「夜爪を切ってはいけない」昔からの言い伝えの本当の理由は!? | 教えて!知恵袋

「夜爪を切ってはいけない」昔からの言い伝えの本当の理由は!?

言い伝え

「夜爪を切ってはいけない」という言い伝え、若い人でも聞いたことがある方が多いのではないでしょうか?。

「夜爪を切ると親の死に目に会えない」
「夜爪を切ると火事になる」

など、夜爪を切ってはいけない理由には、思わず怖くなるようなこともたくさんありますよね。

信じる、信じないは人それぞれですが、本家「知恵袋」に、

「今日、夜爪を切ってしまいました。大丈夫でしょうか?」

なんてカワイイ質問があったりすると、思わず、昔からの言い伝えをだいじに思う若い人もいるんだな~と、ちょっと嬉しい気もします(笑)。

昔からの言い伝えには、隠された本当の理由があるものです。

意味があって、わざと怖がらせている一面も…。

今回は、昔からの言い伝え「夜爪を切ってはいけない」に隠された、本当の理由を一緒に探っていきましょう。

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夜爪を切ると「親の死に目に会えない」と言われる本当の理由は?

「夜爪を切ってはいけない」理由で、もっとも有名なのが「夜爪を切ると親の死に目にあえない」

普通に考えれば、夜爪を切ることが親の死に目に会えないことに関係するなんて、オカルト過ぎて「ありえない」こと(苦笑)。
そんな、ありえないことを引き合いに出して「怖がらせる」だけの理由が、「夜爪を切ってはいけない」に隠されているのです。

 

暗い夜爪を切るとあぶないから!?

私たちは、当然のように「爪切り」で爪を切っていますが、昔はそんな便利なものはありません。
それこそ、小刀のようなもので爪を切っていたのです。

照明もままならない薄暗い夜…、小刀で爪を切る姿を想像してみてください。
みなさんは出来ますか?(苦笑)。

ヘタすれば、指を切り落としていまいかねませんよね。
薬や医療が発達していない昔なら、それが命取りになってしまうことだってありえますよ。

親より先に亡くなれば、当然「親の死に目」に会えません。

まさか子供に先立たれたくはない親の思いが、「夜爪を切ってはいけない」言い伝えの、本当の理由の1つだとされています。

 

戦国時代の「夜詰め」が由来?!

夜爪を切ることは、言葉遊びのなかで「夜詰め(よつめ)」「世詰め(よつめ)」とされていました。

「夜詰め」とは、戦国時代に夜勤でお城の門番をする勤めのことで、その役割はとても厳しく、たとえ親が死んだとしてもお城から離れることは許されなかったそうです。

「夜詰め」は、親の死に目に会えないことがある…。

夜爪を切ることは「夜詰め」と語呂が似て縁起が悪い、そこから「夜爪を切ると親の死に目に会えない」の理由の1つになったという説です。

 

親より先に早死にする「世詰めが由来?!

言葉遊びのもう1つ「世詰め」とは、「世を詰める」、つまり早死にするという意味なんです。
言葉遊びにしては、かなり強烈なものですが…。

親より先に亡くなれば、当然「親の死に目」にはあえませんから、「夜爪を切ってはいけない」理由は、早死にする「世詰め」を連想させるというものです。

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「夜爪を切ってはいけない」親の死に目に会えないだけじゃない理由とは!?

「夜爪をきってはいけない」という言い伝えには、親の死に目に会えないこと以外にも理由があるようです。

 

神聖な爪を粗末に扱わないように?!

カラダの先端にある爪は、私たちが生きているあいだ伸び続けるもので、大切にすると「気」の流れがよくなるされていました。
その昔は、赤ちゃんが生まれると爪や髪を取り、大切に保管していたというほどです。

神聖なものと考えられていた爪を、粗末に扱ってはならない。
薄暗い夜に切るのではなく、朝や昼など明るいときに切るのがいい。

それが、「夜爪を切ってはいけない」の理由とする説。

 

爪の燃える臭いが「火葬」を連想させる?!

その昔、家の中心「囲炉裏」は炊事だけでなく、明かりやカラダを暖める家族が集う場所でした。
当然、爪も囲炉裏のそばで切ることになります。

私たちが使う「爪切り」だってパチンっと飛ぶことがある以上に、小刀などで切っていた昔なら、爪がどこへ飛ぶかもわかりません。
囲炉裏の火に飛んだ爪が焦げるにおいはとても臭く、昔の人はそれを「火葬」のときの臭いと連想したようです。

火葬とは、つまり誰かが亡くなられること。

そんな縁起が悪いことを思い起させないように、「夜爪を切ってはいけない」とする説です。

 

まとめ

今回は、昔からの言い伝え「夜爪を切ってはいけない」に隠された、本当の理由を探ってきました。

「夜爪を切ると親の死に目に会えない」

あまりにオカルトな理由にも、昔と現在の生活環境を考えると、照明しかり「爪切り」など道具もしかり…納得な部分が見えてきます。
まさか薄暗い部屋で、小刀で爪を切るなんてあぶないのなんのって…(苦笑)。

それこそ、我が子が私より先立たないで欲しい「親ごころ」が、言い伝えを生んだのでしょう。

言葉遊びからとする「夜詰め」も、夜勤でお城の門番をする勤めで、例え「親が死んでも離れなれない」という時代の厳しさが感じられました。

「夜爪を切ってはいけない」

という言い伝えの本当の理由は、親や家族からの思いが転じてのものだったのですね。

本家「知恵袋」で、「今日、夜爪を切ってしまいました。大丈夫でしょうか?」と質問されていたお若い方も、これで安心されましたでしょうか…(笑)。

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