今回は、子供たちが大好きな「ダンゴムシ」について、餌は何を食べるのか、そして上手に育てるための飼い方や注意点などを探っていきたいと思います。
というのも、どうやら子供たちの間で「ダンゴムシ」が大ブームになっているようで、カプセルトイ(ガチャポン)でも、丸くなる体を忠実に再現したダンゴムシのフィギュアが大人気なのだとか。
あのリアルなギミック、大人が見てもちょっと感動しちゃいますよね。
先日も、近所の公園で昆虫ケースを大事そうに抱え、お互いに自慢しあっている子供たちを見かけました。
「何を捕まえたの?」と声をかけてみたら、「ダンゴムシ~!」と満面の笑みで見せてくれたんです。
小さな手で一生懸命に捕まえたダンゴムシは、彼らにとっての大切な宝物です。
「ダンゴムシ、お家で飼ってみたい?」と聞いてみれば、「飼いたい!飼いたい!」の大合唱が始まりました(笑)。
こうなると、お家に帰ってからが大変です。
「ママ、ダンゴムシたくさん捕まえたよ! 飼い方知ってる? 餌は何を食べるの?」なんて突然聞かれて、戸惑ってしまう親御さんも多いのではないでしょうか。
「何でも食べるんじゃないの!?」なんて、苦笑いしながら答える会話が目に浮かびます。
身近な生き物をじっくり観察するのは、子供たちにとって素晴らしい経験になります。せっかくですから、この機会にダンゴムシの飼い方を詳しく紐解いていきましょう。
この記事では、以下のような疑問を順番にすっきり解決していきます。
パパもママも、その瞬間だけはちょっと童心にかえって、子供たちと一緒に「ダンゴムシ博士」を目指して思いっきり楽しんでしまいましょう!
執筆:ちゃむ隊長(運営管理)
さいたま市を拠点に活動する現役タクシードライバー。情報サイト「教えて!知恵袋」を運営しています。8年間の少年サッカー指導(JSPO公認コーチングリーダー)で培った「分かりやすく伝える力」と、日々の乗務で得た「現場の生きた知恵」を、探検家のような視点で発信中です。
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日本に生息するダンゴムシの種類!
私たちの身近に暮らしているダンゴムシですが、実はその種類については、専門的な研究でもまだはっきりしない点が多く残されている一風変わった生き物です。
今回スポットを当てるのは、小さくて色が黒っぽく、指でちょんと突けばコロンと体を丸めるお馴染みの種類。昔から別名「マルムシ」とも呼ばれて親しまれてきましたよね。
ところで、ダンゴムシは名前に「ムシ」とついていますが、厳密にはカブトムシやバッタのような昆虫の仲間ではありません。
実はエビやカニ、ヤドカリなどと同じ「甲殻類(こうかくるい)」の仲間なのです。
専門的な分類では「節足動物門-甲殻亜門-等脚目-ワラジムシ亜目」に属しており、海にいるフナムシやオオグソクムシとは血の繋がった親戚のような関係にあたります。
そう言われてみれば、なんとなくシルエットがエビっぽく見えてきませんか?
ダンゴムシとワラジムシの違い

ワラジムシ
子供たちが地面を探していると、ダンゴムシによく似ているけれど、なんだか少し平べったくて素早く動く生き物に出会うことがあります。それが「ワラジムシ」です。
この二つの生き物は同じ等脚目に属していて、暮らしている場所や生態もそっくりなため、パッと見だけで区別するのは少し難しいかもしれません。
一番分かりやすい最大の違いは、触ったり突いたりしたときの反応にあります。

丸くなった姿が名前の由来になったという説があるくらいですから、子供たちと一緒に「丸くなるかな?」と観察してみるのが一番確実な見分け方になります。
身近に生息するダンゴムシの種類は?

