サラダ油とキャノーラ油の違い!代用できる?健康にはどちらがいい? | 教えて!知恵袋

サラダ油とキャノーラ油の違い!代用できる?健康にはどちらがいい?

サラダ

サラダ

サラダ油が欲しいな…とスーパーの食用油のコーナーを覗くと、キャノーラ油が「特売」になっていたりしますよね。

容器の形も油の色も、ほとんど違いがないように見えるサラダ油とキャノーラ油。

その違いは何なのか?… 気になります。

それが代用できるモノなら、主婦として節約できるのなら、少しでも「安い」方がありがたいですものね。

それに加えて、サラダ油とキャノーラ油「健康にはどちらがいいのか?」という点も、気になるところです。

いや、私もその点がとても気になります!(笑)。

料理本やネットで調べたお料理のレシピにも、「サラダ油大さじ〇杯」とはあっても、キャノーラ油〇杯と紹介されることはないですものね?。

この違いって何なんでしょう?。レシピ通りに、サラダ油じゃなきゃダメなのでしょうか?!。

ということで今回はズバリ!、「サラダ油とキャノーラ油の違い!代用できる?健康にはどちらがいい?」をお題に、この2つの油の違いを様々な角度から探ってみたいと思います。

スポンサーリンク

 

サラダ油とキャノーラ油の違いとは?

まずは、今回のメインテーマとなる「サラダ油とキャノーラ油の違い」から見ていきしょう。

スーパーの食用油のコーナーを覗けば、それこそ沢山の種類の油が紹介されていますよね。

お目当てのサラダ油をはじめに、今回取り上げるキャノーラ油、お馴染みのオリーブオイルやごま油、菜種油やひまわり油のほか、健康にいいとされるえごま油や亜麻仁油などなど…、ホントに様々な油が並んでいます。

中でもサラダ油は、揚げ物や炒め物など万能に使えることから、多くのご家庭で常備されている油でしょうし、キャノーラ油もサラダ油と同じくクセがないことから、普段の料理に使われているかと思います。

でも、それって「知ってる」ママならではのことで、新米ママでは「キャノーラ油?」となるのは当然なことなんですよ。

見た目では違いがわからない、サラダ油とキャノーラ油。この2つの油のホントの違いは、どこにあるのでしょう?。

 

サラダ油とは?

サラダ油
引用:日清オイリオ|日清サラダ油

料理本やネットのレシピでも、よく「サラダ油大さじ〇杯」などと紹介されるように、日本の一般家庭でもっとも多く使われている油がサラダ油でしょう。

サラダ油とは、精製された植物油の1つ。

特定の原料を使い、日本農林規格(JAS)の定めによって「サラダ油」を名乗ることが認められています。

 

サラダ油の原料とは?

サラダ油を名乗るには、特定の原材料を用いて作られた油である必要があります。

具体的にその原材料を並べると

・菜種
・綿実(綿の種)
・大豆
・ごま
・トウモロコシ
・ひまわり
・サフラワー(紅花)
・米
・ぶどう

そう、サラダ油とは全て植物の「種子」を用いて作られているんです。

この特定された9種類の原材料のうち、いずれかを用いて精製されたものがサラダ油とされています。

また、これら9種類のうち2種類以上の原材料を混ぜて作られた油ついては「調合サラダ油」と呼ばれます。

 

サラダ油の「サラダ」とは?

欧米では古くから、生野菜にオリーブオイルなどの油に塩や胡椒を加えてドレッシングにして食べていました。

しかし、日本にはそんな食習慣がないことから、日清オイリオ生野菜のサラダ料理に合う食用油の開発をすすめ、1924年(大正13年)に「日清サラダ油」として商品化されたのがサラダ油のはじまり。

サラダ油といえば、今でこそ揚げ物や炒め物に使うことが当たり前になっていますが、元々の目的は名前の由来とおり「サラダ料理」に使えるように作られた油だったんですね。

たしかに小学校の家庭科の授業でも、サラダ油と酢、塩・胡椒で「フレンチドレッシング」を作ることを教わりましたし、マヨネーズの原材料としても使われますものね。

そう、サラダ油は生で食べられる油であり、日本独自のオイルなのです。

 

サラダ油の定義とは?

