公園や川辺の草むらで、ひょっこり顔を出すバッタたち。手掴みでも捕まえやすく、子どもたちに大人気の昆虫です。
子どもたちはそのかわいらしい姿に夢中になり、「バッタを捕まえたから、今度は飼ってみたい!」と、虫かごいっぱいにバッタを詰め込んで帰ってくることでしょう。
とはいえ、バッタを飼った経験があるパパやママは意外と少なく、餌は何を食べるのか?、どんな環境を作ってあげたらいいのか?と、困ってしまうことも。
実は、バッタの飼育は意外と簡単で、ちょっとしたコツを押さえれば楽しく育てることができるんです。
この記事では、バッタの生態やおすすめの餌となる草や野菜、果物などの食べ物について、そして飼い方や注意点まで、詳しく解説します。
バッタの飼育を通して、子どもたちと一緒に自然の不思議を楽しんでみませんか?。
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身近に生息するバッタの種類
バッタを飼う前に、まずは捕まえたバッタがどの種類かを知っておくといいですよ。
なぜなら、バッタは種類によって特徴や生態が異なり、餌の好みや過ごし方が違ってくるからです。
ここでは、公園や草むらでよく見かける代表的な6種類のバッタを紹介します。それぞれの特徴を知って、飼育のヒントにしてみてください。
トノサマバッタ(殿様飛蝗・大名飛蝗)
仮面ライダーのモチーフにもなっているとされるトノサマバッタは、日本全国で一番よく見かけるバッタの一つで、昆虫好きな子供たちに大人気。
昆虫に詳しくない方でも、その名前は聞いたことがあるかもしれませんが、その強力な後脚を使ってジャンプする姿は圧巻!。
時には後翅(ハネ)も使い、1度に50mもの距離を飛ぶことができるんです。
体長は4㎝から7㎝くらいで、群れで育つと茶色っぽく、単独で育つと緑色になるのもユニークなポイントですね。
クルマバッタ(車飛蝗)
クルマバッタは、トノサマバッタによく似ていますが、体長は4~6cmほどでトノサマバッタと比べて少し小さめです。
翅に白帯と呼ばれる白い帯状の模様が入っていることや、頭の後(前胸背面)が盛り上がった体形をしているのが特徴です。
また、後翅に黒い半月形の模様があり、後翅を使って飛んだ時に車輪が回っているように見えることが名前の由来となっています。
気をつけて見れば、クルマバッタ独特の姿が見えてきますよ。
クルマバッタモドキ(車飛蝗疑)
名前の通り、クルマバッタによく似ていますが、少し小型なのがクルマバッタモドキです。
背中にある「く」の字模様や、翅の模様がまだらなことが見分けるポイント。クルマバッタにある、頭の後(前胸背面)の盛り上がりもありません。
また、後翅の模様も違いがあり、クルマバッタは後翅の黒い半月状の模様の内側が黄色く、クルマバッタモドキは透けて見えます。
ショウリョウバッタ(精霊飛蝗)
ショウリョウバッタは、頭がとんがった特徴的なバッタで、雄が「チキチキチキ…」と音を立てながら飛び跳ねることから「チキチキバッタ」とも呼ばれます。
体長は雄は5㎝ほどですが、雌は8㎝以上になる個体もあり、日本に分布するバッタの中では最大の種類。
飛び跳ねる姿を見ると、自然の中でのバッタの活動を感じられて楽しいですよね。
ショウリョウバッタモドキ(精霊飛蝗疑)
名前の通り、ショウリョウバッタによく似ていますが、体が細くて小さいのがショウリョウバッタモドキ。
雄は約3㎝、雌は5㎝くらいの大きさで、背中に赤みがあったり、ジャンプ力が低いのも特徴です。
観察していると、「あ、これがモドキかも!」と気づける瞬間が楽しいですね。
オンブバッタ(負飛蝗)
オンブバッタは、その名の通り、雌の背中に雄が乗っている可愛らしい姿が特徴的です。
雄は約2㎝、雌は約4㎝と、小さめのバッタで、ピョンピョン飛び跳ねる姿は微笑ましいです。
雌の背中に雄が乗るのはバッタの交尾で観察される姿ですが、交尾以外でもずっとオンブしているのがオンブバッタならではの姿です。
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バッタの捕まえ方
バッタの捕まえ方のコツ
バッタを捕まえるのは、それほど難しいことではありませんが、ちょっとしたコツを知っているだけで、もっと簡単に捕まえられるようになります。
ここでは、バッタを捕まえる際に役立つ準備物やテクニックを紹介します。
虫かご
虫取り網
観察力が勝負!