日本に生息しているダンゴムシを大きく分類すると、オカダンゴムシ科、コシビロダンゴムシ科、ハマダンゴムシ科の3つのグループに分かれます。
このうち、私たちが家の庭先や近所の公園、学校の校庭などで見つけることができる種類のほとんどは「オカダンゴムシ科」に属しています。
地球上にはおよそ250種類ものオカダンゴムシの仲間が確認されていますが、そのうち日本の陸上に深く定着している代表的な2種類を詳しく見ていきましょう。
ごく身近で見かける外来種「オカダンゴムシ」
私たちが「ダンゴムシ」と聞いて真っ先に思い浮かべる、ごく身近に生息している種類がこのオカダンゴムシです。
実はこの種類、日本に昔からいた在来種ではなく、明治時代にヨーロッパからの貿易船の積荷と一緒に日本へ入ってきたという説が有力な外来種なのです。
生息範囲が非常に広く、都市部の乾燥にも強いため、「ダンゴムシといえばオカダンゴムシ」というのは今や日本だけでなく世界共通の認識になっています。
港から広がった「ハナダカダンゴムシ」
もう一つ、同じく海外からやってきて日本に住み着いたのがハナダカダンゴムシです。
こちらは主に神奈川県や兵庫県などの貿易港がある地域を中心に、少しずつ全国へと分布を広げつつある種類です。
先ほどのオカダンゴムシと比べると少し体が平べったく、色はやや淡い灰色をしています。
「ハナダカ(鼻高)」という名前の通り、頭部のちょうど鼻のように見える部分がちょこんと前に出っ張っているのがチャームポイントです。
もし港の近くの公園などで、少し色の薄いダンゴムシを見つけたら、お顔をじっくり観察してみると新しい発見があるかもしれません。
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ダンゴムシの餌は何?基本は落ち葉(枯れ葉)でOK!?
ダンゴムシをいざ家で飼うとなったときに、一番の悩みどころであり、同時に観察の面白さでもあるのが「何を食べるのか」というポイントですよね。
まずは彼らの食生活の基本からじっくり探っていきましょう。
ダンゴムシはなんでも食べる「雑食性」
身の回りの生き物たちを見てみると、クモやカマキリのように他の虫を捕まえる「肉食性」の虫もいれば、バッタやカタツムリのように植物を好んで食べる「草食性」の虫もいますよね。
では、ダンゴムシはどちらなのでしょうか。
正解は、動物性のものも植物性のものも両方とも平気でパクパク食べる「雑食性(ざっしょくせい)」の生き物です。
なんでも受け入れてくれる大らかな胃袋を持っているからこそ、過酷な自然界でもたくましく生き抜いていけるわけですね。
ダンゴムシの主食は落ち葉!

何でも食べる雑食性のダンゴムシですが、彼らにとって毎日の主食、私たち人間でいうところの「白いご飯」にあたる基本の餌は、ズバリ「落ち葉(枯れ葉)」です。
自然界では、ダンゴムシは湿った落ち葉の下や、大きめの石をひっくり返した場所によく群れていますよね。
あれは直射日光を遮る隠れ家であると同時に、いつでも食べられるご飯に囲まれた「食堂」のような場所だからなのです。
飼う側としても、公園に行けばいくらでも無料で手に入りますし、生ゴミのように嫌な臭いが出にくいので、お部屋で管理する上でこれほど大助かりな餌はありません。
ダンゴムシが好きな葉っぱと嫌いな葉っぱ

一口に「落ち葉」と言っても、ダンゴムシにも実はこだわりがあって、好きな葉っぱと嫌いな葉っぱがはっきりと分かれます。
彼らがとりわけ大好物なのが「サクラ」の落ち葉です。
サクラの枯れ葉の匂いをくんくんと嗅いでみると、うっすらと桜餅のような甘い香りが漂ってきますが、ダンゴムシもどうやらこの香りに強く惹きつけられるみたいですね。
そのほか、クヌギやコナラといった、どんぐりの木の葉っぱも喜んで食べてくれます。
一方で、ツヤツヤしていて独特の強い香りがある「クスノキ」の葉っぱなどは、虫を遠ざける成分が含まれているためか、全く食べてくれません。
また、ダンゴムシが好むのは、地面に落ちて雨や微生物の力で適度に柔らかく「朽ちた(くちた)」枯れ葉です。
【ちゃむ隊長の知恵】拾った落ち葉を「ごちそう」にする一手間

