誰もが知っている、「別腹」という言葉。
特に女性なら「甘いものは別腹」ということで、食後でも、なんとなく甘いものが食べたくなる人多いですよね。
私もそんな一人です(笑)。
子どもの頃から甘いものには目がなく、食後やおやつにしっかりスイーツを食べていました。
しかし、年齢とともにカラダの代謝が低下してくると、甘いものは肥満のもとになるので、躊躇してしまうものの…食べたい気持ちが抑えられず、ついつい甘いものを食べています。
そして後悔…(苦笑)。
ではどうして、甘いものは「別腹で」食べられるのでしょうか?
そんな疑問がでてきたので、今回は「食後の甘いものは別腹!食べたい原因は?代わりになるものは?」ということでまとめてみました。
スポンサーリンク
別腹は本当にあった!
昔から「別腹」という言葉はありますが、科学的にも解明されてきて、「別腹」は本当にあるというのです。
口で咀嚼された食物は、胃に送られますね。
そして、胃の中に溜まり、消化が始まります。
しかし食後にケーキなどを見て、「もっと食べたいな~」と思った時、不思議と胃の上部に空間ができるのです。
それが「別腹」の正体!。
ずいぶん前でしたが、これらの仕組みをレントゲン画像でとらえたものが、テレビ番組で紹介されていました。
私はその画像がいまだに忘れられず、思い出しては、人間のカラダの神秘に驚いています。
食後、満腹でも甘いものが食べたくなる原因は?
では、どうしてお腹がいっぱいの状態でも、甘いものが食べられるのでしょうか?
ここでは、そのメカニズムに関係がある「脳」についてまとめてみました。
食欲をコントロールするのも「脳」のお仕事
私はよく、外食後や夕食後に甘いものが食べたくなるのですが、この「食べたいという欲求」は、食欲の中枢である脳内の「大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)」と呼ばれる、生命を維持するところにあります。
そしてこの食欲中枢には、「食べたい」と指令する「摂食中枢」と、「もう食べ物はいらない」と指令する「満腹中枢」の2つがあります。
このふたつの働きは、特に血液中の「血糖値」に左右されます。
血糖値が下がると、摂食中枢が刺激されて空腹を感じ、反対に血糖値が上がると満腹中枢が刺激されて食欲が抑えられます。
そこに、血糖値の増減以外にも、摂食亢進系ホルモンや摂食抑制系ホルモンなどがかかわってきます。
しかし、人間の脳というのは「食べたい」「食べたくない」などの単純なものではないのです。
匂いや色、形、味付け、食感などの人間の持つ感覚や過去の記憶が複雑に絡み合って、食欲中枢に刺激を与えています。
そのため、お腹の中に食物がしっかり入っている「満腹状態」と「脳が感じる満腹」との間には、開きががあるのです。
このため、実際には満腹だったとしても、摂食中枢の働きが満腹中枢のそれを上回れば「食べたい」という欲求が出てくるのです。
そして「別腹」が出現!
この「食べたい」という欲求が出てくると不思議なことに、胃に入った食物は、胃の動きによって腸へと押し出され、胃の上部に隙間ができてきます。
これが「別腹」の正体なんです。
ですから食後の満腹でも、甘いものに限らず、肉でも野菜でも、目の前の美味しそうなお料理、あらゆる種類の食べ物が実は食べられるのです。
「甘いものは別腹」これも脳のいたずら!
意外ですが「別腹」は、医学的に「脳のいたずら」と呼ばれています。
この別腹をつくるのは、脳からでる「オレキシン」という物質が関係しています。
この「オレキシン」の働きは、胃の動きを活発にして、胃の中の食べものを腸に送り出すことです。
これにより胃にスペースができると、「まだ余裕があるよ~」という情報が脳に伝えられ、摂食中枢からGOサインが出るのです。
オレキシンは、これから胃にくる食べものを受け入れるために、胃の筋肉を緩ませて胃を広げ、胃の中にあるものを小腸に送り出す運動を促進します。
このように、オレキシンが甘いもののために胃にスペースを作る、これが「脳のいたずら」の仕組みなんです。
スポンサーリンク
甘いものの代わりになるものは?
それではもし、甘いものの代わりになるものをデザートにするとしたら、何がよいでしょうか?
私の場合は、次の食材が思い出されます。
それは、「ところてん・寒天・ハーブティー・チーズ・くだもの・ヨーグルト・甘酒」の7つです。
甘いものの代わりになるもの1:ところてん
酢のきいた「ところてん」は、食後の口の中をすっきりさせてくれます。
酢は、体によい食品の筆頭にランクインしていますので、栄養たっぷりの食事をした後などは、体が喜ぶでしょう。
甘いものの代わりになるもの2:寒天
寒天は、カロリー0kcalの食品です。
また、味もないのでいろいろな料理に使えますが、私はデザートとしてよく利用しています。
たとえば、「フルーツ寒天」。
作り置きをした寒天にフルーツをプラス。
これは、お口もサッパリとした別腹デザートになるでしょう。
また、黒蜜ときな粉の寒天なども「食べた感」がしますよ。
甘いものの代わりになるもの3:ハーブティー
食後に一杯の「ハーブティー」。
これは、いろいろな香りや味で、心を落ち着かせてくれます。
甘いものを食べる代わりに、ハーブティーを飲むことで心が落ち着き、別腹の食欲を紛らわせることができます。
甘いものの代わりになるもの4:チーズ
実は、昔ヨーロッパ最大の名門家といわれた「ハプスブルグ家」では、食後のデザートのひとつに「チーズ」がありました。
チーズは、乳製品の中でも比較的低カロリーの食品です。
ちょっとお洒落に、お皿にチーズ2切れを乗せて、ナイフとフォークでいただくなんてどうでしょう?。
またフライパンで、とろけるチーズを焼いてつくる「ぱりぱりチーズ」などは、おつまみ感覚で食べられ満足感も得られるのではないでしょうか。
甘いものの代わりになるもの5:くだもの
季節のくだものは、デザートとしてもうってつけです。
果糖が、甘いものの代わりになります。
カットした、パインやバナナ、いちご、キウイなどを小さめのお皿に盛りつけて、ナイフとフォークを使って食べる…こちらもお洒落でしょ?。
甘いものの代わりになるもの6:ヨーグルト
ヨーグルトは、お腹にもよい健康食品ですね。
ちょっとしたグラスにヨーグルトを盛り付けて、そのまま食べるのもよし、ちょっとジャムをトッピングしてもいいでしょう。
あるいは、小さくカットしたくだものなどにヨーグルトをかけて「フルーツヨーグルト」とすると、食べ応えがあり、別腹さんも満足するでしょうね。
甘いものの代わりになるもの7:甘酒
私は甘酒が大好きで、いつも買い置きしています。
いつも買っている甘酒は「無糖」でも、自然の甘さがほんのりとして、これこそ甘いものの代わりになります。
私は夕食後に、ときどきマグカップ一杯の甘酒を飲んでいていますが、これでお腹は大満足です!
まとめ
いかがですか。
別腹は、男女どちらにもあります。
食後に甘いものが食べたい!、ついつい「甘いもので別腹を満たしてしまう」という方は、健康のためにも、ご自身の脳としっかり相談して、食べ過ぎをコントロールしてくださいね。
スポンサーリンク