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豆乳の調整と無調整の違い!味や成分は?豆乳の健康効果と使い分け!

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無調整豆乳と調整豆乳の違い

豆乳は、健康にいいのはもちろん、美容効果やダイエット効果なども得られるとあって、若い女性や美意識の高い系の人たちの間では「豆乳ブーム」が長く続いています。

大豆は「畑の牛肉」と呼ばれるように、たんぱく質が多く含まれることは良く知られていますが、豆乳にはたんぱく質のほか、ビタミンB群、ビタミンE、レシチン、サポニンなどが含まれ、さらに話題のイソフラボンが加わります。

大豆を毎日食べるのは大変ですが、大豆由来の健康成分を飲み物として手軽に摂取できるのが「豆乳」の最大の魅力でしょう。

そんな豆乳ですが、「無調整豆乳」「調整豆乳」という大きく2つの種類に分けられ、調整豆乳の1つの「豆乳飲料」も合わせて3つのタイプに分けられていることをご存知ですか?。

この無調整豆乳と調整豆乳には、味や成分など、どれほどの違いがあるのでしょうか?。

さらに、豆乳の代表的な健康効果も含め、改めて確認していきましょう!。

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豆乳とは?どうやって作られている飲み物?

豆乳とは、いわば「大豆の搾り汁」

大豆を水に浸してすり潰したものに、水を加えて煮詰めた汁を「濾し布」で搾って作られた乳状の飲み物です。

このときに残った搾りかすが「おから」であり、豆乳に「にがり」を加えて押し固めたものが「豆腐」となるわけです。

豆乳を飲み物とする歴史を紐解くと、中国では紀元前200年頃からとたいへん古くから飲まれていたようですが、こと日本に於いては豆腐の原料として使われていたものの、豆乳が飲み物として扱われるようになったのは近年になってからのこと。

豆乳の第1次ブームは、1980年代に入ってからのことです。

私が子供だった「昭和」の時代、よく近所の豆腐屋さんで豆乳を「小瓶」に詰めてもらっていた記憶があります。

その後、長い低迷期がありましたが、2000年代に入り第2次ブームがはじまると現在にいたるまで右肩上がりで豆乳人気は続いています。

 

豆乳に期待される代表的な健康成分と効果とは?

豆乳の健康効果

豆乳を飲む理由を尋ねても、「健康にいいから」という漠然としたイメージを抱いていらっしゃる方も少なくないでしょう。

無調整豆乳調整豆乳、いずれからも得られる健康効果を中心に、豆乳に含まれる代表的な成分と効果についてみていきましょう。

 

植物性たんぱく質

大豆は「畑の牛肉」と呼ばれますが、いわば「大豆の搾り汁」である豆乳には、良質な植物性たんぱく質が豊富に含まれています。

動物性たんぱく質のもととなる「肉や魚」などと比べるとカロリーも少ないので、ダイエット中の方のたんぱく源におすすめですし、コレステロール値を下げる効果も期待されます。

 

大豆イソフラボン

イソフラボンは、女性ホルモンの1つで卵胞ホルモンと呼ばれる「エストロゲン」に似た働きをし、コラーゲンやヒアルロン酸といった、お肌の新陳代謝を促す成分の生成を促します。

お肌のくすみを防ぎ、ハリや弾力をもたらすなど、女性の美しさ・若々しさを保つ効果がイソフラボンに期待されます。

また、加齢に伴い減少する女性ホルモンの代替ホルモンとして、イソフラボンは骨粗しょう症予防にも効果があるといわれます。

 

大豆サポニン

大豆サポニンには抗酸化作用があり、カラダを錆びつかせる「活性酸素」を除去し、脂肪の酸化を防ぐ働きがあります。

これらは、LDLコレステロールが蓄積されることを抑えることに繋がり、動脈硬化や心筋梗塞・脳梗塞などの予防効果が期待されます。

 