公園で拾ってきた落ち葉をそのままケースに放り込んでも食べてはくれますが、ここで私から、ダンゴムシたちが大喜びする「極上のごちそう」に変える一手間を伝授します。
拾ってきた落ち葉は、まずバケツやザルに入れ、上から熱湯をたっぷりとかけて「湯通し」をしてください。
これを行うことで、落ち葉に隠れていた目に見えない小さな虫の卵やダニ、不快な雑菌をきれいにシャットアウトできます。
これだけでもお部屋の中にヘンな虫が湧くのを防げるので一石二鳥なのですが、本当のメリットはここからです。
これをストックしておけば、いつでも清潔で栄養満点な主食をサッと補給してあげられますよ。
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ダンゴムシが好きな餌ランキング!野菜から動物性まで
ダンゴムシは雑食性とお話ししましたが、実は私たち人間のキッチンにある身近な食材も、驚くほどよく食べてくれます。
毎日のお料理の際に出るちょっとした「端材」をプレゼントするだけで、絶好の観察チャンスになりますよ。
ここでは、ダンゴムシたちが大好きな餌を「草食系(植物性)」と「肉食系(動物性)」に分けて、それぞれ見ていきましょう。
大好物が並ぶ!草食系(植物性)の餌ランキング
まずは、みずみずしくて与えやすい野菜を中心とした「草食系(植物性)」のランキングです。
基本的には、主食である落ち葉を敷き詰めた上に、これらのおやつを少しだけ添えてあげるイメージで楽しんでみてください。
水分補給にもぴったりな「きゅうり」

草食系の餌の中で、ダンゴムシたちが最も目の色を変えて集まってくるのが「きゅうり」です。
特に皮の近くの硬い部分よりも、白くて柔らかい実の部分が大好物。ケースに入れておくと、翌朝には皮だけを綺麗に残して中身が丸くくり抜かれている様子が見られます。
きゅうりは成分のほとんどが水分なので、これ自体の栄養価は高くありませんが、実はダンゴムシは直接ゴクゴクと水を飲むのが苦手な生き物。
そのため、きゅうりを齧ることで、生きるために必要な水分を効率よくチャージしているのだと考えられます。
栄養満点でおすすめな「炒り胡麻・ニンジン・カボチャ・大根の茎」
きゅうりに続いて人気が高いのが、家にある身近な野菜や乾物たちです。
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ニンジン・カボチャ:

きゅうりと同じく、柔らかい実の部分を好んでよく食べます。これも外側の硬い皮の部分は苦手なので、包丁で少し削いであげると食いつきが良くなります。
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大根の茎(葉):

私たちは調理のときに切り落として捨ててしまいがちな部分ですが、実はビタミンやカルシウムが豊富な部位。ダンゴムシにあげると、茎の繊維を上手に齧って食べてくれます。
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炒り胡麻(ごま):

意外かもしれませんが、胡麻は非常に人気が高い優秀なおやつです。小さくて扱いやすく、何より水分が少ないのでケースの中で腐ったり嫌な臭いが出たりしません。
胡麻にはカルシウムがたっぷり含まれているため、常備しておくと手軽な栄養補給として重宝しますよ。
グルメな一面も!肉食系(動物性)の餌ランキング
続いては、少し意外な「肉食系(動物性)」のランキングです。
彼らはエビやカニの仲間(甲殻類)だからこそ、自分の体を形作るために必要な「カルシウム」や「タンパク質」を、こうした食べ物から本能的に摂取しようとします。
カリカリとかじる音が聞こえる「加熱したエビの殻」

