筆者(ちえぞん)は競馬歴30年以上になりますが、馬券購入(馬券を買う)より早く「一口馬主」からという少し変わった入り方をしています。
なにせ父の従妹が地方競馬(栃木)の馬主だったことから、祖父の家のリビングには勝馬の「口取り写真」が飾られていたり、土日の午後に遊びに行くと観ているテレビはいつも「競馬中継」という環境でしたからね。
さて、今回のテーマは「競馬の馬券購入は何歳から?民法改正後の年齢制限は?」。
筆者が初めて競馬の馬券を購入したのは既に20歳代後半だったということもあり、正直馬券購入に対しての法律や年齢制限の有無など考えたこともありませんでしたが、ブラッドスポーツともいわれる競馬もギャンブル要素がある以上、年齢制限など然るべきルールがあるは当然です。
現在も一口馬主という、極々僅かな形であっても「競馬サークル」の一員であるとの勝手な使命感から、今回もしっかり紹介していきたいと思います。
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競馬の馬券購入ができる年齢制限は?
まずは、競馬の馬券は何歳から購入できる(買える)のか?、馬券購入の年齢制限について。
結論からいうと、競馬の馬券(勝馬投票券)は法律上「20歳未満」は購入することはできません。
20歳未満の者は、勝馬投票券を購入し、又は譲り受けてはならない。
(競馬法第28条)
現在の法律に基づけば、馬券(勝馬投票券)を購入することができるのは20歳以上となります。
民法改正で成人年齢18歳引き下げも馬券購入は20歳以上!
2022年4月施行の民法改正で、成人年齢が18歳へ引き下げられた後も、競馬など公営ギャンブルでは20歳未満の馬券購入ができないことが維持されています。
その為、競馬法の他、競輪・オートレースなど公営ギャンブル関連の法律で「未成年」としていた年齢制限の部分が「20歳未満」と改められています。
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学生は馬券を購入できる?できない?
もしかすると、競馬を嗜む先輩方から「学生は馬券を買えないよ(購入できないよ)」などと言われることがあるかもしれませんが、それは少し古い情報です。
現在の法律では、学生であるなしに拘わらず、20歳以上であれば誰でも馬券を購入することができます。
学生は馬券を買えない時代があった
馬券購入に対する年齢制限について「20歳未満はできない」という点は、民法改正による成人年齢の引き下げ後も変わりませんが、20歳以上でも学生は馬券の購入はできない時代がありました。
現在の法律(競馬法)では、20歳以上であれば学生であるなしに係わらず、誰でも馬券を買うことができます。
JRA日本中央競馬会のHPのFAQ/お問い合わせには、「馬券(勝馬投票券)は何歳から購入できるのですか?」という質問があります。
20歳以上の方であれば馬券を購入することができます。
平成17年1月1日より法律が改正され、学生・生徒の方でも20歳以上であれば馬券を購入できるようになりました。
競馬の先輩方が「学生は馬券を買えないよ(購入できないよ)」というのは、平成16年(2004年)以前までの情報が更新されていないだけで、平成17年(2005年)4月以降は、20歳以上という年齢制限はそのままに学生でも購入することができるようになっています。
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馬券購入時の年齢確認は?
例えばコンビニでお酒やたばこを買うとき、「タッチをお願いします」などレジの画面で年齢確認がなされますが、競馬場やWINSで馬券を買う自動発売機で年齢確認されることはありません。
ましてや、近年利用者の多い「即PAT」や「A-PAT」などネット投票の場合、20歳未満でも馬券を買うことができてしまいます。
とはいえ「馬券購入は法律上は年齢制限があっても20歳未満でも誰でも買える」と喜び勇んではいけません。
思いがけず「超万馬券」など高額配当が的中したらどうなるでしょう。
高額配当の払い戻しでは年齢確認される?!
馬券が的中した場合も、自動販売機での払い戻しであれば年齢確認されることはありません。ただし、払い戻し金額が100万円以下の場合に限ります。
100万円を超える高額配当の払い戻しは、専用窓口で係りの方と対面方式で受け取る形になります。
そんな100万円以上の超万馬券なんてと侮るなかれ…
ご存じの通り「3連単」が2004年より後半4レース限定で、2008年より全レースで発売が開始されて以降、100万円超えの超万馬券も珍しいものではなくなりました。
残念ながら、筆者は100万円を超える配当を受け取った経験がないので定かでありませんが、高額配当専用窓口では本人確認と同時に年齢が確認される可能性が大きいと思われます。
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競馬場へ入場する年齢制限は?
競馬場へ入場することに、年齢制限などまったくありません。
実際に競馬場へ入ってみるとわかりますが、ベビーカーにお子さんを乗せて歩くパパ・ママの姿もよく見掛けますし、競馬場内にはお子様向けの遊具があったり、馬とのふれあいイベントが催されたりします。
最近の競馬場は、UMAJO SPOTなど競馬を楽しむ女性のためのリラックススペースもあるなど、家族連れや女性だけでも一日中楽しめるレジャースポットになっています。
一口馬主の筆者としては、若い方々にもっとリアルの競馬場で、サラブレッドの美しさやレースの迫力を生で感じて欲しいと思います。
まとめ
今回は「競馬の馬券購入は何歳から?民法改正後の年齢制限は?」をテーマに紹介してきました。
ポイントとしては
・競馬の馬券購入は法律で20歳以上という年齢制限がある。成人年齢の18歳では購入できない。
・20歳以上であれば学生でも馬券購入はできる。
・馬券の自動発売機では、購入も払い戻しも年齢確認されない。
・100万円を超える高額配当の場合、専用窓口で年齢確認される可能性大。
万馬券など一攫千金的なイメージもある競馬。そのギャンブル性に嵌ってしまう可能性も否めないことから、年齢制限をたばこやアルコールなどと同じく20歳以上と定められています。
競馬用語には、馬券を購入せずに見送る「見」と書いて「ケン」と呼ばれるものがあります。
見(ケン)とは “予想した上で敢えて馬券を買わないと判断をすること” を意味する言葉ですが、20歳になるまでは競馬を見て楽しむというのもありだと思います。
競馬新聞から自己流の予想法を見(ケン)しながら掴むことは、ゆくゆく馬券を購入できる年齢になってからの的中率・回収率に繋がることでしょう。
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