コンビニの缶詰コーナーにも、最近は魅力的で美味しそうな商品がたくさんありますよね。
お酒のおつまみにも最高ですし、何より缶詰は災害時を想定した非常食として準備するにも最適です。
缶詰の賞味期限って、かなり長いですからね。
とはいえ、お買い得と思って買った缶詰も、意外とそのまま食べずに放置されてることも多く、気がつけば賞味期限切れなんてことにもなりがち。
案外、災害時の持ち出しバッグの中の缶詰も、確認すると賞味期限切れになっていませんか?。
ところで、賞味期限が切れたといえ、中身が入ったままの缶詰の捨て方ってどうしていますか?。
缶詰は金属類、中身は燃えるゴミです。
そのまま金属ゴミや可燃ゴミのどちらかにポイッとはいきませんよ。
いえいえ、缶詰の捨て方を考える前にちょっと待ってください!!。
賞味期限切れの缶詰って、本当にもう食べられないものなのでしょうか?。
・賞味期限切れの缶詰は食べられないの?
・賞味期限切れの缶詰の捨て方は?
今回は、ポイントを2つに分けて考えていきたいと思います。
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賞味期限切れの缶詰は食べられないの?
缶詰はそもそも金属の缶でしっかり密封されているので、賞味期限切れとなってもちょっとくらいなら大丈夫ではと思いませんか?。
実際に私も、災害時用の非常食として準備していた缶詰(サンマの蒲焼と焼き鳥)が賞味期限切れから2年も経っていたので入れ替えつつ、もったいないのでお酒のツマミに食べてみましたが、まったく問題ありませんでしたよ。
空腹だったからか?お酒に酔ってるせいか?、特別違和感もなくおいしいと思いながら食べられました。
缶詰は賞味期限が切れても食べられる理由とは?
結論としては、賞味期限から1~2年過ぎた缶詰なら食べてもほとんど大丈夫なはずです。
実際に私が、賞味期限切れから2年も経っていたサンマの蒲焼と焼き鳥の缶詰を食べてもまったく問題なかったように。
いやそれは、私のお腹が丈夫なんじゃないの?と思われそうですが、缶詰は賞味期限切れでも食べられる理由がちゃんとあるので大丈夫!。
その理由とは…
賞味期限とは食品メーカーが味を保証する期限
食品には、賞味期限や消費期限が記載されていることはご存知のとおり。
とくに鮮度が命のお刺身など生鮮食品には消費期限が記載されていますがが、保存期間が長い缶詰などは賞味期限が記載されています。
消費期限や賞味期限は名前が違うだけで「ほとんど意味は同じなのでは?」と思われている方も少なくないようですが、消費期限と賞味期限には大きな違いがあります。
・賞味期限 : 味(おいしさ)を保証できる期限
・消費期限 : 安全を保証できる期限
つまり、賞味期限のみが記載されている食品はおいしく食べられる期限について保証しているだけであって、賞味期限切れ=食べられないものではないのです。
賞味期限切れとなった缶詰と、賞味期限内の缶詰を食べ比べたことがないので、味の変化がどれほどなのかは不明確ですが、賞味期限切れから5年や10年以上経っても大丈夫なようです。
もしも、安全性が保証されないものならメーカー側も、安全にうるさい現代社会ですから「○○までに食べて下さい」と消費期限として明記するはずですから。
一方の消費期限については、私たちもしっかり意識しなければなりません。
消費期限は安全を保証できる期限なので、それを守らず食べて食中毒などお腹を下してしまっても自業自得であり、もちろん食品メーカーも補償などしてくれません。
缶詰は賞味期限切れでも食べられるように製造されている
賞味期限切れの缶詰であっても、5年、10年と安全に食べられるのは、缶詰の製造工程にしっかりとした理由があります。
具材調理 → 缶に詰めて真空状態で密封する → 加熱殺菌 という製造工程が最大のポイント。
真空状態の缶詰に詰められた具材を加熱殺菌することで、缶詰の具材にいる菌を死滅させるとともに、既に缶詰のなかは真空状態となっているので、製造工程後に外部から缶詰の中に新たな菌が侵入することはほぼゼロ。
つまり、缶詰は悪くなることなく長期間保存できるように作られているのです。
ただし、賞味期限が設定されている以上、賞味期限切れの缶詰の味が落ちるのは受入れざるを得ません。
実際に私は、災害時に非常食として準備していた賞味期限切れの缶詰もおいしく食べることができましたが、本来はできる限り缶詰に記載された賞味期限の間に食べるのが一番なのでしょうね。
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賞味期限切れの缶詰の「食べたら危険」な状態とは?
