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カタツムリの餌は何!葉っぱの種類は?野菜も食べる?飼い方と注意点!

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カタツムリの餌

その昔は、あじさいが花咲く梅雨の時期、雨上がりにカタツムリを多く見かけたものですが、最近はカタツムリに遭遇することも減ってしまった気がします。

それでも子供たちは「カタツムリがいた!」って喜んで捕まえてくるんですよね~。

「ママ~、カタツムリの飼い方知ってる~?、餌は何?!。」

なんて無邪気な質問されてもねぇ…。

「カタツムリは、あじさいの葉っぱが好きなんじゃないの~!?」

なんて会話も聞こえてきそうですが、いやいや、そんな適当なこと言っちゃダメですよっ!(苦笑)。

そんなママに質問です。

子供たちが一生懸命に捕まえたカタツムリは「でんでんむし」などと呼ばれることもありますが、本当は虫ではないって知ってましたか?。

今回のテーマは、夏休みの自由研究にも使える内容です。

もしも、子供たちが「飼いたい」というなら、カタツムリの飼い方のポイントを一緒に探っていきましょう!。

・カタツムリの餌となる葉っぱの種類は?
・カタツムリは野菜も食べる?
・カタツムリの飼い方と注意点!
・カタツムリの寿命は?冬眠する?

パパもママも童心に戻って、子供たちと一緒にカタツムリを楽しく飼ってみてはいかがでしょう。

カタツムリのノンビリした姿に、きっと心が癒されますよ~!。

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日本に生息するカタツムリの種類!

子供たちが捕まえてきたカタツムリ。自由研究のテーマにするなら、その種類は何なのか知りたいところです。

日本に生息するカタツムリは、およそ800種類ともいわれます。

カタツムリの種類を見分けるポイントは「殻」

・大きさ
・巻き方
・形
・色
・模様(すじの入り方)

日本に生息するカタツムリの中から、もっとも目にする機会の多いであろうオナジマイマイと、「殻が2㎝以上」に成長する代表的なカタツムリを取り上げて見ていきましょう。

カタツムリは殻も一緒に成長する?!殻の形や年輪が成長の証し!

 

オナジマイマイ

オナジマイマイは、オナジマイマイ科オナジマイマイ属に分類されるカタツムリの一種。

北海道南部以南と、本州・四国・九州など広く各地に生息しています。

殻はよく膨らみ、殻の口が肉厚なのが特徴で、半透明の黄白色か褐色、さらに褐色の帯が1本入るものと入らないものにわかれます。

大人のオナジマイマイは、殻の厚み(高さ)13㎜・幅(径)18㎜ほどで、やや小型のカタツムリです。

 

ヒダリマキマイマイ

ヒダリマキマイマイ
出典:Wikipedia|ヒダリマキマイマイ|著者:アンガス・デイヴィソンと千葉S CC-BY-2.5

ヒダリマキマイマイは、オナジマイマイ科マイマイ属に分類されるカタツムリの一種。

本州の中部地方・関東地方・東北地方に生息し、伊豆諸島や石川県舳倉島・山形県飛島など周辺離島にも生息します。

殻は、やや高い円錐形で、その名前のとおり左巻きなのが最大の特徴。

大人のヒダリマキマイマイは、殻の厚み(高さ)33㎜・幅(径)50㎜前後になる大型のカタツムリです。

 

ミスジマイマイ

ミスジマイマイ
出典:Wikipedai|ミスジマイマイ|著者:高橋 パブリックドメイン

ミスジマイマイも、オナジマイマイ科マイマイ属に分類されるカタツムリの一種。

本州の関東地方南西部や中部地方南東部のほか、伊豆諸島の神津島以北に生息しています。

名前のとおり、殻に3本の目立つ帯が入ることが多いのが特徴。

 

コベソマイマイ

コベソマイマイ
出典:Wikipedia|コベソマイマイ|著者:ふうけ パブリックドメイン

コベソマイマイは、ナンバンマイマイ科ニッポンマイマイ属に分類されるカタツムリの一種。

本州では関東地方西部以西、多くは四国・九州のほか、隠岐諸島や五島列島などの周辺諸島、薩南諸島の口永良部島などに生息しています。

大人のコベソマイマイは、殻の厚み(高さ)35㎜・幅(径)50㎜になる大型のカタツムリです。

殻のまわりに細い赤褐色のスジがあり、「螺塔(らとう)」と呼ばれる巻きの数は最大で6層を超えます。

 