サラダ油の「サラダ」とは、「生野菜のサラダ料理」のこと。

ドレッシングに使えるようにと開発された食用油で、製造工程では、低温でしばらく置いても白く濁ったり固まったりせずに、そのサラサラとした状態を保つために、「ウィンタリング(脱ろう)」と呼ばれる製造工程で、油を冷却し本来油に含まれてる天然の蝋(ろう)成分を析出させろ過しています。

サラダ油とは、❞0℃の温度下で5.5時間放置しても、凝固や白濁のないこと「サラダ油の条件」と日本農林規格(JAS)によって定義されています。

つまりサラダ油は、冷蔵庫で保存するようなドレッシングから揚げ物まで使える万能な油なわけです。

 

お煎餅やスナック菓子の「サラダ味」とは?

ここではチョッと「雑学」的に、お煎餅やスナック菓子の「サラダ味」とサラダ油の関係について。

ちなみに「サラダ煎餅」やお菓子の「サラダ味」って、野菜サラダの味がしますか?。

「塩味」でしかないですよね。

なのに、なぜ「サラダ味」なのでしょう。

それは、焼いたお煎餅やお菓子へ塩を振る前に、サラダ油を塗ることで塩の付きがよくなることから「サラダ」と呼ぶようになったのだとか…。

当初サラダ油は、その製法の難しさから高級品であったことから、商品名にメインとなる「塩味」ではなく、「サラダ」を用いた方が商品イメージが高まると考えてのことのようです。

なんだか1つ、なぞが解けた気がしませんか?(笑)。

 

サラダチキンの「サラダ」もサラダ油が由来?

糖質制限を目的にする方も含め、巷で大流行の「サラダチキン」

岩手県大船渡の食品加工会社「アマタケ」が、サンドイッチの具材用にと鶏むね肉をハーブ風味に加工して2001年に「サラダチキン」として商品化したのが始まりとされています。

このサラダチキンの「サラダ」も、お煎餅と一緒でサラダ油が由来しているのか?というと… こちらは違う様子。

裂いて生野菜の上に載せれば、それだけで「サラダの具材」になるというのがコンセプトのようですね。

チョッと話がそれましたが、気になる一方の「キャノーラ油」へと話をすすめていきましょう!。

スポンサーリンク

 

キャノーラ油とは?

キャノーラ油
引用:日清オイリオ|日清キャノーラ油

キャノーラ油とは、その名の通り「キャノーラ」と名付けられた原材料から作られた食用油。

いやいや、「キャノーラって何?」ですよね(笑)。

キャノーラとは、カナダで品種改良されたキャノーラ種というアブラナ科の植物の種子のことで、このキャノーラ種を原材料とした食用油が「キャノーラ油」と呼ばれます。

つまり、キャノーラ油もサラダ油と同じく菜種油を原材料としているので「サラダ油と同じでは?」と考えることもできますが、アブラナの品種が違うことから、日本では「キャノーラ油」と違いをもたして扱われています。

つまり、サラダ油を広く捉えれば、原材料が菜種(アブラナ)なわけですから、キャノーラ油もサラダ油の1つと考えることもできますね。

サラダ油と名乗ってもいいんだけど、キャノーラを原材料としている油だから「キャノーラ油としている」というイメージでいいかもしれません。

とはいえ、品種改良されたアブラナを「キャノーラ種」と呼ぶのは、あくまで後付け。

キャノーラ油を作るためのアブラナだったのですから…(笑)。

 

キャノーラ油の名前の由来は?

キャノーラ油の「キャノーラ」とは、いわゆる「造語」です。

品種改良したアブラナの生産国である「カナダ(CANADA)」と、油を意味する「オイル(OIL)」を組み合わせたものであり、「カナダ生まれの油」という意味が込められています。

キャノーラ油が誕生したことによって、カナダの経済が飛躍的に発展したも言われるほどで、じつはカナダを象徴する食用油なんです。

スポンサーリンク

 

サラダ油とキャノーラ油は代用できる?

