今回は寒い冬に旬を迎える冬野菜を代表する、かぶ(蕪)のとりわけ「葉っぱ」をテーマに取り上げてみたいと思います。
かぶは味にクセがなく、煮物やスープ、千枚漬けなど漬物類のほか、ぶ厚く切ってステーキにするなど、さまざまなメニューで優しい甘みと食感を楽しませてくれますよね。
また、かぶ(蕪)はお正月明けの七草粥では、春の七草の1つ「すずな」としてもお馴染みの野菜です。
ところで、スーパーでかぶ(蕪)を買うと、丸く白い根に立派な葉っぱがついていますよね。
まさか、根本からザグッと切ったかぶの葉っぱ、簡単に捨ててしまっていませんか?。
かぶの葉っぱを捨てるなんて、実にもったいない!。
かぶの葉っぱは食べられるのは勿論、沢山の栄養素が含まれていますし、逆に葉っぱにしかない栄養素もたくさんあるのです。
今回は、かぶの葉っぱを使った簡単レシピも紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
かぶの葉っぱについて知れば知るほど、かぶの葉っぱは食べられる?からかぶの葉っぱは食べよう!になっていただけると思いますよ!。
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かぶ(蕪)の葉っぱは食べられる!?
冬野菜を代表する「かぶ(蕪)」。
煮物やスープなど温かいメニューの具材にぴったりですし、千枚漬けなど甘酢漬けも美味しいですよね。
私は、お味噌汁の具として大好きです。ほっこり甘くて美味しいですよね~。
それでは、その美味しい料理に使ったかぶの葉っぱどうしてますか?という話し。
ザグッと切り落としたら、そのまま捨ててしまっている方も多いのではないでしょうか。
そもそも、かぶの葉っぱは食べられるの?という方も少なくないかもしれませんね。
たとえば、同じ冬野菜を代表する大根の場合、葉っぱをふりかけや漬物、炒め物にして食べるさまざまなレシピが紹介されているので、食べられることをご存じの方も多いことでしょう。
かぶの葉っぱも大根の葉っぱと同じように、ちょっと一手間かけるだけで美味しく食べられるのです。
食べられるからこそ、かぶは葉っぱ付きで売られてるのです!。
かぶの葉っぱに含まれる栄養素!
かぶの葉っぱは食べられるだけではなく、カラダにいい栄養素が沢山含まれていますし、白い根の部分より何倍も多く含まれる栄養素があるという驚きの事実があるのです。
そう、繰り返しますが、かぶの葉っぱは食べられるだけでなく、丸く白い根の部分より沢山の栄養素が含まれているのですから、捨ててしまうなんてもったいない。
次に、かぶの白い根の部分と葉っぱに含まれる栄養素を具体的に見ていきましょう。
かぶの白い根の部分と葉っぱ、どちらにも含まれる栄養素
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・ビタミンC
・ビタミンK
・カリウム
・カルシウム
・マグネシウム
・鉄
・亜鉛
・銅
・ナイアシン
・葉酸
・パントテン酸
・食物繊維
なかでも特筆すべきなのは、ビタミンC・カリウム・カルシウム・鉄分・食物繊維などの栄養素が、圧倒的にかぶの葉っぱの方に多く含まれている点です。
具体的に、可食部100gあたりに含まれる量で、かぶの葉っぱと白い根の部分で比較してみましょう。
カルシウム
カルシウムは、骨や歯の健康に欠かせない栄養素。
かぶの葉っぱには、小松菜や菜の花と同じくらいのでカルシウムが含まれ、白い根の部分の約10倍もの量が含まれています。
・かぶの葉っぱ:250㎎
・かぶの白い根:24㎎
鉄分
貧血予防の鉄分は、女性は特に積極的に摂りたい栄養素です。
かぶの葉っぱには、白い根の部分の約10倍もの鉄分が含まれています。
・かぶの葉っぱ:2.1㎎
・かぶの白い根:0.2㎎
ビタミンC
ビタミンCは、肌荒れや美肌効果、免疫力UPによる風邪予防や疲労回復などに欠かせない栄養素ですが、かぶの葉っぱには白い根の部分の約4倍も多く含まれています。
・かぶの葉っぱ:82㎎
・かぶの白い根:19㎎
食物繊維
腸内環境を整え、便秘の解消、ひいてはダイエット効果も期待される食物繊維も、白い根の部分よりかぶの葉っぱの方が約2倍多く含まれます。
・かぶの葉っぱ:2.9㎎
・かぶの白い根:1.5㎎
カリウム
体内の余分な塩分を排出する働きがあり、むくみや高血圧予防が期待されます。
・かぶの葉っぱ:330㎎
・かぶの白い根:280㎎
このように、かぶの葉っぱとかぶの白い根の部分に含まれる栄養素を比較すると、かぶの葉っぱの方が白い根の部分より何倍も多く含まれている栄養素があることに驚かされると思います。
さらに、かぶの葉っぱにしか含まれていない栄養素まで知ると、これまで捨ててしまったのが残念に思われるかもしれません。
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かぶの葉っぱにしか含まれない栄養素 β-カロテン!