ウスカワマイマイ

ウスカワマイマイ
出典:Wikipedia|ウスカワマイマイ|著者:ふうけ CC-BY-SA-3.0

ウスカワマイマイは、オナジマイマイ科ウスカワマイマイ属に分類されるカタツムリの一種。

北海道南部から九州までと、日本産のカタツムリの中ではオナジマイマイに匹敵するほど幅広い地域に生息しています。

大人のウスカワマイマイは、殻の厚み(高さ)20㎜・幅(径)25㎜ほど。

殻は半透明で、名前のとおり薄く、殻を透かしてカラダの斑点が見えることもあります。

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カタツムリの餌は何!葉っぱの種類は?野菜も食べる?

自然に生息するカタツムリは、植物の茎や葉っぱ、落ち葉などを食べています。

カタツムリの好みの葉っぱの種類はわかりませんが、逆に与えてはいけないのが「あじさいの葉っぱ」です。

あじさいとカタツムリ

カタツムリというと、あじさいと一緒に写る画像のイメージが強く、あじさいの葉っぱが好きそうなイメージですが、あじさいの葉っぱには毒があることをカタツムリは知っているので、けして食べることはありません。

基本的にカタツムリは、何でも餌にしてしまう雑食性です。そもそも「育てた野菜を食べられてしまう」農家さんにとっては、悩みのタネであり「害虫」扱いされてしまう一面もあるほどです。

ならば、カタツムリが餌として好む葉っぱは、小松菜や大根の葉っぱかもしれませんね。

 

カタツムリが食べる野菜は?

ちなみに、カタツムリが食べると知られている代表的な野菜は、

・キャベツ
・白菜
・キュウリ
・ニンジン
・レタス

など、私たちの食材となる身近な野菜たち。水分が多いものがお好みで、真っ赤なトマトも食べるみたいです。

ただし、カタツムリも1匹1匹好き嫌いがあるので、その場合は違う種類の野菜を試してみましょう。

カタツムリの野菜好きは、農家さんの悩みのタネというほどです。

・パプリカ
・スイカ
・カボチャ

など、いろいろな野菜を試しながら、好きな野菜は何かを調べるのも、自由研究のネタになりそうですね。

ちなみに、りんごバナナなど、果物類もよく食べますよ。

 

カタツムリの餌に卵の殻も!コンクリートも食べる!?

カタツムリは殻を背負って生まれ、ヤドカリのように大きな殻へ引っ越すこともなく、同じ殻と一緒に成長していきます。

>カタツムリは殻も一緒に成長する?!殻の形や年輪が成長の証し!<

その殻をより大きく固く成長させるために、カタツムリは餌にカルシウムも求めます。

自然に生息するカタツムリは、家のブロック塀などコンクリートも食べることでカルシウムを摂取しているようですよ。

カタツムリ-ブロック塀

カルシウム不足になると、カタツムリは仲間の殻を食べる「共食い」をはじめてしまいます。

カルシウムもしっかり摂れるように、卵の殻やアサリの貝殻などを餌に与えるのがポイントです。

 

カタツムリには歯がある!

カタツムリの口には、歯舌(しぜつ)と呼ばれるヤスリ状の歯があり、その数は1万本以上にもなるといわれます。

静かな部屋でカタツムリが餌を食べている様子を観察すると、餌の表面を削りとりながら食べている音が聞こえるといいます。
(私はまだ聞いたことがありませんが…)

そんな丈夫な歯があるから、カタツムリは卵の殻やコンクリートのブロック塀まで食べられるんですね。

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カタツムリの飼い方!

