鏡にうつる自分の髪にふと白髪を見つけるたび「あっヤダっ!」なんて、つい抜いてしまう方は要注意です。
チラホラ目につく白髪はつい抜きたくなるものですが、「白髪は抜かない方がいい」といわれます。
その理由に「白髪は抜くと増えるから」なんていう人もいますし、なかには「白髪を抜くとハゲる」なんていう人までいますが、実際問題、白髪を抜くことでどんな悪影響があるのかご存じですか?。
今回は、なぜ白髪は抜かない方がいいのか、その理由となる白髪を抜くことのデメリットを確認することから、対処方法や予防方法など白髪との正しい付き合い方を紹介していきたいと思います。
個人的には、小学生の息子が「ママの白髪見っけ~」なんて、喜んで白髪をプチプチ抜いてくれる気持ちは嬉しくもあり悩みでもあり(苦笑)。
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白髪を抜くと増えるって本当?
白髪は抜かない方がいい理由に「白髪は抜くと増えるから」という人もいますが、結論からいうと、白髪を抜くことが原因となって白髪が増えることはありません。
そもそも白髪が気になって抜いたり染めはじめる時期が、年齢的に白髪が増えていく時期に重なることが多いこともあって、「白髪を抜くと増える」と感じてしまうのではないでしょうか。
また、白髪を抜くことで白髪が増えたように見える理由の1つに、無理に抜いたことで毛穴の奥の毛根が傷つき変形し、同じ毛穴から白髪がくせ毛となって生えてくるということがあげられます。
くせ毛の白髪はより目立つ傾向にあるので、増えたように感じるのかもしれません。
白髪は抜かない方がいい理由
チラホラ目につく白髪はつい抜きたくなるものですが、白髪を抜いたことにより一時的に見た目が改善されるメリットに比べて、抜くことによるデメリットの方が大きいでしょう。
ここでは白髪は抜かない方がいい理由として、白髪を抜くことの主だったデメリットを3つ紹介していきます。
毛根を傷つけハゲる(生えなくなる)
手ぐしやシャンプーなど自然に抜けた毛であれば毛根が痛むことはありませんが、白髪を無理やり抜くことは毛根を傷つける原因になります。
髪の毛は毛根部分の毛乳頭に栄養が運ばれ、生まれ、成長していきますが、白髪を無理に抜くことで毛乳頭部分が引きちぎられるなど、毛根が傷ついてしまう可能性があります。
結果、毛根が正常に働かなくなり、髪の毛が生えてこない(ハゲる)原因になりえるということ。
白髪を1~2本抜いたことでハゲることはありませんが、抜く本数が増えればハゲに繋がりかねないということです。
ちなみに「白髪の人はハゲない」という話も聞きますが、これには全く根拠がないそうです。
白髪と薄毛(ハゲる)はそれぞれ異なるメカニズムで起こります。
毛穴の炎症が痒みの原因に
白髪を抜くことで毛穴の奥の毛細血管まで傷つけてしまうことがあり、ダメージが大きければ毛穴から血が出てしまうこともあります。
さらに毛穴に侵入した雑菌が炎症を起こし、フケや痒みを感じる原因になります。
もともと敏感肌の人は特に注意した方がいいでしょう。
たまに「白髪が痒いから抜く」という人がいますが、白髪が痒いわけではなく、白髪を抜くことで毛穴が炎症を起こして痒くなっているのかもしれません。
次に生えるてくる白髪がくせ毛に
先の「白髪を抜くと増えるって本当?」でも紹介しましたが、白髪を抜くことで毛穴に傷がつき、くせ毛が生えてくる傾向にあります。
元々ストレートな髪質の人だと、黒髪の中のうねったくせ毛の白髪の存在はより目立つものになるでしょう。
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白髪を見つけたときの正しい対処方法
白髪は抜かない方がいいとはいえ、そのまま放置していても見た目が改善されるはずもなく、憂鬱な気分は晴れません。
白髪を見つけたときは、根元から切るか、白髪染めすることが正しい対処方法となるでしょう。
白髪をハサミで切る(カットする)
白髪用に、眉毛ハサミなど小さなハサミを常備しておくと便利です。毛抜きのような形の白髪専用ハサミも販売されています。
白髪をハサミで切るときは、できる限り根元に近い位置で切る(カットする)のがポイント。
髪は1ヶ月当たりおよそ1㎝伸びるとされますから、なるべく短く切ることで、再度白髪が目立つタイミングが先延ばしされます。
白髪染めでヘアカラーを楽しむ
白髪染めを使うことで、白髪の量が増えてきても見た目を効率的に改善できます。
市販のヘアカラーやヘアマニュキュアを使って染めれば、美容室へ足を運ぶことなく、コスト的にも割安で髪色を変えられます。