バッタは草むらや周辺の環境と似た色をしており、じっとしていると見つけるのが難しいです。
そこで、目で探すだけでなく、足で草を揺らしてバッタを驚かせる方法を試してみましょう。
驚いて飛び出したバッタを見つけやすくなります。
飛び上がった瞬間がチャンス!
バッタは驚くと飛び上がりますが、特にトノサマバッタのように強いジャンプ力を持つ種類は、1回で50m以上も移動することがあります。
だからといってあきらめないでください。
バッタが飛び上がった瞬間に網を振り、着地した場所を狙って捕まえるのがポイントです。
特に、着地してから2~3秒以内に近づけば、スタミナが切れたバッタを捕まえやすくなります。
捕まえた後も工夫を!
捕まえたバッタは、虫かごに入れるのはもちろんですが、周囲の草や葉っぱも一緒に入れておくことをおすすめします。
これは、バッタが落ち着きやすくなるだけでなく、しばらくの間、自然に近い環境を保つことでストレスを軽減できます。
季節ごとの変化にも注目
バッタの捕まえ方は、季節によっても変わります。
たとえば、夏の暑い時期は日陰に隠れていることが多いため、涼しい時間帯に探すと見つけやすくなります。
また、秋には成熟したバッタが増えるので、餌を探しているバッタを狙うのも効果的です。
天候や気温に合わせて捕まえ方を工夫することで、成功率がぐんと上がります。
自然観察も楽しんで!
バッタを捕まえるのは、単に捕獲するというアクティビティだけではなく、自然を観察する良い機会でもあります。
捕まえたバッタの種類や行動をじっくり観察し、どんな植物を好むのか、どんな習性を持っているのかを学びながら楽しむことで、さらに深い体験となります。
バッタ釣り
バッタ釣りは、特にバッタのオスを捕まえる際に役立つ方法です。
バッタのオスには、メスを見つけると背中に乗って交尾をせがむ習性があります。その習性を利用して、バッタを捕まえることができるのです。
黒っぽい6~7㎝の棒切れ(角材や木の枝)
木の枝
タコ糸
虫取り網
虫かご
バッタ釣りの要は、黒っぽい棒切れをルアーとして使うことです。これは、バッタのオスがメスと間違えて飛び乗ってくるようにするためです。
木の枝に棒切れをタコ糸で結びつけ、バッタがいそうな場所の近くに投げ込み、ゆっくり揺らしたり、ちょんちょんと小刻みに引き摺ったりしてみましょう。
上手くいけば、棒切れをメスと勘違いしたオスが飛び乗ってきます。
あとは、慎重に糸をたぐり寄せ、念のため網で捕まえましょう。
オスが棒切れに夢中になっていれば、比較的簡単に捕まえることができると思います。
バッタ釣りのポイント
バッタ釣りで捕まえられるのはオスのみです。メスにはこの方法は効果がないので、別の方法を試しましょう。
棒の色や太さを調整すると、さらに成功率が上がるかもしれません。
バッタの持ち方
捕まえたバッタを持つときは、慎重に扱うことが大切です。
バッタの体は意外に繊細で、特に脚の付け根はデリケートです。力を入れすぎると脚が取れてしまうことがあります。
バッタの正しい持ち方
バッタを持つときは、頭のすぐ後ろの胸部を優しく持ちましょう。強く握らず、しっかりと支えるようにします。
バッタを無理に持ち上げようとせず、自然な姿勢で持ち運ぶとストレスを減らせます。
後ろ脚を持つと、暴れた拍子に脚が取れてしまうことがあります。
バッタの赤ちゃんを捕まえる場合は?