肉食系の餌の中で、圧倒的な人気を誇るのが「加熱したエビ」です。
ダンゴムシを飼育していると、彼らがかなりのグルメであることに驚かされます。夕食の残りのエビの殻などを入れてあげると、殻の裏側に残った身の部分にこぞって群がります。
それだけでなく、乾燥した硬い殻そのものまで一生懸命に齧る姿が見られることも。
夜など部屋が静かなときに耳を澄ましてみると、ダンゴムシが殻を「カリカリ、カリカリ」と小さな顎で齧っているリアルな音が聞こえてくるかもしれません。
殻までしっかり食べることで、お椀のような自分の硬い体を維持するためのカルシウムを、これ以上ない形で補給しています。
カルシウムとタンパク質を補う「貝柱・煮干し・かつお節・チーズ」
エビに負けず劣らず、ダンゴムシたちの野生のスイッチが入る動物性の餌がこちらです。
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アサリやシジミの貝柱:

お味噌汁の出汁に使った後の貝殻をよく洗って入れてみてください。不思議なことに、ダンゴムシは貝の「殻」自体にはあまり興味を示しませんが、殻にこびりついている「貝柱」を見つけると、きれいに平らげてしまいます。
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煮干し(にぼし):

骨があるからカルシウム源になるかと思いきや、観察していると骨を器用に避けて、周りの柔らかい身の部分(タンパク質)を好んで食べています。
体が成長するための大切な栄養源になっているようです。 -
かつお節:

風味が強いので、ケースに入れた瞬間にダンゴムシたちがソワソワと匂いに惹かれて集まってきます。
薄くて齧る様子が観察しやすい反面、フワフワしてケースの中で散らかりやすいのが少し難点です。 -
チーズ:

