付けない予防策などについて探りました。

カメムシの産卵時期にあたる5月下旬~8月頃はとくに、洗濯物にカメムシがついていないか、カメムシの卵がついていないか、くまなくチェックしてから取り込むようにしましょう。

万が一洗濯物にカメムシの卵がついたときは、ガムテープで剥がすように落とし完全密封で捨てるようにしましょう。

カメムシの成長の早さと繁殖能力には驚くべきものがあります。

カメムシ被害を完全に抑えることはできないかもしれませんが、カメムシが嫌いなハーブ系の植物をおいたり、忌避剤を利用するなど、カメムシが寄りつかない事前の予防策で備えていただけたらと思います。

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