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ご飯が黄色くなる原因!黄色いご飯は食べられる?黄色くならない方法は?

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炊飯器から立ち上る、甘い「ご飯」のいい香り。

「さぁ、ご飯よ~!」と炊飯器の蓋を開けたら、あら??「ご飯が黄色くなってる」ってことはありませんか?。

しばらく保温しておいたご飯ならまだしも、炊き立てのご飯が黄色くなるのは、見た目も美味しくなさそうでショックも大きい。

ご飯が黄色くなる原因は何でしょう。

炊き方が悪かったのでしょうか?。また、黄色く変色したご飯は食べられるのかも心配ですね。

今回は、ご飯が黄色くなる原因や黄色いご飯は食べても大丈夫なのかについて、また、ご飯が黄色くならないための保存方法や対処方法などをまとめてみたいと思います。

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ご飯が黄色くなる原因は?!

ご飯が黄色くなるといっても、その原因はさまざま。

・お米の精米不足
・古米のブレンド.お米の保存状態
・化学反応
・腐敗
・黄変米

主なものをざっと挙げても、ご飯を黄色くする原因はこれだけあります。

ご飯がどのタイミングで黄色くなるかで、考えられる原因は違ってきます。

・炊き立てでも黄色くなる
・保温していると黄色くなる
・炊く前から黄色い

まずは、どのタイミングでご飯が黄色くなるのか切り分けて、それぞれ原因を当てはめていきましょう。

 

炊き立てでもご飯が黄色くなる!

炊き立てでもご飯が黄色くなるなら、お米の状態を疑ってみましょう。

 

お米の精米不足

お米屋さんやスーパーで購入したお米は、出荷前に精米され「糠(ぬか)」もほとんど取り除かれています。

精米で取り切れなかった糠も、お米を洗米して(研いで)炊けば、とくに問題となることはありません。

ただ最近は、精米したてのお米は「香りもよく美味しく炊ける」ということで、家庭用精米機が登場してからというもの、玄米を購入し自宅でその都度精米される方も増えてきました。

しかし精米が不十分だと、残った糠が炊いたご飯を黄色くする原因になったり、胚芽の部分が黄色みを帯びて炊き上がることにつながります。

栄養価を重視すると、糠や胚芽が多く残っている方がカラダにいいとされますが、まっ白・ツヤツヤのご飯を求めるなら、精米機の設定は「純白米」や「上白米」などにした方がいいようです。

 

古米のブレンド.お米の保存状態

お米じたいが古くなると、酸化が進んで表面が黄色く変色してしまうだけでなく、古米特有の臭いも出はじめるのは防ぎようがありません。

この状態のお米を炊けば、より黄色く、臭いも顕著になります。

「新米」と謳っているお米でも、安価なものを手に取ると、古米が数パーセント混ぜられていたりすることがあります。

また、精米されてから随分月日が経ってしまっているものもあります。

お米屋さんやスーパーでお米を購入するときは、袋に表示されている「古米のブレンド量」「精米日」をよく確認するようにしましょう。

またお米は10㎏袋だけでなく、5㎏や2㎏など「1ヶ月以内」で食べきれる量を目安に購入し、保存は常に冷暗所を心掛けます。

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保温しているとご飯が黄色くなる!

ご飯保温

炊き上がったご飯を、そのまま保温しているとご飯が黄色くなることがありますし、けして珍しいことではありません。

 

化学反応でご飯が黄色くなる?!

保温しているとご飯が黄色くなる原因で、もっとも有力なのがご飯の成分の化学反応によるものです。

ご飯といえば「炭水化物」。

炭水化物の元となる糖分とアミノ酸が加熱によって反応し、褐色系の「メラノイジン」と呼ばれる物質を作り出す「アミノカルボニル反応」が起こるのがご飯を黄色くさせる原因。

炊飯器の中で長時間(高温で)保温されている状態は、このアミノカルボニル反応をどんどん促している状態といえます。

このアミノカルボニル反応は温度が高いほど進みが早く、炊飯器中で保温している時間はご飯が黄色くなるのを促している時間ともいえるのです。

ご飯が黄色くなるまでの時間で比較すれば、常温放置の方がゆっくり進みます。

また、炊飯器の取り扱い説明書をよく読むと、「硬度の高い水を使用するとご飯が変色する場合がある」との注意書きがあります。

硬度301mg/l以上の「高硬度」のミネラルウォーターに多く含まれるカルシウムやマグネシウムは、ご飯を黄色くするアミノカルボニル反応を促進させてしまうからです。

カラダにいいから、美味しいからと高硬度のミネラルウォーターは、ご飯を黄色くしやすくなると覚えておきましょう。

 

ご飯の腐敗?

お米には元々、「バチルス菌」と呼ばれる高温耐性菌が存在しています。

バチルス菌は炊飯時の高温でも死滅せす、さらに保温時間が長くなるにつれて菌の胞子が増えていきます。

炊き立てのご飯では当然問題ないバチルス菌ですが、炊飯器の中長時間保温することでご飯を黄色くするだけでなく、ご飯を腐敗させ腹痛や下痢の原因にもなり得ます。

 

炊く前からお米が黄色い!?

