この記事を書いているのは12月28日、今日は歳神様をお迎えすべく「正月飾り」を飾りました。
♪も~いくつ寝るとお正月~
年末年始、子どもたちは「捕らぬ狸の皮算用」でお正月にお年玉をたくさんもらえる夢を見るころでしょうが、わたしたち大人は、初夢で縁起のいい夢をみられるかも些細な楽しみでもあります。
初夢はその年の吉凶を占うといいますし、できれば「縁起がいい夢」をみたいところです。
昔から、初夢でみると縁起がいいとされるのは「一富士二鷹三茄子」といわます。テレビやラジオの番組内でも多く紹介されるフレーズなので、よく知られていますよね。
とはいえ、なぜ初夢に富士・鷹・茄子が夢に見ると縁起がいいのか?となると、その意味や由来を答えるのは難しいかもしれません。
また、初夢にみると縁起がいい順番には、一富士二鷹三茄子に続くランキングがあるといわれています。
今回は、初夢で見ると縁起がいいとされる一富士二鷹三茄子の意味や理由と、4位以降のランキングを探っていきましょう。
筆者は「旨いもの」をお腹一杯食べる、幸福感たっぷりの初夢を見てみたいです。縁起がいいかはわかりませんが…。
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初夢とはいつ見る夢?大晦日の夜に見る夢ではない?!
初夢とは、いつ見る夢だと思いますか?。
➀大晦日から年を越しながら見る夢
➁元旦の夜に見る夢
この➀か➁のどちらかだろうと思う人が、大半だと思います。
筆者はもともと夜更かしなたちですし、大晦日となればNHK紅白歌合戦のあとのテレビ各局の「ゆく年くる年」で除夜の鐘を聞いてから寝るのが通例ですから、➀の大晦日から年を越しながら見る夢だと思っていました。
しかし、Wikipediaでは初夢について
新年最初に見る夢とされることは少なく、現代では元日(1月1日)から1月2日の夜、または、1月2日から1月3日の夜に見る夢とされることが多い。
引用:Wikipedia|初夢
とあるように「元旦に寝て見る夢」、もしくは「1月2日に寝て見る夢」というのが有力な説になっているようです。
筆者が抱く初夢のイメージを覆された感がありますが、1月2日に寝て見る夢が加わったのは、大晦日の夜や元旦の夜は慌ただしくゆっくり眠れないからというのが理由の1つで、江戸時代中期から広まった考え方といわます。
また、寝るたび夢を見るわけではない人にとっては、その年初めて見た夢を初夢とする考え方もあるそうですからご安心を。
初夢の由来
初日の出や初詣、新年初めてのことは縁起ものであり、初夢もその1つ。
初夢は古くから「新年の縁起物」と考えられ、縁起のいい夢を見たその年はいい年になるという「夢占い」が由来といわれます。
日本の文献を辿ると、平安時代末期の歌人が残した歌に「年暮れぬ 春来るべしとは 思ひ寝の まさしく見えてかなふ初夢」と残されていますが、この頃は節分から立春にかけて見る夢を初夢と呼んでいたそうです。
室町時代には、縁起のいい夢が見られるようにと、七福神を乗せた宝船の絵に「永き世の遠の眠りのみな目覚め 波乗り船の音のよきかな」という回文を書き添えたものを枕の下に敷いて寝ていたとされています。
ちなみに回文とは、前から読んでも後ろから読んでも同じ読み方になる文のことで、上の文もひらがなにして後ろから読むと「なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな」になります。
昔の人々の遊び心って凄いですよね。
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初夢で見ると縁起がいい順番!1位~3位
初夢で見ると縁起がいい順番、これは多くの人がご存じのとおり、
1位:富士
2位:鷹
3位:茄子
しかし、なぜ富士・鷹・茄子というなんら関係性のなさそうなフレーズが並ぶのでしょうか?。
その理由は「一富士二鷹三茄子」を初夢に見ると縁起がいいと広まったのが、江戸時代以降というのが最大のヒントになるようですが、実に様々な説があって面白いです。
駿河国に縁のあるものという説!?
