賞味期限が切れた牛乳って、いつまで飲めるのでしょう?。
牛乳は「準完全栄養食品」といわれるように、三大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物)に加え、私たちが不足しがちなカルシウムやビタミンB群も豊富に含まれる食材。
そのまま飲むのはもちろん、色々な料理のレシピにも欠かせない牛乳は、必ず冷蔵庫に常備されているという方も多いと思います。
そんな牛乳がもしも、気づけば「賞味期限切れ」になったらどうしますか?。
賞味期限が切れた牛乳は「お腹を壊しそうだから」と捨ててしまわれがちですが、消費期限切れとは違い、あくまで自己責任とはなりますが、賞味期限切れの牛乳でも一概に飲めないわけではないようです。
今回は、賞味期限切れの牛乳はいつまで飲んでも大丈夫なのか?、未開封と開封後の違い、腐った牛乳、飲んだら危険な牛乳の見分け方などを探っていきたいと思います。
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賞味期限が切れた牛乳はいつまで飲める?
牛乳にも賞味期限と消費期限の2種類の表示がありますが、流通している多くの牛乳は「超高温殺菌」され菌が死滅していることから長持ちするので「賞味期限」が記載されています。
逆に菌がまだ生きて残っている「低温殺菌」の牛乳は日持ちしないことから「消費期限」が表示されています。
賞味期限とは食の安全に対する期限ではなく、おいしく食べられる(おいしさが保たれる)期間の目安とされるものですから、たとえ牛乳パックに表示された賞味期限が切れてしまったとしても、一概にすぐに飲めなくなってしまうわけではありません。
牛乳の賞味期限とは、基本的に「未開封の牛乳」に限ったものと考えるべきで、「開封後の牛乳」は賞味期限に拘わらず2日~3日を目安に飲み切る・使い切るのがベストでしょう。
賞味期限切れの牛乳「未開封」ならいつまで飲める?
賞味期限切れから1日~2日の牛乳
賞味期限が切れた牛乳も、未開封で1日~2日ならすぐにその品質が損なわれてしまうものではないので、問題なく飲むことができます。
味や風味なども、賞味期限前とほぼ変わりません。
ただし、牛乳パックに表示される「10℃以下で保存してください」や「要冷蔵10℃以下」といった正しい保存方法に従った場合に限ります。
賞味期限切れから3日~4日の牛乳
賞味期限が切れた牛乳も、未開封で3日~4日であれば「要冷蔵10℃以下」など正しい保存方法(基本的に冷蔵庫)で保存されていれば、基本的にそのまま飲めます。
味や風味なども、賞味期限前とほとんど変化ありませんが、安全を心配する場合は、スープやパスタ加熱調理すると安心して使うことができます。
賞味期限切れから5日~1週間の牛乳
賞味期限が切れた牛乳も、未開封で正しい保存方法で保存されていれば、5日~1週間ほどなら品質に大きな変化はみられないものの、安全を期すなら加熱調理で使うことをおすすめします。
使う際には、このあと紹介する「危険な牛乳の見分け方」を参考に、見た目やにおいに異常がないかを確認して、早めに使い切るようにしてください。
賞味期限切れの牛乳「開封後」ならいつまで飲める?
牛乳に表示されている賞味期限は、「未開封」の状態で且つ、10℃以下の環境で保存された場合においしく飲める期限を示しています。
超高温殺菌された牛乳も、開封後は空気中の細菌が入り劣化が始まることから、賞味期限も消費期限も「無効」になると考えなければなりませんん。
開封後の牛乳の保存期間の目安は2日~3日ほど。基本的に見た目やにおいに異常がなければ飲んでも大丈夫ですが、なるべく早く飲み切るか料理のレシピで使い切るようにしましょう。
開封後数日経った牛乳は、安全を期すなら加熱調理することがおすすめです。
ホットミルクなど加熱して飲む場合は、沸騰する寸前までしっかり温めるのがベスト。電子レンジで温めるよりも、牛乳を鍋に移して火にかけて温める方がムラなく加熱できます。
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紙パックや瓶に「消費期限」が表示されている牛乳は要注意!
流通している多くの牛乳は、先に紹介したように「超高温殺菌」されたもので、おいしく飲める(おいしさが保たれる)期間の目安とされる賞味期限が表示されています。
対して、消費期限が表示されている牛乳の多くは、ゆっくり時間をかけて殺菌することで、生乳本来のおいしさを大切にした、ほんのり甘味が感じられる「低温殺菌」で作られたもの。
消費期限とは、食の安全性が保証される期限を表示するものです。
低温殺菌で出荷される牛乳は、自然の甘味とすっきりとした味わいを楽しむ牛乳で、消費期限前に開封して短期間で飲み切るべきものと思っていただければと思います。
消費期限が表示される「低温殺菌」の牛乳は、見た目やにおいで判断することなく、期限が過ぎたら飲まない・使わないで捨てるべきと考えましょう。
腐った牛乳、飲まない方がいい危険な牛乳の見分け方!