まだ小さなバッタの赤ちゃんを捕まえる場合、大人のバッタとは少し違ったアプローチが必要です。
小さな赤ちゃんバッタは、翅が未発達なため飛び跳ねることができませんが、その分体がとても弱いため、扱いには注意が必要です。
バッタゲッターの活用
ペットボトルを使った「バッタゲッター」は、赤ちゃんバッタを捕まえるのに便利な道具です。
虫取り網や素手で捕まえるのが心配な場合に役立ちます。
バッタの赤ちゃんを見つけたら、手とバッタゲッターで挟みうちにするように、バッタゲッターに誘い込みます。
バッタゲッターの作り方
➀ 500mlのペットボトルを上から1/4ほどの位置でカットします。
➁ キャップを外した飲み口部分を逆さにしてボトル本体に差し込み、テープで固定します。
別の記事 >カメムシの効果的な駆除方法や侵入防止!臭いがついたときの対処法は?< の中で紹介した「ペットボトルのカメムシ捕獲器の作り方」と同じですね。
この簡単なバッタゲッターを使えば、赤ちゃんバッタを無理に手で掴むことなく、安全に捕まえることができます。
特に初めてバッタを捕まえる小さなお子さんでも安心して扱えるでしょう。
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バッタの餌は何?草の種類は?野菜や果物も食べる?
バッタが何を食べるか気になったことはありませんか?。
実は、バッタの餌にはその種類や生息地によってさまざまな違いがあります。
ここでは、バッタの種類ごとにどんな餌を好むのか、草の種類、野菜や果物など、詳しく解説していきます!
イネ科の草(植物)を餌にするバッタの種類
エノコログサ(ネコジャラシ)
レモングラス
イネ科に分類される草(植物)は、バッタにとって主要な食糧源の一つです。
ススキ、エノコログサ(ネコジャラシ)、レモングラスなど、公園や畑などで見かけるこれらの草は、次のバッタたちにとって好物です。
・トノサマバッタ
・クルマバッタ
・クルマバッタモドキ
・ショウリョウバッタ
・ショウリョウバッタモドキ
イネ科以外の草(植物)を餌にするバッタの種類
ヨモギ
オオバコ
オンブバッタなど、イネ科植物以外のヨモギやオオバコといった植物が主食となるバッタもいます。
・オンブバッタ
オンブバッタは他のバッタとは異なり、ヨモギやシソ、シュンギクなどイネ科以外の植物を好んで食べます。
オンブバッタのような例外的なバッタでも、適切な餌を用意してあげれば問題なく飼育できます。
餌の選択肢が広がることで、飼育の楽しみも増えるでしょう。
バッタは野菜や果物も食べる?
バッタの餌に適した草がすぐに手に入らないとき、どうすればいいのでしょうか?実は、バッタは野菜や果物も食べることができます!
