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中学受験の願書の志望理由や志望動機(本人)の書き方と例文!注意点は?

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中学受験

中学受験では、12月下旬ころから出願受付が始まりますね。

さぁ、いよいよ入試本番に向けてラストスパートの時期を迎え、実際に入学願書を入手することで、ご本人もご家族も一気に緊張感が高まっていくことでしょう。

願書受付の締め切りまでは時間があると思っても、意外と書くのに手間取ってしまうのが願書に書く「志望理由(志望動機)」なんですよね。

・願書の志望理由をどんなふうに書いたらいいのか?

・学校側が志望理由(志望動機)を書かせる意味は?

・志望理由を書く際の注意点は?

など、志望理由を書くにあたり、気のなる点がいろいろと湧いてくるでしょう。

例えば、志望理由や志望動機の書き方例文をインターネットで検索しても、その多くは「親目線」で書かれたものだったりします。

もしも、目指す受験校の願書の志望理由が「受験生本人が記入」とされるなら、より「子供目線」な内容の文章が重要視されるはずです。

今回は、中学受験の願書の志望理由・志望動機の書き方に悩まれている皆さんへ

・中学受験の志望理由の書き方の例文
・中学受験の志望理由の書き方の注意点

など、気になることをまとめていきます。

とはいえ、入学願書はお子さんに代わって親御さんが書かれることが多いと思います。志望理由が「受験生本人が記入」であるなら、是非お子様ご本人と一緒に考えてみてください。

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中学校側が願書に志望理由を書かせる理由は?

中学受験で、学校側が入学希望者に入学願書で志望理由(志望動機)を書かせる理由としては、「数多ある私立中学校から本校を選んだ理由」と「真面目に学業に取り組む意志があるか」という2つでしょう。

 

数多ある私立中学校から本校を選んだ理由

日本国内の私立中学校は2020年度で782校、中学校全体(10,142校)の約7.7%でしかありません。

つまり、ほとんどのお子さんが公立中学校へ進学するなか、ごく一部のお子さんが敢えて私立中学校への入学を目指し、中学受験という関門にチャレンジするわけです。

参考:文部科学省|令和2年度学校基本調査

 

私立中学校は公立とは異なり、性別・属性・宗教・創立の歴史・大学系列などの違いや、独自の教育方針・理念など様々な差別化が図られています。

敢えて入学までに苦労も多い私立中学校に進学する道を選ぶご家庭では、出願する私立中学校の特徴や教育環境に魅力を感じ入学を志望されていると推測されます。

中学校側としては、数多ある私立中学校の中から本校への入学を志望するに至った理由となった魅力や特色を書いてもらうことで、運営方針・理念に賛同しているご家庭なのかの判断材料にしようと考えています。

 

真面目に学業に取り組む意志があるか

私立中学校は公立校とは異なり、生徒側に本校の教育方針・理念に従うことができなければ、最終判断として学校長の判断で生徒を退学処分をくだすこともあり得ます。

当然、学校側も生徒のためにできる限りのことを尽くしてくれますが、それ以前に入学を志望するお子さんには学業に真面目に取り組み、卒業まで共に成長する意志があることを求めます。

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中学受験の志望理由を書くときの心得

中学受験の願書の「志望理由(志望動機)」を書くにあたっての心得として、どんなことを意識して書けばいいのか、書くときの注意点などを見ていきましょう。

 

志望校の先生に読んでもらうことを意識して書く

文章を書くことは、自分以外の誰かに気持ちを伝える手段の1つです。文章を書くときに大切なのは、誰に・何を伝えるのかを意識することです。

中学受験の願書の志望理由を書くときは、志望校の先生に読んでもらうことを意識して書くことを意識しましょう。

入学を志望する理由、どうしても入学したい理由を先生に伝わるように書き表します。

 

学校に感じた魅力を具体的に書く

中学校側が入学願書に志望理由を書かせる理由の1つが「数多ある私立中学校の中から本校への入学を志望するに至った理由」にあります。

たとえば、数校に併願で出願する場合でも、同じ志望理由を使い回すのではく、各校それぞれが打ち出す教育方針や特徴に感じる魅力を具体的に書くようにしましょう。

例えば、人気の大学付属の私立中高一貫校への志望理由に、単に「大学進学させたいから」と書くのはあまり印象がよくありません。

大学付属の中高一貫校であるならば、最終的な進学先となる大学に感じる魅力を掲げ、中学校入学から高校、大学卒業まで頑張りたい目標を書くことができればベストでしょう。

 