レシチン

レシチンの働きには、水と油を混ぜ合わせる乳化作用のほか、酸化防止作用・保水作用などがあります。

乳化作用によって、血液中のコレステロールが溶かされことは動脈硬化を防ぎます。

この働きは、血液の流れをスムーズにすることを助け、脳を活性化させることに繋がります。

また、レシチンの摂取は「アルツハイマー認知症」の原因の1つとなる脳内物質「アセチルコリン」の量が減ってしまうことにありますが、その元となる材料がこのレシチン。

血液の流れをスムーズにし、脳内神経伝達物質であるアセチルコリンを補うレシチンには、アルツハイマー認知症を予防する効果も期待されます。

 

このように、豆乳には大豆由来の素晴らしい健康成分が多く含まれています。

大豆の栄養を、より多く摂りたいのであれば「無調整豆乳」をおすすめしたいところですが、味も然りで飲みにくいと思われる方も少なくありません。

市販されている豆乳は、無調整豆乳と飲みやすく調整された調整豆乳の2種類と、調整豆乳の1つでもある豆乳飲料を合わせた3つのタイプがあります。

次に、これら3つタイプの豆乳の違いについて詳しくみていきましょう。

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無調整豆乳・調整豆乳・豆乳飲料の規格の違い!

記事冒頭で紹介したように、豆乳は無調整豆乳調製豆乳の2種類、さらに調整豆乳の1つ豆乳飲料も合わせた3タイプに分けられます。

調整豆乳とは文字通り、何らかの加工(調整)がなされたものというのはご想像通りです。

いずれも大豆固形分や大豆たんぱく質の含有量のほか、含まれる栄養成分やカロリーも異なりますが、大きく違う点は豆乳の原料である「大豆の成分」がどれだけ残っているかを見極める「大豆固形分」の割合です。

豆乳の種類、タイプの違いは、JAS規格(日本農林規格)でも「大豆固形分」の割合を基準として定められています。

 

無調整豆乳とは?

大豆(粉末状のもの及び脱脂したものを除く。以下同じ。)から熱水等によりたん白質その他の成分を溶出させ、繊維質を除去して得られた乳状の飲料(以下「大豆豆乳液」という。)であつて大豆固形分が8%以上のものをいう。

引用:農林水産省|豆乳類の日本農林規格

どこまで、お役所の文章は小難しいんでしょう(苦笑)。

無調整豆乳とは=正真正目「THE 大豆」

大豆を水に浸してすり潰したものに、水を加えて煮詰めた汁を「濾し布」で搾って作られたそのまま飲み物としているのが、無調整豆乳です。

JAS規格では、無調整豆乳を大豆固形分が8%以上のものと定められ、むろん食品添加物も含まれてはいけません。

 

調整豆乳とは?

調整豆乳とは、無調整豆乳を原料に植物性油脂や砂糖・塩などの他、乳化剤や食品添加物などが加えられ作られたもの。

JAS規格では、調整豆乳を大豆固形分が6%以上のものと定めています。

 

豆乳飲料とは?

豆乳飲料とは、調整豆乳をもとにバナナなど果物の果汁で味付けしたり、コーヒーやココアの風味をつけたり、美味しく飲みやすいように作られたもの。

豆乳飲料も、整豆乳にさらに加工を加えているものなので、広義では調整豆乳に含まれます。

JAS規格では、豆乳飲料を大豆固形分が4%以上のものと定められています。

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無調整豆乳と調整豆乳の味の違い!