「ダンゴムシにチーズなんて贅沢な!」と思うかもしれませんが、これがびっくりするほどよく食べます。
グラタンなどで使ったとろけるチーズをほんのひとかけらプレゼントすると、夢中で齧る愛らしい姿が見られます。
【要注意】ダンゴムシに「与えてはいけない餌」とは?
何でも食べる雑食性のダンゴムシですが、お部屋で安全に飼育するために「これだけは絶対に与えてはいけないNGなもの」があります。
子供たちが悪気なく入れてしまわないよう、大人がしっかり見守ってあげましょう。
まず1つ目は、人間の食卓に並ぶ「塩分や調味料で味付けされた加工食品」です。
あげるなら必ず「味付け前の素材そのもの」にしてください。
2つ目は、先ほども少し触れた「クスノキの葉」や「タマネギ・ネギ類」です。
これらには虫が嫌う強力な揮発成分や硫黄化合物が含まれているため、狭い飼育ケースの中に入れると、食べないどころかその充満した成分でダンゴムシが弱ってしまう危険があります。
また、ご飯の残り粒などの「炭水化物」も一応は食べますが、ケース内ですぐにカビが生えて白くドロドロになり、飼育環境を一気に悪化させてしまうため、おやつとしては避けた方が無難です。
ダンゴムシの餌の量はどれくらい?
ダンゴムシの食事についてよく分かるようになると、次に気になるのが「1日にどれくらいの量をあげればいいの?」という疑問ですよね。
ダンゴムシに与える餌の量は、毎日の主食である「落ち葉」の場合と、先ほどランキングでご紹介した「特別なおやつ(野菜や動物性)」の場合とで、完全に分けて考えるのが上手に飼うコツです。
主食である落ち葉の与え方
ダンゴムシの生活のベースであり、お家でもある落ち葉(枯れ葉)に関しては、「1日○枚」といった細かいルールを気にする必要はまったくありません。
基本的には、飼育ケースの床が見えなくなるくらい、たっぷりと敷き詰めてあげて大丈夫です。
日々観察していく中で、見た目に葉っぱがボロボロに透けてきたり、量が減ってきたなと感じたタイミングで、新しい落ち葉を上に注ぎ足してあげる、という大まかな管理で十分に間に合います。
ただし、ダンゴムシは落ち葉を丸ごと全部食べるわけではありません。葉っぱの筋にあたる硬い「葉脈(ようみゃく)」の部分だけは、顎の力が届かないため綺麗に食べ残します。
ケースの底に茶色い網目のような筋ばかりが目立ってきたら、それは「おいしい部分を食べ尽くしたサイン」です。
時折、その食べ残しの筋を取り除いて、新しい落ち葉と入れ替えてあげてくださいね。
落ち葉以外の好物をあげる時のコツ
きゅうりや煮干し、チーズといった、ダンゴムシたちが大喜びする「落ち葉以外のおやつ」を与えるときは、「様子を見ながら、ごく少量ずつ」が鉄則です。
目安としては、子供の爪の先ほどの小さなひとかけらを、ケースの隅にそっと置いてあげるだけで十分です。
もしダンゴムシがすぐに群がってきて、数時間や一晩で跡形もなく消えてしまうようであれば、もう少し量を増やしたり、ケースの中の数箇所に分けて置いてあげるようにしてみましょう。
逆に、半日以上経ってもダンゴムシが寄り付かず、そのまま残っている場合は、今はお腹が空いていないか、あるいはその個体の好みに合わなかったということです。
野菜や動物性の餌は、湿度の高い飼育ケースの中に放置しておくと、あっという間に傷んでカビが生えたり、嫌なニオイの原因になってしまいます。
せっかくの飼育環境が台無しになってしまいますので、「食べ残したおやつは、翌朝には必ずピンセットなどで取り除く」ということだけ、注意点として覚えておいてくださいね。
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ダンゴムシの飼い方で必要なモノ!
「ダンゴムシの餌は何?」という一番の疑問がスッキリ解決したところで、いよいよお家にお迎えするための「飼育セット」を揃えていきましょう。
ダンゴムシを飼うために必要なモノは、以下の4つです。
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飼育ケース
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土(昆虫マット)
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隠れ家(石や木の枝)
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霧吹き
