しじみの味噌汁のしじみの身について、食べる派・食べない派に分かれるようですが、みなさんはどちら派でしょう?。
しじみを漢字で書くと「蜆」。
しじみの名前の由来を紐解けば、貝殻が小さく縮んでいるように見えることから「ちぢみ」が「しじみ」に変化したといわれます。
さらに漢字の「蜆」は、虫=小さいもの+見る=現れるで構成され「浅瀬に姿を現す小さな貝」を意味するように、たしかに食べるとなると「しじみの身」は小さく食べづらいかもしれませんね。
ちなみに私は、断然「食べる派」です。
子どもの頃から、しじみの味噌汁は汁を飲み終わったあと、しじみの身を箸でチマチマと食べることが当たり前の如く、何ら疑問を持っていませんでした。
また、問題はしじみの身を「食べる?食べない?」と悩むだけではないようです。
本家「知恵袋」を覗くと、料亭や和食レストランでしじみの味噌汁が出たときの、「しじみの身の食べ方のマナー」が気になっている方がとてもに多いことがうかがえます。
もしや、本当は食べる派なのに、食べ方のマナーがわからないから人前では食べないという「隠れ食べる派」も多いのでないでしょうか。
今回の記事は、カラダを気遣う方、お酒を嗜む方にはとくに「しじみの味噌汁のしじみの身」をしっかり食べることを強く推していきます。
なぜなら、しじみの味噌汁は昔から「二日酔いを和らげる」といわれますが、「出汁」としての役割を終えた「出しガラ」と思われがちなしじみの身には、まだまだ沢山の栄養素が含まれているからです。
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しじみの味噌汁のしじみの身は食べる?食べない?
記事冒頭でも紹介したとおり、子どもの頃から「しじみの味噌汁のしじみの身」は食べる派の私ですが、同じく食べる派のみなさんもご安心ください。
TwitterやFacebookなどSNSを利用してアンケート調査されたサイトの情報をまとめると、しじみの味噌汁のしじみの身は大多数の方が食べていることがわかります。
しじみの味噌汁のしじみの身は食べる?
・食べる :約8割
・食べない:約2割
少数派となる「食べない」の中には、そもそも「しじみが嫌い」という回答も含まれています。
しじみの味噌汁のしじみの身を「食べる?食べない?」の不安・悩みは解消されましたでしょうか?。
あらためて断言します!。
しじみの味噌汁のしじみの身を食べるのは「普通」であって、けっして恥ずかしいことではありません!。
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少数派!しじみの身は食べない派の言い訳!
アンケート調査結果では少数派となる「食べない派」の理由。
たしかにご尤もと思える理由、意見、言い分もありますが、「しじみの味噌汁のしじみの身」を食べることを強く推す今回の記事では、あえて「言い訳」と称します(笑)。
しじみの身を食べない言い訳は?
・しじみの味は出汁に十分でていると思う
・出汁に出切ったしじみの身は出しガラ
・しじみは身が小さいので食べづらい
・噛んだときの「ジャリっ!」が怖い
・忙しい朝食では食べる時間がない
・しじみの身は食べなくていいと言われた
・家では食べるけどマナー的にどうなのか?
しじみの味噌汁のしじみの身は「小さいので食べづらい」ことは、食べる派の私でさえ感じることです。
忙しい朝食のシーンだと、尚更でしょうね。
「しじみの身は食べなくていいと言われた」だなんて…
きっと、しじみの味噌汁のしじみの身は、味も栄養素も出汁に出切った「出しガラ」と思われての言葉なのでしょう。
しかし、しじみの味噌汁のしじみの身には、まだまだ沢山の栄養素が含まれていることを知ったら「食べるべき」だと思うに違いありません。
「マナー的にどうなのか?」が気になって、食べない派になってしまうのも残念!。
・しじみの味噌汁のしじみの身の栄養
・しじみの味噌汁のしじみの身の食べ方のマナー
このあたりは「食べる派の理由」のあとに、しっかり紹介していきますからご安心を。
多数派!しじみ身を食べる派の理由!
ここでは、しじみの味噌汁のしじみの身は食べる?食べない?のアンケートで多数派となる、「食べる派」の食べる理由を紹介します。
食べる派の私から見ても、「いいね!」な理由が並びます。
「しじみの身は食べるべき?」と、食べない派のみなさんを惹きつけるものはあるでしょうか。
しじみの身を食べる理由は?
・美味しい!食べないなんてもったいない
・昔から家族みんな食べてます
・しじみの身は立派な味噌汁の具
・二日酔いにいいから
・しじみに感謝しながら残さず食べるべき
しじみの身を食べる派の多くの方は、しじみの身は味噌汁の具であり「食べるのが当たり前」くらいの認識なのです。
「二日酔いにいい」という意見がありましたが、しじみの身に含まれる栄養素をみれば納得です。
しじみの身は、けっして「出しガラ」などではありませんよ!。
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しじみの味噌汁のしじみの身に含まれる栄養素!
