つい先日、町中を自転車で移動していたら、庭にオレンジ色のびわの実がたわわに実っているお宅を見かけました。
「あ~、びわの実がなる季節になっていたのね…」と、あらためて季節が移ろう早さを感させられます。
というより、びわが大好物な私はそれを見て、無性にびわが食べたくなったんですけどね(笑)。
びわは、昔から日本人になじみの深いフルーツの1つですが、最近は高級なフルーツの感じがぬぐえませんね。
さらに驚くことに、若い世代には「びわを食べたことがない」という方も少なくないと聞きます。
そこで今回は、びわの季節と旬の時期、新鮮なびわの見分け方、美味しい食べ方についてまとめてみようと思います。
これまで食べたことがない方にも、ぜひ「びわの美味しさを味わってもらいたいな~」なんて思ったものですから…。
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びわの季節と旬の時期は?
日本では、びわが出回る季節は「初夏」、そして旬の時期は「5月~6月」と言われています。
つまり… びわを楽しむなら
「今でしょ!」
ってことです。
しかし、近年はハウス栽培が進んだことから、早いところでは1月頃にはハウスで作られている早生種のびわが出回りはじめます。
また違った品種では、3月ごろから並ぶことも。
ということは、場所によっては1月~3月、けっこう早い時期から食べられることになりますね。
それでも、びわの味が増して美味しい季節はやはり初夏。5月~6月の時期ではないかと、びわ好きの私としては思います!。
それにしても… びわの季節と旬の時期がとても短く感じるのは私だけでしょうか?。
とても寂しいです(苦笑)。
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美味しいびわの見分け方は?
では、高級フルーツであるびわを買って、がっかりしないための「美味しいびわの見分け方」にはどのようなポイントがあるのでしょうか。
ここでは、見分け方の基本中の基本となる、2つのポイントを紹介したいと思います。
見分け方その1:びわの表面のうぶ毛とヘタをチェック!
びわの皮がきれいなオレンジ色をしていて、うぶ毛がしっかりとあるものを選びましょう。
うぶ毛がなくテカテカしているびわは、収穫から日数が経っていたり、人の手に触れるなどの機会が多い状態にあったと考えられます。
また、ヘタがしっかりとくっついているものがいいですね。
ヘタがぐにゃぐにゃと柔らかくなっているものは、新鮮さが失われている可能性があります。
見分け方その2:びわの表面にできる白い粉をチェック!
びわの表面に、時々白い粉がついていることがあります。
これは「ブルーム」と呼ばれるもので、他のフルーツの皮の表面にもついていることが多い、白い粉状の蝋(ロウ)物質です。
熟した新鮮なフルーツにみられ、自然に分泌されている天然物質でまったくの無害です。
無害どころか、びわの表面に白い粉があることは、新鮮なびわの証拠なんです!。
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びわの簡単な食べ方は?
それでは、今では高級フルーツとなった、びわの簡単な食べ方はどのような方法があるのでしょうか。
ここでは私自身が実際に作ってみた、びわの簡単な食べ方のレシピを3種類ご紹介してみたいと思います。
おすすめレシピ1:生食
びわの簡単な食べ方というと… なんといっても「生食」でしょう!。
上手な生食の方法
1.まず、皮を「おへそ」がある底の方から頭に向けて剥いていきます。
この方法でやると、ストレスなく簡単に剥けますよ。
2.皮を剥いたびわを、すぐに食べるのが私流(笑)。
でも、お客様に出すなど時間を置く場合は、びわは茶色く色が変わりやすいので、レモン水に浸すといいでしょう。
びわが変色する時間を遅らせることができます。
おすすめレシピ2:びわジャム
定番ですが、とても美味しい「びわジャム」も簡単に作れます。
材料:
1.びわ10個程度
2.砂糖(上白糖)大さじ2~3(お好みで)
3.レモン汁大さじ2
作り方:
1.びわをよく洗い、皮を剥いて3㎝程度の大きさに切ります。
2.切ったびわと砂糖を鍋に入れて、10分程度煮込みます。
3.びわが煮くずれたらレモン汁を入れて混ぜる。
キレイに洗った(煮沸消毒~乾燥)ビンなどの保存容器へ入れて、冷蔵庫で保存します。
おすすめレシピ3:コンポート
びわのコンポートも、チョッとしたおやつやおもてなしにぴったりです。
作り方も、いたって簡単!。
材料:
1.びわ8~10個
2.水500ml
3.砂糖80g
4.レモン汁大さじ1杯
作り方:
1.びわの変色を防ぐためボウルに水を入れて、分量外のレモン汁を少し入れます。
2.びわの皮を剥いて4等分に切ります。
3.切ったびわを、レモン汁のはいったボウルに入れます。
4.鍋に分量の水と砂糖を入れて砂糖を溶かしながら一度沸騰させます。
そこに、水を切ったびわとレモン汁を入れて煮ます。
5.灰汁を取り除きながら10程度弱火で煮ます。
その時落し蓋をするとよいでしょう。
6.粗熱をとったら出来上がり。
私はさらに、作ったコンポートを使って「びわの寒天ゼリー」を作りました。
コンポートのシロップを寒天に煮溶かし、寒天の中にびわを並べて冷やします。
より初夏らしいデザートに早変わりしますよ。
びわの栄養価は?
実は、びわは古くから、私たち日本人の健康維持のために活躍してきたフルーツのひとつなんです。
特にびわの木は、乾燥させると強度が増すと言われていて、生命力のある木と考えられてきました。
そのためでしょうか… びわの実だけでなく葉の効能も強いとも言われているようで、葉っぱ主に薬に用いられてきたとか。
さらに、これまでの研究によると、びわには人間の体内でビタミンAに変換されるβ-カロテンやβクリプトキサンチンが含まれている他、抗酸化作用のあるポリフェノールが多く含まれていることがわかっています。
特に、びわのポリフェノールは巨峰と同じくらいの含有量といいます。これには驚いてしまいました。
まとめ
日本で栽培されているびわの原産地は中国南部で、東南アジアに近く暖かな地域です。
びわにとっては、この地域のような年間の平均気温が15℃以上で、最低気温も-5℃以下にならない暖かな地域が成長しやすいベストの場所。
日本でびわが栽培されているのが、千葉県以南の地域に限られているのはその為なんですね。
このような特徴のあるびわですが、残念ながら、キウイやメロンなどのように「追熟」することで美味しくなることはありません。
そのようなことから、びわは冷蔵庫などの低温の状態のところに保存することはおすすめできません。
もし、冷やして食べたい場合は、食べるチョッと前に冷蔵庫に入れて置くといいでしょう。
それ以外は、冷暗所(2日程度)においておくことをおすすめします。
ちなみに私は、びわはあまりに高級なので「もったいない」を意識しすぎて、うっかり腐らせてしまい残念な結果になってしまったことが何度もあります…。
「びわは早めに食べる」を肝に命じた次第です(苦笑)。
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