どれも身の回りにあるものや、100円ショップ、ホームセンターで手軽に揃うものばかりですよ。
それぞれ具体的に選ぶコツを見ていきましょう。
飼育ケース(コバエを防ぐ工夫)
ダンゴムシを飼うケースは、プラスチックの虫かごはもちろん、透明な瓶やタッパーなど、外から様子が見えるものであれば基本的には何でも大丈夫です。
100円ショップでも様々なサイズが扱われていますし、ホームセンターでも500円前後で購入できます。
ただし、一般的に広く売られている「網目状のフタ」がついた虫かごを使う場合、一つだけ小さな問題が起こることがあります。
ダンゴムシが好む湿った環境を維持していると、その網目をすり抜けて、小さなコバエがケース内に侵入して湧いてしまうことがあるのです。
リビングにコバエが飛ぶのは、お世話をするパパやママにとってもちょっとストレスですよね。
そこでおすすめなのが、フタに微細なフィルターがあらかじめ付いている「コバエシャッター」と呼ばれる飼育ケースです。
これならコバエの侵入を完璧に防ぎつつ、ケース内の湿気が外に逃げすぎるのも防いでくれます。
お値段も普通の虫かごとそれほど大きく変わりませんので、これから用意される場合はぜひ探してみてくださいね。
土は入れる?入れない?(殺菌処理のコツ)
ダンゴムシを飼うケースの中には、必ず「土」を敷いてあげましょう。ケースの中に土を入れてあげることには、見た目を自然に近づけるだけでなく、ダンゴムシの命に関わる「湿気を保つ」という非常に重要な役割があります。
また、ダンゴムシは日中に土を掘って潜り、身を隠す性質もあるため、土があるだけでストレスがグッと少なくなります。
敷く土は、ダンゴムシを捕まえた場所にある公園の土などをそのまま持ち帰って使えば大丈夫です。
ただし、もし可能であれば、持ち帰った土を一度新聞紙やビニールシートの上に薄く広げて、お日様の光に当ててしっかりと「天日干し」をして乾燥させるか、電子レンジやフライパンで軽く熱して「殺菌処理」をしてあげるのがベストです。
この一手間で、土の中に混ざっていた他の虫の卵や不要な雑菌を取り除くことができます。
もし「公園の土を持ち帰るのが難しい」「ベランダで殺菌処理をするのが大変」という場合は、ホームセンターの昆虫コーナーにある、カブトムシやクワガタ飼育用の市販の「昆虫マット(腐葉土ベースのもの)」を使うのが一番手軽で清潔なのでおすすめです。
隠れ家(自然の環境に近づける)
ダンゴムシは夜に行動する「夜行性」の生き物なので、お日様が昇っている明るい日中は、身を隠せる暗い場所が絶対に必要です。
主食として敷き詰める落ち葉だけでも立派な隠れ家になりますが、ダンゴムシを見つけた場所に落ちていたような、平らな石や小さな木の枝、剥がれた木の皮などをいくつか入れてあげると、より自然の環境に近づきます。
「あまり大きな重い石を入れると、ダンゴムシが下敷きになって潰れちゃうんじゃ……」と心配になるかもしれませんが、そこは大丈夫。
彼らは隙間を見つけて潜り込む達人ですから、自分が居心地のいい隙間を見つけて、上手に移動して暮らしてくれますよ。
霧吹き(湿気のコントロール)
ダンゴムシを飼育する上で、最も頻繁に使うことになる必須アイテムが「霧吹き」です。これも100円ショップの園芸コーナーにあるもので十分です。
自然界では雨が降ったり、夜露が降りたりすることで、ダンゴムシたちの通り道は常にしっとりと潤っています。
しかし、お部屋の中にある飼育ケースは、私たちが思っている以上にカサカサと乾燥しがちです。
毎日1回、ケースの中全体の様子を見ながら、シュッと霧吹きをして湿気をコントロールしてあげましょう。
直接水をドボドボと注いでしまうと床が水浸しになってしまいますが、霧吹きなら細かな霧で、落ち葉や土の表面を優しく、均一に湿らせてあげることができます。
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ダンゴムシの飼い方と注意点!
ダンゴムシは、コツさえ掴めばそれほど神経質にならなくても簡単に飼育できるとても丈夫な生き物です。
先ほど揃えた道具をセットすれば準備万端ですが、お家で長く元気に暮らしてもらうために、大人が絶対に知っておくべき重要な注意点がいくつかあります。
ここからは、具体的なお世話のポイントを掘り下げていきましょう。
ダンゴムシは乾燥に弱い!
頑丈そうな鎧(よろい)をまとっているように見えるダンゴムシですが、実は驚くほど乾燥に弱い生き物です。
水分が全くないカラカラの環境に置かれると、わずか数日のうちに体が干からびて死んでしまいます。