賞味期限切れの缶詰でも食の安全性には問題なく、5年、10年経っていてもほとんど食べて大丈夫と紹介してきましたが、想定外の不適切な環境で長期保存した場合などでは、食品としての安全性が損なわれることがあります。
それは時に、缶詰自体に起こる外観の変化でわかります。
賞味期限切れの缶詰の蓋が膨らんでいたら危険!
賞味期限切れの缶詰でも食べて大丈夫な目安としては、もちろん未開封で穴が開いていないもの、つまり缶詰の真空状態が保たれている場合に限ります。
正常な缶詰は真空状態を保持していて、蓋はややくぼみ気味で指で押して硬いもの。
もしも缶詰の蓋が変に膨らんでいたり、押すとペコペコ凹むような缶詰、中の汁が漏れているような缶詰は危険です!。
もはや要注意とかのレベルではなく、食べられないと判断して迷うことなく捨てるべき。
腐食による僅かな穴などから侵入した細菌が増殖し、腐敗ガスによって缶詰を膨らましているに違いありません。
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賞味期限切れの缶詰の捨て方は?!
賞味期限切れの缶詰でも食べられるといわれても、ちょっと不安で食べられないという方や、缶詰が膨らんでいるなど食べるのは危険な缶詰は捨てるしかありません。
賞味期限切れの缶詰、中身の捨て方をしっかり押さえておきましょう。
缶詰は開封して缶と中身を分別して捨てる
未開封の賞味期限切れの缶詰の捨て方の基本は、
・中身の具材は、生ごみ・可燃ごみの日
・缶は、金属ゴミなど資源ごみの日
缶詰を開封して分別し、それぞれのごみ回収日に捨てるようにします。
自治体によっては、わざわざ缶詰を開封して中身を捨てなくても不燃ごみとして回収してもらえる場合もあるそうです。
詳しくは、お住まいの自治体発行の「ごみの分別方法」などしおりなど確認してみてください。
缶詰が膨らんでいる場合の捨て方
賞味期限切れでも5年、10年食べても大丈夫とはいえ、缶詰が膨らんでいたら危険と紹介しましたが、膨らんだ缶詰は捨て方も注意しないと危険が伴います。
膨らんだ缶詰は、腐敗ガスが充満しパンパンになっている可能性が大きく、不用意にあけると、腐敗ガスとともに中の腐った具材が噴出して周囲を汚してしまいかねません。
その悪臭たるや、想像を絶するほど恐ろしいものかもしれません!。
賞味期限切れで膨らんだ缶詰の開封は、換気扇を回したお風呂場や庭、ベランダなどオープンな環境で行いましょう。
まとめ
今回はタイトルを「賞味期限切れの缶詰の捨て方!賞味期限が切れても食べられる?」としましたが、大きく2つのテーマに分けてみました。
・賞味期限切れの缶詰は食べられないの?
・賞味期限切れの缶詰の捨て方は?
みなさんにとって、今回の記事の1番の収穫は、缶詰の製造工程の進化も進んだ現代に於いて、賞味期限切れの缶詰であっても5年、10年経ったとしても安全は保たれているということ。
もちろん賞味期限切れですから味の保証はされませんけれど。
また、膨らんでいる缶詰や押すとペコペコ凹むような缶詰は、食べるのは危険と判断して捨てるようにしましょう。
中身が入った缶詰の捨て方は、開封して缶と中身を分別して捨てるのが基本です。
災害時の非常食に適した缶詰ですが、時々は賞味期限を確認して入れ替え(ローリングストック)するといいですね。
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