ありがちな文章ではなく自分らしい言葉で書く

中学受験で志望理由を書くにあたり、インターネット検索などで紹介されている多くの例文を参考にして書かれる方も多いかもしれませんが、願書を読む志望校の先生は、毎年何百人の願書の志望理由を読んでいる「添削のプロ」です。

ありがちな文章で書かれた志望理由は、お子さんご本人が書かれていないことはすぐに見抜かれます。

入学願書の志望理由で大切なのは、ご本人やご家族の考えを自身の言葉で伝えることです。他人とは違う、自分にしか書けない志望理由が必ずあるはずです。

考え方・好み・性格など人それぞれ違いがあるのが当然で、自分にしか書けない「自分らしい志望理由」が必ずあるでしょう。

初めは戸惑われるかもしませんが、入学を志望するに至った魅力や特色などを自分らしい言葉で書く練習を重ねるうちに、志望校の先生を納得させる自分らしい志望理由が書けるようになります。

 

入学願書の志望理由と面接時の受け答えは同様に

面接

入試に面接がある中学校を受験する場合、入学願書に書かれた内容は面接時の資料として使われます。

入学願書に書かれた志望理由と面接時の受け答えが同様でなければ、面接官の先生に不信感を抱かせることになりかねません。

入学願書をご家族が書かれる場合でも、志望理由はお子さんと一緒に話し合って決めるようにしましょう。また、出願する前に入学願書をコピーしておき、入試の面接前に再度確認するとベストですね。

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中学受験の志望理由の書き方の注意点は?

繰り返しになりますが、学校側が志望理由を書かせる理由は「数多ある私立中学校からなぜ本校を選んだのか?」にあります。

 

この学校のここがいい!と感じたことを具体的に書く

入学説明会でも、願書の志望理由は「入学したい熱意が伝わるようなことを書いてください」と説明されるかと思います。

例えば、

・貴校の校訓に共感しました
・貴校の教育方針に共感しました

などありきたりな表現は避け、「ここがいい!」と感じた学校の特色を具体的に書くようにしましょう。

志望校のパンフレットやHPなどで紹介される、

・校訓
・教育方針
・授業内容
・設備、環境
・部活動

などから、志望校ならではの「ここがいい!」と感じた特色を取り上げて、具体的に書くといいでしょう。

たとえば「授業内容」を取り上げて書く場合も、

「充実した授業内容に魅力を感じました」

と書くよりも、

「少人数制や課外授業を多く取り入れられているので、一人ひとりがより深く学ぶことができると感じました」

など、その学校ならではの特色を具体的に書く方がより伝わります。

 

常識的な文章なら細かい言い回しは拘らなくて大丈夫!

「○○中学校」と書くのか「貴校」と書くべきか?

「生徒さん」と書くのか「在校生の方」と書くべきか?

入学願書の志望理由を書くにあたって、このような細かい言い回しの使い分けも気になりますよね。

そもそも、子ども本人が書く志望理由に、小学生が「貴校」なんて言葉は思いつかないでしょうから、たしかに不自然な感じもしますが、学校側もご家族の意志が入っていることは当然わかっています。

まとまりのある常識的な文章であれば、実際にどちらの言い回しでも問題なさそうです。

○○中学校・貴校・御校の使い分けについて、学習塾の多くは「貴校」で統一されているようですね。

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中学受験の志望理由の書き方の例文!(参考まで)

ここまで、入学願書の志望理由に書くにあたっての心得・注意点を紹介してきましたが、ここで今回のメインテーマとなる「中学受験の志望理由の書き方の例文」を見ていきましょう。

 

中学受験の志望理由を書くときの構成例

中学受験の志望理由を書くにあたっては、以下のような構成例が参考になるかもしれません。

・志望する理由
・志望するきっかけ
・将来の夢、目標
・入学したらチャレンジしたいこと

志望するきっかけは、オープンスクールや文化祭で感じたことと取り上げると書きやすいと思います。

・オープンスクールに行ったとき、案内してくれた在校生が親切でした

・オープンスクールで受けた体験授業がわかりやすく楽しく学べました

・文化祭での在校生の表情が生き生きしていて素敵でした

これらは、この子は本校に興味があってオープンスクールや文化祭などへ来てくれていたんだな~と先生方に感じさせるポイントになります。

また、学校側は入学してから何をしたいのか、何にチャレンジしたいのかも重要視しているそうです。もちろん、目的をもって入学したのち、意欲的に努力してくれる生徒であって欲しいのです。