「ダンゴムシの飼育は、水やりがすべて」と言っても大げさではないほど、毎日の湿気管理が命綱になります。
先ほど用意した霧吹きを使い、1日に1回を目安に、ケースの中をシュッと湿らせてあげましょう。
目安としては、敷き詰めた落ち葉や土の表面が、しっとりと色づく程度に濡れていれば合格です。
知っておきたい水やりの注意点
乾燥が大敵なら、とにかくたくさんお水をあげれば安心かというと、実はここに初心者が陥りがちな落とし穴があります。
霧吹きをする時は、「ダンゴムシの体に直接、強い水滴を何度も吹きかけない」ように気をつけてあげてください。
なぜなら、彼らへの直接の水やりは、良かれと思ってやったことが逆効果になってしまう危険があるからです。
窒息に注意!お腹にある「呼吸器官」の仕組み
ここで、ダンゴムシの体の小さくて不思議な仕組みについてお話しします。
最初にご紹介した通り、ダンゴムシは昆虫ではなくエビやカニと同じ「甲殻類」の仲間です。そのため、カブトムシなどのように体の横にある小さな穴(気門)で息をしているわけではありません。
ダンゴムシはなんと、お腹のいちごのツブツブのような場所にある「白体(はくたい)」や「腹肢(ふくし)」という、エラが進化してできた呼吸器官を使って息をしています。
つまり、陸上で暮らしてはいますが、仕組みとしては「湿ったエラ呼吸」をしている状態なのです。
このお腹の呼吸器官が、大粒の水滴などでべったりと塞がれてしまうと、ダンゴムシはうまく酸素を取り込むことができず、溺れるように窒息死してしまうことがあります。
「乾燥させてもダメ、直接濡らしすぎてもダメ」という絶妙なバランスを守るためにも、水やりはダンゴムシ本体にかけるのではなく、ケースの壁面や、彼らのシェルターになっている落ち葉や石の周りを優しく湿らせるイメージで行うのが一番安全ですよ。
なぜ?ダンゴムシが共食いをしてしまう原因
子供たちと一緒にケースを観察していると、悲しいことに、ダンゴムシが仲間をかじってしまっている場面に出会うことがあります。
あんなに仲良く固まっていたのに、なぜ「共食い」が起きてしまうのでしょうか。
その最大の原因は、実は「タンパク質やカルシウムなどの栄養不足」にあります。
ダンゴムシは、主食の落ち葉だけを食べていても一応は生きていけます。しかし、彼らが大きく成長するために「脱皮(だっぴ)」を繰り返すとき、落ち葉だけの栄養ではどうしてもカルシウムやタンパク質が足りなくなってしまうのです。
特に、脱皮したてのダンゴムシは体がまだ、消しゴムのようにフニャフニャで柔らかい状態です。
そのため、栄養を欲している周りの仲間から絶好のターゲットとして狙われ、共食いが起きてしまいます。
これを防ぐための特効薬こそが、先ほどのランキングでご紹介した「煮干し」「かつお節」「エビの殻」といった動物性のおやつです。
これらを定期的にひとかけら与えてケース内の栄養バランスを整えてあげるだけで、悲しい共食いのリスクを劇的に減らすことができますよ。
また、狭いケースの中にぎゅうぎゅうに詰め込みすぎる「過密飼育」もストレスから小競り合いの原因になるので、大きめのケースにゆったりと飼ってあげることも大切です。
ダンゴムシの寿命は?ダンゴムシは越冬するのか?
小さくて身近なダンゴムシですが、お家でお世話を続けていると「この子たちは一体どれくらい生きるんだろう?」「冬になったら死んじゃうのかな?」という疑問が湧いてきますよね。
最後に、彼らの寿命と冬の過ごし方について見ていきましょう。
意外と長生き?ダンゴムシの寿命
小さな「ムシ」の仲間は、成虫になってからの寿命が数ヶ月から1年程度と短いものが多いですよね。
しかし、ダンゴムシの平均寿命は、なんと「3年〜4年」といわれています。飼育環境がよほど良く、上手に育てられた個体の中には、5年も生きる長寿なダンゴムシもいるのだとか。
人気のクワガタの中でも特に寿命が長いとされる「オオクワガタ」でさえ、成虫になってからの寿命は2年〜3年ほどですから、私たちのすぐ足元にいるダンゴムシがこれほど長生きな生き物だとは、ちょっと驚きですよね。
子供たちが春に捕まえたダンゴムシは、決してそのシーズンだけで終わりではなく、何年も一緒に過ごせる大切なパートナーになってくれる可能性を秘めているのです。
ダンゴムシを冬眠させて越冬させる方法
平均寿命が3年から5年ということは、当然、彼らは日本の寒い冬を何度も乗り越えていることになります。
そう、ダンゴムシは「越冬(えっとう)」をする生き物です。