しじみの身は食べない派の言い訳の1つに、「しじみの身は食べなくていいと言われた」という声がありました。
もしや、出汁としての役割を終えたしじみの身は、栄養素も残っていない「出しガラ」的なものと思っている方が多いのかもしれませんね。
たしかに、しじみから出る「アミノ酸」や「コハク酸」など旨味成分が出汁となり、しじみの味噌汁ならではの美味しさを醸し出しますが、大切なのはしじみの身から得られる栄養素です。
しじみの身から得られる栄養素!
しじみの身に含まれる代表的な栄養素を挙げると、
・鉄分
・カルシウム
・ミネラル
・ビタミンB12
・オルニチン
・タウリン
なかでも「しじみの味噌汁は二日酔いにいい」といわれる理由が、「オルニチン」や疲労回復効果が期待される「タウリン」などでしょう。
二日酔いに対処するには、毒素となるアセトアルデヒドを効果的に分解する必要があるのですが、しじみの身に含まれるオルニチンには、肝臓がアセトアルデヒドを分解することをサポートすることが期待されます。
女性に大切な「鉄分」も豊富!
しじみの身には、血液中の赤血球を増やす働きのある栄養素「鉄分」も豊富にふくまれています。
しじみの身100gあたりの鉄分含有量は5.3mgで、うなぎの肝(4.6mg)や牛レバー(4.0mg)より多いのです。
また、ミネラルの1つ「マンガン」は糖や脂質の代謝に働きかけるなど、しじみの身には女性に大切な嬉しい栄養素が豊富。
これら栄養素が出汁となって溶け出しているからこそ、しじみの味噌汁は健康にも二日酔いにもいいと言われる所以でしょう。
しじみは「生きた肝臓薬」ともいわれるます。
その栄養素は、出汁の役割を終えたしじみの身にも「半分以上」も残っているというのですから、そりゃ「食べるべき」となるわけです。
しじみの身の栄養、食べるべき理由がわかれば、最大の問題となる「しじみの味噌汁」が出された場合の、しじみの身の食べ方のマナーを紹介します。
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しじみの味噌汁のしじみの身の食べ方のマナー
けっして出しガラではなく、まだ沢山の栄養素が含まれている「しじみの味噌汁のしじみの身」。
食べない派の言い訳の1つに「家では食べるけど、マナー的にどうなのか?」がありました。
たしかに、ご自宅では気にせず食べる方でも、料亭や和食レストランで「しじみの味噌汁」が出された場合の、しじみの身の食べ方のマナーが気になるかもしれません。
しじみの身を食べる・食べない、どちらがマナー違反?
この記事では、しじみの身は「食べる」を推しますし、アンケート結果からも圧倒的に「食べる派」の方が多いことは紹介したとおりです。
ただし、マナーとして「食べる・食べない」どちらが正しいのか?となると、ちょっとニュアンスが違ってきます。
結論からいえば、日本料理の食事作法において、しじみの味噌汁のしじみの身は、食べることも、食べないことも、どちらもマナー違反にあたりません。
食べる・食べないは、その場の雰囲気に合わせて使い分けるのがマナーと、心得ておけばいいと思います。
同席される方には、小さなしじみの身をチマチマ剥がす所作を「美しくない」と感じ、気分を害する方もいらっしゃるかもしれません。
日頃は食べる派の方も、一緒に食事されるお相手に合わせることが必要になるかもしれませんね。
気心知れたお相手なら、この記事同様「食べる・食べない」で会話を楽しむのも1つでしょう。
しじみの身の食べ方のマナー
身も殻も小さいしじみは、行儀よく食べようと思ってお箸だけで食べよう思っても、貝殻から身を剥がすことは難しい。
お箸だけで身を剥がそうとすれば、カチャカチャと音を立て、かえってマナー違反になってしまいます。
ここは、箸で持ち上げたしじみの貝殻を左手の指でつまみ、箸で身を摘まむように剥がして食べる方がスマートですね。
食べたしじみの殻はどこへ置く?
料亭や和食レストランでしじみの味噌汁が出された場合、しじみの身を食べたあとの貝殻は、お椀へそのまま戻すのがマナーです。
そもそも、味噌汁など汁ものの蓋は、食べ終わったあと、元にあったようにお椀へ戻すのがマナーです。
料亭や高級な和食レストランになるほど、お椀の質にも拘りがあるもので、食べる前に裏返したお椀の蓋に、しじみの貝殻を置くのはマナー違反となります。
乾いた蓋に貝殻を置くことは傷の原因にもなりかねませんから、食べた貝殻はそのままお椀に戻していき、最後に蓋をすればOKです。
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まとめ
今回は「しじみの味噌汁のしじみの身!食べる?食べない?食べ方のマナーは?」をお題に、しじみの身に含まれる栄養素や食べ方のマナーなども含め紹介してきました。
アンケート結果からは「食べる派」が約8割と圧倒的に多いのですが、食べる派の私でさえも、人前でしじみの身をチマチマ食べるのって、どうなのかなって思っていましたから。
さらに、しじみの身の食べ方のマナーを掴めば、怖いモノなしです!。
一緒に食事されるお相手に合わせることも、1つのマナーだと心得ておきましょう。
しじみの味噌汁のしじみの身は「出しガラ」ではありません。
まだまだカラダに嬉しい沢山の栄養素が残されているものですから、これまで食べない派だった方にも是非食べていただければと思います。