最後は、炊く前からお米が黄色い場合

それは、もはや食べられるお米ではなく、「黄変米(おうへんまい)」と言って、黄色い原因は「カビ」である可能性があります!。

私たちが黄変米を口にすることのリスクは非常に大きいので、より正確に見ていきましょう。

黄変米(おうへんまい)とは、人体に有害な毒素を生成するカビが繁殖して黄色や橙色に変色した米のこと。

主としてペニシリウム属 (Penicillium) のカビが原因となる。カビ自体は有害なわけではないが、カビが作り出す生成物が肝機能障害や腎臓障害を引き起こす毒素となる。カビ毒をマイコトキシンと総称するが、総じて高温に強く分解が困難なため加熱殺菌によりカビ自体を死滅させても毒素は無毒化されずに残存してしまう。黄変米はカビの拡散を防ぐためと毒素分解の必要性から高温で焼却して廃棄するのが最善の処理方法である。

引用:Wikipedia「黄変米」

古米と黄変米の違いは、色の濃さと黄色くなる範囲の違いです。

古米の場合は「薄い黄色」、黄変米は「濃い黄色」。

さらに範囲は、古米は全体的に黄色くなるのに対して、黄変米はカビが増殖した部分だけ。

つまりお米全体を見て、部分的に(一部だけ)黄色く変色していたら「黄変米」を疑う必要があります。

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黄色く変色したご飯は食べられる?!

黄色く変色したご飯は食べられるのでしょうか?。

ここでも、炊き立ての場合と保温した場合とに切り分けて考える必要がありそうです。

 

炊き立てで黄色くなったご飯なら食べられる!

ここまでご飯が黄色くなる原因を見てきた内容からも、「炊き立てのご飯が黄色くなる」のは、主にお米の精米不足や古米のブレンド量、お米の保存状態が原因。

見た目から美味しそうではないかもしれませんが、それが炊き立てであるならば、黄色くなっていても食べられるといっていいと思います。

 

保温していたご飯が黄色くなったら?

保温中のご飯が黄色くなったとしても、ごく短時間であれば、それはご飯に含まれる糖とアミノ酸の化学反応「アミノカルボニル反応」によるものなので、美味しさがやや落ちたとしても食べることじたいは問題ありません。

問題は、黄色くなること以上に「臭い(におい)」です。

保温していたご飯から、「いつもと違う臭い」がしたらなら、それはアミノカルボニル反応によるものではなく、パチルス菌によって「腐敗」が進んだ状態かもしれません。

これはどうかな?と悩んだのなら、それは「いつもと違う臭い」のはず。

迷わず、食べない選択をするのが賢明です。

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ご飯が黄色くならない方法!

最近の炊飯器は、30時間保温しても美味しく食べられるといった優れモノも登場していますが、基本的には12時間ほどが保温でも美味しく食べられる限界と考えるのが無難なライン。

長く見積もっても、朝食で炊いたご飯を保温して、夕食で食べるのが限界ということです。

 

冷蔵庫で美味しく保存!

ご飯保存方法

炊き上がってから、その食事で食べきれなかったご飯。

翌日食べきれるくらいの量ならば、炊飯器から出して「お茶碗1杯くらい」づつの量に小分けして「ラップで包み」冷蔵庫で保存します。

 

冷凍庫でさらに長持ち!

実は、ご飯を冷蔵庫で保存すると、乾燥が進んでややパサついたご飯になってしまいます。

なので、ラップ&冷蔵庫保存は「翌日分」まで。

それ以上の期間保存するのであれば、「冷凍庫」がおすすめです。

10℃以下の環境は「アミノカルボニル反応」を抑えるのに効果的ですし、なによりパチルス菌による腐敗が抑えられるのは安心材料です。

より短時間で急速冷凍ができるように、ご飯の粗熱がとれたら熱伝導率のよい「アルミトレー」にご飯を薄めに乗せて一気に冷凍させるのがベスト。

アルミホイルで包んでも、同じような効果があります。

冷凍室に十分なスペースがない場合には、冷蔵庫保存と同様にラップでご飯を包んだ上に、アルミホイルを巻き付けたものを冷凍庫に入れることで、短時間で冷凍できます。

 

1度に食べきる量しか炊かない!

これは意外に知られていないことですが、炊飯器で5~6時間ご飯を保温しておくことは、ご飯を1回炊くのと同じくらいの電力を消費するのだそうです。

つまり、1度に沢山ご飯を炊いて、夜用・翌朝用と長く保温することは全く経済的ではないということです。

とくに朝食と夕食しか自宅で食事しない方なら、毎回1度に食べきれる量を炊くのが、まっ白で美味しいご飯を食べる秘訣かもしれませんね。

とはいえ毎回炊くのは面倒という意見も然り。そこは、美味しさと経済性のバランスを考えて下さればと。

 

人気の「セラミックおひつ」なら保存も簡単!ご飯が黄色くならない!

少し多めに炊いたご飯を、黄色くならずに美味しく保存するなら、多孔質耐熱陶土を使用した「セラミックおひつ」が近頃人気。

我が家でも「どこで売っているのかな?」の探してみたけど、なかなか見つからなかったのがコレ!。


余分な水分をおひつが吸収するので、ご飯がべとつきません。

残ったご飯をおひつに入れて、冷蔵庫で保存するだけ。スペースがあるなら冷凍庫でもOKです。

この「セラミックおひつ」のいい点は、そのまま「電子レンジでチン!」できること。

温めることで、おひつが吸収した水分がご飯に戻って、炊きたての美味しさがよみがえるのです。

さらに、セラミックおひつの取っ手はほとんど熱くないので、鍋つかみなど不要で素手で持ち運べます。

 

まとめ

今回は、ご飯が黄色くなる原因、黄色いご飯は食べられるのか、さらにご飯が黄色くならない方法などについてまとめてみました。

「ご飯が黄色くなる」とは言っても、その原因は「炊き立て」・「保温」・「炊く前」それぞれのタイミングによって違います。

今回紹介した内容から、みなさんにとっての「ご飯が黄色くなるタイミング」に合わせて、考えられる原因を当てはめてみて頂ければと思います。

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