代用できる?

この記事の冒頭にもあるように、スーパーで特売になっていることも多いキャノーラ油が、サラダ油の代用できるモノなら、家計の節約を意識する主婦としてはありがたいですものね。

結論からいえば、

サラダ油に対して、キャノーラ油を代用しても全く問題ありません。

だって、見た目も使い勝手もほとんど同じ油でしょ(苦笑)。

サラダ油が商品化される由来となった「サラダ」のドレッシングに代用するのはもちろん、ケーキなどのお菓子類や揚げ物まで、あらゆる料理のシーンで代用しても大丈夫です。

なぜなら、先に紹介したようにキャノーラ油は、カナダで品種改良されたアブラナが原材料で使われているだけで、全くもってサラダ油の1つでしかないのですから。

もしも、料理本やネットのお料理レシピで「サラダ油大さじ〇杯」とあっても、そのまま「キャノーラ油大さじ〇杯」と代用してもいいということです。

もしも失敗しちゃったら…?。

それは、キャノーラ油が悪かったのではなく「料理の腕」かな…(苦笑)。

「それじゃ、ごま油は?」

チョッと話が横道にそれる質問ですが…、そんな疑問を持たれる方も少なくないでしょう。

サラダ油を名乗る油に使われる9種類の原材料に、たしかに「ごま」も含まれますから…。

広く捉えれば「ごま油」も、サラダ油の1つといって間違いではないのでしょう。

しかし、「代用」となると使い勝手の問題もありますよね。

私たちがよく手にする茶色いごま油(焙煎ごま油)は、香りもクセも強いので、そのまま使うのはムズカシイかもしれません。

もしもサラダ油の代用で使うなら、低温圧搾法で搾られる「太白ごま油」が無色・無臭でおすすめです。
天ぷら屋さんなどの料理店でも使われることが多い油です。

話を元に戻しましょう(苦笑)。

サラダ油に対して、キャノーラ油を代用しても全く問題ありません!。

スポンサーリンク

 

サラダ油とキャノーラ油どちらが健康にいい?

サラダ油とキャノーラ油、健康にいいのはどちらなのか。

どのように比較していきましょう…。

まずは、それぞれのカロリーや成分を比べてみることにしましょう。

 

サラダ油とキャノーラ油のカロリーの違いは?

サラダ油のカロリーは、お料理のレシピで紹介される単位の「大さじ1杯」(12g)で、111kcalです。

100gあたりに換算すると、921kcalになります。

一方のキャノーラ油はというと… こちらも大さじ1杯(12g)で111kcalとサラダ油と同じ。

これは、サラダ油とキャノーラ油を比べた場合に限ったことではなく、

・ごま油
・オリーブオイル
・とうもろこし油(コーンオイル)
・なたね油
・ひまわり油
・米ぬか油

などなど、植物性の食用油ならどれも一緒なんです。

ちなみに、牛脂やラードなど動物性の油についても、100gあたりのカロリーは約940kcalといいますから、食用油はみな、およそ同じと言っていいでしょう。

とはいえ、キャノーラ油には「ヘルシー」「ライト」を謳った商品がたくさんありますよね。

それらは、たしかに「油を吸収しにくい」という特徴がありますが、ことカロリーに注目すると、どれも111kcalで同じなんです。

 

サラダ油とキャノーラ油の成分の違いは?

一時期、「キャノーラ油は健康にいい」と話題になったこともあって、健康を考えた場合にキャノーラ油の方に好印象を持っている方も多いようですが、サラダ油とキャノーラ油に含まれる成分に、およそ大きな違いはありません。

サラダ油もキャノーラ油も、クセがないことや、低温でも白く濁ったり固まったりしない点はどちらも同じ。

当初はサラダのドレッシングにと開発された油でも、炒め物や揚げ物、お菓子の材料にと様々なお料理に幅広く使える点も同じです。

 

キャノーラ油が健康にいいと話題になった理由とは?

