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土用の丑の日にうなぎを食べる意味・由来!うのつく食べ物で夏バテ予防?!

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鰻

毎年7月中旬~8月初旬に迎える夏の「土用の丑の日」となれば、夏バテ予防にうなぎ(鰻)を食べる日とインプットされている人も少なくないでしょう。

うなぎの稚魚シラスウナギの不漁も相まって、値段が高騰してしまった近年、うなぎは気軽に食べられるものではなくなってしまいましたが、土用の丑の日に食べるものといえば、やはり鰻が人気なわけです。

そもそも江戸時代末期まではうなぎ(鰻)以外に、土用の丑の日には夏バテ予防で「うのつく食べ物」を食べるという風習がありました。その風習を上手く利用した「ある商業戦略」によって、土用の丑の日に食べるものとして鰻が定着し現在に受け継がれています。

土用の丑の日に「夏バテ予防」で昔から食べられてきた代表的な「うのつく食べ物」について、それぞれの意味や由来を紹介してみたいと思います。

土用の丑の日に食べる「うのつく食べ物」のトップバッターは、みなさんが大好きなうなぎ(鰻)からです。

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土用の丑の日にうなぎ(鰻)を食べるようになった意味・由来!

夏の土用の丑の日に食べる物の代表格なうなぎ(鰻)ですが、本来うなぎの旬は冬、水が冷たい寒い冬の方が脂がのって美味しい魚。

ではなぜ、土用の丑の日の食べ物としてうなぎ(鰻)が定着したのでしょう。

 

土用の丑の日とは?

土用とは五行思想に基づく季節の変わり目を意味する雑節(ざっせつ)で、立春・立夏・立秋・立冬となる四季の四立それぞれ直前のおよそ18日間を指します。

土用の丑の日とは、その土用期間中の十二支の丑の日で年間平均6.09日あることになるのですが、一般的に土用の丑の日とは夏の土用の丑の日を指しています。

夏の土用には、暦にとって1日の場合と2日の場合があり(平均1.57日)、2日ある年の丑の日は一の丑、二の丑と呼ばれます。

現代では土用というと夏の土用のイメージが強いですが、本来は4つの四季となる四立ごとに土用があり、それぞれに丑の日があるのです。

春にも土用?!過ごし方は?土いじりはダメ?間日・土用殺とは?

 

幕末の万能学者の平賀源内によるプロデュース!?

本日土用の丑の日

土用の丑の日にうなぎ(鰻)を食べることが定着した理由として、2つの由来が有力視されています。

➀うなぎは滋養が高く、夏バテ予防や夏痩せに効果的な食べ物として古く奈良時代から知られていたという説。

➁江戸時代末期の万能学者、平賀源内の知恵で「本日土用の丑の日」という貼り紙を鰻屋の店先に貼ったとこと評判になったという説。

とくに有力とされる説が、➁の平賀源内プロデュース説。

それは江戸時代末期のころ。

本来は冬に旬を迎えるうなぎは、水が冷たい寒い冬に脂が身にのり美味しくなる上に、味が濃くてこってりしたイメージのうなぎが夏になかなか売れないのが鰻屋さんの悩みでした。

馴染みの鰻屋さんから相談を受けた万能学者・平賀源内は、そもそも昔から受け継がれてきた、土用の丑の日には夏バテ予防で「うのつく食べ物」を食べる風習に着目し、

本日 土用の丑の日!

なる貼り紙(現代でいうポスター)を鰻屋さんの店先に貼ってみたら、大繁盛のホームラン!。

たしかに、うなぎも「う」がつきますますからね。

それを聞きつけた近所の鰻屋さんも真似するように年々広まり、土用の丑の日の食べ物といえば鰻が定着するようになったことが由来とする説です。

江戸時代末期の万能学者・平賀源内がプロデュースした鰻屋さんの商業戦略がまんまと嵌り、現代の私たちがイメージする「土用の丑の日=鰻を食べる日」へと受け継がれているのです。

 

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夏の土用の丑の日は「うのつく食べ物」で夏バテ予防!

夏の土用の丑の日が近づくと、大手牛丼チェーンでもうなぎを限定メニューにしたり、スーパーの鮮魚コーナーでもうなぎ(鰻)の蒲焼きを大々的に広告されるようになります。

しかし、近年の国産うなぎはとても高値で、鰻がなかなか手が出ない商品になってしまっているのも事実。

そこで取り入れたいのが、昔から受け継がれる夏の土用の丑の日に「うのつく食べ物」で夏バテ予防という風習です。

ここからは、うなぎ以外に昔から土用の丑の日に食べられてきた「うのつく食べ物」を紹介していきます。

 

うどん

うどん

土用の丑の日を迎える7月中旬~8月初旬となれば暑さも厳しく、どうしても食欲も落ちてきます。

そんな時期に嬉しい「うのつく食べ物」といえば、ツルツルと喉越しのいい「うどん」でしょう。

うどんは、風邪をひいたりお腹の調子が悪いときにもいい消化されやすい食べ物。

うどんに合わせる薬味(ネギ・生姜・シソ・みょうが)も、夏バテ予防に効果的。これら薬味は食欲アップだけでなく、お腹の調子を整えたり、疲労回復も期待されるものです。

みょうがを食べ過ぎると物忘れがひどくなる?言い伝えは本当か?!