白いかぶ(蕪)の根の部分は見た目の通り、根菜・淡色野菜に分類される野菜ですが、かぶの葉っぱの部分は緑黄色野菜に分類されます。
なぜなら、かぶの葉っぱには「β-カロテン」が豊富に含まれているから。
かぶの葉っぱにしか含まれない栄養素
かぶは「根菜」「淡色野菜」に分類される野菜ですが、葉っぱについては「緑黄色野菜」に分類されます。
なぜなら、かぶの葉っぱは「β―カロテン」を豊富に含んでいるから。
緑黄色野菜の定義は、
”厚生労働省の基準では「原則として可食部100g当たりカロテン含量が600μg以上の野菜」の事をいう。ただしカロテンが600μg以下でも1回に食べる量や使用回数の多い色の濃い野菜も含む(トマト、さやいんげん、ピーマン等)。
かぶの葉っぱには、100g中に2800μgものβ―カロテンが含まれているのですから、紛れもなく緑黄色野菜。
β―カロテンの含有量では、ずば抜けて多いニンジンやホウレン草には負けるものの、ニラやかぼちゃ・小松菜に次ぐ量であることは、緑黄色野菜として相当高いレベルの野菜です。
β-カロテンとはどんな栄養素?
β-カロテンとは、抗酸化作用に優れた「カラダを錆びつかせない」栄養素。
さらに、β-カロテンはカラダの中で「ビタミンA」に変換されることで、
・皮膚や粘膜を丈夫に保つ
・免疫力アップ
・アンチエイジング
・がん予防
・眼の働きを正常に保つ
など、私たちが日々健康的に生活する上で大切な働きをしてくれます。
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かぶの葉っぱを使う簡単・美味しいレシピ3選!
・かぶの葉っぱは食べられる
・白い根の部分に負けない栄養素
・β-カロテンは葉っぱにしか含まれない
となれば「捨てるなんて勿体ない!、簡単で美味しいレシピが知りたい!」という方へ、我が家でもよく作るかぶの葉っぱを使ったレシピ3選を紹介します。
・かぶの葉っぱの浅漬け
・かぶの葉っぱのふりかけ
・かぶの葉っぱの温かスープ
どれも「パパっと簡単に」が一番です!。
かぶの葉っぱの浅漬け
材料(2人前)
かぶの葉っぱ 200g
調味料
酢 大さじ1
醤油 大さじ1/2
ごま油 大さじ1/2
中華スープの素 小さじ1/2
塩 小さじ1/4
鷹の爪(輪切り)適量
かぶの葉っぱの浅漬け作り方
1.かぶの葉っぱをよく洗い3㎝幅に切ります
2.耐熱ボウルに入れラップをし、電子レンジ(600W)で1分加熱
3.粗熱が取れた2.と調味料を袋に入れよく揉み込む
4.冷蔵庫で1時間漬け込み
5.お皿に盛り付ければ出来上がり!
そのまま冷蔵保存しておけば、2~3日は美味しく食べられます。
かぶの葉っぱとじゃこのふりかけ
細かく切ったかぶの葉っぱに、じゃこ・ゴマを混ぜて炒めて作るふりかけ。
ご飯のお供に間違いない一品です!。
ポイントは、汁気がなくなるまで炒めること。
材料(2人前)
かぶの葉っぱ 100g
ちりめんじゃこ 大さじ2
白炒りゴマ 大さじ1
削り節 1/2パック
調味料
薄口醤油 小さじ2
サラダ油 大さじ1
酒 大さじ1
みりん 小さじ1.5
水 大さじ3
かぶの葉っぱとじゃこのふりかけの作り方
1.かぶの葉っぱをよく洗い、水気をしっかり取ってから5㎝幅の小口切りにする
2.フライパンにサラダ油を引いて中火で熱し、かぶの葉っぱを入れて炒める
3.パラパラッとしてきたら、酒と水をふって2~3分煮る
4.ちりめんじゃこと削り節を加えて薄口醤油とみりんをふり、汁気がなくなるまでよく炒める
5.白炒りゴマを加えて軽く混ぜれば出来上がり!
これをご飯にのせたら、他におかずはいりません!。
かぶの葉っぱとベーコンの温かスープ
出展:cookpad|あったまる★かぶの葉とベーコンのスープ
イメージとしては、ほうれん草とベーコンのスープ!。
材料(3~4人分)
かぶの葉っぱ 1/2束
ベーコン 3枚
調味料
水 800cc
コンソメ顆粒 小さじ1
酒 小さじ1
みりん 小さじ1
しょうゆ 小さじ1/2
塩 少々
おろし生姜 小さじ1
胡椒 少々
白胡麻 小さじ1〜
かぶの葉っぱとベーコンの温かスープ作り方
1.生姜をすりおろします(小さじ1位)
2.かぶの葉っぱとベーコンを1㎝角に切ります
3.鍋に水・調味料を入れて温め、ベーコンを入れて弱火で煮る
4.かぶの葉っぱを入れ1分ほどしたら、すりおろした生姜と胡椒を入れて完成
5.お椀に注ぎ、白胡麻をふりかけます
ベーコンがない時は、溶き卵で胡椒多めでも美味しいですよ。
まとめ
今回は「かぶの葉っぱは食べられる!栄養素は?かぶの葉っぱを使った簡単レシピ!」をお題に、冬野菜を代表する「かぶ」、とりわけ「葉っぱ」を取り上げ紹介してきました。
これまで、かぶの葉っぱは捨てていたという方も多いかもしれませんが、
・かぶの葉っぱは食べられる
・白い根の部分に負けない栄養素
・β-カロテンは葉っぱにしか含まれない
など、紹介してきた情報から「かぶの葉っぱを食べてみよう」と思っていただけたら嬉しく思います。
もしも、かぶが「葉付き」で売られていたらラッキーです。今回紹介した、かぶの葉っぱを使った簡単・美味しいレシピをぜひお試しください。
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