野生のダンゴムシたちは、寒くなってくると、大きめの石の裏や深く積もった落ち葉の下などにギュッと身を寄せ合い、お互いに固まって「冬眠(とうみん)」に入り、暖かな春が来るのをじっと待ちます。
お家で飼育しているダンゴムシを上手に冬眠させてあげることは、体力を温存させて長生きしてもらうための大切な秘訣です。
冬眠をさせる場合は、以下のコツを意識してみてください。
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マットと落ち葉を厚めにする:
布団の代わりになるよう、柔らかな昆虫マットや目の細かい落ち葉を、いつもよりたっぷり「厚め」に敷き詰めてあげましょう。ダンゴムシはその深いところに潜って寒さをしのぎます。
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置き場所の温度に気をつける:
玄関や廊下、物置など、室内のなかでも「5℃〜10℃くらい」に保てる、冷え込みすぎない暗い場所にケースを置いてあげます。
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冬眠中の霧吹きも忘れずに:
冬眠している間も、ダンゴムシはわずかに呼吸をしていますし、ケースの中の乾燥は大敵です。
冬場も完全に乾ききってしまわないよう、時折フタを開けて土の表面が軽く湿る程度に優しく霧吹きをしてあげてくださいね。
もしお家の中に5℃〜10℃くらいのちょうどいい冷暗所が見つからない場合は、冬眠させずに、私たちが普段過ごしている暖かいリビングなどでそのまま管理してあげてください。
室温が20℃〜25℃くらいに保たれていれば、冬の間も眠ることなく、1年中元気に動き回る姿を見せてくれますよ。
まとめ
今回は「ダンゴムシの餌は何?」をメインテーマに、身近にあるおすすめの餌をランキング形式で振り返りながら、失敗しない飼い方や知っておきたい注意点をご紹介しました。
ダンゴムシの毎日の主食であり、お家の中のベースになるものは、何といっても枯れ落ちた「落ち葉」です。
何でも食べる雑食性の彼らですが、体を大きく成長させたり、悲しい共食いを防いだりするためには、落ち葉のほかにカルシウムやタンパク質、水分が摂れる「特別なおやつ」をバランスよく与えるのが元気に長生きさせる秘訣です。
ここで、ご紹介したおすすめのおやつを分かりやすく一覧表にまとめました。
ダンゴムシが喜ぶおすすめのおやつ一覧
| 分類 | おすすめの餌 | 特徴と与えるメリット |
| 草食系(植物性) | きゅうり | 水分たっぷり!直接水を飲めないダンゴムシの貴重な水分補給に。 |
| 炒り胡麻 | カルシウムが非常に豊富。傷みにくくニオイが出ない優秀なおやつ。 | |
| ニンジン・カボチャ | 柔らかい実の部分が大好物。皮を剥いてあげるのがコツ。 | |
| 大根の茎 | 調理で余る端材でOK。ビタミンやカルシウムの補給に。 | |
| 肉食系(動物性) | 加熱したエビの殻 | 圧倒的な1位!硬い鎧を維持するための貴重なカルシウム源。 |
| アサリ・シジミの貝柱 | お味噌汁の後の貝殻でOK。残った貝柱をきれいに食べ尽くします。 | |
| 煮干し・かつお節 | 強い匂いで一気に集まる。体が成長するための大切なタンパク源。 | |
| チーズ | 驚くほどよく食べる贅沢なおやつ。ひとかけらで大喜び。 |
※味付けされたお菓子やお肉、ネギ類やクスノキの葉は、ダンゴムシが弱る原因になるため絶対に与えないでくださいね。
ダンゴムシを飼育する上で一番のポイントになるのは、何よりも毎日の「水やり(湿気管理)」です。
乾燥にはとっても弱いけれど、お腹にあるデリケートな呼吸器官(エラ呼吸の仕組み)を水滴で塞いでしまうと窒息してしまう危険があります。
「ダンゴムシ本体に直接水をかけず、ケースの壁面や落ち葉の周りを霧吹きで優しく湿らせる」という絶妙な加減を、ぜひ意識してあげてください。
平均寿命が3年〜4年と、虫の仲間としては意外なほど長生きで、冬には仲良く固まって冬眠(越冬)までするダンゴムシ。
もちろん、自然の豊かな環境で生きるのが彼らにとって一番の幸せかもしれません。
それでも、子供たちがキラキラした目で「飼いたい!」と連れて帰ってきた大切な命です。せっかくですからパパやママも一緒になって童心にかえり、「今日はどのおやつをあげる?」なんてお話ししながら、愛らしい観察ライフを家族みんなで楽しんでみてくださいね。
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