最近は、ありのままの髪色を楽しむグレイスタイルなど、あえて白髪に近い色で髪全体を染めることで周りと馴染ませる手法を選ぶ人も増えています。
白髪染めによってお洒落を楽しむことも、自分らしさを表現することも可能です。
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白髪を増やさないための予防方法
白髪は髪の毛の色素を作る細胞「メラノサイト」が機能しなくなることで生じる現象とされていますが、詳しいメカニズムは未だ解明されていません。
白髪の特効薬ができればノーベル賞が取れるといわれるほどで、老化や遺伝といった避けられないものから、生活習慣や食生活、ストレスなど後天的なものも原因として影響していると考えられています。
睡眠不足やストレスを避ける
睡眠不足やストレスは活性酸素の生成を増殖させ、頭皮の血行の悪化につながることで黒髪に必要なメラニン色素の生成を阻害し、白髪の発生を促進します。
適度な運動
適度な運動は血行を促進し、頭皮に栄養を送り届けるのに役立ちます。
頭皮マッサージ
頭皮の血行が悪くなると髪に必要な栄養や水分が行き渡らず、メラニン色素が不足して白髪になってしまう可能性があります。
頭皮を頭頂部に集めるようなマッサージは、血行を促進し、頭皮の緊張をほぐすことに役立ちます。
頭と顔は同じ皮でつながっているので、頭頂部へ集めるようなマッサージは小顔効果にもつながるでしょう。
シャンプーも頭皮を髪をガシガシ擦るのではなく、揉みだすように洗うようにしましょう。
栄養バランスのいい食生活
白髪予防に役立つ栄養素は色々ありますが、なかでも特に重要な栄養素は、たんぱく質・亜鉛・銅・ビタミンB群・ビタミンCの5つとなるでしょう。
たんぱく質
髪の主成分はたんぱく質で、食生活でたんぱく質が不足すると髪が弱くなり、白髪になりやすくなります。
肉や魚、卵や大豆製品などたんぱく質を豊富に含む食品を積極的に摂りましょう。
亜鉛
亜鉛は髪のメラニン色素の生成に必要なミネラルで、亜鉛が不足するとメラニン色素の生成が阻害され、白髪になりやすくなってしまいます。
亜鉛を豊富に含む、牡蠣、レバー、牛肉、チーズなど積極的に摂りましょう。
銅
銅はメラニン色素の生成にかかわる「チロシナーゼ」という酵素の活性化に必要なミネラルです。
銅が不足するとチロシナーゼの活性化が阻害され、白髪になりやすくなります。
銅を豊富に含む、牡蠣、レバー、アーモンド、クルミなどを積極的に摂りましょう。
ビタミンB群
髪の代謝に関わるビタミンB群が不足すると、髪の代謝が阻害され白髪になりやすくなります。
ビタミンB群を豊富に含む、豚肉、鶏肉、魚、玄米、ナッツ類などを積極的に摂りましょう。
ビタミンC
抗酸化作用のあるビタミンCが不足すると、活性酸素による髪のダメージが大きくなり、白髪になりやすくなります。
ビタミンCを豊富に含む柑橘類のほか、キウイ、アセロラなどを積極的に摂りましょう。
サプリメントの利用
食事から得られる栄養素が不足している場合は、サプリメントを利用するのも1つの方法です。
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紫外線対策をする
紫外線は頭皮の老化を促進し、白髪の発生を早めます。
外出時には帽子や日傘を着用するなど、紫外線対策を心掛けましょう。
喫煙を控える
喫煙は血行を悪化させ、白髪の発生を促進します。
白髪予防シャンプー・トリートメント
白髪予防効果のあるシャンプーやトリートメントを使用するのも効果的です。
現状、白髪を黒くする方法は見つかっていませんが、頭皮の血行を促し、栄養が行き届くようにしましょう。
先の頭皮マッサージと合わせて行うことで、白髪予防が期待できます。
まとめ
チラホラ目につく白髪はつい抜きたくなるものですが、白髪を抜いたことにより一時的に見た目が改善されるメリットに比べて、抜くことによるデメリットの方が大きいでしょう。
よく言われるような「白髪を抜くと増える」ということはありませんが、無理に抜いたことで毛穴の奥の毛根が傷つき変形し、同じ毛穴から白髪がくせ毛となって生えてくるということがあげられます。
また、「白髪を抜くとハゲる」ということについては、白髪を無理に抜くことで毛乳頭部分が引きちぎられるなど、毛根が正常に働かなくなることで新たな髪が生えてこない(ハゲる)原因にはなりえるということです。
白髪は誰にでも生えるものです。
白髪染めや白髪を生かしたヘアスタイルなど、自分に合った方法で白髪と上手につきあっていきましょう。
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