野菜
きゅうり、にんじん、キャベツ、レタス、ほうれん草など葉物野菜はバッタの好物です。特に水分の多い野菜は、食事と一緒に水分補給ができるのでおすすめです。
バッタは新鮮で硬い葉っぱよりも、少ししんなりした部分や外葉を好んで食べます。
特に、外側の部分は捨てることが多いですが、バッタの餌として再利用できます。
きゅうりのカット方法と与え方
皮を剥く
きゅうりの外皮は硬いことが多いので、バッタが食べやすいように皮を部分的に剥くことをおすすめします。
全て剥く必要はなく、縦に細いストライプ状に剥いてあげると食べやすくなります。
薄めの輪切りにする
きゅうりは薄く輪切りにするか、縦にスライスして与えると、バッタが齧りやすくなります。
バッタの口に合うサイズにすることで、食べ残しも少なくなります。
柔らかい部分を使う
きゅうりの中でも、特に柔らかい種の部分はバッタが食べやすい部分です。
皮が厚い場合は、皮を取り除いた柔らかい部分だけを切り取って与えるのも効果的です。
適度にしんなりさせる
少ししんなりさせたきゅうりは、バッタにとって食べやすくなるため、冷蔵庫で保存していたきゅうりをしばらく常温に置いて柔らかくしてから与えるのも良いでしょう。
果物
りんごやみかん、バナナのような果物もバッタは食べます。果物は甘くて水分が多いため、特に夏場の水分補給に適しています。
ただし、果物は腐りやすいので、与えた後はしっかりと清掃することが大切です。
野菜や果物を与えるときの注意点
野菜や果物は水分が多いため、すぐに腐りやすいので、与える量は少量にして、頻繁に新しい餌を追加することで、常に新鮮な餌を提供できます。
バッタに与える餌は、小さな皿やジャムの空き瓶のふたなどに入れておくと、簡単に片付けができて便利です。
日々のちょっとした工夫が、バッタとの楽しい時間を長続きさせるポイントになります。
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バッタの飼い方
バッタの餌について理解したところで、次はバッタの飼育方法を見ていきましょう。
バッタの健康で快適な生活をサポートするためには、飼育環境が非常に重要です。
ここでは、バッタの飼育に必要なものや基本的な飼育方法を詳しく解説します。
昆虫飼育ケース
飼育ケースは「昆虫飼育ケース」として販売されているもので、網状の蓋がついており、小さな窓がついたタイプがおすすめです。
バッタは跳躍力が強く、飛び跳ねることがありますので、ケースが狭すぎると壁にぶつかって翅や体が傷ついてしまう可能性があります。
スペースに余裕のある、なるべく大きなケースを選びましょう。
100円ショップやホームセンターなどで手軽に購入でき、価格も手頃です。
飼育ケースは清潔を保ち、バッタが快適に過ごせるようにしましょう。
水差し
バッタにとって大切な水分補給ですが、バッタは直接水を飲むことが少ないため、餌となる草や野菜から水分を摂取します。
捕まえたバッタが好む草を見つけたら、水差しに差しておくことで長持ちさせることができます。
特にイネ科の草などは、水差しに差しておくことで新鮮さを保ち、バッタが喜んで食べてくれます。
霧吹き
霧吹きはバッタの水分補給に役立ちます。
1日1回、餌となる草や野菜に軽く霧吹きすることで、バッタは自然界のように水分を摂取できます。
自然界では、雨も降るし夜露で草の葉も湿りますが、ケースの中は水分不足になりがちです。
ケース内の湿度を保つために、ケースの壁にも軽く霧吹きするのも効果的です。
土は入れる?入れない?
飼育ケースに土を入れるかどうかは、バッタの繁殖を目的とするかで決まります。
繁殖を考えていない場合、土を入れる必要はありませんが、バッタの自然な生息環境に近づけるために土を敷くことも一つの選択肢です。
もし土を使う場合、清潔さを保つために、使用前に土を電子レンジやフライパンで10分ほど熱するなど、加熱処理して殺菌することをおすすめします。
バッタの産卵を考えている場合は、適切な深さの土を敷く必要があります。
土の深さは種類によって異なりますが、オンブバッタは5㎝、トノサマバッタは8㎝、ショウリョウバッタは10㎝が目安になります。
バッタには日光浴も必要!