・冷やしたぬきうどん
・冷やしサラダうどん
・冷やし天ぷらうどん

ちなみに私の夏のランチは、これら「冷やしうどん系」のヘビーローテンションになります。

食欲が落ちる暑い夏でも、夏バテ予防に何か食べなくてはですからね。

きっと今年の夏の土用の丑の日のランチも、鰻ではなく、うのつく食べ物でうどんを食べてることでしょう。

夏はうどん以外に、そうめん・ひやむぎも好んで食べていますが。

そうめんとひやむぎの違いは何?カロリーや麺つゆの違いは?

 

梅干し

梅干し

梅干しと聞くだけで唾液が出てくる方も多いと思いと思いますが、梅干し特有の酸っぱさ、酸味は唾液の分泌を促すことで食欲増進や消化吸収を高めてくれるとされます。

そもそも梅干しは体にいいとされますが、夏の土用の丑の日に「うのつく食べ物」の1つに梅干しがあげられるのは、暑い夏の時季に体が欲しているからに違いありません。

梅干しにに含まれる「クエン酸」には疲労回復効果が期待されますし、梅干しの塩分は多汗な夏の塩分補給など、夏バテ予防に最適な食べ物なのです。

 

うのつく瓜類の夏野菜

瓜類(ゴーヤ・きゅうり・冬瓜)

うのつく瓜類の夏野菜といえば、きゅうり(胡瓜)やスイカ(西瓜)、冬瓜(とうがん)やかぼちゃ(南瓜)、苦瓜とされるゴーヤなど。

これら瓜類は、水分が多くカリウムなど体の熱を冷ましてくれる成分も豊富に含まれています。

きゅうりは冷やし中華の定番の具ですし、苦瓜とされるゴーヤを使ったゴーヤチャンプルは合わせる豆腐の植物性たんぱく質も相まって夏バテ予防にぴったりではないでしょうか。

冬瓜の旬の時期は夏?!なぜ「冬の瓜」と書くの?

 

うのつく牛肉や馬肉も

馬肉(馬刺し盛り合わせ)

夏の土用の丑の日に食べる「うのつく食べ物」としては、うなぎ(鰻)以外に、うどん・梅干し・瓜(うり)が有名ではありますが、スタミナアップを期待するう「うのつく食べ物」としては、

・牛の「う」で牛肉
・馬の「う」で馬肉

なども人気。

牛肉は焼肉やステーキなど、がっつり食べればスタミナ回復で夏バテ予防。

また、夏の土用の丑の日に「うのつく食べ物」となれば、うなぎ同様、あまり食卓に上がらない「馬肉」という選択もありではないでしょうか。

馬肉は鉄分が豊富で、貧血の改善や疲労回復の効果も期待されます。

また、馬肉は牛肉や豚肉と比べてとても低カロリー・高たんぱく質な食材。

牛肉や豚肉が100g当たりおよそ350kcal前後であるのに対し、馬肉は110kcalとおよそ1/3以下ということもあって、昨今は女性からの人気も高いといわれます。

ヘルシーなのに夏バテ予防!、今年の夏の土用の丑の日に一風変わった馬肉なんてどうでしょう?。

 

まとめ

今回は夏バテ予防にと、昔から受け継がれる夏の土用の丑の日に食べられてきた「うのつく食べ物」について、意味や由来を紹介しました。

夏の土用の丑の日と聞いて、多くの方が頭に思い浮かべるのは鰻(うなぎ)でしょう。それは江戸時代末期の万能学者・平賀源内がプロデュースした商業戦略がうまく嵌ったことが由来で、現代のわたしたちまで受け継がれているもの。

鰻(うなぎ)は、それこそ昔は天然物しかなかったでしょうし、今以上に高価な食べ物だったはずです。平賀源内が鰻をプロデュースする以前もその後も、土用の丑の日には夏バテ予防に「うのつく食べ物」が伝えられてきたのですね。

・うどん
・梅干し
・瓜

これらは食欲が落ちる暑い夏でもさっぱりと食べやすく、食欲を維持するだけでなく、疲労回復効果が期待されることからも夏バテ予防にぴったりな食べ物であり、鰻(うなぎ)以外でも「うのつく食べ物」には納得の由来がありました。

そこに、鰻(うなぎ)に代わる「うのつく食べ物」として最適な食材として紹介したのが

・馬肉

馬刺しで食べるのが主な馬肉は、低カロリーながら高たんぱく質で夏バテ予防にぴったりではありませんか?。

稚魚シラスウナギの不漁も相まって、鰻(うなぎ)は気軽に食べられるものではなくなってしまいました。

夏の土用の丑の日は思考を変えて、あえて鰻(うなぎ)以外の「うのつく食べ物づくし」なんてどうでしょう?。

呑兵衛なら、馬刺しとゴーヤチャンプルをつまみに、冷えたビールと焼酎の梅干し割り、〆は冷やしたぬきうどんなんて最高のフルコースかもしれません。

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