まずは、「カタツムリの餌は何!」の疑問がクリアしたところで、いよいよ「カタツムリの飼い方」を見ていきましょう!。

カタツムリの飼い方で必要なものは、

・昆虫飼育ケース
・霧吹き
・土
・木の枝(流木)
・餌(野菜・卵の殻など)

それぞれ、具体的に見てきましょう。

 

昆虫飼育ケース

飼育ケースは、プラスチック製の「昆虫飼育ケース」と呼ばれる網状の蓋がついたものや、ガラス製の水槽に爬虫類を飼うときに使う網でできた蓋を準備します。

カタツムリはつるつるした壁面も平気で登ってしまうので、脱走を防ぐ蓋は必須アイテム。

カタツムリの脱出も防ぎ、風通しもいい「コバエシャッター」は、小さな虫の侵入やコバエの発生も防いでくれるのおすすめです。

とりあえず、100均やホームセンターなどで500円前後で買える昆虫ケースでも、脱走防止の蓋さえあれば大丈夫です。

 

霧吹き

カタツムリを飼うにあたっては、兎に角「乾燥」は大敵です!。

自然界では、雨も降るし夜露で辺りは湿りますが、飼育ケースの中は乾燥しがちです。

1日1~2回程度で十分なので、飼育ケースの内壁や、餌となる葉っぱや野菜に霧吹きしてあげましょう。カタツムリが喜びます。

霧吹きのポイントは、カタツムリに直接当たらないようにすること。

湿気を好むカタツムリですが、肺呼吸をしているので水浸しになってしまっては呼吸ができなくなってしまいます。

 

土は入れる?入れない?

理想をいえば、カタツムリが生息する自然環境により近づけてあげるように「土」を入れてあげた方がいいかもしれません。

しかし、カタツムリは餌が好みとマッチすればよく食べ、そのぶん糞も沢山するので、お手入れがたいへんです。

記事後半で紹介するような、カタツムリの産卵や赤ちゃんカタツムリ飼育まで考えていないなら、土を入れる必要はありません。

手軽に観察を楽しむ程度なら、湿らしたキッチンペーパーや園芸用の水苔を湿らせて敷いておくだけでもOK。

よりリアルな感じにするなら、熱帯魚用の「川砂」を敷くのもいいですね。カタツムリの糞も、ガシガシと水洗いできちゃいますから。

 

は植木鉢に入れるといい!

お手入れを考えると、飼育ケース全体に土を敷くより、植木鉢や深めのガラス瓶に腐葉土や昆虫マットを入れて置くスタイルがおすすめです。

カタツムリは土の中に産卵しますが、日常の生活環境と産卵場所を分けて用意してあげると、保湿にも役立ちますし、なによりお世話が簡単になります。

土の表面が乾かないように、霧吹きで適度に湿らせてあげることも忘れずに。

カタツムリが、植木鉢をよじ登る姿を見るのも可愛いですよ。

 

木の枝(流木)

飼育ケースに「木の枝」を入れると、自然環境をリアリティに表せるだけでなく、カタツムリが活発に上り下りする姿を観察できます。

公園や森林に落ちている木の枝を拾ってきた場合は、虫がついていないか、カビが生えていないか十分に確認してから入れましょう。

電子レンジで加熱処理すると、より安心です。

熱帯魚や爬虫類などペットショップで扱われている「流木」も、1つ1つ形に趣きがあっていいですね。

 

エサ皿

エサ皿は、特別なものを用意する必要はありません。あくまで、お世話のしやすさを考えてのことです。

形は丸でも四角でもOK。なるべく平らな小皿の方が安定しますし、カタツムリが餌を食べている様子が観察しやすいですね。

 

カタツムリの飼い方の注意点!

さぁ、いよいよカタツムリを飼う準備が整ったところで、カタツムリの飼い方の注意点を確認していきましょう。

 

カタツムリは水が苦手!?霧吹きの量に注意!

カタツムリは確かに湿ったところが好きで、雨上がりなどに多く見かけるもの確かです。

しかし、先にも紹介したように、カタツムリは私たちと同じように「肺呼吸」をしている生き物なので、水浸しにしてしまうと呼吸ができなくなってしまうのです。

霧吹きはとても大事なお世話の1つですが、その量に注意しましょう。

けして飼育ケースを水浸しにしないよう、ホドホドに…。

 

カタツムリの寄生虫に注意!

カタツムリや淡水の巻貝の仲間には、線虫など「寄生虫」を持っていることが多く、自然に生息するカタツムリの場合は90%以上(ほぼ全て)の確率で寄生虫が存在します。

ただし、言えることは「そんなに恐れることはない」ということ。

子供たちが大好きな、ザリガニやカエル、公園などで捕まえるバッタでさえ寄生虫は存在します。カタツムリに特化したことではなくて、基本的に自然に生息する生き物はみな一緒です。

大事なことは、カタツムリのお世話をした後は、必ず石鹸で「しっかり手を洗いましょう」ということ。

そういう意味でも、カタツムリのお世話は「子供たちに任せる」を前提に、パパ・ママも一緒にすると安心ですね。

 

餌は少し大きめがいい!

