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バターとマーガリンの違い!代用できる?どちらが健康的?トランス脂肪酸とは?

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バターとマーガリンの違い

今回は、いまさら聞けないバターとマーガリンの違いにスポットを当てていきます。

お菓子作りやトースト(パン)に塗るだけでなく、さまざまな料理に用いられるバターとマーガリンは私たちの食生活に欠かすことができません。

しかし、その違いは?となると「よく知らない」という方も多いのではないでしょうか?。

なんとなく味わいに違いのあるバターとマーガリンですが、互いに代用できるのか?、健康的にはどちらがいいのか?など、それぞれの原料・作り方、カロリーなど比較することで見えてくることがあります。

兎角これまで、マーガリンはトランス脂肪酸が含まれるので体に悪いと問題視されてきましたが、実はそれも昔の話。

ちなみに私は、毎朝食べるトーストはマーガリンです。バターと比べて安いですものね。

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バターとマーガリンの最大の違いは原料!

バターとマーガリンの最大の違いって何だと思いますか?。トースト(パン)に塗ったり、料理やケーキなどお菓子作りに使ったりと、どちらも似たような使い方ですよね。

バターとマーガリンの最大の違いは原料。原料が違うからこそ、当然のように製造方法や成分、カロリーや味わいなどに違いが生じてきます。

 

バターの原料は牛乳!

バターとは、乳脂肪分80%以上で水分17%以下、大腸菌群が陰性と厚生省の乳及び乳製品の成分規格などに関する省令で定められているように、バターの原料は牛乳

バターは、牛乳から分離させた脂肪分に風味をよくするために塩を加えて作られます。

バターは牛乳から得られる乳脂肪が主成分となので、香りや風味がよく味わいにコクと深みがあり、トースト(パン)に塗るだけでなくお菓子作りや料理に使えば、バターの風味をしっかり味わうことができます。

 

バターの特徴!温度変化で形状変化しやすい

バターは常温(20℃程度)の状態だととても柔らかく、30℃前後になるとトロトロと溶けはじめ、、40℃に近づくと完全な液体へとなります。

逆に冷蔵庫で冷やして保存したバターは、ナイフで切るのも大変なくらいに硬くなるなど、温度によって形状変化しやすいのもバターの特徴です。

 

マーガリンの主な原料は植物性の油脂!

マーガリンとは、油脂含有率80%以上、乳脂肪含有率40%未満、水分17%以下日本農林規格で定められています。

また油脂含有率80%未満のものはファットスプレッドと呼ばれ、日本で家庭用マーガリンとして発売されている商品のほとんどがこのタイプです。

有名なマーガリン商品の1つ雪印メグミルク社の「ネオソフト」も同社のHPでも、名称はファットスプレッドとなっています。

マーガリンの主な原料は植物性の食用油脂で、コーン油や大豆油、なたね油やパーム油などの植物性油脂となっています。

先の雪印メグミルク社のマーガリン商品のラインナップをみても、「キャノーラ」や「べに花」といったネーミングが象徴的ですが、この原料の違いによって風味や硬さが変化します。

マーガリンとは植物性の食用油脂を原料にバターに似せて作られた加工食品で、比較的に安価で提供できるように開発された、云わばバターの代替商品です。

 

マーガリンの特徴!冷やしても硬くならない

パンにマーガリン

マーガリンは冷蔵庫で冷やして保存しても、バターのようにカチカチに硬くなることがないのが特徴。

忙しい朝食で、トースト(パン)に難なく塗って食べられるのはありがたいですよね。

また、生乳(牛乳)を原料とするバターと比べて価格げ変動が少ないので、安定した価格で購入できるのもありがたいポイントでしょう。

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バターとマーガリンのカロリーの違い!

トーストやお菓子作り、料理のレシピでも頻繁に使われるバターやマーガリン。

原料も動物性の生乳から得られる脂肪分と植物性食用油脂と違うだけに、カロリーの違いがあるとイメージされる方も多いでしょう。

しかし、結論からいうと、バターとマーガリンのカロリーは意外にもほとんど同じなのです。

バター大さじ1杯のカロリーは約112kcal

マーガリン大さじ1杯のカロリーは約115kcal

バターもマーガリンは、オリーブオイルやごま油などその他の油脂類と比べて意外にも低カロリーではありますが、食品全体の中では高カロリーなものに分類されますから、やはり摂り過ぎ・食べ過ぎには注意が必要です。

 

バターとマーガリンの栄養素の違い!

