トイレの便座の裏側に付着する汚れといえば、排泄物の跳ね返りはもちろん、黒ずみや黄ばみが代表的なものですが、稀にピンク色の汚れ(ピンク汚れ)が付着していることがあります。
よくある黒ずみは水垢・カビ・埃が一因で、黄ばみは尿の成分が結合した尿石が原因だったりしますが、ピンク色の汚れの正体はいったい何でしょう?。
また、このピンク色の汚れ(ピンク汚れ)は一度つき始めると掃除をしてもなかなか落ちにくいですし、繰り返しつくのが悩みの種ではありませんか?。
今回は、トイレの便座の裏側のピンク色の汚れの正体と、上手な掃除方法や予防方法を見ていきましょう。
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トイレの便座裏側につくピンク色の汚れの正体は?
トイレの便器の裏側につくピンク色の汚れの正体は、メチロバクテリウムと呼ばれる細菌(バクテリア)の一種、もしくはロドトルラという酵母菌が繁殖したものだと考えられます。
便座裏のピンク汚れの正体➀:メチロバクテリウムとは?
トイレの便座裏側につくピンク色の汚れの正体の一番は、メチロバクテリウムと呼ばれる細菌(バクテリア)の一種です。
メチロバクテリウムは普段から空気中に漂っている細菌なのですが、トイレの便器、とくに裏側に付着しやすい便や尿の跳ね返り、雑菌などをエサ(養分)にして繁殖していきます。
メチロバクテリウムはトイレの便器裏だけでなく水洗タンクの手洗い部分、バスルームや洗面台などにも繁殖しやすく、ピンク色のほか赤色やオレンジ色の汚れとなって現れることもあります。
ピンク色の汚れの原因菌メチロバクテリウムは繁殖力が非常に強いので、一度つくとしつこいのが特徴。少しでも洗い残しがあると繰り返し再発するので注意しましょう。
便座裏のピンクの汚れの正体➁:ロドトルラとは?
トイレの便座裏側につくピンク色の汚れの正体が、ロドトルラと呼ばれる酵母菌である場合もあります。
ロドトルラは、水分や湿気の多い場所に住み着き、水分や汚れ、雑菌などをエサ(養分)にして繁殖してピンク色の汚れとなって現れます。
降ろしたままの状態が多い便座の裏側は湿気がある上、便や尿の跳ね返りも多く、ロドトルラの恰好の住処となり得るのです。
男女問わず「座りション」を徹底しているご家庭のトイレほど、いざ便座を上げてみるとピンク色の汚れに驚かされるかもしれません。
ロドトルラも先のメチロバクテリウム同様、バスルームにも繁殖しやすいのが特徴です。
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トイレの便座裏側のピンク汚れの上手な掃除方法!
ピンク汚れには中性洗剤!
トイレの便座裏側などピンク色の汚れの原因が、メチロバクテリウムとロドトルラのどちらであっても、掃除には中性洗剤がおすすめです。
中性洗剤といっても難しいことはありません。
いわゆるトイレ洗浄剤で、有名な商品としてはトイレマジックリン・シリーズなどでしょうか。
トイレの便座裏側などピンク色の汚れが目立つ部分に中性洗剤を塗って、トイレブラシで擦り、濡れ雑巾やトイレットペーパー、トイレクリーナーで拭き取れば完了です。
流せるトイレクリーナーなら、ほかの部分も掃除しつつ最後はトイレに流せるので便利。
ピンク色の汚れがきれいに落とせたら、漂白剤や消毒用エタノールを用いて殺菌しておくと雑菌の繁殖が抑制されます。
ただし、トイレの材質によっては漂白剤への耐性が異なり劣化する原因にもなり得るので、取扱説明書などで確認してから使用してください。
ウォシュレットなど温水洗浄便座では、注意事項がおよそ便座蓋の裏側に記載されています。
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しつこく繰り返すピンク汚れには重曹!
トイレの便座裏側のピンク汚れ。大概はお馴染みの中性洗剤で落ちると思いますが、繰り返し再発する場合は重曹を使ってみましょう。
重曹ってどこで買える?
ちなみに「重曹ってどこで買えるの?」という方も、少なからずいらっしゃるかもしれませんね。掃除系や料理系サイトでもよく紹介される重曹も、馴染みがない・使ったことがないという方も多いと思います。
重曹とはどんなものか、はじめて重曹を使う方、少しの量で試してみたいという方は、ダイソーやセリア、キャンドゥなど100均ショップで買うのがおすすめ。
およそ300g~500gの重曹が100円(税抜)で買うことができます。
まず、ぬるま湯200mlに対して重曹を大さじ1杯の割合で溶かした「重曹水」を作ります。
それをダイソーなど100均一で買えるスプレーボトルに移し、ピンク汚れの周囲へスプレーしたら数分放置。トイレットペーパーなどで拭き取ればOKです。
しつこく汚れが残る場合は、寝る前にスプレーして一晩放置し、翌日トイレブラシで擦り洗いしてみましょう。
ちなみに、重曹水は落ちにくい黒ずみや黄ばみなどの汚れにも効果があります。
まとめ
今回取り上げた「トイレの便座裏側のピンク色の汚れ」はもちろん、黒ずみや黄ばみなどの汚れに悩まされないためには、こまめにトイレ掃除する意識が大切です。
家事や育児にくわえ、お仕事されているママさんには大変なことですが、2日に1度の頻度で掃除できたらベストではないでしょうか。
パパさんにも協力してもらい、汚れを見つけた段階でこまめに掃除しておくことができれば、トイレ掃除の手間も時間も少なくて済ませられますね。
ピンク汚れの原因となるメチロバクテリウム(細菌・バクテリア)やロドトルラ(酵母菌)は繁殖力が強いので、掃除したあとに漂白剤や消毒用エタノールを用いて殺菌しておければベスト。
原因菌が万一残っていても繁殖が抑えられ、ピンク汚れの再発を防ぐことにつながります。
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