バッタは適度な紫外線を浴びることで健康を保つことができます。
日中、風通しの良い場所でケースごと日光浴をさせることで、バッタは自然に近い環境で成長します。
ただし、直射日光がケース内を過度に加熱することがないように注意が必要です。
バッタの健康管理
バッタの飼育には健康管理が欠かせません。飼育中のバッタが健康でいられるように、以下のポイントを押さえておきましょう。
定期的な観察
バッタが健康に過ごしているかを確認するためには、定期的な観察が大切です。
食欲があるか、動きが活発か、体に異常がないかなどを日々チェックしましょう。
特に、バッタの翅や脚に損傷がないかは重要な観察ポイントです。
怪我をしている場合、他のバッタと分けて管理することを検討しましょう。
病気や寄生虫の予防
飼育環境が不衛生だと、バッタが病気にかかったり、寄生虫が発生したりする可能性があります。
飼育ケースは定期的に掃除し、糞や餌の残りを取り除いて清潔を保ちましょう。
寄生虫を防ぐためにも、餌にする草は新鮮なものを選び、必要に応じて洗浄することをおすすめします。
温度と湿度の管理
バッタが快適に過ごせる温度と湿度を維持することも、健康管理の一環です。
バッタは寒さに弱いので、冬場は室内で飼育することが推奨されます。
また、湿度が低すぎると脱皮に失敗することがあるため、霧吹きを使って適度な湿度を保つようにしましょう。
脱皮のサポート
バッタは成長する過程で何度も脱皮を繰り返します。
脱皮がうまくいくようにするためには、バッタが自由に動き回れるスペースと適切な湿度が必要です。
脱皮中のバッタにはストレスを与えないよう、そっと見守りましょう。
脱皮が終わったあとの殻は、バッタが自ら食べることが多いので、無理に取り除かないようにします。
出典:NHKクリエイティブ・ライブラリー|トノサマバッタ脱皮して成虫になる
栄養バランス
バッタの健康を維持するためには、栄養バランスの取れた餌を与えることが重要です。
主に草食ですが、さまざまな種類の野菜や果物もバッタの健康に役立ちます。
特に、ビタミンやミネラルが豊富な餌を提供することで、免疫力を高め、病気にかかりにくくなります。
このように、バッタの健康管理には、観察、清潔な環境、適切な温度・湿度の管理、栄養バランスが必要です。
これらのポイントをしっかり押さえることで、バッタが元気に成長し、長く楽しむことができます。
バッタの飼い方の注意点!
バッタを飼う上での注意点はいくつかあります。特に、バッタを長期間元気に育てるためには、細かいポイントを押さえることが大切です。
これからバッタを飼ってみたいという方に向けて、注意点をまとめました。
キリギリスには要注意!
バッタと同じように、草食性の昆虫としてキリギリスがいますが、実はこの昆虫、バッタと同じ環境に置くとトラブルになることが多いんです。
キリギリスは草を食べるだけでなく、小型の昆虫を捕食することもあります。
そのため、飼育環境でバッタとキリギリスを一緒に飼うと、キリギリスがバッタを攻撃してしまうことがあるので注意が必要です。
キリギリスを見分けるポイント!
バッタとキリギリスは一見似ていますが、実は見分け方があります。
キリギリスは、バッタと比べて触覚がとても長く、また、後ろ脚が細長いのが特徴です。
飼育環境で間違ってキリギリスを入れないように、事前に見分け方を知っておくことが重要です。
・触覚がとても長い
・後ろ脚が細長い
・メスのお尻の産卵管が長く発達している
・前脚にはたくさんの発達した棘がある
バッタは糞の量もスゴイ!