一時期、「キャノーラ油は健康にいい」と話題となったのは、キャノーラ油に多く含まれる「オレイン酸」が血液中の悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を下げ、善玉コレステロール(HDLコレステロール)を保つ働きに注目されたことにあります。

会社の健康診断の結果に、毎回ドキドキされてしまう方にとって、同じように使える食用油なら「キャノーラ油が健康にいい」…となったものでしょう。

さらにオレイン酸は、がんの引き金となるカラダの酸化を防ぎ、糖尿病など生活習慣病をも防ぐことに働くとされています。

 

サラダ油やキャノーラ油に含まれる「トランス脂肪酸」が危険?!

トランス脂肪酸とは、脂質を構成する脂肪酸の1種で、食卓でもお馴染みのマーガリンやマヨネーズなどにも含まれています。

たしかに、バターの代用で使うこともあるマーガリンが、「トランス脂肪酸が含まれるからカラダによくない」と兎角叩かれています。

これは、マーガリンに限ったことではなく、サラダ油やキャノーラ油も同様、植物性の食用油を作る工程で「クセ」や「独特の臭い」を消すために高温の熱をかけることから、どうしてもトランス脂肪酸が生成されてしまうのです。

トランス脂肪酸が「悪者」となっている理由は、動脈硬化が促される点にあり、アメリカではトランス脂肪酸を成分表記することが義務付けされているほど。

しかし、これは油っこいものを好むアメリカの食文化ならではともいえ、日本ではトランス脂肪酸についての表示義務はありません(2019年現在)。

とはいえ近年、日本人の食生活がどんどん欧米化している点は心配です…。

 

リノール酸は?

サラダ油にもキャノーラ油にも含まれる「リノール酸」は、哺乳類にとって必須の成分。それは私たち人間も同様です。

たとえば、リノール酸が不足すると抜け毛が増えたり髪がパサついたり、傷ぐちの治りが遅くなったりするとされています。

リノール酸は、カラダに蓄積されたコレステロールを減らす働きがある反面、摂り過ぎれば悪玉コレステロールだけでなく、だいじな善玉コレステロールまで減らしてしまうことにも繋がります。

先のカラダによくないとされるトランス脂肪酸、カラダにいい面もあるリノール酸…。

サラダ油もキャノーラ油も、健康を考えればどちらも摂り過ぎることなく、ホドホドにという感じが良いということですね(苦笑)。

 

まとめ

今回のお題「サラダ油とキャノーラ油の違い!代用できる?健康にはどちらがいい?」について、様々な角度から探ってきました。

サラダ油とは、生野菜のサラダにかけるドレッシングに使うことを目的に、低温でも白く濁ったり固まったりせずに、サラサラした状態を保つようにと日本で開発された、日本独自の食用油でしたね。

一方のキャノーラ油とは、カナダで品種改良された「キャノーラ種」というアブラナ科の種子が原材料として使われたもの。

キャノーラ油も「サラダ油」の定義となる原材料や製法に基づいていることから、まったくもって「サラダ油の1つ」ということなんですが、原材料の菜種の種類が異なることから、「キャノーラ油」の商品名でまるで別の食用油のように扱われているだけなんですね。

そう、違いは原材料の菜種の「品種」の違いだけなんです。

サラダ油に対して、キャノーラ油で代用してもまったく問題ありません。

サラダ油の名前の由来でもある「サラダ」のドレッシングで代用することも、ケーキやクッキーなどのお菓子類や揚げ物まで、あらゆるお料理のシーンで代用しても大丈夫!。

「どちらがいい?」

それは、個人の好みかもしれません。私なら、特売になっていることの多いキャノーラ油が少しでも節約できていいかな…と(笑)。

しいて言うなら、健康を考えた場合に、違いとなるのは「オレイン酸」がキャノーラ油に多く含まれている点でしょう。

とはいえ、サラダ油もキャノーラ油も「摂り過ぎ注意」なトランス脂肪酸が含まれます。

アメリカでは成分表記が義務付けられているくらい、トランス脂肪酸は「悪者」扱いになっていますからね…。

ほどほどの量を摂取していれば、然程心配しなくても大丈夫。
節約志向、健康志向、どちらも上手に油を使い分けていきましょう!。

スポンサーリンク

タイトルとURLをコピーしました