週末のデートや、夏休みやGWの旅行や帰省のドライブは、出掛ける前からとても楽しみです。
とはいえ、楽しい車内の雰囲気を一変させるほどの大渋滞が心配ですよね。
行楽シーズンでは渋滞は仕方ないとはわかっても、一気に憂鬱な気分になってしまいます…。
渋滞はなぜ起こるのでしょうか?。
また、ラジオの渋滞情報から「○○を先頭に15㎞の渋滞」などと聞けば、「オイオイ、渋滞の先頭は何してるのよ…」なんてイライラしてしまいますよね。
渋滞の先頭は何してるのでしょう?。
渋滞の原因は、わかりやすい「道路工事」や「事故」だけではありません。
渋滞の原因に、私たちがが無意識に開けたり縮めたりしている「車間距離」が大きく影響していたって知っていました?。
そう、私たちが踏むアクセルやブレーキ1つが、渋滞の原因にもなり得るんです。
今回は、幅広い渋滞の原因の中から「車間距離」をメインテーマに取り上げます。
・渋滞の定義とは?
・渋滞はなぜ起こる?
・渋滞の先頭は何してる?
・渋滞の原因は?
もしやあなたが、その後の渋滞の先頭になっているかもしれません(苦笑)。
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渋滞の定義とは?
私たちは「渋滞」とは、ダラダラとブレーキ踏んだり・緩めたり、またチョロチョロ走りはじめる感じをイメージするものですが、ラジオの交通情報や道路の掲示板では、一定の定義に沿って「渋滞」と表現しています。
渋滞の定義
東・中・西日本のNEXCO3社では、高速道路における渋滞を定義しています。
・走行速度が時速40km以下
・停車と発進を1㎞以上かつ15分以上続けて繰り返す
行楽シーズンの高速道路のドライブでは、時速40km以下となる渋滞でも、ダラダラと進んでいるならまだ我慢できます。
最悪なのは、時折ピタッと止まってしまって「歩いた方が早い」くらいな渋滞ですね。
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渋滞の3大原因は 工事・事故・自然渋滞!
渋滞はなぜ起こるのでしょう?。
高速道路の渋滞の原因は、工事渋滞・事故渋滞・自然渋滞の3つに大きく分けられます。
工事渋滞
渋滞の原因の1つが、道路工事に伴う工事渋滞です。
工事によって1車線減少するような通行規制があれば、車の流れが滞るのは当然です。急な減速などで、どんどん渋滞の列は長くなります。
当の工事現場を過ぎると、それまでの渋滞が嘘のように一気に流れだすのが特徴ですが、
「オイオイ、只でさえ混雑する行楽シーズンに工事しないでよ…」
なんて、呟きたくなりますが…(苦笑)。
工事渋滞を避ける術は、事前にNEXCO3社のHPを覗いて「工事規制情報」を掴んでおくことでしょう。
事故渋滞
渋滞を事前に避ける術がないのが、事故渋滞です。
行楽シーズンともなれば、普段あまり車を運転されない「サンデードライバー」が高速道路に多くなります。
昨今は「あおり運転」が取り沙汰されるように、運転モラルの低下が事故につながる例も増えていますね。
ひとたび交通事故が発生すれば、事故車両が移動されるまで車線減少するような通行規制が渋滞の原因となります。
当の事故現場を過ぎると、一気に流れだすのは工事渋滞と同じですが、
「あらら、事故っちゃったのね…」
なんて、同情してしまいます。きっと楽しいドライブの筈だったのでしょうから。
自然渋滞
高速道路の渋滞の3つの原因のうち、もっとも多いのが自然渋滞です。NEXCO東日本管内で起こる渋滞の、約7割が自然渋滞によるものとされます。
高速道路の渋滞の最大の原因となる自然渋滞も、大きく2つの原因に分かれます。
自然渋滞の原因の1つは、大型連休や行楽シーズンともなれば、高速道路を走る車の台数も多くなり、それが道路のキャパオーバーとなってしまっうこと。
これは、交通量の少ない時間帯を狙ってドライブすることで避けられるかもしれません。
渋滞でイライラするより、頑張って早起きしましょうか。
そして、自然渋滞のもう1つの原因こそが、今回のメインテーマとなる「車間距離」によるものです。
また、車間距離こそが「渋滞の先頭は何してる?」の答えの1つかもしれません。
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車間距離が渋滞の原因に?!
道路が混雑してくると、車間距離を詰めた方がよりスムーズに流れると思い「前へ前へ」と行きたがる人が多くなるようです。
しかし、この車間距離を詰めること、車間距離が詰まることこそが渋滞が起きる原因になっているのです。
なぜ、車間距離が渋滞の原因になるでしょう?。
車間距離が詰まる(短い)ほど、前の車がきついカーブの手前でブレーキを踏めば?、上り坂で前の車がスピードダウンしたら?。
当然、あぶないと思った後続の車はブレーキを踏みますよね。
すると、あなたが踏んだブレーキランプを見た後続車は、さらに強くブレーキを踏む。その連鎖が繰り返されるうちに、車列の車間距離はどんどん詰まり、渋滞へと繋がっていくのです。
渋滞の先頭は何してる?!