無調整豆乳と調整豆乳、飲んでみてすぐわかるのは「味の違い」です。

 

無調整豆乳の味

無調整豆乳は栄養だけでなく、味もやっぱり「THE 大豆」(苦笑)。

つまりは、無調整豆乳は「飲む大豆」って感じでしょう。

独特のクセがあるので、飲みづらいという方も多いようですが、私は無調整豆乳の方が「豆乳飲んでる~」感があって好きなんですよね。

間違っても、青汁の如く「あ~不味い!」とはならないレベルだと思いますよ。

 

調整豆乳の味

近年の豆乳ブームを支えているのは、豆乳の風味にほどよい甘さが絶妙にブレンドされ、一般的にはこちらの方が美味しいと感じる調整豆乳に違いません。

大豆由来の苦味がとても少ないので、お子さんたちも飲みやすいのでしょう。

 

豆乳飲料の味

豆乳飲料は広義で調整豆乳に分類されるものですが、その味についてスーパーやコンビニを覗けば、定番のコーヒーや紅茶味をはじめ、バナナなどのフルーツ系に加え、昨今は抹茶味など和風なものまで豊富になっています。

 

このように、調整豆乳であれば十分に美味しく飲めると思いますが、豆乳本来の健康効果を重視して「無調整豆乳を選びたいけれど飲みづらいのが難点」という方には、オリゴ糖やハチミツで自然な甘味をつけるのがおすすめ。

電子レンジ対応のコップに豆乳を入れて、「レンジで1分半ほどチン!」して温めてからハチミツを溶かすと、豆乳が心も溶かす優雅な飲み物になりますよ。

是非、お試しあれ!。

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無調整豆乳と調整豆乳の上手な使い分!

無調整豆乳と調整豆乳の規格や味、健康効果や成分の違いがわかったところで、美味しく料理に使ったり、飲み物やスイーツを作るなど、豆乳の上手な使分けについてみていきましょう。

 

無調整豆乳は幅広い料理に使える!

豆乳鍋

健康効果を思えば無調整豆乳を選びたいところですが、豆乳ならではの味や風味が苦手という方は少なくありりません。

無理して無調整豆乳を飲み続けた結果、豆乳嫌いになってしまっては本末転倒です。

ならば、無調整豆乳を料理に使ってみるのはいかがでしょう!。

例えば、一般的なレシピでは牛乳を使うような料理

グラタンやドリア、スープやクリームパスタなどクリーム系の料理では、牛乳を無調整豆乳に置換えてもよく合います。

寒い冬なら、人気のピリ辛「チゲ鍋」や「担々麺」のスープに無調整豆乳を加えることで、優しい口当たりに美味しく仕上がります。

 

調整豆乳は飲み物やスイーツ作りに使える!

豆乳ラテ&豆乳スイーツ

調整豆乳は甘味料を加えて飲みやすく作られているので、普段の野菜やフルーツと一緒にスムージーに使ったり、コーヒーや紅茶に加えれば「ソイラテ」として楽しむことができます。

スタバでも、豆乳の健康効果やカロリーが控えめなこと、柔らかな味わいで飲みやすいことから人気ですものね。

調整豆乳は、プリンやババロアなど洋風なものから和菓子まで、さまざまなスイーツ作りにも使えます。

 

まとめ

豆乳の健康成分と効果をはじめ、無調整豆乳と調整豆乳の違いについて、規格や味を例に紹介しました。

豆乳には、大豆由来の植物性たんぱく質のほか、イソフラボン、サポニン、レシチンなど、さまざまな健康効果が期待される成分が豊富に含まれています。

JAS規格(日本農林規格)では、無調整豆乳・調整豆乳、さらに豆乳飲料を「大豆固形分」の割合で分類することが明確に定められています。

もちろん、健康効果を考えれば無調整豆乳が一番ではありますが、味や風味が苦手で飲みづらいと感じる方は、無理をせず、ほどよい甘さが絶妙にブレンドされた調整豆乳がおすすめです。

なにより近年の豆乳ブームは、一般的に美味しいと感じられる調整豆乳に支えられているものに違いません。

健康効果が期待される豆乳ですから、無調整豆乳と調整豆乳を上手に使い分けるといいですね。

そのまま飲むのもよし、料理や飲み物を豆乳でアレンジしたりと、普段の食生活に豆乳を楽しく取り入れて頂けたらと思います。

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