なんら関係性のなさそうな富士・鷹・茄子は、約260年間続いた「江戸幕府」を開いた徳川家康ゆかりの地、駿河にちなんだものという説です。
高い山と高い茄子から
駿河国は現在の静岡県の中央部にあたる地域ですが、この地域で高いものといえば日本一の富士山であり、富士山と並ぶようにある愛鷹山も有名。
さらに物の値段でいうと、初物の茄子はお値段が高い。
徳川家康が好んだもの
戦国時代を経て、江戸幕府初代将軍となった徳川家康が好んだものとして、富士山・鷹狩り・初物の茄子があげられ、特に家康の鷹狩り好きはとても有名で、その生涯で1,000回以上行われていたとされています。
まぁ趣味とはいえ、お付きの人々は大変だったでしょうね…。
縁起担ぎの語呂合わせ的な説
富士は「無事」や「不死」と読み替えることもできますし、鷹は「高い」、茄子はものごとを「成す」と読み替えといった「語呂合わせ」で縁起を担ぐという説もあります。
初夢で見ると縁起がいい順番「一富士二鷹三茄子」が江戸時代以降に広まったものであることからも、江戸幕府初代将軍「徳川家康」が好んだもの、家康縁の地である駿河国の高いものなどの説が納得できることに思えます。
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一富士二鷹三茄子に続く縁起がいいランキング!
一富士二鷹三茄子、これに続く初夢で見ると縁起がいい夢として、6位までがランキングされています。
筆者も含め、知らなかったという人が大半でしょう。
一富士二鷹三茄子に続くのが「四扇五煙草六座頭」、読み方としては「しせん・ごたばこ・ろくざとう」となります。
初夢で見ると縁起がいい順番としては、
4位:扇
5位:煙草
6位:座頭
4位の扇からは、開いたときの形の「末広がり」が子孫繁栄や商売繁盛をイメージするとされます。
現在はカラダに悪いものでしかないイメージでの煙草も、煙が上えと上がっていく様から「運気が上がる」を意味するものとしての5位。
では、初夢で見ると縁起がいいランキング6位につける「座頭」とは?。
座頭というと、1970年代生まれの筆者と同年代以前の人であれば故・勝新太郎の「座頭市」がまっさきに頭に蘇ることでしょう。
ちなみに座頭市とは、
盲目の侠客である座頭の市が、諸国を旅しながら驚異的な抜刀術で悪人と対峙するアクション時代劇。
1962年に勝新太郎主演で大映によって映画化されて以来、26作品というシリーズが公開されている。1974年には、同じく勝主演でテレビドラマ・シリーズが勝プロダクションによって製作された。
主演の勝新太郎は、映画版、テレビシリーズともに監督業も兼任するようになり、役者としてだけではなく作品の製作に深く携わった。座頭市は勝のライフワークとも言うべき作品になった。
少々横道に逸れてしまいましが、それくらい筆者がイメージする座頭とは「座頭市」という感じなんですよね。
ただし、実際の初夢で見ると縁起がいい夢ランキング6位の座頭とは、髪を剃った盲人の僧侶ことでイメージとしては「琵琶法師」でしょうか。
座頭とは剃髪した盲人の僧侶から、毛が無いことから怪我無いとイメージされ、家内安全を祈願することに繋がるとされています。
ほんと、日本人は語呂合わせなど、縁起担ぎが大好きですよね。
まとめ
今回は、初夢で見ると縁起がいいとされる一富士二鷹三茄子の意味や理由と、続く4位以降のランキングについて紹介しました。
初夢で見ると縁起がいいとされる1位~3位までの「一富士二鷹三茄子」については、多くの方がご存じだと思いますが、4位~6位の「扇・煙草・座頭」は今回初めて知ったという方も多いのではないでしょうか?。
初夢とは、元旦に寝て見る夢、1月2日に寝て見る夢というWチャンスの他、その年初めて見た夢を初夢とする考え方もあるそうです。
初夢は古くから「新年の縁起物」と考えられ、縁起のいい夢を見たその年はいい年になるという「夢占い」が由来といわれます。
どうぞ、一富士二鷹三茄子に関わらず、みなさんにとって幸福感が得られるいい夢が見られますように。
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