バターとマーガリンにカロリーの違いはありませんが、どちらも高カロリーな食品なので摂り過ぎ注意に違いありません。

しかし、バターとマーガリンどちらも豊富に含まれる脂質については、私たち人が生きていく上で不可欠なエネルギー源ですし、脂質以外にも体に必要な栄養素が含まれていることを意識する必要がありそうです。

バターに含まれる栄養素

ビタミンA
腸などの粘膜を強化することで、ウイルスなどに対する防御力・免疫力を高める効果が期待されます。

ビタミンD
カルシウムの吸収を促進し、骨の健康を保つ働きが期待されます。

ビタミンE
抗酸化作用によって体内の脂質の酸化を防ぎ、細胞膜を健全に保つは働きから、加齢によって発症しやすい動脈硬化や血栓予防の効果が期待されます。

 

マーガリンに含まれる栄養素

ビタミンE
抗酸化作用によって体内の脂質の酸化を防ぎ、細胞膜を健全に保つは働きから、加齢によって発症しやすい動脈硬化や血栓予防の効果が期待されます。

ビタミンK
血液凝固や骨の形成に必要な栄養素。不足すると、怪我で出血した際に血が止まりにくくなります。

 

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バターとマーガリンどちらが健康的?トランス脂肪酸とは?

たしかに、マーガリンはバターに似せて作られた加工食品であり、インターネットを中心に「マーガリンはトランス脂肪酸が含まれているので体に悪い」といった情報が流れ話題となりました。

なかには「トランス脂肪酸は食べるプラスチック」とまで酷評される記事もあります。

 

トランス脂肪酸とは?

トランス脂肪酸とは脂質を構成する不飽和脂肪酸の一種で、人工的に油脂を加工・生成する過程で生じる「トランス型」は、牛や羊などの反芻(はんすう)動物の肉や乳製品に由来する脂質にも含まれます。

その他、天然由来のトランス脂肪酸は「シス型」と呼ばれます。

マーガリンに多く含まれるとされるトランス型脂肪酸とは、植物油に多く含まれ、オレイン酸やリノール酸、α-リノレン酸などがあり、とくにリノール酸やα-リノレン酸は人間の体内で作ることができない必須脂肪酸と呼ばれるものです。

しかし、トランス型脂肪酸は不飽和脂肪酸であるにも関わらず、飽和脂肪酸を摂り過ぎた際のリスク「脂質異常症」引き起こす懸念があるとされ、トランス脂肪酸を含むマーガリンは体に悪いとされていきたのです。

トランス脂肪酸による健康被害

・本来、食品から摂る必要がないもの
・悪玉コレステロールを増やす
・心臓病のリスクを高める
・突然死に繋がる糖尿病や高血圧、メタボのリスクを高める

とくにアメリカでは食品への使用規制の対象になるほど、トランス脂肪酸は健康被害がある成分として認識されています。

 

現代のマーガリンは体に悪くない!?

私たちの日本人において、脂質に偏り過ぎない食生活であれば、健康に与える影響は少ないと考えていいようです。厚生労働省が算出したトランス脂肪酸の目標摂取量の基準は、1日あたり2gとされています。

マーガリン1ポーション(8g)では平均0.64g、日本の多くのマーガリン商品の名称となるファットスプレッド大さじ1杯(15g)でも平均0.82gであり、日常的なマーガリンの摂取量であれば、トランス脂肪酸の健康への影響はほぼ無いと考えられています。

また「マーガリンは体に悪い」との情報が拡散されるネガティブな状態に対し、マーガリン製造メーカー各社が放置するはずもなく、メーカーによる技術開発により今や、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸は2004年(約0.8g)に比べ1/10以下(0.08g)にまで低減されています。

参考:雪印メグミルク|トランス脂肪酸Q&A

 

バターとマーガリンの使い方の違い!

