穴子寿司
今年も「半端ない」暑い夏がやってきました!。
この時期になると心配になるのが「夏バテ」です。
この夏バテを予防する食材として、「うなぎ」が取り上げられたりありますね。
とはいえ、近年は値段が高騰していることもあって、私たち庶民にとってうなぎは高嶺の花。
そんな中、注目されているのがうなぎに似た「アナゴ」です。
そこで今回は「アナゴとうなぎの違い」をメインテーマに、カロリーや栄養価、味を比べ、まとめてみました。
夏バテ予防には、アナゴとうなぎどっちがいいのでしょう?!。
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アナゴとうなぎの違いは?
アナゴとうなぎは、どちらも「ウナギ目」の魚です。
体つきも大変似ていて「ぬるぬる?くねくね?」しています。
しかし具体的には、アナゴ(穴子)は、ウナギ目アナゴ科に属する魚類の総称です。
対するうなぎは、ウナギ目ウナギ科 に属する魚類の総称。
同じ「ウナギ目」に属し、進化の段階で枝分かれしたようですが、まぁ親戚筋のような感じもしますね。
生態の違いは?
しかし、その生態は?となると、アナゴとうなぎでは全く違います。
アナゴにも、マアナゴやゴテンアナゴなどいろいろありますが、日本でいうアナゴは「マアナゴ」を指します。
マアナゴは、北海道以南から東シナ海まで分布し、浅い海の砂泥底に生息しています。
体はうなぎによく似た細長い体型ですが、アナゴは上アゴの方が大きく、側線上に白い斑点が並んでいるところが見分けるポイントです。
それに対し、うなぎは世界中の熱帯から温帯にかけて分布します。
うなぎにも多くの種類があり、ニホンウナギ、オオウナギ、ヨーロッパウナギなど19種類ほどいますが、食用となるのはこのうち4種類程度です。
ニホンウナギ
ヨーロッパウナギ
アメリカウナギ
ビカーラ種
ここでは、ニホンウナギについて紹介しましょう。
ニホンウナギは、成魚のときは河川や湖沼の淡水で5年~12年ほど生息しますが、産卵時期になると海へと帰っていきます。
産卵・孵化の時期は海の海水の中で生息し、成長して「シラスウナギ」へと変化したうなぎは、川や湖へと戻ってくるのです。
このシラスウナギを捕獲して、養殖場に運ばれることとなります。
大きさや旬の違いは?
アナゴは、成長すると体長が1m前後になります。
一方、うなぎは体長約60㎝です。
しかし、中には1m以上という大きさのうなぎもいます。
そして、意外?なことにアナゴとうなぎは「旬」に違いがあるんです。
アナゴの旬は夏の6~8月と言われていて、この時期は脂が少なくさっぱりとしたアナゴらしい味わいが楽しめます。
対して、うなぎ本来の旬は脂がのる10~12月の秋から冬なんです。
> 土用の丑の日にうなぎを食べる意味・由来!うのつく食べ物で夏バテ予防?! <
味の違いは?
私的にいうと、白身の脂肪の量が違うだけで、本質的には変わらない気がします。
アナゴの方は少しあっさりとした上品な白身、うなぎは脂の乗った上品な白身といったところでしょうか。
アナゴとうなぎのカロリーなどの栄養成分の違いは?
ここでは、アナゴとうなぎのカロリー・栄養成分の違いについてみてみましょう。
アナゴ(生)
・カロリーは100gあたり161kcal
・タンパク質17.3g
・脂質9.3g
・カルシウム75㎎
・鉄0.8㎎
・カリウム370㎎
・マグネシウム23㎎
・ビタミンA500㎍
・ビタミンE2.3㎎
・ビタミンB1 0.05㎎
・コレステロール140㎎
うなぎ(養殖生)
・カロリーは100gあたり255kcal
・タンパク質17.1g
・脂質19.3g
・カルシウム130㎎
・鉄0.5㎎
・カリウム230㎎
・マグネシウム20㎎
・ビタミンA2400㎍
・ビタミンE7.4㎎
・ビタミンB1 0.37㎎
・コレステロール230㎎
参考:五訂日本食品標準成分表と女子栄養炊き学出版「市販加工食品成分表改定第8版」
アナゴとうなぎの栄養を比較すると?
では上記の成分から、アナゴとうなぎの栄養比較をしてみましょう。
まとめると以下のようになります。
①タンパク質は、アナゴがうなぎより豊富
②脂質はうなぎが2倍以上
③カロリーはアナゴがうなぎより約4割少ない
④ビタミン類はアナゴよりうなぎの方が圧倒的に豊富
⑤鉄・マグネシウムなどは、アナゴとうなぎはほぼ同じくらい
しかしカリウムは、アナゴの方がやや多い
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注目したいのが「夏バテ予防」を左右する成分!
夏バテ予防に注目したい成分は「タンパク質・鉄・カリウム・マグネシウム・ビタミン類」です。
まずはタンパク質。
これはご存じの通り、体を作る成分ですね。
タンパク質が不足すると、疲れやすくなり、体力やスタミナが低下します。
2つ目は鉄分。
鉄分が不足すると、血液中の酸素が不足して、倦怠感や頭痛などがおこりやすくなります。
3つ目がカリウム。
カリウムが不足すると、脱力感、膨満感、呼吸困難などや精神的なイライラなどの不調をもたらすことがあります。
4つ目はマグネシウムです。
ビタミン類と一緒にエネルギー代謝に必要な成分ですので、マグネシウムが不足すると細胞内での十分なエネルギー産生ができなくなります。
最後5つ目はビタミン類です。
ビタミン類は、糖質から活動に必要なエネルギーを生み出す働きを持っています。
そのため、糖質をエネルギーに変えるのに必要なのですが、不足すると疲れやすくなります。
アナゴとうなぎ!夏バテ予防にいいのはどっち?!
アナゴとうなぎの栄養成分を比較すると、どっちも「一長一短?」あるようにみえますね。
でも、私的な結論としては…
「どっちも夏バテ防止のためには大変良い食材」と考えます。
ですから、ご自身の体調や目的に合った「夏バテ予防法」を考えてチョイスしてはいかがでしょうか。
例えば、
・ダイエットしている人は、「アナゴの低カロリー高タンパク質」を選ぶ。
・夏バテをして「夏やせ」をしてしまった人には、「脂質とビタミン豊富なうなぎ」選ぶ。
・血液検査で引っかかってしまった方には、「脂質やコレステロールの少ないアナゴ」を選ぶ。
などなど。
まとめ
今回は「アナゴとうなぎの違い」について、カロリーや栄養価、味を比べてまとめてみました。
「夏バテ予防」には、アナゴとうなぎどっちがいいのか?。
正直、アナゴもうなぎもホント「どっちも捨てがたい」推しのポイントがそれぞれありました。
私自身は「どっちも派」ですので、両方チョイスしたいのですが、ただ今、お医者さんからのアドバイスで「ダイエット中」なので、今年は「アナゴ」にしてみようかな…と考えています。
アナゴでも、調理の工夫で「うなぎ同等の栄養成分」を補えますよ。
たとえば、
・きざみアナゴとほうれん草や小松菜の胡麻和え
・アナゴと卵、ほうれん草の3色丼
など、野菜などをプラスするだけでビタミンやミネラル類が取れます。
ご参考まで。
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