・英検など語学を高めて外国の文化や習慣を学び、海外の人と交流したい

・文武両道、学業と部活動を両立させ自分を高めていきたい

など、自分はこの中学校へ入学したのちは「こうゆうことを頑張りたい!」という気持ちが伝わることを考えましょう。

 

子ども本人が書く中学受験の志望理由の例文

中学受験の志望理由を、子ども本人が書く場合の例文をいくつか紹介します。

僕が貴校を志望する理由は二つあります。一つ目は、○○県学校総で優勝5回の実績があり、卒業生が高校選手権でも活躍されていることや海外プロリーグに契約されている選手がいることを校長先生から伺い、僕も貴校のサッカー部で練習に励み自らのスキルを磨くのはもちろん、苦楽を共にする仲間を作りたいと考えるようになりました。

二つ目は、貴校が英語教育に力を入れているからです。僕は幼稚園の頃から英語を学ばせてもらいました。貴校で、さらに上の英検取得を目指して学び、将来サッカーでプロ選手となることは叶わずとも英語の通訳者になって、国を超えてスポーツ関連の仕事で働けるように自分を高めていきたいです。

以上が、僕が貴校を志望する理由です。

 

私が貴校を志望する理由は二つあります。一つ目は、オープンスクールに参加させていただいた際に、案内役の在校生の方々が礼儀正しく、先生方ともフレンドリーに会話されていたことが強く印象に残ったからです。

勉強の指導はもちろん、部活動も盛んだと校長先生からお話を伺いましたが、先生方が生徒一人一人と親身に接して下さっている雰囲気を感じました。

二つ目は、貴校の校訓にある「○○」こそ、夢を実現するために必要なことだと思いました。
私は将来、△△の仕事に就きたいと思っています。夢を叶えるために強い意志を持って貴校で学び、知性や感性をも高めていきたいと思います。

以上の理由から貴校を志望いたします。

 

ご家族(親)が志望理由を書く中学受験の志望理由の例文

中学受験の志望理由を、ご本人ではなくご家族(親御さん)が志望理由を書く場合は、親の希望・願望は控えめにするのがポイントです。

中学受験の主役はあくまでお子さん本人ですから、ご家族(親御さん)はお子さんが志望する進路に関心を持ち見守る姿勢を忘れずに書くようにしましょう。

もしも、お子さんのマイナス面を取り上げ書く場合は、柔らかい表現を用いて今後に希望が持てる内容となるようにします。
言葉遣いも、できるだけ丁寧で格式高い文章になるように心掛けましょう。

私共が貴校を志望した理由は、校訓や教育方針に賛同し、子どもの成長を後押ししてくださると期待したからです。
子どもも貴校のオープンスクールや文化祭、部活動体験に参加した際の在校生が明るく楽しそうに活動されていた姿や、案内していただいた先生方が明るく親切であったことに魅了を感じたころからも、貴校で学校生活を送ることを希望しています。

子どもは将来、スポーツを通じて国際交流を図れる通訳者になることを目標としていて、英語の通訳経験を積む体験学習であるボランティア活動にも魅力を感じています。

私共は、子どもが貴校の精力的な学校活動で学ぶことで、将来の夢を叶える礎を築くことを願っています。
何卒よろしくお願いいたします。

中学受験の志望理由を書くきは、けっして難しく考える必要はありません。

中学受験を考えてこられたご家族は、各中学校からパンフレットを入手し、この夏頃からオープンスクールや入学説明会、文化祭などへ参加することで感じた魅力が多々あると思います。

 

中学受験の志望理由は余裕をもって早めに準備!

合格祈願!だるま

今回は、「中学受験の志望理由や志望動機(本人)の書き方と例文!注意点は?」をテーマにお届けしました。

入学願書の受付が始まる12月下旬、ここまで親子二人三脚で頑張ってきた中学受験も、いよいよラストスパートですね。

中学受験の志望理由に、正解はありません。できるかぎり好感を持たれたいと考えるのは当然ですが、偽りのない素直な内容の文章を書くようにしましょう。

志望理由で大切なのは、入学できたら勉強や部活などを真面目に頑張りますという意欲と、中学校をしっかりと事前に調べて選んだということ、それを知った上で是非入学したいという熱意が伝えることです。

入学願書の提出時期は、志望校がいくつもあるご家庭はかなり忙しい思いをするに違いありません。ギリギリになって慌てないよう、余裕をもって早め早めに準備しておきましょう。

いざ出願するときは、入試の面接の前に志望理由を再度確認できるように、入学願書をコピーしておくことをお忘れなく!。

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