賞味期限切れの牛乳や、開封後から数日経った牛乳。
腐ってしまい、飲んだら危険な牛乳はどんな状態になるのか、腐った牛乳・飲まない方がいい牛乳の見分け方のポイントを押さえておきましょう。
見分け方のポイント➀:見た目の変化
腐ってしまったり、飲んだら危険かを見分けるポイントの1つが、牛乳の「見た目」の変化。
新鮮な牛乳は通常サラサラな液体ですが、腐ってしまうとヨーグルトのようにドロッとした状態になります。
色が黄ばんできたり、プツプツと粒状の気泡が現れていたら、それも腐りはじめているサインですが、温めることでこれらの変化がより顕著に現れることもあります。
飲めるかな?と思って温めたときに、ドロッとした状態やプツプツとした気泡、ヨーグルトのようにドロッと固まる場合は諦めて捨てるべきでしょう。
見分け方のポイント➁:においの変化
腐ってしまったり、飲んだら危険かを見分けるポイントの2つ目は、牛乳の「におい」の変化。
牛乳は一般的に、未開封であっても他の食品からにおいが移りやすいとされるように、冷蔵庫に入れ保存するだけで多少においが変化することは否めません。
しかし、腐ってしまった牛乳からは不快な「酸っぱい」ような特徴的な異臭が感じられます。
普段飲む牛乳と違うにおいがすると感じたなら、諦めて捨てるべきでしょう。
見分け方のポイント➂:味の変化
この牛乳飲めるかな?大丈夫かな?と思ったら、少し舐めてみて味の変化を確かめてみましょう。
少し舐めるくらいなら、もしも牛乳が腐っていたとしてもすぐにお腹を下すようなことはないでしょう。
牛乳が腐ると、酸っぱさに加え、苦みが感じられます。
牛乳の見た目の変化や、においの変化の有無を確認して問題なさそうなときの最終確認てきな位置づけで、少し舐めてみて味の変化を確かめてみましょう。
万一、酸味や苦みを感じたら腐っている可能性が高いです。口をしっかりゆすぎ、念入りにうがいをしておきましょう。
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賞味期限切れの牛乳を無駄にしない「牛乳の大量消費」レシピ!
賞味期限切れの牛乳を無駄にしない、牛乳の簡単・大量消費レシピを2つ紹介します。
クリームシチュー
クリームシチューなら、少々賞味期限が切れてしまった牛乳でもしっかり加熱調理されることで安心しておいしく食べられます。
豚や鶏肉とゴロゴロ野菜をたっぷり入れたクリームシチューは栄養満点!、寒い季節はカラダも温まりますね。
今回紹介するレシピのお肉はベーコンです。
材料(2人~3人分)
【材料】
・牛乳 :600ml
・ベーコン :4枚
・にんじん(小):半分
・じゃがいも :2個
・玉ねぎ :半分
・しめじ :お好み
・ブロッコリー :お好み
【調味料】
・醤油 :小さじ1
・コンソメ粉末 :大1
・塩コショウ :少々
・ブラックペッパー:少々
・バター :3かけ
作り方
➀ にんじん、じゃがいもは皮を剥き乱切りにします。玉ねぎは薄切り、ブロッコリー・しめじ・ベーコンはお好みの大きさに切っておきます。
➁ ➀のベーコン以外(にんじん、じゃがいも、玉ねぎ、ブロッコリー)を耐熱ボウル(ジップロックのコンテナーなども可)に入れ、水を大さじ2~3かけてラップし、電子レンジ(750W)で5分加熱します。
➂ シチューを作る鍋にバターを熱し、➀のベーコンを炒めて火を通します。
➃ ➁で用意した具材を入れて溶けたバターと絡めて火を止め、小麦粉を入れ粉っぽさがなくなるまで混ぜます。
➄ 牛乳を入れてよく混ぜます。
➅ 再び火を入れ5分ほど煮ます。とろみがついてきたら調味料の醤油・コンソメ粉末・塩コショウ・ブラックペッパーを入れたら完成!。
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ホワイトソース
賞味期限切れの牛乳・賞味期限が近い牛乳も、ホワイトソースにして冷凍庫で保存しておけば1カ月ほど日持ちします。
ホワイトソースしておけば、グラタンやドリアなどイタリアン系の色々な料理に使い回せるのでたくさん作っておけば時短にも便利です。
とはいえ、手作りのホワイトソースはダマになりやすい、焦げつきやすいと敬遠されがちですよね。
そこで今回は、三越伊勢丹グループが運営する食のメディア:Foodie(フーディ)から「究極のホワイトソースの作り方」とのそのポイントを紹介します。
> 究極のホワイトソースの作り方。火加減は弱火が正解! キノコとじゃがいものグラタンレシピも <
材料(4人~5人分)
・薄力粉 :50g
・バター :50g
・牛乳 :500ml
・塩 :適量
・白胡椒 :適量
・ナツメグ:適量
ホワイトソースの作り方のポイント!
