街中がオレンジ色に装飾し始めると、今年もまたハロウィンで盛り上がる季節の近づきを実感します。
昨今はハロウィンというと、東京・渋谷のスクランブル交差点で「仮装」した若者が大騒ぎしている風景をニュースで取り上げられるのがお馴染みの風景です。
ハロウィンは、クリスマスに匹敵するほど、すっかり日本の年中行事の1つに定着していますよね。
そんなハロウィンが、昔から日本で流行っていたわけではなく、メディアでも然程注目されていなかったイベントであったことなど、現在の若者たちには信じられないことでしょう。
ハロウィンは、いつから日本で流行り始めたのでしょう?。
ハロウィンとは、アメリカで行われてきた行事の1つで、10月31日の夜に子供たちが近所の家を回り「トリックオアトリート!」といっては、お菓子を貰うことは、古くから知られていましたが、ここまで日本で盛り上がるイベントになるとは誰が想像したでしょうか。
今回は、ハロウィンはいつから日本で流行り始めたのか?、流行った理由は何だったのか?について探っていきましょう。
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ハロウィンはいつから日本で流行り始めた?!
ハロウィンがいつから日本で流行り始めたのか?に答えるなら、およそ2000年前後から徐々に流行り始めたという感じでしょう。
テレビ番組などメディアでもハロウィンが取り上げれられることも少なかったように、それ以前は、日本では然程特別なイベントとして扱われていませんでした。
ディズニーランドの仕業!?
ハロウィンが日本で流行り始めたきっかけ、いわば「火付け役」となったのは、やはりディズニーランドの仕業でしょう。
近年の「イースター」人気も同様です。
もちろん、ディズニーランドが仕掛ける以前から、ハロウィンに乗じたイベントは各地で仕掛けられてきました。
◉1983年には「キディランド原宿店」で、原宿表参道の歩行者天国を仮装して歩く「ハローハロウィンパンプキンパレード」
◉1992年には「二子玉川ナムコ・ワンダーエッグ」で、スタッフが仮装したり、ハロウィンではお馴染みの「かぼちゃ」を使った演出がされた「ワンダー・ハロウィン」
など、なんとか日本でもハロウィンを流行らせようとするイベントが行われてきましたが、何といってもディズニーランドが仕掛けるパワーは絶大でした!。
◉1997年から「ディズニーランド」で始まり現在まで続く、ゲストがそれぞれ仮装して「トゥーンタウン」に集まる「ディズニー・ハッピー・ハロウィン」
ゲストが思い思いの仮装をして盛り上がる、現在の東京・渋谷のスクランブル交差点で「仮装」した若者が大騒ぎする原形がそこにあると感じます。
さらには、2001年に開業したユニバーサル・ジャパン(USJ)でも、開業翌年の2002年から「ハリウッド・ハロウィンイベント」を仕掛けています。
こと日本でハロウィンが流行ったことに、この2大テーマパークが果たした役割は大きいといえるでしょう。
その後、ハロウィンの流行に様々な商業施設が乗じる形で、日本中で楽しまれる行事になっていったのではないでしょうか。
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ハロウィンが日本で流行った理由は?!
現在の日本に於けるハロウィンの流行は、東京・渋谷のスクランブル交差点を中心とした街中や、ディズニーランドやUSJなどテーマパークで若者による盛り上がりといったイメージに象徴されますが、発祥地のアメリカなど海外のハロウィンとは全く異なる文化になってしまっているのも事実です。
元々、ハロウィンには、秋の収穫を祝う「収穫祭」的なことや、悪霊を追い払う宗教的な意味合いが込められ、日本でいえば「お盆」のようなものです。
ハロウィンがもつ本来の意味合いを知っている人は、多くないと感じます。
おそらく、クリスマスやバレンタインデーなどと同様に、商業的イベントに感じている人が多いのではないでしょうか?。
目新しい文化を受け入れ・楽しむ日本人の国民性?!
しかし、ハロウィンなど海外の目新しい文化を、独自の形に変えながら1つのイベントとして受け入れ楽しんでしまうのも、私たち日本人の国民性でしょう。
たしかに、バレンタインデーやホワイトデーは日本独自の意味合いに変化していますし、クリスマスをとっても海外とは少々違う楽しみ方になっています。
元々、日本人には年間行事を重んじる国民性が備わっています。
お正月・節分(豆まき)・お花見・七夕・お月見など、四季折々の年間行事は現代にも引き継がれています。そこに、楽しめる秋の行事が1つ増えることが嬉しかったのかもしれませんね。
コスプレ文化との融合!?
ハロウィンの「仮装」は、他の行事にはない楽しみです。
元々日本では、ハロウィンが流行るようになる以前から、アニメやゲームに登場するキャラクターになりきるようなコスプレが流行っていました。
ハロウィンならではの仮装と、若者のコスプレ文化がうまく融合した結果、年々過激な仮装へとエスカレートしていったのではないでしょうか。
ハロウィン当日の夜、渋谷の街中には「何のコスプレ?」という仮装の連続で圧倒されてしまいます。
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トリックオアトリート!もし近所の子供たちが回ってきたら?!
アメリカなど海外では、仮装した子供たちがご近所の家々を回りながら「トリックオアトリート!」と言ってはお菓子を貰って歩くハロウィン。
日本でも最近は、自治体の「子供会」のイベントで、思い思いに仮装した子供たちが地域の家庭に「トリックオアトリート」言いながら回ることを楽しむケースも多いのだとか。
なら、もしもご近所の子供たちが皆さんの家に回ってきたなら、
・ハッピーハロウィン!
・トリート!
と答えてお菓子をあげれば、海外の本来の雰囲気が出せていいのではないでしょうか。
万一に備えて、前日にお菓子を買い揃えておくことをお忘れなく。
まとめ
昔は然程注目されていなかたハロウィンが、いつから日本で流行ったのか、どんなきっかけで流行り始めたのかについて見てきました。
ハロウィンが日本で流行ったのは、クリスマスやバレンタインデーなどと同じように、正直、各企業が仕掛けた商業戦略に私たち消費者が乗っかったものかもしれません。
しかし、昔から四季折々の行事を楽しんできた日本人の国民性と、若者を中心としたコスプレ文化と仮装が上手く融合したことが、現在のような爆発的に流行った理由となったのではないかと思います。
ただ、ハロウィンがこの先もずっと、クリスマスやバレンタインデーと同じように末永く流行っているのか…というとどうでしょう。
東京・渋谷区からは「渋谷はハロウィン会場ではありません」と、ハロウィンを目的に渋谷駅周辺を訪れないよう呼び掛けられるようになりました。
日本独自の文化でもいいと思うので、さらに秩序をもった日本全体が楽しめるハロウィンに進化していければいいですね。
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