カタツムリは、餌をその場で「ムシャムシャ」と食べるわけではありません。

よく、「カタツムリが餌を食べてくれない」ことに悩む人がいますが、与える餌が細かすぎていませんか?。

カタツムリはゆっくり進みながら、葉っぱや野菜など餌となる食べ物の上を「歯舌(しぜつ)」と呼ばれるヤスリのような歯で餌を削りとるように食べるので、小さい餌は食べるのが苦手なんです。

餌は、少し大きめの方がいいようですね。

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カタツムリの寿命は?

記事の前半でも紹介しましたが、日本にはおよそ800種類のカタツムリが生息していて、寿命はその種類によって大きく違います。

私たちが多く目にする「オナジマイマイ」の他、殻の大きさが2㎝に満たないような小さな種類のカタツムリの寿命はおよそ2~3年ほどです。

カタツムリの寿命は殻の大きさに比例するといわれ、大きい種類ほど長生きします。

 

カタツムリは冬眠する?

カタツムリは、梅雨など気温や湿度の高い時期に多く見られるので、その寿命が2~3年以上にもなることが意外に思われた人も多いのではないでしょうか?。

カタツムリは私たちのように自分で体温調節ができず、生息する環境の気温に連動して体温が変化する「変温動物」です。

寒くなれば体温も下がり、動けなくなってしまいます。

冬眠というと「熊」を想像する人も少なくないと思いますが、カタツムリも同じように気温が下がり始める秋になると、餌をたくさん食べてカラダに栄養を貯え、石の下や葉っぱの裏など、外敵など危険の及ばないところに潜り込んで冬眠します。

冬眠中は殻の中の乾燥を防ぐために、殻の入り口に粘膜を張りジッとしています。

ときに、気温が高い暖かな日は、粘膜を消して餌を求めて動きだしたりもしながら、本格的な冬の冬眠へ入っていきます。

殻に身を潜め、膜を張って動かなくなると「死んでしまった?」と思われがちです。冬眠中のカタツムリを、間違って捨ててしまいませんように。

 

カタツムリが冬眠中の注意点!

カタツムリが冬眠中も、できるだけ自然に近い環境を作ってあげる必要があります。

飼育ケースの中でカタツムリがジッと冬眠していても、ときどきは霧吹きしながら湿気を補いましょう。

また、暖房をかけるリビングなどに置くのはよくありません。

1日の中で、温度が上がると冬眠から目覚め、暖房が切れると再び冬眠に入ることを繰り返すことになるので、体力を消耗してしまうことに繋がります。

 

まとめ

今回は「カタツムリの餌は何!」ということで、カタツムリが好きな葉っぱや野菜を中心に、身近に生息するタツムリの種類や、カタツムリの飼い方や注意点を紹介しました。

日本に生息するカタツムリの中から、もっとも目にする機会の多いであろうオナジマイマイと、「殻が2㎝以上」に成長する代表的なカタツムリを取り上げると、

・オナジマイマイ
・ヒダリマキマイマイ
・ミスジマイマイ
・コベソマイマイ
・ウスカワマイマイ

カタツムリは、きゅうりやニンジンなど野菜のほか、りんごやバナナなど果物類も混んで食べます。

記事で紹介した「飼い方」を参考に、カタツムリが快適に過ごせる環境を整えながら、もしも夏休みの自由研究のテーマとするなら、いろいろな野菜を試しながら「好きな野菜は何か」を調べてみてください。

カタツムリの飼い方の注意点は、

・カタツムリは水が苦手
・カタツムリの寄生虫
・餌の大きさ

でしたね。

さらに「さほど恐れることはない」とはいえ、カタツムリのお世話をした後は必ず石鹸でしっかり手を洗いましょう。

カタツムリの寿命は、小さな種類でも2~3年で、殻の大きさに比例して長くなります。

ぜひ上手に「冬眠」させてあげて、何年も可愛いがってあげて下さればと思います。

飼い方のコーナーで紹介したような方法で、飼育ケースに土を入れてあげれば、卵を産んでカタツムリの赤ちゃんが見られるかもしれませんよ。

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