ポイント➀:バター1:薄力粉1:牛乳10の黄金比率と火加減!
ホワイトソースをおいしく作るポイント➀は、材料となるバター・薄力粉・牛乳の比率と火加減です。
材料のバター・薄力粉・牛乳は、バター1:薄力粉1:牛乳10。これがホワイトソースの黄金比率です!。
火加減は最初から最後まで、ずっと弱火をキープです!。
材料の黄金比率と火加減の基本を守れば、誰もがおいしいホワイトソースが作れます。
ポイント➁:滑らかになった後さらに弱火で5分加熱!
弱火でゆっくりとバターを溶かしていき、バターが完全に溶け切らないタイミングで薄力粉を投入します。
ヘラを使って混ぜ返しながらじっくりと炒めてホワイトソースの土台となるルーを作っていきますが、最初はもったりしていても1分~2分炒めていくと少しずつ滑らかな感じに変化します。
バターと薄力粉が十分に馴染んでクリームのような状態にみえるのですが、この段階ではまだ薄力粉の粉っぽさが残っています。
さらに弱火で5分くらい加熱しながら混ぜ返し炒め続けることで粉っぽさがなくなります。これは、ホワイトソース作りの大事なポイントです!。
ポイント➂:ふつふつ気泡が沸いてきたら完成!
弱火で炒め続けることで、ふつふつと気泡が沸いてきます。ルーの温度は100℃以上となり、全体が白っぽくヘラですくい上げればサラッとした感触です。
これ以上炒め続けると焦げついてしまうので、このタイミングで火をとめましょう。バターと薄力粉が完全に一体化したホワイトソースのルーの完成です!。
ポイント➃:ルーと牛乳の温度差!
作ったルーに牛乳を注ぎ、再沸騰させルーにとろみをつけていきます。
ダマのない滑らかなホワイトソースを作るポイントは、ルーと牛乳の温度差が大きくなるようにすること。
方法としては2つ。
➀ 熱々のルーに冷たい牛乳を注ぐ
➁ 冷たいルーに温めた牛乳を注ぐ
➀は牛乳を注いで再沸騰させてとろみがつくまで時間がかかる上、ルーが焦げついてしまうリスクもあります。
➁の冷たいルーに温めた牛乳を注げば、再沸騰までの時間が短縮されるので失敗のリスクが少なくなります。
熱々に加熱調理されたルーは、フライパン上で焦げつかないように粗熱をとります。その間に別の鍋で牛乳を弱火で「膜がはらないない」程度に弱火で温めましょう。
ルーが入ったフライパンを弱火で熱し、鍋の牛乳を少しづつ加えながら「泡だて器」で混ぜながら再沸騰させていきます。
ポイント➄:とろみがついたら出来上がり!
レードル(おたま)ですくい上げて、落ちるソースが筋になるくらいのとろみ具合で火を止めて、塩を白胡椒、ナツメグで味を調えます。
ナツメグは甘い香りとまろやかな苦みを持つスパイスで、少量加えるだけで料理の風味がとても豊かになります。牛乳特有の臭みもとってくれるので、ホワイトソース作りには欠かせません。
まとめ
今回は、賞味期限切れの牛乳はいつまで飲んでも大丈夫なのか?、未開封と開封後の違い、腐った牛乳、飲んだら危険な牛乳の見分け方などを紹介してきました。
牛乳の多くは「超高温殺菌」され菌が死滅し日持ちすることから「賞味期限」が記載されています。
賞味期限切れの牛乳が飲めるかどうか?を判断するのは、消費者の個人責任にはなりますが、一般的に賞味期限切れの牛乳がすぐに飲めなくなってしまうわけではありません。
開封後の牛乳の保存期間の目安は2日~3日ほど。基本的に見た目やにおいに異常がなければ飲んでも大丈夫ですが、なるべく早く飲み切るか料理のレシピで使い切るようにしましょう。
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