工事渋滞や事故渋滞などと違い、原因がハッキリしない自然渋滞。
ラジオの交通情報から「○○を先頭に15㎞の渋滞」と聞けば、「渋滞の先頭は何してる?」と思いたくもなります。
それは、カップルが車内でイチャついているわけでもなく、高齢者がノンビリ運転されているわけでもありません。
車間距離が詰まることが原因の1つとなる自然渋滞ですが、渋滞の先頭は「サグ部」が大きく影響しているといわれています。
自然渋滞の先頭の多くは「サグ部」
あまり聞きなれない言葉、サグ部。
危うくガンダムで登場する「ザク」と見間違えてしまいそうですが、サグ部とは、下り坂から上り坂へと変わる「底辺」の部分を指します。
とくに、見た目に上り坂になっているのが分からないくらい緩やかな坂道ほど渋滞が起こるリスクが大きいとされます。
じつに、高速道路の自然渋滞のうち約6割が、上り坂やサグ部で発生しているほどです。
下り坂でサーッとスピードに乗って走ってきた車が、上り坂とは気づかずにアクセルを踏み込まなければ、車は徐々にパワー不足となってスピードダウン。
後続車両が車間距離を維持しようとブレーキを踏むことで、次々と車間距離が詰まっていき自然渋滞へ繋がってしまうというもの。
サグ部で自然渋滞が起こる仕組み
ザク部で自然渋滞が起こる仕組みを、図解を用いて見ていきましょう。
➀下り坂から上り坂へと変わるサグ部や、緩やかな坂では無意識に車は徐々にパワー不足となってスピードダウンしてしまいます。
➁車間距離が詰まってしまった後続車両がブレーキを踏みはじめます。
➂自然渋滞の列はサグ部より遥か後方まで伸びていきます。
➃自然渋滞は長く延び、「先頭は何してる?」と思うわけです。
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トンネルの出入り口も自然渋滞の原因に!?
先の「サグ部」で自然渋滞が発生するのは、上り坂で無意識にパワー不足となってスピードダウンすることで、後続車両にブレーキの連鎖が生まれてのもの。
走行環境は違えど、同じように思わずブレーキを踏んでしまう状況は「トンネル」の出入り口にもあります。
トンネルに入り口では急に暗がりに入る「圧迫感」、トンネルの出口では一気に明るくなる「眩しさ」から、不安心理がはたらくドライバーは安全を優先してブレーキを踏んでしまうのです。
前を走る車がブレーキを踏めば、後続車両も次々とブレーキを踏む。当然、車間距離はどんどん詰まっていくので自然渋滞の原因へとなる。
そう、サグ部で渋滞が発生するメカニズムと同じなんです。
ところで、車を運転されることが多い方は、ラジオの交通情報で「小仏トンネルを先頭に渋滞中」と聞かれることが多いのではないでしょうか?。
小仏トンネルは渋滞につながる悪条件の3冠王!
週末ともなれば、毎度のように渋滞が発生しているのが中央道の「小仏トンネル」。
東京都の八王子市と神奈川の相模原市緑区を結ぶ、都県境にあるトンネルで、もはや「渋滞の名所」とさえ言われます。
実はこの小仏トンネル、自然渋滞の原因となる3つの悪条件が重なっているポイントなんです!。
3つの悪条件とは、
➀サグ部による無意識のスピードダウン
➁トンネルの出入り口での不安心理によるスピードダウン
➂車線減少の合流よって起きるスローダウン
➀のサグ部と、➁のトンネルの出入り口で自然渋滞が起きるメカニズムは先に紹介したとおりですが、とくに中央道上り線の小仏トンネル手前には、車線が3車線から2車線に減少するポイントがあり、➂の車線減少の合流よって起きるスローダウンまでもが影響しているのです。
つまり、中央道上り線の小仏トンネルは、渋滞につながる悪条件の3冠王だったというわけです!。
まとめ
週末のデートや、夏休みやGWの家族旅行や帰省。気持ちよくドライブできれば最高の時間です。
しかし、ひとたび渋滞ともなれば、車内はイライラした雰囲気に一変…。
行楽シーズンで起こる渋滞の多くは、道路のキャパオーバーによる自然渋滞であり、そこに今回メインテーマとした「車間距離」が原因として加わります。
ちなみに、高速道路において渋滞にならない車間距離の目安はおよそ「40m」といわれます。
急ぐあまり、ついつい車間距離を詰めて運転してしまいがちですが、サグ部やトンネルの出入り口、車線減少など何かあるたびブレーキを踏むことが、後続車両のブレーキ連鎖に繋がります。
みなさんの車間距離が後々の渋滞の原因になってしまわないよう、余裕をもってドライブできるといいですね。
楽しいドライブで終わるためには、混雑を避けて早朝に出発するような計画にするのがベストかもしれません。
早起きするのは、チョッと大変かもしれませんけどね…(苦笑)。
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