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バナナの皮に黒い斑点が出たら食べ頃のサイン!?

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バナナの皮に黒い斑点

バナナはその昔、病気のときにしか食べられない高級な果物でしたが、現在のバナナの立ち位置は、スーパーの特売・目玉商品。

皮は手で簡単に剥け、甘くて美味しいバナナは、世界中で一番食べられている果物なのだとか。

そんな、昔は高級だったバナナがスーパーで特売になっていると、私は喜々と買ってしまいます。ただ、数日置いておくとバナナの皮に黒い斑点が出てきちゃうんですよね。

私は、バナナにで出る黒い斑点こそ「食べ頃のサイン」なのではと思っていますが、逆に皮に黒い斑点が出たバナナは傷んでいるようで嫌いという方もいらっしゃるでしょう。

今回は「バナナの皮の黒い斑点」に焦点を当て、色々な角度から探ってみました。

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バナナの皮の黒い斑点は成熟した証!?

買ったばかりのバナナの皮は、パシっと張りがあってキレイな黄色なのに、数日置いておくだけで皮に黒い斑点が出てきます。

そのため「バナナは傷みが早い果物」と思われがちなのですが、バナナの皮に現れる黒い斑点は傷んでいるのではなく、シュガースポットと呼ばれるもので、逆に成熟した証だとされているのです。

 

バナナは収穫後に成熟が進む果物!

たとえば桃や柿などは、収穫した直後よりも少し時間をおいた方が、甘くて美味しくなりますよね。

追熟する種類の果物ならではのもので、バナナも収穫後からどんどん成熟が進み甘味が増していきます。

バナナの国別輸入量

1位:フィリピン(約80%)
2位:エクアドル(約11%)
3位:メキシコ(約5%)

参考:農林水産省HP

国別輸入量が示すとおり、バナナは熱帯性植物なので、収穫後に冷えた空気の環境下に置かれると「不飽和脂肪酸」が増えて、自らの細胞を破壊しはじめます。

バナナの皮の黒い斑点とは、不飽和脂肪酸が増え自身の細胞を破壊することで、バナナの皮の細胞内に閉じ込められていた「ドーパミン」などのフェノールアミン類が「ポリフェノール」へと変化することで現れたものなのです。

だいぶ端折った説明ではありますが、ポリフェノールと聞いただけでも、バナナの皮の黒い斑点のイメージが変わるのではないでしょうか。

フィリピンなどバナナの原産地での収獲時、バナナの皮は写真のように「青々とした」という表現がぴったりな緑色の状態です。

バナナの収獲時

輸出され各国の市場に出回る頃に、ちょうど綺麗な黄色いバナナとなるように計算されて収穫されているのです。

きっと、フィリピンのバナナ農園で完熟したバナナをもぎって食べられたら、最高に美味しいのでしょうね。

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バナナの皮の黒い斑点と栄養価の関係性!

買ったばかりの綺麗な黄色い皮のバナナと、皮に黒い斑点が出たバナナ。好みは分かれるものの、どちらも美味しい。

黄色い若いバナナはやや酸味があってすっきりした甘味が魅力ですし、黒い斑点が出たバナナの甘味も格別です。

それでは、両者の栄養価を比較してみましょう。

スーパーで買ったばかりの若く黄色いバナナには、ビタミンB2・B6、ナイアシンともいわれるビタミンB3が多く含まれます。

対して、皮に黒い斑点が出たバナナには、前途したビタミン類に加え、さらに胃の粘膜を保護する働きが期待される「リン脂質」と呼ばれる他の果物には滅多に含まれない物質が含まれています。

ということで、栄養価を比較すると、軍配は「皮に黒い斑点が出たバナナ」に上がりそうです。

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バナナの皮に黒い斑点が出たら食べ頃のサイン?!

皮に黒い斑点が出たバナナは嫌いという方も少なくないので、それが「食べ頃のサイン」とはいえ、実際には微妙なところ。

それでも、バナナの皮に黒い斑点が出たら食べ頃のサインである理由は、味や美味しさだけではないのです。

 

皮に黒い斑点が出たバナナには「がん予防」も期待?!

バナナの研究に於いて、バナナが成熟して皮に黒い斑点が出る過程で「抗酸化物質」や、がん細胞など異常な細胞を破壊する「TFT(腫瘍壊死因子)」が作り出されることがわかりました。

皮に黒い斑点が出るなど、バナナの成熟が進むほどカラダの免疫力を高めてくれる効果があるとされているのです。

 

糖尿病や予備軍の方は要注意!

バナナは皮に黒い斑点が出るほど、成熟が進んでより甘くなります。バナナに含まれる酵素がでんぷんへ変化し、さらに糖類へ変化しながら増えていくからです。

つまり、皮に黒い斑点が出たバナナは、見た目は悪くても甘くて美味しい。

その反面、糖分やカロリーが高くなり、それは血糖値を急激に上昇させることにも繋がります。糖尿病や予備軍とされる方は、皮に黒い斑点が出るほど熟したバナナより、パシっと張りがあってキレイな黄色のバナナを食べる方がベターな選択かもしれません。

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バナナの実まで黒くなっても食べ頃?!

黒いバナナ

皮に黒い斑点が出てきたバナナは、皮だけでなく実まで黒いことも多いです。

「このバナナ腐ってるの?」

と思われがちですが、大丈夫。皮の下の実が黒くなったバナナでも、食べても特別問題はありません。

言い換えると、実まで黒くなったバナナが、実は一番甘い状態ともいえます。果物類って、どれもけっこうドロドロになるまで熟れたモノが一番美味しかったりするんですよね。

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見た目で嫌だと思う方は無理せず、黒くなった実の部分を除いて食べればOKです。

ただし、成熟が進んだで黒くなったのと、腐って黒くなったのでは大違い!。腐って黒くなったバナナは、もちろん食べられません。

食べ頃なのか腐っているのかの見極め方

・異臭がする
・皮もドロドロ
・ヘンな汁が出てる

これらは、成熟を超えて「腐っている」可能性が大。チャレンジすることなく、捨てることが懸命といえるでしょう。

 

まとめ

今回は「バナナの皮の黒い斑点」に焦点を当て、色々な角度から探ってみました。

好き嫌いは否定できませんが、甘さ・美味しさ・栄養価まで含め考えると、成熟が進んだ証となる皮に黒い斑点が出たバナナに食べ頃感を感じてしまいます。

ただし、筆者も隠れ糖尿病ともいわれる「食後過血糖」。

糖分やカロリーを考えると、甘酸っぱい綺麗な黄色い皮のバナナを食べた方がいいのでしょう。

逆に傷んでいるイメージから「皮が黒くなったバナナは苦手」な方も、今回の記事を参考に一度ご賞味くださればと思います。

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