温度変化で形状変化しやすいバターと、冷やしても硬くならないマーガリン。

特徴は違えど、熱を加えればどちらも溶けてしまうので、料理に使う場面では然程使い勝手の差は感じられないと思います。

バターとマーガリンの使い方・使い分けとは、どんな感じがいいいのでしょう?。

 

バターの使い方!風味を効かせる

濃厚な味わいや香り、風味を効かせたい場合は、バターを使うのがベストです。

肉料理や魚料理、パスタ・パン・米など炭水化物系の食材とも相性抜群。

マーガリンでは原料が植物性ということもあって、加熱して溶けるとサラダ油と大差ないものとなってしまします。

炒め料理など加熱する料理にはバターを使うのがいいですね。

 

マーガリンの使い方!軽い食感

サンドイッチなど冷えた状態で使う場合は、硬くならないマーガリンの方が使い勝手がいいでしょう。

ちなみに、スポンジケーキやクッキーなどお菓子作りのレシピでは主にバターを使われますが、マーガリンの方がサクッと軽い食感に仕上がりますよ。

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バターとマーガリンは代用できる?

菜の花とホタテのバターソテー

そもそもマーガリンとは、植物性の食用油脂を原料にバターに似せて作られた加工食品で、比較的に安価で提供できるように開発された、云わばバターの代替商品なので、大抵の料理ではバターをマーガリンで代用することができるでしょう。

しかし、バターとマーガリンには香りや風味、コクなど味わいに大きな違いがあるので、どうしても料理の仕上がりに違いがでてしまうのは否めません。

とくに、ほうれん草や鮭(サーモン)、菜の花とホタテなどのバターソテーをマーガリンで代用すると、バターならではの芳醇な香りやコクを味わうことができません。

それは、ケーキやクッキーなどお菓子作りのシーンでも同様です。

とはいえ、マーガリンで代用すると食感がサクッと軽い感じに仕上がるので好みが分かれるところしょう。

逆に、マーガリンを使うところをバターで代用することも十分可能です。

サンドイッチなど冷えた状態で使う場合は、硬くならないマーガリンの方がたしかに使い勝手がいいのですが、塗る量もそのままにバターで代用しても問題ありません。

より深い味わいになることで、高級なサンドイッチ感が楽しめそうですね。

バターとマーガリンは代用できる?の結論としては、バターの風味豊かな味わいを楽しむ料理にはバターを、あっさりした風味で食材の味を楽しむにはマーガリンという感じで使い分けるのがおすすめです。

 

バターとマーガリンの賞味期限の違い

バターとマーガリンとでは、ベストな保存方法に違いがあります。

そもそも、バターとマーガリンとでは賞味期限の長さが異なります。未開封の場合、バターは約6ヶ月、マーガリンは約6ヶ月~10ヶ月です。

開封後の賞味期限についても、バターとマーガリンでは劣化の進み方に大きな違いがあり、バターは美味しく食べられるのはおよそ2週間が限度ですが、マーガリンは1ヶ月前後まで大丈夫です。

使う頻度が少ないのであれば、劣化が早いバターは小分けにして冷凍するのがベターです。

一方、マーガリンは冷凍保存には向きません。水分量が多く、解凍時に油分が分離することで味や食感が損なわれてしまう可能性があります。開封後は冷蔵保存で、1ヶ月前後を目安に使い切るようにしましょう。

 

まとめ

バターに比べトランス脂肪酸が含まれているので体に悪いなど、ネガティブな情報が拡散されるマーガリンですが、近年は各食品メーカーの技術開発によりトランス脂肪酸が少ないマーガリンが多くなりました。

実際に2004年当時と比べ、現在のマーガリンに含まれるトランス脂肪酸は1/10以下にまで低減されていますから、健康への影響を心配する必要はないでしょう。

ただし、バターもマーガリンも食品全体の中では高カロリーな食品に分類されます。どちらも摂り過ぎは肥満など生活習慣病の原因になり得るものです。

温度変化で形状変化しやすいバター、冷やしても硬くならないマーガリンなどそれぞれ特徴に違いがあります。

どちらが美味しいかは一概に決められるものではありません。

香りや風味、コクや味わいの違いを生かして、自分好みに合わせて使い分けを楽しんでください。

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