バッタは小さな体に似合わず、意外と糞の量が多いです。
特に、野菜や果物などの水分を多く含む食べ物を与えていると、その分糞も柔らかく、ケージ内が汚れやすくなります。
バッタの健康を保つためにも、ケージ内の掃除はこまめに行い、清潔な環境を維持することが大切です。
また、敷き材として新聞紙や紙タオルなどを使うと掃除が簡単になります。
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バッタの繁殖方法
バッタの繁殖は自然界での興味深いプロセスであり、飼育環境でも楽しく観察することができます。
ここでは、バッタの繁殖についての基本的なポイントを詳しくご紹介します。バッタの繁殖を成功させるために、以下の点を押さえてみてくださいね。
繁殖環境を整える
バッタが繁殖するためには、適切な環境作りが不可欠です。
バッタは湿度が高い場所を好むので、ケージ内には湿らせた土や砂を用意しておくと良いでしょう。
特にトノサマバッタやショウリョウバッタなどは、地面に卵を産む習性があります。
土の深さは種類によって異なりますが、オンブバッタは5㎝、トノサマバッタは8㎝、ショウリョウバッタは10㎝が目安になります。
産卵行動の観察
繁殖期になると、メスとオスのバッタが交尾を始めます。
交尾が終わると、メスはお尻を地面に差し込み、卵を産みます。産卵行動を観察することで、卵が産まれた場所を特定することができます。
産卵が終わったら、その部分を優しく取り出し、別の容器に移して管理しましょう。これにより、卵が乾燥するのを防げます。
出典:NHKクリエイティブ・ライブラリー|トノサマバッタ 交尾と産卵
孵化までの管理
卵が産まれた後は、湿度を保つことが大切です。乾燥しないように霧吹きで湿らせ、直射日光を避けた涼しい場所で保管してください。
通常、卵は2〜3週間で孵化しますが、種類によってはもう少し時間がかかることもあります。
孵化した幼虫(ニンフ)はとても小さくて繊細なので慎重に扱いましょう。
季節による変化
自然界では、バッタの繁殖は春から夏にかけて活発になります。人工的な環境でも、季節を意識して温度管理を行うことが重要です。
バッタは気温が高いと活発に繁殖する傾向があるため、繁殖期には温度を25℃〜30℃に保つと良いでしょう。
この温度範囲でバッタが快適に過ごせるように工夫してみてください。
これらのポイントをしっかり押さえることで、バッタの繁殖が成功しやすくなります。
繁殖を通じて、バッタの生態をより深く理解し、楽しい飼育体験をお楽しみください。
バッタの寿命は?バッタは越冬する?
バッタの寿命や越冬の習性について詳しく見ていきましょう。
バッタは越冬しないという特性があるため、飼育方法にも影響を与えます。以下の内容を参考にして、バッタのライフサイクルを理解し、適切な管理を行いましょう。
バッタの寿命と越冬
バッタの寿命は一般的に成虫で3か月から5ヶ月くらいといわれます。
7月から8月頃に成虫になったバッタは、10月から11月には寿命を迎えることが多いです。
飼育環境が適切であれば、12月まで生存することもありますが、基本的には越冬はしません。
バッタは越冬せず、卵で冬を越し、春の到来を待ちます。
バッタは卵で冬を越し春に一斉に孵化
バッタの繁殖は、冬を越すための卵の段階で行われます。以下は、バッタがどのように冬を越し、春に一斉に孵化するかのポイントです。
産卵と卵の保護
例えば、トノサマバッタのメスは、一度に50個から100個の卵を「卵鞘(らんしょう)」という泡で包んだ形で土の中に産卵します。
卵の大きさは約5mmほどで、土の中で冬を越します。
春の孵化
秋に土の中へ産みつけられた卵は、冬の間は土の中でじっとしていますが、春になると気温が上昇し、卵が孵化を始めます。
孵化したばかりの幼虫(ニンフ)は非常に小さく、春の暖かい気候の中で成長を始めます。
まとめ
公園や川辺で捕まえたバッタを家で飼うとき、餌について気になりますよね。
この記事では、バッタの餌、特に野菜や果物に焦点を当てて解説しました。
バッタは主にイネ科の草を食べますが、種類によっては他の草や野菜、果物も好んで食べます。
たとえば、トノサマバッタやクルマバッタはススキやエノコログサが好きで、オンブバッタはヨモギやシソを好みます。
野菜や果物もバッタの良い餌になります。
きゅうり、にんじん、キャベツ、レタスなどの葉物野菜や、りんご、みかん、バナナなどの果物は水分が多く、バッタが喜んで食べます。消化しやすく、バッタの健康をサポートします。
しんなりした野菜や果物は栄養価が高く、家庭にあるもので簡単に用意できるため、バッタの飼育が手軽にできます。
子どもたちと一緒にバッタの飼育を通じて自然の楽しさを学びましょう。
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